2026年8月13日木曜日

2026.08.13 補助軸の楽しみ

● Hi-uni のBを FABER-CASTELL と伊東屋の補助軸に入れて。FABER-CASTELL 補助軸も MADE IN JAPAN。たぶん,同じところが作っている。
 補助軸としての使い勝手は FABER-CASTELL が勝る。補助軸の違いが書き味にも影響すると感じている。
 ただし,価格は倍違う。それでも,FABER-CASTELL の補助軸はなかなかいいぞ。

● Hi-uni は1966年に100円で発売された。当時,官製ハガキは7円。今は12倍の85円。
 ところが,Hi-uni は1.5倍にしかなってない。恐ろしく安くなった。
 当時の小学生は10円の鉛筆を使っていたが,現在の貨幣価値に換算すれば120円になる。今どきの小学生が150円の Hi-uni を使うことに何の不思議もない。

● 2024年3月に鉛筆党に入党して,以後,ほとんど鉛筆しか使っていないのだが,鉛筆を使う楽しさのひとつに補助軸を使えることがあるのは間違いない。
 鉛筆のメインユーザーは小学生だと思うのだが,補助軸の使用を禁止している小学校は珍しくない。それでは鉛筆の楽しさを十全に味わうのは難しい。
 それができるのは中学生になってからということになるのだろうが,中学生や高校生になると,鉛筆派は少数になるだろう。シャープペンの世界になる。

● なかなか上手くいかないものだ。かく申すぼくも補助軸に挿した鉛筆の面白さを知ったのは高齢者と呼ばれる年齢になってからのこと。
 それでも「鉛筆+補助軸」の世界を知れて良かったと思っている。鉛筆をギリギリまで使うことの快感も知ることができた。補助軸なくしてそれは不可能だ。

● 補助軸にも色々ある。Hi-uni の価格150円(+税)を基準にすると,ミミックは鉛筆の100倍,FABER-CASTELL 補助軸は10倍の価格になる。ポイントクツワは2倍。
 実店舗のところは,約2倍しかしないポイントやクツワの補助軸を最も多用している。ギリギリまで鉛筆を使おうとするのであれば,クツワの補助軸は必須アイテムになる。

● 目先を変えて楽しむのもいい。たぶん,放っておくといろんな補助軸が集まる(集まってしまう)だろうから,自然と目先を変えて楽しむことになるだろう。
 それも鉛筆を使うことの中に含まれる。鉛筆は楽しい筆記具なのだと,今は思っている。

2026.08.12 地球鉛筆の KEN Pencil

● 地球鉛筆の KEN Pencil,B。6本,ケース付き。発売時の価格は600円。メルカリに1,200円で出てたのをポチった。
 WORLD'S FINEST LEAD とは大きく出たものだが,MADE IN GERMANY EBERHARD FABERS LEAD とあるので,芯は EBERHARD FABER のものを使っているのだろう。

● 最高級製図用鉛筆とある。Hi-uni に対抗しようとしたんだろうかな。筆記具はドイツという風潮が残っていた時期なのか。
 しかし,市場は Hi-uni を選んだ。このあたりの経過は想像で書いているのだが。

● はい,使ってみましたよ。滑らかだ。よく滑る。その点においては Hi-uni を凌ぐ。佳品だと思う。
 この鉛筆の寿命は短かったと思うのだが,それは市場に受け入れられなかったからではなく,供給側に原因があったからかもしれない。EBERHARD FABER との関係に亀裂が入ったとか,コスト的に厳しかったとか。

● EBERHARD FABER はアメリカの企業だと思っていたのだが,ドイツだったのか。BLACKWING で有名なメーカーだが,FABER家の人間がアメリカに土着して1861年に起ち上げたのじゃなかったか。
 EBERHARD FABER のこの芯は,その後どうなったのか。FABER-CASTELL の9000番はこの系統だし,中華鉛筆の一部に受け継がれているような気もするし,オリエンタル産業も当然これを視野に入れていたろう。

● この芯が変わらず残っていたとしても,Hi-uni や NONO100 やクラフツマンを使っている人がこの芯に乗り換える旨味があるかといえば,そこまでではない。 
 が,日独でしのぎを削ってきたのだなと思わされて,粛然として襟を正す気分にはなった。

● 日本がドイツとしのぎを削れるようになったのは,戦後そんなに経っていない時期からだと思う。1952年にはトンボが HOMO を出して,1958年には三菱が uni を出した。
 このあたりではすでにドイツの対抗軸になり得ていたはずだ。日本の復興はかなり速やかだったのだ。

● してみると,ドイツ製の芯を採用してこの鉛筆を生産したのは,Hi-uni 以前だったのか。製品に付いている説明書や軸の塗装からすると,そんな昔に作られた鉛筆とは思えないのだが。
 Wikipedia によると,1978年に STAEDTLER が EBERHARD FABER のブランドと工場を買収したとある。1987年にFaber-Castell USA が EBERHARD FABER のアメリカ支社を買収したともある。細かい経過が理解できないでいるのだが,1978年あたりと考えると辻褄が合いそうな気がする。

● オリジナルの BLACKWING の芯もこれだったのかと思ってみたりもしたのだが,オリジナルの BLACKWING602 が誕生したのは1930年代らしいから,時期的にかけ離れている。
 脳内妄想を楽しむだけにしておいた方が良さそうだ。

2026年8月12日水曜日

2026.08.12 ポケモンからスーパーマリオへ

● 見込みより20日ほど遅れだけれども,ポケモン Campus を使い終えたので,次はこれ。スーパーマリオ柄の A6 Campus。右下のも2冊あるので,6種13冊。
 昨年6月にメルカリで購入。しめて,3,399円だった。1冊あたり261円。

● 中紙はレギュラー版と同じ48枚。久しぶりの中紙48枚になる。1冊使い切るのに11〜12日はかかる。その48枚が13冊となると,使い終えるには5ヵ月かかる。年内には使い終えるだろう。
 罫線の態様と印刷の薄さは,“中横罫ドット入り” と同じ。ただし,ドットは打たれてないので, “ドット入りのドット抜き” の趣。

● 「THANK YOU! SUPER MARIO BROS. 30TH CAMPUS 40TH」とある。Campus は去年が50周年だったから,このノートは11年前に製造されたものか。

● 今のところ,ノートは A6 Campus 一本槍。当初はこんなに Campus を買うつもりはなかった。レギュラー Campus はあまり増えていない。限定表紙の Campus を買い集めてしまったわけだ。
 A6しか使わないので,この程度ですんでいるとも言える。A6はB5やA4に比べると,そんなに売れていないのだろう。Campus の主要ユーザーである高校生や大学生が勉強に使うには向かない判型だから。

● ので,文具女子博などのイベント絡みじゃないと限定柄は出ない。B5だと準レギュラー的にどんどん出て,文具店に並んでいるようなのだが。
 もっとも,そうなると限定性の有難味が薄くなるから,あまり買わないかもしれないな。いやいや,目につき次第買ってしまうかもしれないので,やはりA6しか使わなくてよかったのだと思うことにしておく。

2026年8月11日火曜日

2026.08.11 O’BON の動物柄鉛筆

● O’BON の動物柄鉛筆を買ってみた。2B。メルカリで399円だった。
 O'BON は「1997年に古新聞を再利用して鉛筆を作る方法を考案し,アメリカに本部を置いて設立された環境配慮型の文房具ブランド」らしい。ただし,この鉛筆は MADE IN CHINA。買っておいて何なのだが,エコという謳い文句は疑ってかかれ。

● 頭は丸めてある。軸には “Protect Wildlife” と印字されている。「地球上の多様な動物や植物,そしてそれらが暮らす自然環境を守り,絶滅を防ぐための重要な取り組み」をしてるよとアピールしたいのだろうか。
 アホか。鉛筆の軸木はすべて植林材か間伐材だろうよ。ロシアや中国ではどうなのか知らんがね。

● 使ってみましたよ。軸は日本産より少し太い。と言っても,鉛筆削りや補助軸,キャップは,市販品が問題なく使える。
 国産の2Bより薄いかもしれないが,2Bだと言い張られればそうですかと言えるレベル。書き味は可もなく不可もなし。いたって普通。つまり,全然悪くはない。

● と,書き始めた時点では感じたのだけれども,しばらく書いてるうちに,間違いなく2Bだと思うようになった。芯の減りも普通だ。日本製の2Bに比べて遜色あるとは思わない。
 かつて,Seria にナチュナルという中華製鉛筆があった(今もあるのだが,ちょっと違ってる)。ダースで110円なのだが,なかなかの優れものだった。その鉛筆を思いだした。

● 軸には新聞紙を使っているといっても,その新聞紙がけっこうな勢いで減少しているのは,日本だけの現象ではあるまい。
 原料の確保は大丈夫なのか。元々ニッチな製品だろうから,そのあたりの問題はないのか。

2026年8月8日土曜日

2026.08.08 測量野帳亜種

● ニチカの地質野帳。中紙は測量野帳と同じ3㎜方眼。8枚折丁を6つ重ねた48枚。3点糸綴じ。表紙は測量野帳より厚く,布張り。ペンホルダーが付いている。
 文具店で見かけることはまずないが,価格は770円。

● ニッチもニッチ。特定の個人,機関にしか売れていないんじゃないかと思いたくなるほどだ。
 その個人や機関というのは,学術研究路線の人たち。古今書院の野帳も持っているが,同じようなテイストだ。

● 測量野帳に小さな変更を加えて,自分たちの領域に独自のものを建てる。メーカーと利用者の互助組織を作りたがっているのかと,穿った見方をしたくなる。ぼくのような性根の曲がった人間はね。
 つまり,測量野帳をそのまま使えばいいじゃんと思うわけだ。両者を見比べても,さしたる違いがあるようには見えない。

● 測量野帳では使いづらいあるいは足りないところを改善,補充しました,ということか。
 部分を変えると,そこだけは良くなっても全体最適をかえって損ねてしまうことはしばしばある。特定の目的,特定の用途に特化したものは,その目的や用途に使う場合であっても,融通が利かなくて逆に使いづらかったりするのではないか。ある程度の汎用性を残したものを使うのがたいていは正解なのではないかと思う。

● まぁ,しかし,この地質野帳も古今書院のも汎用性は残している。特化しきるなんて,なかなかできるものではない。となると,いよいよ測量野帳でいいじゃんてことになりそうだ。
 学術研究を志向する方々も,多くは測量野帳を使っているんじゃないかとも思う。価格も安いし,耐久性も堅牢性も問題ないはずだ。

2026年8月7日金曜日

2026.08.07 オリエンタル産業のカーボン鉛筆について

● 右の写真はオリエンタル産業のカーボン鉛筆なんだけれども,オリエンタル産業は企画と販売だけで,製造しているのは太陽鉛筆だったっぽい(芯はオリエンタル産業だろうけど)。MADE BY T.P.C.とある
 オリエンタル産業の名前がどこにも出て来ない。Toyoと印字されているのが,東洋→オリエンタル を連想させるだけだ。

● ここまで自社の名前を消すのは何でなのかね。太陽鉛筆は自社の顧客でもあるから,太陽鉛筆に忖度した? 芯製造のみに特化しつつある時期で,自社名を表に出すメリットもなかった? OEM の供給元の名は表に出さないのが今は常識だけれども,昔は・・・・・・
 ともあれ,鉛筆としては非常に優秀。そりゃそうだよ。芯メーカーが出してる鉛筆なんだよ。

● こちらもオリエンタル産業のカーボン鉛筆だが,ダース箱にはオリエンタル産業とわかりやすい大きさの文字がある。
 中身は ELITEⅡ。これも T.P.C.つまり太陽鉛筆が製造している。ダースで買えばオリエンタル産業が販売しているものだとわかるのだが,バラで購入すると,鉛筆本体にはオリエンタル産業を匂わせる記載は何もないから,太陽鉛筆の製品なんだなと思って終わる。

● 実際,ぼくも先にバラで入手したから,ELITEⅡ は太陽鉛筆の製品なのだと信じ込んでいた。その後,ダースで入手したときには,中身が ELITEⅡ だったので,中身を入れ替えたのかと思ったくらいだ。
 ダース箱には逆に太陽鉛筆は出て来ない。この齟齬が妙に落ち着かない気分にさせる。

● ただし,このマークだけは鉛筆本体とダース箱のどちらにもある。T.P.C.を図案化したものだと思い込んでいたのだが,Tには意味がなく,カーボンペンシルのCPを図案化したものなのだろうか。
 そう考えると辻褄が合ってくる。太陽鉛筆の製品にこのマークはないんだし。このマークがあるものはオリエンタル産業が販売しているカーボン鉛筆なんだよ,と。

● カーボン鉛筆と言いながら,これらの鉛筆の芯に木炭粉が使われている形跡はない。普通の黒鉛鉛筆だ。
 カーボンペンシルは,一般名詞ではなく,オリエンタル産業の製品ブランド名なのだと理解するほかない。というか,これはブランド名だ。

● いずれにしても,太陽鉛筆はすでにないのだし,カーボン鉛筆も過去のものだ。
 今となってはこれを云々すること自体に意味はない。意味はないんだけれども,妙に気になったものでね。

2026年8月2日日曜日

2026.08.02 Bun2 2026-8月号

● 宇都宮東武百貨店5Fの落合書店の文具売場でもらってきた。「切って・貼って・デコって 文具と過ごす夏休み」。
 読んで字のごとしで,切って貼ってデコるのに便利な文具を紹介している。ぼくも貼るのはかなりやっている。

● 手帳はログを残すために使っているのだけれども,その手帳にいろんなものを貼っている。右下の写真のように,スーパーで買った弁当のラベルまで貼っている。
 のだけれども,デコるのはぼくの守備範囲の外だ。ぼくの手帳は,言うなら事務用日誌的であって,彩りは皆無だ。

● 30や40になってもデコるのを続けているとは,単に幼児化しているだけで,ちょっと恥ずかしいんじゃないか,やってもいいけれども隠れてやるようなものだろう,と思っていたこともある。少女がお絵描きするようなものだ。いつまで子供でいるつもりだよ。
 が,人は大人になんかなりたくないのかもしれないよね。ずっと子供のままでいたいのかもしれない。それを部分的に叶えることができる,いい時代になったのかもしれない。

● 「スマートフォンで日常のさまざまなシーンを撮影することがすっかり定着していますが,撮影した写真はスマートフォン内に保存されたままとなり,見返したり,形として残したりする機会は少ないのではないでしょうか」(p8)とクツワの「ピグログ」の開発者が語っているけれども,デジカメ以前の特別なときにしか写真は撮らなかった時代でも,写真を見やすく整理して残す作業をしていた人は少なかったと思う。
 現像もしないでフィルムを放置していたり,せいぜいベタベタとアルバムに貼り付けていただけだったのではなかったか。貼ったら終わりで,アルバムを見返すことも滅多になかった。
 今はスマホであの頃の百倍以上の写真を撮っているが,ほとんどの写真は撮って終わりで問題ないはずだ。

● アナログにしてノートや手帳に貼るのも結構だろうが,デジタルなんだからデジタルのまま整理すればいいと思う。ブログにまとめて一件記事にしたり,SNS に文章付きで保存したり。アナログに変換して保存するのは余計な手間がかかる。
 公開したくないのであれば,ブログや SNS を非公開に設定しておけばいいだけだ。

● というわけで,今回は外海君子さんの連載も,文具王の「違いがわかる男の文具講座」もそっちに振れていたので,あまり読むところがなかった。
 こういう文具もあるのかという情報に接して終わった感じ。ただし,それはぼくがそっち方面に興味がないからであって,待ってましたという人もたくさんいるだろう。