ので,再び,パスを買って,また青森にやって来た。青森大好き族なのだ。
● 青森駅ビル「ラビナ」3Fの Standard Products。北星クラフツマンのFが1箱だけ残っていた。あとは3〜6B。
さて,どうするか。買って帰るか。ぼくが買わなければ,誰かが買える。ぼくはすでに何箱か持っているのだ。先月にも川崎の Standard Products で4箱(2ダース)ほど買っている。
● ここは遠慮して,他の誰かの購買機会を残すべきだろう,その方がクラフツマンにとっても幸せというものだ。
と思って,いったんは売場を離れたのだが,結局,辛抱たまらず買ってしまった。これで,この店でクラフツマンFを買える人はいなくなった。補充はされないからだ。すまんこってす。
● というか,HB〜2Bの売れ筋はとっくに店舗から消えて久しいのだ。需用があるのになぜ販売しない?
メーカーは販売してもらいたいはずだ。クラフツマンは北星鉛筆の中で,直接,リアル店舗で現物を確かめて買えるほとんど唯一の製品なのだ。
● 「大人の鉛筆」はたいていの文具店にあるが,鉛筆となると4Bと6Bのかきかた鉛筆と朱藍鉛筆がダイソーにあるだけだ。主力の9500をはじめ,製品のほとんどがリアル店舗では購入できない。
それでも Amazon で買えるから困ることはないと言えばない。
● が,クラフツマンだけは Amazon でも取り扱っていない。Standard Products の独占販売だ。
したがって,Standard Products が売らないと決めれば,クラフツマンは消える。そうして,Standard Products は,クラフツマンに関しては,開店時の入荷分が売れたら,はい,それまでよ,という方針であるらしい(12硬度セット以外は)。
その結果,クラフツマンのHB〜2Bはすでに存在しないものとなった。もし買えるとしたら,Standard Products の新規開店があった場合のみ。
● 北星が独占販売契約を見直せばこの状況は変わるのだろうが,その可能性は低い。
初期入荷分が売れたら終わりなのに,HB〜2B以外は未だに残っているのだ。そうそう売れているわけではない。
ダイソーでも現物を取り扱ってくれている。ダイソーの店舗数は国内だけで約4,600,Standard Products は約130。その辺の文具店とは販売力が違う。そこが扱ってくれているのだ。
● エンドユーザーにとっては,Standard Products が初期入荷分でお終いとせずに,補充を続けてくれるのが一番いい。クラフツマンほどコストパフォーマンスがいい鉛筆はなかなかないのだし。
が,むしろ,今後はこのような例が増えるのかもしれない。いつまでもあると思うな,親と金。その適用範囲が親と金以外にも拡張されていく時代なのだと心得ておく方がいいのだろう。“いつまでも” もどんどん短くなっていく。