2025年12月4日木曜日

2025.12.04 鉛筆の芯は丸めて使え?

● 0.7㎜の鉛筆シャープ。芯は2Bを使用。シャープペンは鉛筆よりひとつだけ柔らかい芯にするのが吉かと思う。
 シャープペンは出先でしか使わないのだが,次回から0.9㎜に戻そうかとも思っている。0.7㎜に不満があるわけでは全然ないんだけれども,細字の0.7㎜から中字の0.9㎜に。

● 鉛筆もちょっと丸くなったら削ってた。小さい文字を書くので,基本,芯はトガらせる。
 けれども,芯のほとんどを削ってしまっているなぁ,鉛筆の芯は2㎜もあるのになぁ,こういう使い方でいいのかなぁ,と思ってはいたわけですよ。

● で,もう少し丸まった状態でも使ってみようかなと思って,実行している。太めの筆線も悪くないなと思っている。意識せずとも濃淡がでる。
 しかも,丸めると細い筆線で書くことはできないかというと,意外にそうでもないのだ。

● 鉛筆の芯が2㎜であることにも理由があるのだなと思う。鉛筆の長い歴史の中でこの形に落ち着いた。
 その形の一々に,言語化はされていないにしても,ちゃんとした理由があるのだろう。

● ともあれ,いわゆる味が多様に出るのは丸まった芯の方かもしれない。
 今までは鉛筆の良さを半分捨てていたかもな,って。何をおおげさな,とも思うんだけどさ。

● これは,しかし,硬度にも依るんで,硬い芯の方が丸めるのに向く。Bや2Bで同じようにやっても仕方がないという気がしないでもない。

2025年12月3日水曜日

2025.12.03 Seria でA6グッズを購入

● 青森市の「さくらの百貨店」に入っている Seria(の文具売場)を覗いてみた。文具売場で最も面白いのは100円ショップだ。痒いところに手が届きそうなアイディア商品は,だいたい100円ショップで見ることになる。
 量も豊富に置いてあるから,物量が作る華もある。大半が中華製だが,軽工業(死語?)製品である文具の場合,中華製では実用性に問題が残るということはほぼほぼない。

● 現代の最大の文具店は100円ショップになっていると見ていいだろう。ダイソーや Seria があれば,町の文具店はなくても(実用性だけを考えるのであれば)誰も何も困らないというのが実態だろう。
 100円ショップとコンビニがあれば,文具店は要らない。少し大きな街にはチェーンの文具店があり,無印良品があり,さらには書店の文具売場も充実の度を増したから,統計上はともかく,リアルの供給拠点はむしろ増えているような気がする。

● 人口は減っており,これからも減り続ける。デジタル化も進んでいるのだから,販売店の競争はなかなかのものだろう。
 しかも,定価販売でどこで買っても値段は同じ(世界堂:新宿やシモジマ:浅草橋など,例外はある)。価格競争が禁止されているのか,自主規制で価格競争はしないことにしているのかは知らないけれども,それでは文具「も」扱うところに対抗できないことは目に見えている。

● 右の写真の4点を買った。ノートは MADE IN JAPAN だが,それ以外は中華製。
 いずれもなくてもいいものなんだけども,110円しかしないんだからとつい買っちゃう。ま,でも,A6派なので,たぶん使うことは使う(ガラスペン用の水入れポットを除いて)。A6ケースは バッグ in バッグ になりますかね。

2025年12月2日火曜日

2025.12.02 沈思黙考する人

● 青森の魚市場の「お休み処」。ペンを持って何かを書き込んでいる人がいた。同士よ。
 靴を脱いでいる。おお,同士よ,中高年よ。

● 何を書いていたのかは知らない。問題集を解くみたいなことをしていたっぽい。
 ぼくより前にいて,ぼくより後までいた。これだけ滞在時間が長い人は珍しい。つまり,ぼくもけっこう長くいるのだ。

● 以上は昨日(12/1)のこと。で,ぼくは今日も「お休み処」にいる。
 したらば。隣のテーブルに座った男性がカバンから缶酎ハイを取り出してテーブルに置いた。9%のストロングドライ。サントリーではなく,安い方の。昼間から缶酎ハイを持ち込むやつがいるのか。
 って,ぼくも昼間から日本酒を飲んでしまったんだけど。

● 定年退職にはまだ早いだろうと思われる年恰好。16時を回ったところなのだが,ひと仕事終えて,最も安く飲める方法で疲れを癒そうというのだろうか。
 と思ってチラ見していたのだが,酒を飲み始める前にペンとノートを取り出して,何か書き始めた。

● ここまで見て思い出した。この人,昨日もいた人じゃないか。長い時間,何か書いていた人じゃないか。
 昨日は印刷物に何か印を付けるような書き方に見えたのだが,そうではなく,ダイソーのA6ノートに何事かを書きつけているようだ。少し書いて,ボールペンを置き,自分が書いたものをジッと見つめている。
 その表情は真剣だ。自分の文章を推敲しているようだ。そしてまた何かを書きつける。ずっとそうしていて,缶酎ハイにはあまり手を伸ばさない。

● 昨日と同じ紺色の作業服を着ている。実直そうで,ネクタイ族に特有の胡散臭さはない。
 いったい,彼は何者? がぜん,興味が湧いてきた。彼がこの場所を離れるまでチラ見を続けようと思う。

● ひょっとして,彼は市中の詩人なのだろうか。そうは見えない。仕事絡みの何かを書いて,思案しているように見える。
 A6ノートを何冊もカバンに入れている。書き終えたノートも持ち歩いているようだ。カバンといっても,エコバッグのような袋状のやつだ。
 そのうち書くのをやめて,リーフレットのようなものを読み出した。缶酎ハイを片手に持っている。リラックスタイムに突入したか。

● ダイソーの3冊パックのノート,これもおそらくダイソーで買ったのだろうボールペン,エコバッグのような手提げ袋,ノーブランドのストロングドライ。
 道具なんてこれでいいじゃないか,貧富なんて人生においてどれほどのことがある? と語っているようではないか。SNS の文具界隈民など吹っ飛ばすような,廉直な知的生産者か。

● あのリーフレットはささやかな彼の愉しみにつなかっているのかもしれない。
 彼の隣のテーブルで,ぼくは Campus に「鉛筆シャープ」を走らせているのだが,彼をチラ見しているぼくにはまったく気を取られていない。自分の世界に没入している。他者を気にしない。

● 17時近くになって,「お休み処」には彼とぼくしかいなくなった。彼は相変わらずペラペラのリーフレットに眼を落としている。缶酎ハイは飲み終えたようだ。
 自分の世界に入り込んでいる彼と,彼を気にしているぼく。いったい自分は何をしているのかと思えてくる。

● その昔,富士通のワープロ OASYS-Lite のCMで,「思わず言葉でカメラしました」というのがあった。秋吉久美子が両手でワープロを提げて,どこか風光明媚なところに立っている。彼女の声でこのナレーションが流れる。
 というものだったと記憶している。あんなデカいものでどうやってカメラするんだよ,と思ったものだが,懐かしいITの黎明期の記憶だ。
 ぼくも,彼を言葉でカメラしようとしたわけか。

● リーフレットをテーブルに置くと,彼は腕を組んで下を向いた。目は閉じている。要するに,居眠りを始めた。
 酔いが回って(9%の缶酎ハイを直飲みするとけっこう酔うでしょ)疲れが表面に浮かびあがって来たのか。

● 品格的な居眠りモードに入ったかと思いきや, ほどなくして居眠りモードから復活した彼は,荷物をそのままにして,どこかに消えた。トイレにしては長すぎた。別の用事もあったのかもしれない。
 どうやら彼は「お休み処」に日参しているようだ。勝手知ったる感じだ。

● 戻ってきた彼は,袋の中から食パンを取り出して食べ始めた。缶コーヒーで流し込む。ここで夕食まですませて家に帰るらしい。寝るだけの状態にして帰るんだろうか。どうやら,今日はあまりたくさんは書かないつもりのようだ。
 この「お休み処」は18時30分で閉鎖される。それまでには帰ることになるわけだろうが,今日もぼくの方が早く退散することになった。

● スマホ・ケータイは使っていないようなので,外部との連絡を取ることにも積極的ではないようだ。世間に背を向けているわけではないのだろうが,世間との接触は最低限にしているらしい。
 毎日,「お休み処」に来て,ダイソーノートにボールペンで何事かを書き込み,沈思黙考するという毎日を過ごしているのだろうと推測する他はない。

2025年12月1日月曜日

2025.12.01 コーリン鉛筆をポチッとな

● メルカリに出ていたコーリン鉛筆の出物。ハイピアスの2Hと3本入れのケース。
 ケースが欲しくてポチってみた。鉛筆3本でピッタリなんだから,キャップも補助軸も入らない。

● ケースとしては使い道がない。鉛筆3本を選り分けておく必要などないからだ。前に Hi-uni の同じケースを手に入れたんだけども,ぜんぜん使っておりません。
 でも欲しくなるのは何でかねぇ。メルカリ最安値の300円というのも理由ではあるわけだけど。

● ハイピアスといえども,2Hの鉛筆は要らない。ぼくの筆記シーンには不要なもの。
 自分が小学生だった頃,2Hのような硬い鉛筆を粋がって使うのが流行った時期があったと記憶する。男の子の間での流行だった。まったく無意味なことで競うというのは男の子の特性かね。
 いや,長じてもそうだな。出世競争とかね。男って,生まれてから死ぬまでバカなんだよな。

● コーリン鉛筆では他に2つ,ポチりそうになってる。高橋真琴さんの絵をあしらったダース箱のHBの鉛筆(左の写真)。もう1つは,リカちゃんのやはりHBの鉛筆(右の写真)。
 理性を掻き立てて,抑えつけている。どうやら,理性が勝ちそうなんだけどね。

● こういうものを欲しがる爺の気持ちってのは,自分のことながらよくわからんなぁ。
 若い頃はまったく興味がありませんでしたよ。齢をとってからですよ,少女画がいいなぁと思えてきた。少女たちに人気だったリカちゃんが気になってきた。気になってきたというより,いいなぁと思うようになったわけですよ。

● 純粋なリカちゃん人形を手元に置くことはさすがに抵抗がある。
 けど,鉛筆なら鉛筆としての用途があるわけだから,字を書くために買ったんだよと言い訳ができる。自分に対する言い訳ですけどね。

● と言っても,このリカちゃん鉛筆と同じ鉛筆(絵柄が違うだけで,本体は同じと思われる鉛筆)はすでに相当量,手元にありますんでね。これ以上増やしてどうするんだたいうのが,理性を掻き立てなければならない所以でありますよ。
 鉛筆はたしかに安い。しかし,安いんだからいくら買ってもいいだろうという理屈は容認できませんのでね。