2021年8月14日土曜日

2021.08.14 辞典と事典のこと

じ● 3月に退職した相方が,色々と荷物を整理している。こんな辞書が出てきたけど使うかというので,もらい受けた。
 高橋書店の「実用国語辞典 ポケット判」。表紙は汚れているが,使われた形跡はあまりない。2010年6月25日の発行。千円もしない安価なもの。

● 辞書は三省堂の新明解国語辞典を買い替えてきた。が,こういうポケット版にはポケット版なりの使い途がある。
 高校生の頃,旺文社から「赤尾の豆単」というのが出ていた。超小型の英和辞典のようなもの。が,それを辞書代わりに使うと教師が怒った。
 今から振り返れば,怒る方に理はあまりなかったと思う。辞書神話のようなものがあったのか。

● 若い頃,愚かにも平凡社の世界大百科事典全35巻を買って,本棚に並べておいたことがある。しかし,開いたのは数回にとどまった。百科事典を使いこなす自分というイメージを描いてしまって,そのイメージに呑み込まれてしまった。
 今なら,35巻まとめてメルカリで3千円で買える。送料を差し引くと,ほとんどタダであげますよってことでしょ。

● CD-ROMになったのも買ったが,こちらもまったく使わないで終わった。紙の百科事典をそっくりCDに入れましたという感じだったな。
 同じ時期にマイクロソフトのエンカルタも買ったんだけど,こちらはたとえばキング牧師で検索するとあの有名な “I have a dream” の演説(のごく一部だが)も収録されていて,当時の言葉でいうマルチメディアを実感することができた。が,そのエンカルタもほぼ使うことなく終わった。

● どういうことなんですかねぇ。ウィキペディアはわりと頻繁に見るんだけども,電子辞書の類を使うことはまずない。
 ひと頃,電子辞書がいくつもプリインストールされたスマホがあった。富士通のARROWSのことなんだが。ARROWSはぼくも1台だけ使ったことがある。が,予め組み込まれた電子辞書を使うことは一度もなかった。

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