1つは削り方の問題。長いうちはハンドル式の鉛筆削りで削る。それが使えなくなると,携帯用の手回し式の削り器を使う。それでも削れなくなると,手削りになる。手削りになってからの書き味が変わるような気がしている。
削り器の方が,ぼくが手削りするより上手く削るのだろう。
● もう1つは補助軸の問題だ。鉛筆は軽いのが身上だ。あれだけ軽いのに筆圧を抜いてもしっかり書ける。そこが黒鉛の魔術というものだ。
したがって,補助軸も鉛筆の身上を阻害しない軽いものがいい。作り手もそう考えているだろう。材質は樹脂か真鍮かアルミになる。軽さを確保しようとすれば,どうしたってそうなる。
● それでも,かつて伊東屋が限定で出した ROMEO 補助軸のように,重すぎて実用に耐えないものが登場することもあるのだが,まぁ,しかし,そうしたキワモノは滅多に出てこない。
伊東屋もそんなことは百も承知で,実用性以外の価値を追求したわけだろうから,実用的じゃないと文句を言うのは当たらない。
万年筆に対して,自重が筆記を助けてくれるという言い方をされることがある。その真偽についてぼくは詳らかにしないのだが,鉛筆補助軸の重さが勝手に筆圧を加えてくれるのだろうか。気持ち,書き味が滑らかになる。
● といっても,やはり軽い方を,ぼくは好む。STAEDTLER の重さは,実用性を害さないギリギリのラインだろう。
が,STAEDTLER の補助軸を使うと,鉛筆の書き味に滑らかさを加えてくれると感じるので,最近は STAEDTLER を使う頻度が高くなっているのも事実だ。
● ちなみに言うと,STAEDTLER の補助軸を使う際には,クリップは取り除くこと。消しゴムも余計なものだから,除いてしまった方がよい。
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