芯の太さが3.9㎜もあるんだから,この鉛筆は画材だと考えるしかないが,どうにか手なづけて文字を書くのに使ってみたい。そう思わせるオーラを放ってますよ。
● けど,そうできる自信がない。人には分相応ということもある。今回も指をくわえて見送り。
自分には縁のない,遠いところにある鉛筆だなと思う他ないな。
● ところが,今日,北千住の駅前通りと旧日光街道の角にある神谷商店という文具店に行ってみた。
入ってはみたものの,問題は買うものがないことでね。だってね,ぼくは字を書くだけだから,ノートと鉛筆があればすんじゃうわけですよ。そのノートと鉛筆はすでに売るほどある。
● しかし,買うとすれば鉛筆しかないなと思ってね。STAEDTLER と Faber-Castell があったので,Mars Lumograph や Tradition の4Bをピックアップしてレジに行こうとした。
ら。オリエンタル産業の TWELVE BLACK PENCILS が1つだけあるじゃありませんか。ので,それを買うことにしました。
というわけで,ひょんなことから TWELVE BLACK PENCILS を入手することになった。入手してしまうと,熱が退いていく感があるのはいつものごとし。
● あと,0.7㎜の替芯。「鉛筆屋のシャープペン」には,替芯はパイロットのナンタラを使えと書いてあるじゃないですか。
何を使おうとこっちの勝手だろってことながら,パイロットのはオリエンタル産業が製造してるんでしょ。ならば,ついでにということね。
が,今日は入ってみたよ,と。一家言ありそうな店主だったらどうしようとか思うわけだけど,たいてい,そんなことはないんですよね。
いたって気さくで腰の低いことが多いんですよ。だって商売人なんだから。
● 狭い店内に製品がぎっしり詰め込まれていて,通路は狭い。すれ違うことはできない。倉庫のようだ。
弘前の平山萬年堂もそうだったけれども,売りたいのは万年筆のようだ。セーラーの長刀研ぎがあった。
● 学用品も扱っている。町の文具店は学用品を欠かすことはない。それはできないんでしょ。売りたいものだけ売ってればいいなんてことは許されない。学童に勉強道具を提供することは,まず期待される文具店の役割だろうから。
同様に売筋のボールペンなんかもある。利幅は小さくても欠かすわけには行かないんでしょう。
● 測量野帳も置いてある。SKETCH だけではなく,LEVEL も。この狭さで測量野帳を置いているところを,他に知らない。
文具店の求められる役割を果たしながら,特長も作ろうとしているように見える。業界で評判の店も見に行ってるのはもちろん,日々研究なのだろうな。
その根底にあるのは危機感であろうけれども,この言い方は失礼極まりないのだが,危機感を持ててるうちは安泰なのではあるまいか。
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