こんなのたいしたことねーよ,俺の方が凄いぜ,という人も,けっこういるんじゃないですかね。いや,けっこう以上にいるだろう。
● 文具はコレクションと相性がいい製品ジャンルだと思うが,中でも鉛筆はコレクションしやすいアイテムだろう。
理由は3つある。第一に安いこと。第二に昔の鉛筆が比較的潤沢に残っていて入手しやすいこと。第三に鉛筆のコレクションなどする人は少ないだろうと思いやすいこと。
これだけの理由が揃えば,けっこうな数の人が,鉛筆コレクターになっているはずだ。
● コレクションは楽しいものだろう。特に,なかなか手に入りにくい(しかし,必ず市場に出てくる)ものを入手できたときにはドーパミンが出まくって,ズブズブと沼に引きずりこまれるに違いない。
しかし,楽しさの代償は支払わなければならない。主には,それに費やす時間とお金が代償になるわけだが,もうひとつある。
● こうしたコレクションは次世代に引き継がれることはなく,コレクター亡きあと,必ず処分されることだ。一般人のポケットマネーで集められたものに博物的価値などあるわけがないから,処分されるより仕方がない。
コレクションにはコレクターのセンチメンタルバリューしかなく,そのコレクターがいなくなればその瞬間にゴミになる。それをコレクターは甘受しなければならない。
● しかし,今ならメルカリに出されることもあるだろう。散逸するが,一部は誰かに引き継がれる。
ネットの恩恵だ。以て瞑すべし。
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