2026年10月29日木曜日

2026.10.28 短くなった北星9500をホールドできなくなった

● 北星9500をこの状態(右の写真)にしたら,クツワの補助軸でもホールドできなくなった。台座を短くしすぎたためだ。
 が,他の鉛筆ならば,それでもクツワの補助軸だけは対応してくれた。9500でそれができないのは,9500の軸が細めだからだろうと思う。

● ちなみに,ノック式の方はもっと長くても9500を捉えきれないことがある。この隙間のところ(左の写真)に六角の角が入ってしまうと押さえが利かなくなるわけね。
 ドイツ製の鉛筆だと尚更だ。スラスラと抜き差しできるほどになる。

● さて,困った。クツワでダメなんだから,他の補助軸は試す気にもならない。
 唯一,ひょっとするとと思えたのが,Amazon で6本500円くらいで売られている中華製(たぶん)の安い補助軸だ。ダメモトで試してみたらビシッとホールドしてくれましたよ。

● この補助軸,けっこう重い。基本,アルミだと思うんだけど,アルミに何かを混ぜているのかもしれない。
 使わず仕舞いでいたんだけど,一宿一飯の恩義ができた。これからは時々は使ってやることにしよう。

● ともあれ,これで9500も最後まで使える。助かったぁという気分。
 台座があと1㎜あれば,クツワで問題なくホールドできる。クツワに慣れているので,次はあと1㎜残そうかと思っているが,“慣れ” がこちらを縛る要因になるのも面白くない。

● この伝で言うと,こだわりというのもあまり持たない方がいいと思う。こだわりを持つのはいいことだとする風潮もあるけれども,放っておくと人はこだわりを持ってしまうものだ。こだわりを持つのに努力は要らない。こだわりというのは脊髄反射が作りあげるもので,考え抜いた末に生まれるものではない。
 こだわりを持たずにいるためには,知的な努力を要する。少なくとも,自分を監視するもう一人の自分を飼っていなければならない。

● 考えた末の結論より脊髄反射の方が正しいというのはしばしばあることで,むしろ考えるなんて時間の無駄である場合が多いとも思うのだけれども,自分のこだわりが自分を縛る。縛られるに値するこだわりがこの世にあるのかといえば,ぼく一個は懐疑的だ。
 こだわりはある種の快を生むので,嬉々としてこだわりに縛られる方を選ぶ人が圧倒的に多いだろうが,多数派は常に必ず間違っているものだ。特に根拠はないのだが,ぼくはそう思っている。多数決で決するのが正義であるのは,政治だけ。

2026年10月27日火曜日

2026.10.27 日帰り外出用の筆箱

● 午後から宇都宮に。宇都宮テラスの休憩コーナーに空席があったので,ここを書斎にしようと,ノートを広げて少し書いた。
 青森の魚市場の「お休み処」のようなものが宇都宮にもあれば,通勤定期券を買って日参すると思うのだが,あそこまでの天国は早々あるものではない。たぶん,青森にしかないと思う。
 しかも,駅から3分の至近距離だ。宇都宮には,そもそも,魚市場がない。

● 泊まりの旅行に持ち出す筆箱とは別に,日帰り外出用の筆箱を作って持ってきた。
 トンボ8900の70周年記念の缶ペンケースに,北星の “鉛筆屋のシャープペン 0.7㎜” と替芯と消しゴムを入れた。一応,定規と修正テープと ZEBRA Mili Pen の赤も。

● “鉛筆屋のシャープペン” は書きやすいシャープペンだと思うが,シャープペンにこだわりはない。
 1,000円以上するのは高いシャープペンだと思ってしまうケチ野郎なので,安いものしか使わない。コクヨの “鉛筆シャープ” やぺんてるの P207 も持っている。それらでも全然かまわない。

● 三菱鉛筆のクルトガは自分には無縁のものだ。使いもしないでそうと決めてしまのもいかがなものかとも思うのだが,これからも手を出すことはないと思う。
 今どきは百均で売ってるやつで充分で(つまり,実用性に問題はない。安かろう悪かろうという商品ではなくなってる),自分には百均製品で足りると心から思っているのだけれども,少々の見栄を張って “鉛筆屋のシャープペン” などを使っているわけだ。

● ぼくはノートに文章というか文字列を埋めることしかしないのだが,唯一のこだわりが,0.5㎜ではなく0.7㎜か0.9㎜を使いたいということだ。
 0.7㎜が細字,0.9㎜が中字,1.3㎜が太字と心得ている。

● シャープペンは基本,細字へ面舵いっぱいで進んできたと思う。0.3㎜や0.2㎜という針の先のような細さ。しかもそれで芯が折れない工夫を施す。
 大したものだと思うんだけども,自分とは別世界で起こっていることだな。ぺんてるの0.2㎜を買ってみたが,一度試しに使ってみて,あまりの細さに驚いただけで終わった。

2026年10月25日日曜日

2026.10.24 BLACKWING vs Caran d'Ache

● Ecute 上野の ANGERS。BLACKWING 602 が550円。Caran d'Ache GRAFWOOD 775 が660円。
 パーフェクトペンシルなどというどうでもいいものを除くと,一番高価な鉛筆は BLACKWING ではないことになる。

● そうなると,今まで散々文句を言ってたくせに(BLACKWING なんて頭の毛が3本足りないヤツが使うもの,とかね),BLACKWING の肩を持ちたくなる。塗装の丁寧さでも芯質でも BLACKWING に軍配が上がるんじゃないか,なんてね。
 いやいや,そんなことを言えるほど,602も775も使い込んでいるわけではないんだけれども。

● 775は画用であることを謳っているが,書くための鉛筆と描くための鉛筆に違いがあるのかどうか,ぼくは知らない。書くだけならH〜2Bの硬度があれば充分で,4Bだの4Hだのは描くための鉛筆だろうと想像はつくが,書くための最良のHBと描くための最良のHBに違いがあるのか。
 たぶんないと思う。わざわざ画用鉛筆と謳うのは高く売るための方便なのじゃないかと下衆の勘繰りをしている。これは画材なんだからね,高くっても仕方がないんだからね,と。

● Caran d'Ache には Caran d'Ache となら心中してもいいという鋭角的なファンが付いているんだろうか。日本のメーカーだとトンボに比較的多いような気がするんだけどね。
 そこまで入れ込めれば,それはそれで幸せなことだなぁ,とも思う。人生はしょせん短い一幕の夢。踊れた者勝ちというところがある。冷静沈着に何か意味があるのかと思うことがある。

● そうは言っても,602も775も鉛筆としてはなかなかの価格だ。そうなると高い方が勝者,勝者に付け,的な動きが出てきたりするんだろうか(出て来ないと思うんだけどさ)。
 少しでも安く買いたいなら「世界堂」へどうぞってなものだが,地の物価が高い国の鉛筆をわざわざ買うことはないやね。と,根がケチな性分のぼくは思ってしまう。

2026年10月23日金曜日

2026.10.22 消しゴム付き鉛筆のこと

● 北星の9606を3本携えて東京に来ている。鉛筆をデフォルトで持つことに慣れた。プニュグリップで太さを補う必要がなくなった。
 デフォルトで持てた方が自由度が広がるのは事実。プニュグリップを付けたり外したりという手間を省けるだけでも,ずいぶん違う。

● 今日のように晴れていて,湿度が高くないときには特にそうだが,9606の書き味が冴えわたる。これが Amazon でダース586円で買えるんだから,日本はなべて平和だ。
 この書き味を良しとするか否か。最後の最後は好みによるとなるのだが,最初から好みの問題にしてはいけない。この書き味はとりあえずは万人に通用すると思う。

● そのうえで,トンボ2558や三菱9852と比べて,アレやコレや語ることになるわけだが,HBに限定すれば 9606をもって最上とする,というのがぼく一個の判定。
 消しゴムは2558が優れるのだが,そもそも鉛筆に付いている消しゴムはほぼ使わない。使わない消しゴムの消字力は問題にならない。

● もちろん,ゴム付き鉛筆の消しゴムを使わないのは,ぼくの筆記シーンがそれを必要としないからで,ゴム付きの便利さをしみじみと感じるシーンで使っている人も多いだろう。
 だからこそ,ゴム付き鉛筆が生産され続けている。

● ではゴム付き鉛筆なら9606で決まりかというと,事はそう単純ではない。9606はHBしかないが,2558や9852にはHBの他にBがある(2558にはHも)。
 2558のBと9606ではどちらがいいか。その結論を出すにはもう少し逡巡したい気分だが,目下のところは2558のBかなと思っている。

● 9852もBなら2558と比べても遜色ない。HBでは2558(それよりも9606)が断然いいと思うんだけど。
 相当なレベルでメーカーがしのぎを削っていて,ぼくらはその上澄みを掬えばいいという,相当に恵まれた環境にある。

● そもそも,ゴム付き鉛筆の消しゴムが使いものになるのは日本以外にあるのかどうか。
 BLACKWING は MADE IN JAPAN を表看板にしているが,最終工程をアメリカでやっている以上,MADE IN USA になるのだろう。BLACKWING がアメリカのゴム付き鉛筆では唯一,使いものになる消しゴムを搭載している  
 ま,その消しゴムを使わないので,どうでもいいっちゃどうでもいいんだけど。

2026年10月21日水曜日

2026.10.20 久しぶりに銀座伊東屋

● 久々に銀座の伊東屋を覗いてみた。7階に鉛筆が勢揃い。トンボ8900から BLACKWING や Caran d'Ache までバラで並べられていた。
 伊東屋では鉛筆はすべて画材として7階に集めている。が,こうしてバラの鉛筆をズラッと並べるのは最近のこと。画材売場ゆえ,7〜8割は色鉛筆。黒鉛鉛筆は2割程度だ。

● BLACKWING の602は品切れ。602が一番売れるんですかね。
 Caran d'Ache もふざけた値付けをしとる。水溶性ではない普通の黒鉛鉛筆が BLACKWING より高かったりする。ぼくも清水の舞台から飛び降りるつもりで2本ほど買ってるんだけど,正直,それほどのものかと思ってる。

● 1階で Caran d'Ache のフェアをしていて,7,700円の鉛筆セットがあった。3本で7,700円。どこのバカがこんなの買うんだ?
 これも画材用なんだろうけど,画材ということにすればいくら高くしてもいい? 鉛筆以外に何か入ってるんだろうか。あるいはケースが超豪華とか。どっちにしたって,ぼくには手が出ない。

● とは言うものの,伊東屋には買いたくさせる工夫がふんだんに施されている。売らんかな精神が横溢している。
 ぼくはそれを良しとする。そうでなければならない。それを欠いた販売店など販売店の資格がない。

● 銀座じたいがそうだが,伊東屋も相変わらずインバウンドの外国人が多い。彼らにしてみれば日本の物価はだいぶ安いんだろうけど,大人買いなどという緩い買い方はしないで,わりと熱心に吟味している印象。
 吟味というのは当たらないかもしれない。文具好きであるがゆえに,熱心さが外に出るのだろう。

● 外国の文具店事情には詳しくないのだが(というか,まったく知らないのだが),伊東屋のような文具の総合デパートは外国にはないんだろうか。
 キャロライン・ウィーヴァー(片桐晶訳)『ザ・ペンシル・パーフェクト』には,日本ではすべての鉛筆がバラ売りされていると驚くくだりがあるのだが,文具の総合デパートがあることも驚きの対象になるんだろうか。

● ともかく,外国人は買ってくれる。何も買わないで立ち去る外国人も少なくないのかもしれないが,購入比率は日本人より多いはずだ。日本土産として物色する人もいるだろう。
 伊東屋にすれば,ぼくのような通行人よりよほどありがたいお客のはずだ。

2026年10月18日日曜日

2026.10.18 三菱硬筆習字用鉛筆

● 三菱硬筆習字用鉛筆。uni そのものであろうかと思う。
 「硬筆書写用」と同じく,芯に若干の工夫というか細工を施しているかもしれんが。というか,これは「硬筆書写用」の先代になるのか。

● 硬度表記はないが,芯の太さからして,たぶん4B。そう推測したのは,通常 uni の芯の太さを基準にしてのことだ。
 硬筆書写用」の4Bは通常 uni の4Bよりかなり芯が太い。この「習字用」が「硬筆書写用」の先代だとしても,通常 uni の範疇に入っているようだ。実際に書いてみればわかることだけどさ。

● 4B以上の濃さの鉛筆もけっこう増えてきた。これ以上増やすことはない(と思う)。
 使い切れないことが明らかだからだ。手持ちの4B以上が2ダースや3ダースではなくなっている。

● 絵を描いたり,製図したり,“写真修正” をすることはない。鉛筆で何をしているかといえば,ひたすら文字を書いているだけだ。
 もちろん,4Bで文字を書くこともできる。むしろ,4Bが好ましいと思っている人もいると思う。そこは,どんな筆記シーンかによる。
 ぼくは横罫ノートに小さめの文字を書く。4Bも試してみたが,HB〜2Bが適当との結論に至っている。

● 幸いにというか,般若心経の写経(と言うほどだいそれたものではないが)を始めたので,それに使っていくことにする。
 ただね,なかなか減りませんからね,鉛筆はね。HBに比べれば減りは早いんだけども,写経で4B鉛筆1本を使い切るためには何十枚写経しなければならないだろうか。

2026.10.18 uni の5本入りケース

● メルカリで買ったんですがね(写真は出品者様のを借用)。手持ちの鉛筆の3%しか使わないでぼくの人生は終わると思うので,uni が欲しかったのじゃなく,プラケースが欲しいなと思ったわけですよ。
 5本入りのケースですね。入手したところで使うことはないとわかってるんだけど。

● ところが。開封して早々にコンクリートの床に落としちゃいましてね。ご覧のとおりの破損。
 朝から最悪だ。こういう日は外を歩くんでも気をつけなくちゃいけないよ。

● 薄い樹脂製ですからね。しかも,5本入りで400円の値札があった。ずいぶん昔のもの。経年劣化してただろうし,ま,いずれ壊れるのは免れない。
 でも,開封して早々でしたからね。誰のせいでもなく,自分の不注意によるもの。いずれ壊れたはずと考えて自分を慰めるしかありません。

● uni のケースといえば,消しゴム付きの樹脂製ダース箱が思い浮かぶ。あれは頑丈にできてますな。昔は uni のケースを筆箱代わりに使う人が多かった。
 しかし,それ以外にも3本入りとか5本入りがあったわけね。3本とか5本単位で販売していた。今でも,鉛筆はばら売りとダース売りの他に,3本セットで売ってるのがありますもんね。

● その3本入りとか5本入りのケースは,ダースのケースに比べると華奢だし,元々の数量も少ないのだろうな。
 それだけに,せっかく手に入った5本入りのケースをオシャカにしてしまったのは,われながら残念なことでしたよ。