2026年1月11日日曜日

2026.01.11 早矢仕有的 展

● 丸善丸の内本店へ。丸善の創設者,早矢仕有的(変わった名前ですな)の展示をやっているので,これは見ておこうか,と。
 医師であり,事業家でもあり。決して順風満帆ではなく,山も谷もあった。凡人は比較的平坦な人生を歩む。山も谷もあるのは,それだけ活動量が多かったから。

● 由緒があるのは丸の内本店よりも日本橋丸善の方。そりゃそうですわね。
 街の格が日本橋とそれ以外では違ったはず。大手町なんざ新参者だ。

● 福沢諭吉とは最後は袂を分かつんだな。諭吉に言わせれば,相当迷惑をかけられた。
 ハヤシライスも彼の名前が由来らしいのだが,なにゆえに由来となったのかはよくわからない。
 2015年にジュンク堂書店を吸収合併して今日に至る。

● 展示のほかに,今日は講演会もあって,丸善スタッフが何人も張りついていた。
 が,そちらは遠慮しておく。そこまでのお勉強はしなくていい。

● 丸善が扱ってきたのは書籍や文具に限らないが,早矢仕が現役だった頃の書籍や文具を今の感覚で捉えると間違う。書籍も文具も今ほど大衆化されていない。一部のエリートや富裕層しかアクセスしない(できない)ものだったろう。
 その文具の中でも丸善が扱うのは欧州の高級品だったはずで,エリートや富裕層にしても普段着で行けるところではなかったに違いない。

● ということに思いを馳せて,現在の丸善が扱っている商品を目にすると,自分の筆記生活はこれでいいのかと思わぬでもない。(カッコよく言うと)ぼくは文具に “荘厳” を持ち込まない主義なのだが,少しはこだわった方がいいのかもなぁと思った。
 一方で,脱荘厳が文具の進化の歴史なのかな,とも。ま,その辺は人それぞれ,お好きにとうぞ,の世界になるわけだが。

● チェーン展開をしている大手の文具・雑貨店としては,LoFt があり,ハンズがある。その LoFt やハンズと異なる丸善の特徴があるのかといえば,それは特段見当たらない。
 客層の年齢が違うかと思える程度だ。若者は LoFt に来る。が,丸善にあるものは,たいてい LoFt にもあり,逆も真。

● 大衆化とはそういうことだ。誰でも持てるようになったモノは輝きを失う。欧州の高級万年筆も然りであって,ヴィンテージものが往時のノスタルジーに誘う程度のことだ。
 丸善自体も大衆化した。大衆化を拒否してはドンキホーテになってしまう。であればこそ,こうした展示に意味が出ようとしたものだ。

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