伊東屋では鉛筆はすべて画材として7階に集めている。が,こうしてバラの鉛筆をズラッと並べるのは最近のこと。画材売場ゆえ,7〜8割は色鉛筆。黒鉛鉛筆は2割程度だ。
● BLACKWING の602は品切れ。602が一番売れるんですかね。
Caran d'Ache もふざけた値付けをしとる。水溶性ではない普通の黒鉛鉛筆が BLACKWING より高かったりする。ぼくも清水の舞台から飛び降りるつもりで2本ほど買ってるんだけど,正直,それほどのものかと思ってる。
● 1階で Caran d'Ache のフェアをしていて,7,700円の鉛筆セットがあった。3本で7,700円。どこのバカがこんなの買うんだ?
これも画材用なんだろうけど,画材ということにすればいくら高くしてもいい? 鉛筆以外に何か入ってるんだろうか。あるいはケースが超豪華とか。どっちにしたって,ぼくには手が出ない。
● とは言うものの,伊東屋には買いたくさせる工夫がふんだんに施されている。売らんかな精神が横溢している。
ぼくはそれを良しとする。そうでなければならない。それを欠いた販売店など販売店の資格がない。
● 銀座じたいがそうだが,伊東屋も相変わらずインバウンドの外国人が多い。彼らにしてみれば日本の物価はだいぶ安いんだろうけど,大人買いなどという緩い買い方はしないで,わりと熱心に吟味している印象。
吟味というのは当たらないかもしれない。文具好きであるがゆえに,熱心さが外に出るのだろう。
● 外国の文具店事情には詳しくないのだが(というか,まったく知らないのだが),伊東屋のような文具の総合デパートは外国にはないんだろうか。
キャロライン・ウィーヴァー(片桐晶訳)『ザ・ペンシル・パーフェクト』には,日本ではすべての鉛筆がバラ売りされていると驚くくだりがあるのだが,文具の総合デパートがあることも驚きの対象になるんだろうか。
● ともかく,外国人は買ってくれる。何も買わないで立ち去る外国人も少なくないのかもしれないが,購入比率は日本人より多いはずだ。日本土産として物色する人もいるだろう。
伊東屋にすれば,ぼくのような通行人よりよほどありがたいお客のはずだ。

















