2026年6月29日月曜日

2026.06.29 ワタクシの手帳タイム

● 青森市の魚市場の「お休み処」で手帳タイム。と言っても,ワタクシに手帳を使って管理しなければならないほどの予定などあるはずもありませぬ。
 今日やるのは昨日の行動履歴を摘記することです。手帳は昨日のログを残すためのもの。ぼくの手帳は将来の方を向いているのではなくて,過去を向いております。

● それをするのに最も便利なのは A5 週間バーチカル。退職してから,ぼくの手帳は大きく厚くなりました。バイブルからA5へ。
 厚くなったのは,何でも貼って手帳に綴じ込むようになったからです。前からそうしてましたが,その度合いが上がりました。何でも貼っちゃう。トラベラーズ手帳と呼んでおります。

● A5 システム手帳を使ってます。綴じ手帳では貼るためのスペースが足りない。ほぼ日のような1日1ページタイプでもダメ。
 白紙をいくらでも追加できるシステム手帳がトラベラーズ手帳には必要。

● 中身は Seria のバーチカル手帳をバラしたもの。紙が弱いのでパンチで穴を空けただけではいけません。ビニールパッチで穴を補強してやる必要がある。そのビニールパッチもダイソーで売ってるのを使っとります。
 バインダーはビニール製のもの。メーカーはパイロットだったかな。お茶の水の丸善で買いました。
 保存用バインダーも百均で売ってるもの。1年で2冊必要です。とにかく,やたら貼っているので。

● システム手帳というと,昔なら Filofax,今でもデザインフィルの PLOTTER に代表される革製の高価なものというイメージがありますが,ぼくのはあらかた百円ショップで賄われております。
 白紙の A5コピー用紙も,ダイソーで売られていたのをまとめ買いしておいたものです。

● 自分以外の誰かに自分の予定を決められることは基本的にない,自由な境遇になってますので,誰かの前で手帳を開かなければならないこともない。
 自分は百円ショップの製品を使うような人間ではない,特に手帳のような毎日使うものはそれなりにいいものを使いたい,などというムダなプライドも持つ必要がなくなっている。

● ので,百均まみれの手帳にほぼほぼ満足しております。ただ,Seria の週間バーチカルはこれをよく百円で出せるものだと感嘆するのだけれども,さすがに紙質はよろしいとは言い難い。
 時々,ボールペンのインクをはじいてしまうこともある。来年の手帳は本体部分を別なのに換えるかもしれない。でも,換えないかもしれない。

2026年6月28日日曜日

2026.06.28 uniball ZENTO のシグニチャーモデルを購入

● 青森市の成田本店しんまち店に uniball ZENTO のシグニチャーモデルがありました。0.7㎜も出たんですな。3種(0.38㎜,0.5㎜,0.7㎜)とも2本ずつありましたよ(3色のはなかった)。
 そろそろ,欲しい人には行き渡って来たんですかね。スタンダードモデルでいいんじゃないの,とぼくなんぞは思っちゃうんですが。

● 水性ボールペンは直液式のパイロットVコーンだけ。Vコーンもノック式はゲルですよ。
 ZENTOも同じ。インクの開発にン年とかノーガキ垂れてても,あれは水性じゃない。ゲルですよ。

● メーカーのノーガキに乗せられて色めき立つとは,𝕏 の文具界隈民は低能猿か。文具猿は救われないと思ってたんですよ。
 使ってみりゃわかんだろーが。使ってみてもわからないんじゃ,猿以下だぞ。

● 文章を書かせりゃ小学生の作文並みの文章しか書けず,絵を描かせてみりゃポンチ絵レベルの絵しか描けないくせに,何がシグニチャーモデルたよ,このゴミカスがっ,と思ってたんですよ。
 だいたい,ノック式で水性なんてあり得んだろうがよ。キャップレス並みの機構を施せば別だが,たかだか千円か2千円のボールペンにそんなことができるかよ。そんなに水性がいいんなら,黙ってVコーンのキャップ式を使っとけや。

● しかるに何ぞ。ぼくの手元に ZENTO のシグニチャーモデルがあるじゃありませんか。って,買ったんだからあるに決まっている。買うことはないと思ってたんですけどね,自分への青森土産ということで。
 0.5㎜と0.7㎜はVコーンにもあるので,買うなら0.38㎜一択。

● Vコーンノック以上に水性。Campus で使ってみたが,裏抜けは完全になし。さすがは三菱鉛筆。と,評価がコロッと変わってしまう。
 が,これを常用することになるかと言えば,ならない。理由は単純で,鉛筆に及ばないからだ。同社が生産する uni や Hi-uni が ZENTO 以上。鉛筆ではダメで,ZENTO でなければならない,という局面はぼくの場合は想定しにくい。
 こういうのがいいと言う人はいるだろう。そういう人が使えばいい。

2026年6月26日金曜日

2026.06.26 Musgrave を使っていこう

● 一昨日買った Musgrave 3本を削るのに難儀した。ジャンボ鉛筆にも対応する鉛筆削りがうまく作動しないのだ。
 チャチい鉛筆削りだから壊れたのかと思ったのだが,そうではないようだ。Musgrave の塗装の関係か,滑りやすくてホールドできないようなのだ。それでも,鉛筆削り側の問題だと思うけどね。

● やっぱりね,鉛筆削りはカールのエンゼル5のように,鉛筆に歯型をつけてしっかりとホールドしてくれないと困る。ジャンボサイズにも対応するエンゼル5が出てくれるのが一番なのだが,それはあるまいからね。
 Musgrave のこの3本はいずれも小学生向けのようなのだが,彼らはどうやって削ってるんだろうか。アメリカには多彩な鉛筆削りがあるのかい?

● 手回し式の鉛筆削りも使ってどうにか削れたけれども,手回し式はできれば使いたくない。削るときに芯を折ったりするし,鉛筆に負荷をかけてる気がするんだよね。
 ハンドル式でも電動式でも木の繊維に対して90度の角度で刃を当てるのは同じなんだけども,その削り方をするときには切れ味の良い刃を使うべし。手回し式のほとんどはアカンです。一番いいのは,繊維に沿って削る手削りなんでしょうけどね。

● とまれ,削ることができたので,手元にある Musgrave を並べてみた。概ね,太さ順。まぁ,太さのバラエティーはお見事。
 丸,三角,六角も揃っている。

● 市販の普通のキャップが使えるものもある。普通のキャップは入らないが,コンビニなどで予め削ってある鉛筆に付いてるキャップなら行けるものもある。
 ちなみに,このキャップはとんでもない優れものだと感じ入っている。

● 学研の三角太軸用のキャップが使えるものもある。学研の補助軸も使えるだろう。
 一番下のはダイソーでかつて販売されていた樹脂製補助軸の本体をキャップに流用している。ということは,太さはFABER-CASTELL の JUMBO と同じはず。パーフェクトペンシル マグナムのキャップを補助軸代わりに使えるかもしれない。

● “Choo-Choo 8500” だけが,使えるキャップがない。キャップがないことによる問題はまぁまぁ無視できる程度に小さいっちゃ小さいんだけども,削ってある鉛筆の芯をむき出しにしておくことには,若干の抵抗がある。
 絶対にむき出しにすることはないかというと,しばしばあるんだけれどもね。

● 並べるだけじゃなく,使っていくことにする。もって日米親善の礎にせむ。テネシー州を第2の故郷にせむ。行ったことはないし,これからもないと思うんだけど。

● Musgrave を使っていて,アメリカを感じることはない。鉛筆はどの国のものも一定の水準に達している。最上質の一点に収斂する過程にあるように思われる。鉛筆で空想旅行を愉しむのはかなり難しい。
 コカ・コーラを飲んでアメリカを感じることもない。コカ・コーラは普通のものとして日本にも定着して久しい。結局,モノでその生産国を偲ぶのはそもそもが難しいのだろう。

2026年6月25日木曜日

2026.06.25 好みは変わる,揺れる

● 昨日買った,LYRA の Super FERBY を使ってみた。名前からして学童用の鉛筆かと思う。
 三角太軸だが,日本のそれよりさらに太軸。硬度表記はないが,日本鉛筆のHB程度だ。
 ぶっとい芯。ドイツの学童が思いっきり筆圧をかけてこの鉛筆を使っている様を想像してみる。なかなかいいぞ。

● 買ったはいいが,使うことなく数年が経過した FABER-CASTELL の9000 JUMBO。2Bだが,LYRA とほぼ同じ硬度(気持ち,こちらの方が濃い)。
 ぼくは日本基準のBか2Bを好むものだが,HBも許容範囲に入ってきた。こうしてHBの芯を使っていると,それが自分の守備範囲に入り込んで来るという感じ。自分の守備範囲が広がるのではなくて。

● KOH-I-NOOR JUMBO はHBしか持っていない。日本基準だとHになる。さすがに薄い。が,いずれここまで許容範囲に入って来そうな気がする。
 ちなみに,JUMBO 鉛筆は他に STAEDTLER のものもあるが,ぼくは KOH-I-NOOR のこの黒いシンプルな佇まいを最も好む。

● 人間の感覚に不動点はないっぽい。かなりの幅で揺らぐ。不動点がないのだから,どの方向に揺らいだのか,どのくらい揺らいだのかも計測し難い。そもそも,計測が成り立たない。
 要は慣れの問題と言い換えてもいいが,大事なことは自分の感覚が不動だとは思うなってことだな。

● 感覚に限るまい。政治信条だの異性の好みだのも揺らぐものだろう。
 全く揺らがないとすれば,情報摂取が少なすぎるか,偏りすぎているのじゃないか。あるいは死人に近いくらい活動量が少ないか。
 揺らいでいるのが正常だ。朝令暮改をあまり悪く思わない方がいい。首尾一貫をあまり重んじない方がいい。

● 今までは北星のHBは問題ないが,北星以外のHBはちょっと硬いかな,薄いかなと思っていたのだが,そこからけっこう動いているぞ,ということ。
 とはいえ,ぼくの好みはまだBか2Bにある。HBでもいいけれども,好んで使うのは依然としてBか2Bだ。
 でも,それだって変わるかもしれない。HBがいいけれどもBか2Bも許容範囲だな,と逆転している可能性だってある。

2026.06.24 福島の「ペントノート」

● 福島市の「ペントノート」。今回が二度目の訪店。今年の1月末以来。小さい店だが,こういうセレクトショップが地方都市で成り立っているのが,驚きと言えば言える。
 ただし,1階に汎用店(?)の「文化堂」があるからね。それが2階の「ペントノート」を支えているのかもしれない。

● 鉛筆を6本買った。アメリカの Musgrave が3本。ドイツのLYRA,FABER-CASTELL,STABILO。

① Musgrave CUB 3030T 220円
② Musgrave Choo-Choo 8500 220円
③ Musgrave 5050 FINGER FITTER 242円
④ LYRA Super FERBY 330円
⑤ FABER-CASTELL Grip 2001 143円
⑥ STABILO EASY graph 352円

● ⑤を除いて,Hi-uni を優に越える値段なんだねぇ。現地で買えばもう少し安いんだろうけど,欧米は鉛筆も高いんですな。
 加えて円安ですからね。国産を使っとけって話です。「ペントノート」には国産鉛筆はないんだけども,1階の「文化堂」にはありますからね。

● まぁ,ありていに申して,無駄遣いだね。しめて1,507円のささやかな無駄遣い。
 でも,まぁ,無駄とわかってやってる無駄は,どっちにしたって知れている。無駄と思わないでやってる無駄が膨大にあるはずだよ,諸君。

● ⑥は右利き用と左利き用がある。右利き用は頭が赤で丸められているが,左利き用は黄色。当然,軸に印字されている文字列は逆並びになっている。
 鉛筆でそこまでするのかと思った。社会は行き過ぎることがある。そのコストは消費者が負担する。

● ⑥は学童に向けたものだろう。軸を削ってあるのは持ちやすくするためだ。というか,正しく持てるようにするためだろうか。欧州に鉛筆の正しい持ち方などという概念があるのかどうか知らないが。
 しかし,学童向けにしては値段がなぁ。STAEDTLER の学童向け鉛筆にもとんでもなく高価なのがあった気がする。学童にこそ質のいい鉛筆を使わせるべきだと言うなら賛成だが,本当にそれだけなのかね,と勘ぐってしまいたくなるのは,ぼくが下賤な人間だからか。

● 硬度表記があるのは⑤と⑥だけ。製品名で硬度もわかるのか。同じ製品で複数硬度を出すことはないんだろうかね。
 この製品はHB,こちらは2B,と憶えているわけかね。そんな芸当がよくできるものだな。製品自体が日本に比べて少ないってことはないと思うんだが。

● ⑥以外にも,①〜④も学童向けかと思われる。⑤以外の5本は学童に向けたものっぽい。
 が,「ペントノート」ではこれらを学童用として販売しているわけではあるまい。もしそうなら,そもそも扱っていないはずだ。デザイン鉛筆(?)として置いている。あんまり見かけないお洒落な鉛筆でしょ,と。

● 鉛筆に学童用とか大人用とかの区別を強調しても仕方がないが,アメリカやドイツでは学童用として売られているものが,日本ではお洒落鉛筆として売られている。
 そういうことがあるのは知っておいた方がいいんでしょう。いろんな場面であるんじゃないだろうか,そういうことが。

● 「ペントノート」はセレクトショップゆえ,普通の文具店にあるようなものは置かれていない。よそにはないようなちょっと澄ました文具が多い。そういうのを “デザイン文具” というのか。
 薄い小さなノートで1,600円を越える値段のがあったりする。たしかに表紙はカッコいいんだけど,こういうのを誰が使うんだろうと思ってしまう。あまりノートを使わない人が使うんじゃないだろうか。

2026年6月23日火曜日

2026.06.23 ユニ色ではない高級鉛筆の書き比べ

● 三菱鉛筆が1958年に出した uni は,軸色にも圧倒的な影響を残した。ユニ色は高級鉛筆の色,を定着させた。
 コーリンもアイボールも自社のフラッグシップにはユニ色を採用。自ら,uni や Hi-uni のエピゴーネンになることを指向した。

● もちろん,それを潔しとしなかったメーカーもある。その代表は業界2位のトンボ。
 トンボにもユニ色の MONO がなかったわけではないのだが,そんなのは瞬間的な現象で,それがトンボの主流になることはなかった。MONO シリーズは光沢のある黒で一貫している。
 ので,今回は,ユニ色以外の高級鉛筆を書き比べてみることにする。

● 次の7本。いずれもHBで,頭は丸められている。
 トンボ MONO100
 トンボ MONO
 トンボ MONO-R
 北星 クラフツマン
 北星 9900(HIT)
 北星 9900(Art Set)
 地球 9300(GOLD&BLACK)

● まずはトンボの MONO シリーズ。MONO-J は外している。いずれも〄がある。前世紀のものだ。
 MONO100 と MONO には〈HOMO-GRAPH〉の文字が小さく印字されている。MONO100 のゴールドラインは金属の輪を嵌め込んだものだが,Rの方は塗装。uni とは違った高級感というか,貴族感というか,どんなもんだい感というか,そういったものが溢れている。
 いや,高貴感は uni 以上かもしれない。黒の効果だ。

● uni の場合,Hi-uni,uni,uni-star の違いはほとんど体感できなかったのだが,MONO はどうだろうか。
 3種とも uni より硬い気がする。不快なものではない。硬いから薄いというのでもない。単純に硬い気がするというだけのことだ。

● この3種の違いは,uni と同様に,ぼくには明瞭には知覚できなかった。特に,MONO100 と MONO の違いはわからない。わかる人にはわかるのだろう。少なくとも,メーカーの開発陣はわかっているはずだ。しかし,ぼくにはわからない。
 MONO-R になると,ちょっと違うかなという感じはする。しかし,予めこれは MONO-R だと知っているために,脳が勝手に動いて違いらしきものを作り出しているだけだろう。目隠しテストをしたら,まずもって区別はつくまい。

● 要するに,ぼくのような感度の鈍い人間は1本77円の MONO-R を使っとけという話になる。そういう人間が MONO100 や MONO を使うのは,分不相応というものだ。それが論理的帰結だ。
 MONOシリーズの3種を使い比べて評価めいたことをしようとしているのだが,評価能力があるのかどうか,われながら疑問だ。むしろ,これらの鉛筆を使うことによって,いい鉛筆とはこういうものだと教えられている側面があって,そちらの方が大きいだろう。

● Hi-uni と MONO100 の違いについては,Google の検索エンジンAIが的確にまとめている。
 Hi-uni は「超微粒子の黒鉛を大小混合することで,ムラなく均一で濃い発色を実現して」おり,「芯にややしっとりとした柔らかさがあり,非常に滑らかに書ける」のに対して,MONO100 は「1立方ミリメートルあたり1億個の超微粒子黒鉛を高密度で圧縮して作られてい」るので「芯がしっかりとしており,カリッとしたシャープなタッチで,濃く美しい線を書くことができ」る。

● AI先生の仰るとおりだ。ということは,芯の製造方法のや違いや,使ってみての感想はネットにたくさん上がっているんだろうか。
 上記のとおり,MONO100 は Hi-uni に比べるとタッチが硬いのだ。Hi-uni は女性的,MONO100 は男性的。どちらが好きかは好みによるが,ぼくは Hi-uni を採る。
 ただし,以上はHBの場合であって,Bや2Bで MONO100 がどんなタッチになるのか,どう化けるのか,ひょっとすると Hi-uni を超える仕上がりになっているかもしれないと期待させる。

● 今すぐにでもそれを確かめることはできるのだが,それはしないでおく。ものには順序というものがあるのであって,その順序を自分で決めてしまっている。
 当面,自分が決めたその順序にしたがって鉛筆を消費していこうと思っている。MONO のBや2Bを使うのはもう少し先になる。

● MONO シリーズの3種の違いを明確に知覚するのは無理なのであるけれども,にもかかわらず好みというのは生まれてくる。この3つの中から1つ選ぶとすれば,100やRのつかないノーマル MONO だ。
 不思議なものだ。どれも同じだと感じるのに,なぜ好みが? たぶん,指は脳が感じていないことを知覚しているのだろう。
 理由はわからない。理由は脳が考えることだからだ。脳はわかっていないのだ。けれども,MONO シリーズの中でのぼくの好みはノーマル MONO だ。

● 次に北星のクラフツマンと9900。9900はすでに生産をやめている HIT と Art Set の2種がある。他に,ダイソーで販売されているのもあるのだが,こちらは4Bと6Bしかないので除外。
 ただし,ダイソーで売られているのに高級鉛筆のわけかないじゃないか,と短絡しない方がいいとは思う。こちらの9900も侮れない品質を持っている。

● 北星の特徴は,他社より濃いめで軟らかいということだ。が,書き終えてから MONO で書いた筆線と見比べてみると,濃さはそんなに違わない。錯視とでも呼べばいいのか。
 が,軟らかさは筆線のように跡に残らない。ライヴ感100パーセントというか。だから安心して言うのだが,北星の芯は軟らかい。ここに挙げた3本はいずれもオリエンタル産業(東海カーボン)製だろうけれど,相当に良質な芯なのだろうとは素人でもわかる。

● では,3つのうちでどれがどうという話になるのだが,トンボの3つよりは明確に違いがあるように思われる。思われるのだが,目隠しして当てられるかというと心許ない。
 滑らかさは クラフツマン−HIT−Art Set の順だが,それはこの3本を交互に使っているからわかる(というか,感じる)ことで,目隠しでおもむろに1本を取り出して書き始めてみても,それが3つのうちのどれなのか,おそらくわかるまい。

● 北星の3本はいずれも他社より軸が細め。9500や9606もそうだから,それも北星の特色と言える。
 が,昔の北星はこうではなかった。こうなったのは比較的最近のことだと思われる。

● HIT はすでに生産されていないのだし,クラフツマンも Art Set も12硬度セットで購入するしか入手の方法はない(Art Set については,サードパーティーが Amazon で硬度別の販売をしているが)。入手に難があるのが残念だ。
 要するに画材として扱われてる。その扱いじたいに反論はないが,一般筆記に使いたいという人にはなかなか厳しい状況だ。事実上,選択肢から外すしかないのが現実かもしれない。

● メーカーはクラフツマンを硬度別でも売りたいはずだ。しかし,クラフツマンを独占的に扱っている Standard Products の方針は違うらしい。
 Standard Products は硬度別の販売を開店時の初回入荷分のみに限定し,それが売れた後の補充はしない。12硬度セットで売りたいようだ。
 Standard Products には Standard Products の考えと都合があるのだろうから,傍からとやかく言うことではないのだが,一般筆記に使う鉛筆としては選びにくいというのが現状だ。

● 地球の GOLD&BLACK。地球鉛筆のフラッグシップはこれだったのだろう。書き心地も良好だ。
 すでに消滅しているメーカーだし,北星の3本(いずれも〄は入っていない)より古いものになるのだと思う。
 ということもあってか,クラフツマンほどの滑らかさはないのだが,ではあっても充分に滑らかだし,芯先から伝わってくるフィードバックもなかなかに快適だ。こういう鉛筆を使って,文句を言ってはいけない。

● 北星の3本も地球の GOLD&BLACK も,先ほどの uni 型か MONO 型かでいえば,明らかに uni 型。国産鉛筆のほとんどは,uni を範にしているように思われる。しっとり感を大事にしているとの印象を受ける。
 カチッとした MONO 型はトンボの独自路線。そのトンボにしても8900は uni 型に属する。

2026.06.23 仙台の「文具の杜」

● 仙台に来た。アエル4Fの「文具の杜」。今回が二度目。
 トータルでは新宿の世界堂,浅草橋のシモジマ,銀座の伊東屋に及ばないとしてもワンフロアの広さは相当なもの。回遊しやすい。

● 大変な品揃え。世の中にはこんなものもあったのかと教えてくれる。ホームセンターの趣さえあるかと思えば,Namiki の蒔絵万年筆も置いてある。何でもある。
 ただし,欲しいものだけがない。自分が必要とするものはごく少数で,その欲しいものは手元に過剰に抱えているのが,そう感じる原因。

● では,具体的に見ていこう。
 Campus-Rollbahn コラボの製品群がこちらではまだ相当残っている。始まってから半年になるのに,測量野帳も一番人気の “屋上” こそないものの,“黒板” と “飛行場” はたんと残っている。
 Rollbahn 用紙の Campus など,他のものも相当ある。

● A5のコピー用紙もる。A4やB5なら置いてある文具店は珍しくないけれども,A5は少ない。
 ぼくはA5をシステム手帳に挟んでる。わりと多用している。“貼る” をするからだ。
 以前はダイソーにあったので,5束か6束買ってある。ダイソーで見かけなくなったので,補充は家電量販店だなと思ってたんだけども,仙台市民は文具店で補充できる。だから何? という話ではあるかもだけど。

● デザイン文具のコーナーもある。RHODIA とか,penco(HIGHTIDE)のボールペンとか,MOLESKINE とか。そうか,こういうのをデザイン文具と言うのか。 
 RHODIA もそうなのか。RHODIA は典型的な実用品だと思っていたのだが。

● 三菱鉛筆の uniball ZENTO の緑色のがあった。グラッシーというのが,メーカーが付けた名前らしい。
 ボールペンも売るほどある(安物ばかりだが)。もう買うつもりはないのだけれども,この色にはちょっと惹かれた。
 シグニチャーモデルは入荷待ちの状態。いくら何でも欲しい人には行き渡ったろうと思っていたのだが,まだまだなのか。

● といったところなのだが,いかんせん欲しいものがない。せっかく来たのだから,記念に何か買って帰りたい。と言って,コピー用紙を持ち帰るのは重すぎる。
 他に何かないか。候補に残ったのは2つ。ひとつはパイロットのデスクペン細字。プラチナの極細は手元にあるのだが,極のつかない細字があってもいいかな。でも,たぶん使わないな。万年筆はサファリでいいや。
 もうひとつは,三菱鉛筆9800VB。これ,どういうわけか,ANGERS 丸の内店でバラ売りしてるんですよ。でも,これも自宅の鉛筆タンスを探せばあると思う。

● というわけで,何も買わないで,店を後にした。誠にもって申しわけない。