ぼくの場合はだけれども,どんなに頑張って使っても,鉛筆1本が1ヶ月は保つ。1ヶ月の筆記具代が525円なのか165円なのか55円なのかは,差のうちに入るだろうか。BLACKWING であっても鉛筆は安い。
● 同様に,ボールペンもシャープペンも万年筆も安いのであるけれども,それは必要量しか所有しない場合。
モンブラン149でも15万円。10年使えば月あたり1,250円。安ッ。
が,149を買うほどの人がそれ以外を買わないでいられるとは思えない。ヌマるでしょ。10倍くらいの額にはなるんじゃなかろうか。高ッ。
● 鉛筆であっても事情は同じ。鉛筆は元々の価格が安いだけに必要量の何倍,場合によっては何十倍もの在庫を抱えてしまうことになりやすい。
少なくとも,ぼくはそういうことになっている。在庫を見ると気分が塞いでくるので,できるだけ見ないようにしている有様だ。
● 必要量を見極めて,それ以上は買わないという簡単なことがちゃんとできる人は,文具ユーザーの1%未満でしょうね。100人に1人まではいないと思うなぁ。
● ところで,BLACKWING なんだけどね。ぼくは買わないと思う。理由は市販の補助軸が使えないこと。あの消しゴムが邪魔だ。
消しゴム部を引き剥がすという荒業もあるようなんだけれども,そこまでして BLACKWING を使う理由は見あたらない。
● 鉛筆は補助軸を使えるほどに短くなってやっと一人前。その補助軸が使えないのでは如何ともしがたい。
専用のエクステンダーは話にならない。何も考えないでとりあえず作ってみましたというシロモノに見える。仕組みも形状も強度もそのままに,もっと軽くする工夫をなぜしなかったのか。
この補助軸を使いたいがために,BLACKWING を買ってみるという向きがあるかもしれないと思うほどだが,この補助軸は他の鉛筆でも使えるのだ。わざわざBLACKWING を買うには及ばない。
● BLACKWING の未来が洋々たるものだとは,ぼくには思えない。際物の域を出ないものだと思う。
アーリーアダプターは珍を好むだけの頭の毛が3本足りない輩だったに違いないが,販売側と文具メディア(とその協力者)が鐘や太鼓を叩いた結果,それなりの射程を確保したとは思う。が,鐘や太鼓で踊り出す人たちはすでに踊ったように思われる。
● ユーザーのほとんどはリピーターではないか。新規参入はほぼほぼ途絶えたのではあるまいか。
リピーターもいつまでリピーターでいてくれるか,保証の限りではない。踊るのにも飽きて来た頃だろう。
● 圧倒的な品質や使い勝手の良さがあるのであれば格別,その点で Hi-uni や北星クラフツマンと差別化できているとは思えない。
MADE IN JAPAN で,オリエンタル産業の良質な芯を使っていることは間違いないのだが,他の MADE IN JAPAN に紛れてしまう感は否めない。









