ANGERS にあるものがセンスのいいものだという,倒錯した(してない?)感覚がある。ANGERS に来ることはセンスの勉強にもなる(と思う)。
● が,そのセンスに従うことはあまりない。センスとはモノと使い手の関係性の中に立ち現れてくるものだからだ。
持っているモノ,使っているモノが単独で作り上げるものではない。モノだけ見てても仕方がない。
● てか,ぼくとセンスは水と油だ。ぼくがセンスを云々すること自体,チャンチャラおかしいのだ。
でも,まぁ,「センスとはモノと使い手の関係性の中に立ち現れてくるものだ」なんて言ってみたいじゃないですか。わかってるようでカッコいいじゃないですか。全然わかってないんですけどね。
● しかし,ANGERS に測量野帳があるのは何だか嬉しい。ボールぺんてるをはじめ,ぺんてるのブラマンとサインペンもあったのではないか。サファリも扱っている。
何て言うんですかね,こういう堅実なところ,地に足が着いたところも,ANGERS をリスペクトする所以の1つでありますよ。
● こういう店に来るお客さんはどんな人たちなのか。こういう店には,お客を見る愉しみもあるんじゃないか。
が,他店のお客さんと何が違うか。何も違わないような気がする。
● 若者がいない。お勉強のための文具を売っているところではないからだ。しかし,あえて ANGERS のようなところで,揃えてみようとする高校生の猛者はいないものか。
いないだろうな。そんなことをすることに何の意味もないもんな。LoFt やハンズに行けばすむ話なんだから,そんなことをするのは猛者というよりバカというべきだよな。
● 40歳前後の女性が多いのは,昔から変わらない。ANGERS が客層として狙っているのも,おそらくこの層だと思う。
最近は男性微増の傾向が見られるとも感じている。それも,ジジィと言われて然るべき年齢の男性だ。ほくもそうなんだけど。
女性が牽引してきた文具文化に男性も向かうようになったんだろうか。
● ANGERS は書籍も扱っている。ANGERS のセンスの源を探れないかと背表紙を見てみるんだけども,そんなもの,わかるわけがない。
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