2024年6月17日月曜日

2024.06.17 ヨット鉛筆から

● ヨット鉛筆は5000番台が多い?
 この会社は労働争議で潰れたんじゃなかったっけ。金の卵を手に入れようとして鶏を殺したようなものだから,当時の時代背景を考慮しても(逆に考慮すればこそ)人間というのはトコトン愚かなものだ。

● JAL再建のときもこの愚かさが際立った。パイロットOBが癌だった。
 企業年金の減額に反対して,デモまでやった。状況が見えてないというか,損得の計算ができないというか。損得計算の時間レンジが狭すぎるんだな。目先しか見えてない。大損こくパターンなんだがな。

● 欲だけあって情報がないと起こることだから,会社としては,相手がわかろうがわかるまいが,経営情報をキチンと開示するのが大切ですわね。
 役員報酬はいの一番に開示すべきでしょ。今はどこの会社でもやってることだろうけど。

● メルカリで古鉛筆の出品を見ていると,こんなに古い鉛筆がよくもまぁ残っていたものだなと思う。使われないで溜め込まれていたものが大量にあるらしい。
 それらが再登場できる舞台が整ってきたんでしょうね。舞台が整うと,観客の目に触れる機会も増えるわけだから,自分も古い鉛筆を集めてみるかと考える人も増えるのが道理だ。

● 払底することはたぶんないだろうけれども,価格は上がるよ。すでにだいぶ高くなってきている。
 ヨットの他に,コーリンとかね。元々の母数が少ないから,ちょっと増えるだけで需給に影響することになる。
 ほとんどの人にとってはどうでもいいことでしょうけどね。ぼくも鉛筆を眺めて愛でる趣味はないので,けっこうどうでもいいと思っている。

● 鉛筆史は必要だ。詳細に記録を残しておいてもらいたいが,それは個人が片手間にできることじゃないからね。メーカーにお願いするしかない。
 しかし,メーカーも自社製品のすべてについて詳細を網羅できるかというと,そういうわけにはいかない。

● 典型的な例は,トンボ8900のダース箱と木軸に印刷されたトンボの羽の向きの変遷を,詳細に跡づけようとする一群のトンボ採集家たちの存在だ。
 トンボ鉛筆㈱も,そんなことまでと恐れ入っていることだろう。当然,記録は残していないと見る。
 一方で,採集家たちにとっては,この世の重要事であるから,自腹を切って現物を買い集め,ああでもあるかこうでもあるかと,考察に余念がない。

● こうした好事家たちによって,空白が埋められていく。謎が解き明かされるのだ。めでたし,めでたし。
 現行品についても,百年後には同様のことが起こっている可能性が高い。ならば,百年後の採集家たちのために,現行品の記録を詳細に残しておくベクトルが働いてもいいはずだと思うのだが,採集家の眼は過去を向くようなんだな。
 いや,中にはいるでしょうね。頭のいい好事家がね。

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