とは言うものの,ぼくはテネシー州に本拠を置く「Musgrave Pencil Company」が製造しているものしか持っていない。ぼくが行ったことのある文具店には Musgrave しか置いてないので。
● 上の写真の4本だが,一番下の「909 CERES」については,すでに紹介しているので,残りの3本について試していく。
まず銀色の「TEST SCORING 100」。「マークシートやテストの解答欄を塗りつぶすために特別に開発された,非常に柔らかく濃い芯が特徴となっています」と検索エンジン搭載のAIは教えてくれる。言われてみれば納得。
● 「909 CERES」よりは軸も細い。それでも国産鉛筆より太め。キャップや補助軸は市販のものを問題なく使うことができる。六角の角は「909 CERES」同様に角々しい。
硬度は2Bくらいだろうか。濃いめ,軟らかめが好きなぼくには随喜の涙を流したくなるほどドンピシャリ。マークシートに最適だからといって,それ以外に使ってはいけないなんてことはないわけで,一般筆記に大人が使って何が悪いってなもんだ。
● 最大の特長は滑らかさだ。ここまで滑らかな鉛筆を使うのは,ひょっとすると初めてかも(ちょっと持ち上げ過ぎ? 2Bだからね)。
Hi-uni,クラフツマン,BLACKWINGなど,芯が黒鉛と粘土を混ぜた焼成体であることを感じさせないくらいの鉛筆はいくつもある。芯をノートに擦り付けている感じをまったく抱かせない鉛筆群だ。そういう鉛筆を良い鉛筆と,ぼくらはしている。
「TEST SCORING 100」はそれらに勝るとも劣らない。外見は無骨だけれども,非常に繊細な鉛筆だ。
● 「テネシー州シェルビービルにある工場で伝統的な製法で作られてい」るらしいのだが,アメリカの鉛筆は大味なのだろうと思っていた自分を恥じます。申しわけありませんでした。
● 次は「MY-PAL 2020」。太軸(8.5mmの丸軸)。当然,普通の鉛筆削りの穴には入らない。STAEDTLER や FABER-CASTELL のジャンボ鉛筆を削れる鉛筆削りがあるので,それで削った。
キャップも使えるものはぼくの手元にはない。補助軸についても同様だが,ギリギリ短くなればクツワのノック式が役に立ってくれると思う。
● 「通常の鉛筆より握りやすく,学習中の子どもや筆圧が弱い人,手の大きい人に適しています」「濃く滑らかな書き心地のHB芯を採用しており,太めの芯のおかげでボールドで濃い線が描けます」というのが,検索エンジンAIの解説。
濃さは国産鉛筆のHBと考えていいと思う。たしかに芯も太いので,一般筆記に使うとその大半を削り捨ててしまうことになって,少々以上にもったいない気がする。“ボールドで濃い線” を描く用途に使うのがいいのだが,ぼくの筆記シーンにはそうした局面がないのが残念。
● 「TEST SCORING 100」ほどではないが,書き味はスムーズ。芯が太いので,若干重さを感じることになるが,気になるほどではない。
鉛筆はこれくらいの太さがちょうどいいのかもしれない。STAEDTLER や FABER-CASTELL のジャンボ鉛筆はそもそも一般筆記用ではないだろう。これくらいの太さで2㎜芯の鉛筆はないものか。
木材を多く消費することになってしまうけど。いや,その前に,軸がこの太さで芯が2㎜だと,軸の先に出る芯が短くなりすぎてしまうか。何とか行けそうな気はするが。
● 3つ目が「BUGLE 1816」。「HBの芯を採用しており」「その軽量さと書きやすさから,多くの学校システムや鉛筆愛好家に選ばれています」ということなのだが,日本基準でもHBだと思う。
「MY-PAL 2020」よりは少しだけ濃いような気もするが,こちらの錯覚かもしれない。同じく,「MY-PAL 2020」よりも滑らかさにおいてわずかに勝る。
● 丸軸で,いたって普通の太さ。黄色いゴム付き鉛筆の「Dixon Ticonderoga 1388-2」や「Berol Eagle 224」は,ドイツ並みに細かったのだが,Musgrave の鉛筆は総じて(と言っても,全部で4本しか持っていないわけだが)軸太めな感じ。
あと,芯がいい。キメが細かい。これだったら,アメリカ人,高価な BLACKWING なんか使うより,Musgrave の方がずっと気が利いていないか。

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