602の現物を初めて見た。塗装にしばし見惚れてしまった。
以前は,日本の某メーカーが鉛筆を製造して,白木の鉛筆をアメリカに搬送しているのかと思っていた。アメリカで塗装と消しゴムの取付を行う,と。
そうではない。この塗装は日本のものだ。日本でしかできない塗装だと思う。
● アメリカでやっているのは消しゴムの取付だけだな。だったら,それも日本でやってしまえばいいのに。
消しゴムはベトナムから持ってきてるのだから,日本で完成品にした方が手っ取り早いだろうに。CCPCの鉛筆部門(PALOMINO)の本社機能は東京に移したらどうか。
● BLACKWING の凄いところは,鉛筆に高級筆記具の装いを纏わせることに成功していることだ。キャップや鉛筆削りもよく考えられている。振り切っているのがいい。
オリエンタル産業の芯を使っているのだから,品質はオリジナルの BLACKWING を上回っているはずだが(オリジナルの BLACKWING なんて使ったことはないのだけど),オリジナルの持ち味と “世界で最もクリエイターに愛された鉛筆” の伝説も上乗せして,独特の位置取りに成功している。簡単そうだが,なかなかできることではないのじゃないか。
● 一方で,最近発売したボールペンが全く凡庸なのは,逆に不思議なほどだ。
鉛筆のように範例がないと難しいのか。
● しかし,鉛筆で書くことをここまで仰々しくしてしまうと,アンチも生まれる。ぼくもアンチの一員だけれども。
鉛筆1本を1ヶ月で使い切るのは,かなり書く人だろう。普通はもっと保つ。1ヶ月の筆記具代が500円だろうが50円だろうが,そんなものは差のうちに入らない。
が,BLACKWING を使うことに抵抗感があるのは,ひとつには,この仰々しさによる(もうひとつは,市販の補助軸が使えないこと)。
● BLACKWING と同等かそれ以上の品質の鉛筆が日本では他に存在するから,仰々しさに耐えるモチベーションは働かない。
鉛筆はサラッと使えばいいのだ。鉛筆が高級品である必要は寸毫もない。
● が,アンチがいるのはいいことだ。BLACKWING は当分は健在だろう。













