2026年6月17日水曜日

2026.06.17 インドの鉛筆

● apsara pop。インドの Hindustan Pencils 社が展開する製品であるらしい。
 大昔(「リンガーハット」がなかった頃),チャンポンを食べるためだけに寝台特急「さくら」に乗って長崎に行ったことはあるが,鉛筆を買うためだけにインドに行くという酔狂はさすがに致しかねる。もう若くないしね。

● メルカリで買いましたよ。ポップな仕上がり。硬度(濃度と言った方がいいでしょうね)は extra dark。国産鉛筆だとBくらいか。頭は丸まっている。軸はヒマラヤ杉を使っているのだろうか。
 インド文具は日本に比べるとよろしくないので,赴任する場合は日本製を持ちこむべしという声がネットにあるが,この鉛筆は国産普及品に引けを取ることはない。塗装も丁寧だ。

● つーか,引けを取らないというレベルではない。これがインドの標準だとすると,インド恐るべし。ネットにあった情報はなんだったのだ?
 昭和30年代の日本製鉛筆なんか,インドでも通用しない。あたりまえか。
 若者向けの意匠なのだが,これを普通にインドの若者が使っているわけではないのだろうね。高級鉛筆に属するのだろう。

● と書いて 𝕏 に投稿したら,こんなリプが届いてね。𝕏 の鬱陶しいところだな,愚にもつかないリプを読まされること。
工業化は世界を均質にするものデス
ひげ剃りのカミソリなどを見ても、インド製は先進国と比べても遜色ないデス
日本製と比べて最初の切れ味では劣るものの、耐久性能(いつまで剃れるか)については日本製品より遥かに上デス
つまり…そういうことデス
● こういうリプにどう対応すればいい? スルーでいいかね。それとも,丁寧に対応してやるべきかね。
 工業化は世界を均質にする? 大丈夫ですか? 生兵法は大怪我のもとですよ。通俗的な理解に留まっていないで,もう少し勉強した方がいいと思いますよ。
 カミソリについての評価も的外れ。それは供給側の(日本市場を睨んだうえでの)選択の結果であって,優劣を測るモノサシにはならんです。市場が切れ味より耐久性を求めていると考えれば,すぐさまそれに対応した製品を出しますよ。
● けど,そこまで親切にしてやっても通じないだろう。「そういう小学生レベルのことを言われても」と返して,お引き取り願った。
 できればフォローを外してもらうか,ブロックしてもらえるとありがたい。

● いや,インドの鉛筆の話だった。apsara pop,かなりいい鉛筆なのだった。これなら,日本の鉛筆に慣れた人からインド鉛筆ファンが出ても全然おかしくない。
 逆に言うと,この鉛筆にインドらしさを見出すのは難しい。日本製と何が違うのか。
 その「インドらしさ」というのが,こちらがわずかな風聞から勝手に形作ったものだ。そもそも存在しないものなのではあろうけれども。

● AI検索エンジンによると,「インド市場の大部分は,大手の「ヒンドゥスターン鉛筆(Hindustan Pencils)」と「ドムス(DOMS)」の2大メーカーが占めて」おり,「HBと表記されていても,日本の鉛筆よりかなり濃い(B〜2B程度)ことが多く,筆圧が弱くてもスラスラと書けるのが特徴です」とのことだ。
 ドイツの鉛筆は逆に,同じHBでも日本の鉛筆よりかなり薄い。南になるほど標準の濃度が上がる傾向にあるんだろうか。

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