2026年10月4日日曜日

2026.10.04 ANGERS で BLACKWING の取扱いを再開

● ANGERS 丸の内店。BLACKWING が常設コーナーにあった。先日までの企画展「BLACKWING POP UP」で売れ残ったものを処分しようとしているのか,再び BLACKWING を扱うことになったのかは不明。

● 以上は9月27日のこと。今日,ANGERS 上野店を覗いてみたら,上野店にも BLACKWING が並んでいた。
 定番4種は揃っているようだ。オリエンタル産業の高級芯のシットリとした書き味を味わってくれたまえ,諸君。
 想像で言うのだが,Eberhard Faber のオリジナルの BLACKWING を凌ぐ書き味のはずだ。そりゃそうだろ。芯も含めて MADE IN JAPAN なのだから。

● 北星のクラフツマンもほぼ同じ書き味なのだが,BLACKWING ユーザーは,芯だけではなくフォルムにも惹かれているんだろうから,これは言っても仕方がない。
 クラフツマンを硬度別に購入するのはほぼ不可能だし。12硬度セットで買うしかない状況だ。安直にはクラフツマンを勧めにくい事情がある。

● ANGERS はいわゆるセレクトショップになるのだろうが,極端に高価なものはない。一方で,実用文具というよりは,遊びのあるものを多く採用しているようでもある。
 しかし,ボールぺんてる や ぺんてるサインペンを切らさず置いている。コクヨの Campus はないが,測量野帳はある。

● このあたりに ANGERS のこだわりというか哲学というか,上手く言えないが,ANGERS が想定する顧客層,文具を使って何をどうして欲しいと思っているのか,が垣間見えるような気がするのだが,垣間見えるところを具体的に述べてみよと言われても,何も述べることができない。
 そこを強いて言うと,30〜40代の仕事をしている女性,しかも生活をおざなりにしないで丁寧に暮らしていこうとしている女性,が顧客対象。富裕ではないけれども,地に足が着いた堅実さを備えている。情報感度も高い。整えることが好きだし,お洒落も手を抜きたくないと思っている。
 そういう女性が選びたくなる文具や雑貨。価格的に若干の背伸びは必要だが,実用的でいて,ありふれていないものを日本国内はもちろんのこと,アメリカや欧州,アジア圏域で探している。

● 店内の空気感がとてもいい。ジャズが静かな音量でかかっているのだが,それだけが理由ではない。
 売場面積が広すぎないことか。書籍も扱っているからか。置かれている商品や陳列の妙もあるのか。しかし,そのいずれも ANGERS の専売特許ではないからなぁ。

2026年10月2日金曜日

2026.10.02 地球鉛筆 GOLD&BLACK

● 地球鉛筆 GOLD&BLACK 9400。9300は手元にあるが,9200と9400は持ってない(ひょっとすると,あるかもしれない)。
 なくても全然かまわないんだが,メルカリで2ダース600円で出てたんで,ポチってみた。

● というわけで,地球 GOLD&BLACK。上が9300で下が9400。9300には〄があり,9400にはない。製造されたのが1998年3月より前か後かの違いでしょ。
 印字の違いは写真のとおり。伊東屋イートンペンシルの用語で言うと,9300はツヤケシ,9400はツヤアリ。

● 以上はどうでもいいことだが,9300の方が軸が太い。書き味≒芯質は9300がいい。9400は凡庸な鉛筆だ。
 GOLD&BLACK は地球鉛筆のフラッグシップだと思うのだが,9400はフラッグシップであることを諦めている。uni や MONO の対抗馬であることも諦めた。地球鉛筆の敗北宣言のようにも取れる。

● その代わり価格は安いもんね,という(当時の価格で1本40円。9300も1本30円と安かったのだが)。
 uni や Hi-uni は三菱鉛筆に莫大な利益をもたらしたろうが,GOLD&BLACK は地球鉛筆を救わなかった。もの悲しさを感じさせるところがある。

● 書き味は硬めで,uni より MONO に近い。uni よりは MONO に近いと言っているのであって,9400の書き味が MONO に近いということではない。
 凡庸と言っては言い過ぎか。薄めのHBになっている。そこがぼくの好みに合わず,凡庸という表現になったかもしれない。

● 黒で塗装されているから,ルックスもMONOに近い。頭も丸めてあり,頭の3本の金線もクッキリしている。この佇まいを良しとする人は多いだろう。
 ぼくもその一人だけれども,では9400を使うかとなると・・・・・・

● いや,地球9400はとっくに生産されなくなっている。過去にはこういう鉛筆もあったという存在にすぎない。
 あまり情緒を入れ込んで,勝手な物語をでっち上げるのはよろしくないだろう。

2026年9月30日水曜日

2026.09.30 システム手帳のバインダー

● 手帳をバイブルからA5に替えて3年目。A5に替えた理由の一番目は,手帳を “旅するように日常を生きる” ための “トラベラーズ手帳” として使うには,「貼る」ためのスペースがたっぷりある方がいいと思ったことだ。
 が,それだけではなくて,A5バインダーを持っていたのも理由だ。10年以上前に Filofax のバインダーを買っていた。

● 何でそんなものを買ったのかは,今となっては思い出せないんだけど,システム手帳はA5から入ってるんですよね。当時(40年ほほど前か)は予定を書くだけだったから,A5だとスカスカになっちまって,それでバイブルに移行したんでした。
 またA5に戻ることがあるかもなと思ったんですかねぇ。戻ると決めたときに買えばよさそうなものだがな。

● ともかくあるんだから使わなきゃなということ。ちょうどバイブルサイズのバインダーが寿命を迎えたので,じゃあA5に移るか,と。 
 ところが,このバインダーは重かった。半年間は我慢して使ったのだが,ビニール製の安いの(色は赤)を買って,そちらに乗り換えた。

● 見た目にこだわる方ではないので,軽くていいやとこいつを使ってきたんだけれども,今年の8月に手帳のバインダーを変てた。600円台のビニール製から Bindex へ。大出世。
 最初に買ったA5バインダーも Bindex だったし,3冊使ったバイブルサイズバインダーも2冊は Bindex だった。今だとデザインフィルの PLOTTER なんかが人気なのだと思うんだけども,質実剛健さで Bindex でしょう。

● しかし,道具じゃないんですよ。使い手の頭と使い方なんですがね。それは変わらないわけだから,トホホのまんま。
 が,この程度の贅沢を自分に許しても良かろうと思いましてね。ビニール製で問題はなかったけど,Bindex に替えてから手帳を触る回数が増えたような気がしますよ。

● ところが,同じ8月に川崎アザレアにある高級ダイソーこと Standard Products を覗いたら,「6穴リングノートA5 100枚 イエロー」というのがありましてね。税込み550円。ビニール製より安い。はい,お買い上げ。
 A5システム手帳なんてこれで充分じゃね,ってことで。あとは百均のA5手帳を買ってきて,パンチで穴開けて綴じればいいんだよな。

● というわけで,Bindex から Standard Products で買った「6穴リングノートA5 100枚 イエロー」に替えてみましたよ。中身をそっくり替えたので,イエローもクソもなくなったけどね
 システム手帳の機能だけを取りだせば,税込み550円のこのバインダーで充分。とは言うものの。どちらの使い勝手がいいかと言えば,Bindex。Bindex をボロボロにしてから550円に移ることにするか。

● ということで,結局,Bindex を継続使用中です。

2026年9月29日火曜日

2026.09.29 高橋書店と NOLTY

● 「有隣堂しか知らない世界」の手帳特集を You Tube で見た。特集っていうのも変か。手帳を取り上げている。いや,参考になりました。
 有隣堂が取引している手帳メーカーが約40社。その中で高橋と NOLTY で売上の75%を占める。パレートの法則がきれいに成り立つどころではない寡占状態なんだな。でも,これは驚くにあたらない。そうでしょうともという感じね。

● 両社のシェアはほぼ拮抗。これはちょっと意外。高橋の方がだいぶ上なんじゃないかと思っていたので。NOLTY もよく健闘していたわけだ。
 どちらもビジネス手帳だから,そうそうチャラチャラした POP 広告は出さないが,高橋の方がより地味な感じ。NOLTY は毎年,メッセージカードを挟んだりして,少ぉし華やぎを演出している印象。

● ちなみに,NOLTY のこのメッセージカードを楽しみにしているユーザーは多いと思う。これを作品と見るならば,今年(2027年版)のはちょっと駄作かなと失礼ながら思っている。
 でも,NOLTY のメッセージカード戦略はなかなかいいなぁと思っておりますよ。高橋も真似したいと思ってるんじゃないか。が,さすがにそれはできない。

● ぼくは社会人になってから能率手帳ひと筋。能率手帳以外は使ったことがない。途中から Bindex になったが,スケジュールリフィルは能率手帳型の週間レフトを使い続けた。
 引退してからは百均手帳になっちまった。そういうことでいいのかと思うこともなくはないが,いいに決まっているという以外の結論は出て来ない。

● 能率手帳といえば能率手帳ゴールドがある。かつてはエグゼクティブ御用達だったのかもしれないが,今はその辺のオバチャンやアンチャンも使っている。
 ぼくは使ったことはないが,メモティのゴールドは持っているぞ。まだ箪笥の奥にしまったままだが。

● 来年の手帳が出揃って,𝕏 でも購入報告で賑わっている。ぼくは百均手帳ですませているので,こうした輪に入る資格はないのだが,読んでいて一番面白いのは,能率手帳ゴールドのユーザーのものだ。
 小さい手帳の方が使い方にユニークさをもたらすんだろうか。

2026.09.28 般若心経の写経を始めてみた 2

● 写経の真似事を始めてみたのだが。硯で墨をすって筆で書くというところまでは入れ込めないので,鉛筆を使っている。まずは,北星クラフツマンの6B。Standard Products が誕生してすぐに買ったもの。
 他にも,三菱の筆鉛筆だの,Faber-Castell の全芯鉛筆の9Bだの,なぜ買ったのか今となってはわからないものが色々ある。そういうものをまとめて使えれば。

● uni の4B。塗装にクラックが入っている。塗装だけかと思ったら軸割れも始まっている。大したことにはならんと思うが,これも写経の真似事に使用する予定。
 三菱鉛筆の名誉のために言っておくが,これは昨日今日買ったものではない。前世紀の,しかも世紀末に至るはるか前のものだと思われる。

● 結局,軸割れを起こしかけている uni 4B の2本と北星クラフツマン6Bのトロイカ体制で行くことにした。写経の友はこの3本。
 実際に書いてみると,アレですよ。4Bは一般筆記でもギリギリ使えるので,そういうものでお経を書き写していても,気持ちが写経向きにならないってのはありますかね。思いっきり濃くて軟らかい方が,気分が乗りやすいと思う。

● 筆圧をかけずに大きくゆっくり書くことをしばらくは意識する必要がある。身につけば自然に意識から外れるだろう。
 あと,鉛筆を普段より立て気味にして,筆感覚に切り替えた方がいいかもしれない。ただし,立てすぎないように。

● 数年前に原稿用紙やら便箋やらをバカバカ買ったことがあった。A6ノートに鉛筆で文字列を埋めるというのが,手帳を除くと,ぼくの唯一の筆記シーンなのだが,別の筆記シーンも作りたいと思ったゆえだ。が,具体的にアテがあったわけではない。
 写経の真似事がいつまで続くかわからないが,原稿用紙や便箋を消費できそうだ。それ以外にも救えそうなノートがけっこうある。先に書いたように何で買ったのかわからないような10Bや9Bの鉛筆とともに,居場所を与えてやれれば,それが続ける動機にもなりそうな気がする。

2026年9月27日日曜日

2029.09.27 いい鉛筆って何だろう?

● 丸の内オアゾの Can★Do に行ったら,4本セットの中華鉛筆があった。
 最近まであった「Be Natural」のゴムなしという趣なんだけど,だとすると4本110円でも文句はない。が,3倍の値上げではある。

● ダイソーにはアイボール製のゴム付き4本セットがまだ売られている(→ 地元のダイソーでは消えていた。さすがに厳しいか)。
 芯は中華製だと思うんだが,今のうちに買い占めておきたくなるな。こんなに安くていいものを他のヤツに使わせてなるものかってなもんだ。

● 今のところ,家では Hi-uni のBを主に使い,外に持ち出す筆箱には北星の9606を入れている。どちらにも不満はない。だから使っている。
 けれども,「Be Natural」やダイソーアイボールでも,無印の2本で70円の鉛筆でも,特段の不満があるわけではない。それどころか,よくできてるなぁと感じる。

● 昔の鉛筆も使ってみた。戦前,戦中,戦後間もない頃の鉛筆は,首を傾げたくなるものが多いが,鈴木鉛筆の「海洋鉛筆」など,頑張ってるなと思えるものもある。
 戦後10年も経つと,日本の鉛筆はがぜん良くなってくる。たとえば三菱9800で言えば,現行の Matured より昔の Patented の方が格上のような気がする。このあたりで国産鉛筆の水準が一気に上がり,それについて行けないメーカーがバタバタ倒れ出したのではないかと推測している。

● という意味では,新しいものほどいいと言い切ることには躊躇いもあるのだけれども,それでもザックリと見れば,時代が下るに連れて品質は良くなっているように見える。
 正確に言うと,足切り線が高くなって,ダメな鉛筆が淘汰されてきた。その淘汰されたダメ鉛筆に郷愁を感じる人も世の中にはいるようだけれども,それは別の世界の話になる。

● 外国の鉛筆もいくつか使ってみた。ドイツ,アメリカ,台湾,韓国,中国,ブラジル,フランス,イギリス,デンマーク,インド,旧ソ連。
 率直に申して,黙って国産使っとけと思うのだが,外国の鉛筆はダメかと言えば,そんなことはなかった。旧ソ連を例外として,いずこの国の鉛筆も鉛筆として欠けるところはない。快適に使えるはずだ。特に,インドの鉛筆には予想を裏切られた。かなりいい。

● アメリカの鉛筆も使っていて楽しい。アメリカではゴム付きがメジャーなんだろうか。消しゴムの取り付け方には強引なところがあるし,消字力は使い物にならないラベルで,往年の国産ゴム付き鉛筆を彷彿とさせる。軸の塗装も丁寧さに欠ける。
 のだが,そのこだわらないところが味というか,野に吹く風のようで,なかなかに気持ちがいいのだ。芯質に問題はないと思う。Musgrave は好きな鉛筆メーカーのひとつになった。

● この鉛筆を使ったらもう他の鉛筆は使えないというくらいの,自分にとってのこの1本があるんじゃないか,と見果てぬ夢を見ていたいのだが,どうもそうは問屋が卸してくれなさそうだ。
 ま,これは鉛筆に限らず,万年筆やシャープペンでも同じだろうし,文具に限らず,他の雑貨や洋服,車などでも同じなんじゃないかと思うんだが。

2026年9月26日土曜日

2026.09.26 手帳はスケジュール管理をするだけのものに非ず

● YouTube のこのショート動画は,ほぼ日手帳6冊使いの人がどう使っているのかを紹介しているもの。
 手帳を複数使いするっていうのが理解できなかった。仕事とプライベートを分けるってこと? そんなことをしたらスケジュールミスが増えるだけだろ。
 しかし,時代はぼくを置き去りにして進んでいたんですねぇ。手帳をこんなふうに使う時代なのか。

● 手帳の特徴は,日付けと曜日,時刻などが予め印刷されているところにある。したがって,どうしたってスケジューリングと結びつく。
 該当する日付のところに予定を書いておくのが,プリミティブな手帳の使い方だし,いつの時代でもその使い方が手帳の肝心の要であるはずだ。

● でも,手帳の本質的な特徴とはあまり関係のない使い方が,色々と登場して市民権を得ているのだった。
 日記を書くなんてのは手帳と親和性が高いが,それ,手帳じゃなくて普通のノートでいいんじゃね,と思うものもある。
 が,YouTube 動画の彼女にしたら普通のノートではダメで,ほぼ日手帳でなければならない理由があるのだろう。

● こちらは,「じぃテレ」氏が使っているトラベラーズノートを紹介している動画。68歳にしてこのトラベラーズノート愛。
 68歳で仕事の現役を張っているのもすごいが,飄々とした感じがいい。自然体で無理をしていない感じが。
 こういう68歳なら,若い人たちも敬して遠ざけるなんたことをしないで,普通に付き合えると思ってくれるだろう。実際,若い人たちと対等に付き合えてるんじゃないだらうか。そういうところもなかなかすごいじゃないか。

● 年齢に関係なく,仕事をしている人は手帳やノートの複数使いに馴染みがいいんだろうか。ぼくは仕事でノートを使ったことなんてなかったダメダメマンだったが。
 しかし,仕事に使うだけなら,こんなにたくさんのトラベラーズノートは要らんでしょうよ。これらのトラベラーズノートをすべて使うために,やらなくてもいいことをやり,わざわざ書かなくてもいいことを書いてないか。

● けれども,やらなくてもいいことを楽しそうにやっているように見える。なら,それがつまり遊びであって,人が楽しそうに遊んでいるのを傍からとやかく言うことはない。
 68歳にとっちゃ安上がりの遊びだし,その効用はけっこう大きいように見える。68歳の男性に限定版はすべて揃えたいと言わせるのだから,トラベラーズノートは大したものなのだ。

● ぼくにはイマイチわからないのだが,トラベラーズノートは人を選ぶのだと思うことにしている。トラベラーズノートに選ばれる人と選ばれない人がいる。
 ぼくは選ばれない側の人間だからよくわからないところがあるのだが,トラベラーズノートに選ばれてしまうとそれを拒むことはできないらしいのだな。トラベラーズノート沼に引きずり込まれて,それに抗うことはできないっぽいのだ。そうして,それも含めて楽しいらしいのだ。