2015年9月30日水曜日

2015.09.30 ダイスキンを使い終えた

● 使い始たのは8月27日。35日間で。
 万年筆でも裏抜けしない。最後まで使っても型崩れしない。ゴムバンドがフニャッとならない。これで108円。
 モレスキンが生き残れている理由がわからない。少なくとも,品質と価格では説明がつかない。品質と価格で説明がつかないことをやってのけているのだから,モレスキンはすごい。

● それをいうと,Preppyもそうだ。なぜPreppyを使わずに,2万円も3万円もする万年筆を使う人がいるのかわからない。
 もっとも,Preppyは(2014年10月時点で)「2007年の発売以来,世界での累計出荷本数が約530万本」に達し,「世界一売れている」万年筆らしいのだが。

● 人は経済的合理性を価値の第一順位にするとは限らない。そこが面白いところで,だいたい誰もが経済的合理性第一で動いたら,世の中は相当,味気なくなってしまうだろう。
 そういうことだと思うんだけど,それにしてもモレスキンだの2万円も3万円もする万年筆だの,世の中の消費動向には腑に落ちないことが多い。

2015.09.28 VICUÑAを手当てした

● ノベルティのVICUÑAを(仕事で)使い切った。職場のペン立て(ちなみにミキハウスのマグカップをペン立て代わりに使っている)には,ほかにボールペンは何本もささっている。でも,自然に手が伸びていたのはVICUÑA。

● で,リフィルを買って使い続けようと思ってたんだけど,奥様がやはりノベルティのVICUÑAをお持ちだった。一番安いBX107。0.7㎜だから,ぼくが使っていたのと同じ。
 彼女は,こんなの使わないよという。ありがたいことに,ぼくがお勧めしたハイテックCコレトをお気に召したようで,ずっとそれを使っているようだった。

● では,ということで,そのVICUÑAはぼくがもらい受けることにして,再び職場ではVICUÑAの人になった。

● ジェットストリームの0.7㎜も持っている(これもノベルティだ)。書き比べてみるとVICUÑAのほうがいいかな,と思う。
 ただし,ダイスキンに書くんだったらジェットストリームがいい。紙との相性は当然あるようだ。

2015年9月26日土曜日

2015.09.26 いろんな付箋を並行使用中

● ダイソーの44×7㎜(180枚)のポップアップ式フィルム付箋が今のところは,ぼく的定番になっている。したがって,最も使うのがこの付箋だ。
 といっても,ダイソーといえどもフィルム付箋は自分には分不相応という感,なきにしもあらず。

● で,ポストイットのスリム見出し(ミニ)と,やはりダイソーで買った幅4㎜の極細付箋も並行して使用している。
 ダイソーの幅4㎜の極細付箋もフィルム付箋なんだけど,これは枚数が多いので,分不相応感はまったくない。問題は1枚ずつはがすのが難しいっていうか,最初の1枚をはがそうとすると,ブロックごと台紙(ビニール製)からはがれてしまうことだ。

● ぼくの付箋用途は本を読むときのマーカー代わりだから,寝転びながら使うことが多くて,これだとちょっと不便をかこつことになる。
 けれども,こういうのは工夫の余地はいくらでもあるもので,台紙から1枚ずつはがそうとするからいけないのであって,ワンブロックごとに本の裏表紙に貼ってしまえばいいのだ。そうすると,寝転びながらでも1枚ずつはがして使える。
 となると,ポップアップ式フィルム付箋の数倍の枚数があるわけだから,安さが身にしみる。

● ポストイットのスリム見出しはダイソー極細付箋に比べると粘着力が弱い。紙だから厚さもある。ので,本の裏表紙にワンブロック単位で貼っておくと本が膨らんでしまって持ちにくい。
 いくつかに分割して貼るといいのかもしれないんだけど,それはまだ試していない。

● 紙付箋の良さははがすときにサッとはがせることだ。フィルム付箋だと(静電気のせいだと思うのだが)クルッと反転して指にくっついてしまうことがある。素直にゴミ袋に落ちていかない。
 ぼくは貼りっぱなしにしないで,わりと短時日ではがすことにしているので,フィルム付箋のここだけが不満だ。紙付箋にはそれがない。

● それやこれやはあるんだけれど,今は複数を気分と場所に応じて並行使用中だ。

2015年9月23日水曜日

2015.09.23 舘神龍彦 『意外と誰も教えてくれなかった手帳の基本』

書名 意外と誰も教えてくれなかった手帳の基本
著者 舘神龍彦
発行所 ディスカヴァー・トゥエンティワン
発行年月日 2014.10.30
価格(税別) 1,400円

● 手帳術を扱った書物はこれまでにもたくさんあって(これからもたくさん出るんだろうけど),すでにすべては言い尽くされているのではないかと思う。
 思うんだけど,目に入ると読んでしまう。

● この本は術を説くものではなく,術が成立する理由をていねいに説明している感じ。以下にいくつか転載。

 (手帳は)出荷時に完成している工業製品ではありません。むしろ,ユーザーが自らの好みに合わせてソフトウェア・アプリをインストールするパソコンやスマートフォンに近いといえます。同じメーカーの同じ型番の手帳であっても,十人十色の使われ方の実態がそこにはあるのです。(p2)
 そもそも,いま手帳に夢中になっている,二十代から四十代くらいの人たちには,「手帳は予定管理のためのものである」という考え方自体,昔のものに感じられるかもしれません。(p22)
 ペンと紙の間にはエロスがある(p24)
 手帳にはパソコンやスマートフォンのようにネット接続機能があるわけではありませんが,そのことが,逆に集中力につながっています。フェイスブックやツイッターから解放されて手帳に向き合うことで,自分との対話ができるわけです。ノートもそうですが,これは紙媒体ならではのメリットです。(p35)
 手帳には必ず余白があります。欄外の余白やメモページはどう使ってもいいわけです。この自由度の高さはスマートフォンのスケジュール管理アプリにはないものです。(p39)
 手帳に予定を記入することで,予定が「見える化」されるのです。予定を書くことで,書かれていない自分の時間と用事を効率化する。これが手帳を使ったスケジュール管理の要です。(p102)
 「手帳を変えるといろいろ変えなければならなくなりますよね」。確かに,それまでと違う手帳を購入すると,記入方法や,どこに何を書くかなど,あたかも部屋を引っ越ししたかのように,やり方を一から考え直す必要があります。(p134)
 筆記具に限らず,文房具に官能性能が求められるのは,そのほとんどが人間の神経が集中している手で扱う道具だからです。だからこそ,私たちは文房具を選ぶのにこだわり,迷うわけです。(p227)

● 手帳の達人が5人,登場。そのひとりが坂下仁氏。手帳に関することではまったくないんだけど,「ビールの代わりに炭酸水をのむ」(p180)と紹介されていたのが,目に入った。
 ぼくも家飲みをやめられないでいるんだけど,缶チューハイの代わりに炭酸水を飲むことで,何とかできないかと思ってね。これ,コーラやサイダーではダメなんだよね。甘味のない炭酸水じゃないと。試してみようかね。

2015年9月22日火曜日

2015.09.22 ダイスキンに無地や方眼があればという意見,に対する意見

● 文具を話材にしているブログを見ると,ダイスキンに無地や方眼があればなぁという意見をしばしば目にする。
 本当かね,と思う。普通の罫線ではダメなのか。

● ダメじゃないんだと思うね。方眼や無地を好む人の中で,方眼や無地じゃなければ困るようなメモのとり方をしている人は,限りなく少ないんだと思う。実際のところは。
 マインドマップでメモをとる人がさほどにいるとは思えない。図解化といっても横罫で支障がない程度のものじゃないかな。

● むしろ,罫線に思考が縛られるなんてことがよく言われるから,それを真に受けちゃってるのかもしれない。
 無地や方眼に自由を感じているのかも。これ,気分的には理解できる。様式があるのは嫌だっていう。ぼくも20代の頃は無地のルーズリーフをけっこう長く使い続けていたから。

● でも,結局,自分で様式を作ってしまって,自ずとその様式に縛られるようになってしまった。これは無地を使っていても免れがたいようだった。
 用途が同じで,その用途のために使い続ければ,どうしたってその用途に合った様式ができてしまう。
 で,その様式は横罫でも何ら支障のないものだった。

● 無地や方眼がいいというのは,たぶん,それじゃなきゃ困るという話ではなくて,好き嫌いの問題なのだろう。
 好き嫌いなら仕方がない。好き嫌いなんてないに越したことはないと思う一方で,とことん追求したほうがいいとも思う。少なくとも,嫌いを克服する(?)なんて不毛な努力だ。

2015年9月21日月曜日

2015.09.21 シンプルorエコというファッション

● ララスクエアの落合書店の文具売場に木製の筆記具を集めたコーナーがある(ほかの文具店にもあるのかもしれないけど)。いくつか手に取ってみたんだけど,これって少なくともエコではないと思う。
 表面を薬品加工しているのだろうが,それとプラスチック軸にするのと,どちらが自然環境に負荷をかけるのかは微妙なのじゃないか。

● もっとも,エコだからという理由でこれを買う人はあまりいないだろう。質感やデザインで選ばれるもので,作る側もそこを踏まえて作っているだろう。

● 無印良品を連想する。無印のコンセプトはシンプルライフ,エコライフなのかもしれない。が,無印の製品がいわゆるメーカー品と違うのは商品名やメーカーのロゴがはいっていないことだけだ。
 これらを使っているからといって,シンプルライフやエコライフを実践していることにならないのは当然だ。もしそう思っている人がいるとすれば(いないだろうけど),大馬鹿者というしかない。

● 無印はファッションのひとつなのだろう。そういうファッションを好む人が多いわけなのだろう。ぼくもわりと無印好みだ。
 そのあたり,無印にブレはないと思われるんだけど,こちらが無印にそれ以上の価値を込めるのは愚かっぽい。

2015年9月20日日曜日

2015.09.20 定年後の手帳はどうするか

● 手帳で考えるのは,退職後はどうするかってことだ。完全引退はあと数年先だ(と思う)けど,仕事をしなくなればマンスリーで充分かなぁ,とか。
 いや,手帳を持つ必要がなくなるか。メモ帳1冊でこと足りるでしょうね。

● 率直にいえば,定年退職の日が待ち遠しい。ぼくは職場での人間関係づくりにほとんど体重をかけてこなかったから,退職で失う“関係”はほとんどない。
 かといって,近隣での人間関係や学生時代の友人たちを大事にしてきたかというと,これもまったくなし。キザにいえば独りがいい。孤独を愛する。

● 退職後はやることがなくて惚けてしまうかもといった心配もまったくしていない。そういうことにはならない自信がある。
 お金をかけないでしかも独りで楽しめる方法をいくつか持っていることはかなり重要だ,と若い頃から思っていて,そちらの努力は知らず知らずのうちにしてきたようだ。

● ただ,退職して手帳が要らない生活になるとすると,そのこと自体には寂しさを感じるかもしれない。
 だから,退職して必要がなくなったとしても,手帳は使おうと思っている。

● 今でも手帳の使い方のメインは,スケジュール管理ではなく,日々の記録の方だから,退職の前後で特に大きく何かが変わるわけでもないような気もしている。もしそうなら,退職後もBindexのNo.11を使い続けることになるだろう。
 手帳はなくてもたぶん困らないと思うんだけど,それは今だってそうかもしれないわけで。