2026年8月31日月曜日

2026.08.31 ANGERS 丸の内店で BLACKWING POP UP

● ANGERS 丸の内店。BLACKWING POP UP 開催中。
 602の現物を初めて見た。塗装にしばし見惚れてしまった。
 以前は,日本の某メーカーが鉛筆を製造して,白木の鉛筆をアメリカに搬送しているのかと思っていた。アメリカで塗装と消しゴムの取付を行う,と。
 そうではない。この塗装は日本のものだ。日本でしかできない塗装だと思う。

● アメリカでやっているのは消しゴムの取付だけだな。だったら,それも日本でやってしまえばいいのに。
 消しゴムはベトナムから持ってきてるのだから,日本で完成品にした方が手っ取り早いだろうに。CCPCの鉛筆部門(PALOMINO)の本社機能は東京に移したらどうか。

● BLACKWING の凄いところは,鉛筆に高級筆記具の装いを纏わせることに成功していることだ。キャップや鉛筆削りもよく考えられている。振り切っているのがいい。
 オリエンタル産業の芯を使っているのだから,品質はオリジナルの BLACKWING を上回っているはずだが(オリジナルの BLACKWING なんて使ったことはないのだけど),オリジナルの持ち味と “世界で最もクリエイターに愛された鉛筆” の伝説も上乗せして,独特の位置取りに成功している。簡単そうだが,なかなかできることではないのじゃないか。

● 一方で,最近発売したボールペンが全く凡庸なのは,逆に不思議なほどだ。
 鉛筆のように範例がないと難しいのか。

● しかし,鉛筆で書くことをここまで仰々しくしてしまうと,アンチも生まれる。ぼくもアンチの一員だけれども。
 鉛筆1本を1ヶ月で使い切るのは,かなり書く人だろう。普通はもっと保つ。1ヶ月の筆記具代が500円だろうが50円だろうが,そんなものは差のうちに入らない。
 が,BLACKWING を使うことに抵抗感があるのは,ひとつには,この仰々しさによる(もうひとつは,市販の補助軸が使えないこと)。

● BLACKWING と同等かそれ以上の品質の鉛筆が日本では他に存在するから,仰々しさに耐えるモチベーションは働かない。
 鉛筆はサラッと使えばいいのだ。鉛筆が高級品である必要は寸毫もない。

● が,アンチがいるのはいいことだ。BLACKWING は当分は健在だろう。

2026年8月30日日曜日

2026.08.30 「ペントノート」で買った鉛筆のその後

● 6月に福島の「ペントノート」で買った数本の鉛筆。正直,ほとんど使えていないのだが,その後の様子について,以下に記す。
 STABILO EASYgraph。Czech Repablic とある。STABILO はチェコにも工場を持っているのだろう。EASYgraph は児童用のかきかた鉛筆的な位置づけになるのだと思うが,悪い鉛筆ではない。
 ぼくが持ってるのは2Bだけれども,日本基準だとBに近い。そのあたりは無問題。充分,実用に耐える鉛筆ではある。

● が,率直に申して,ドイツの子供たちにも日本のかきかた鉛筆を使わせてやりたい。
 右利き用と左利き用があって,人間工学に基づいて云々,というのが,賢しらに聞こえる。そんな枝葉末節を強調するのは袋小路に逃げ込んでいるからではないかと言いたくなる。
 価格も352円とかなり高価で(ドイツで買えばもっと安いのだろう),日本人が日本でこれを使うのは話のネタ以上の意味はない。

● こちらも「ペントノート」で買った Musgrave の太軸鉛筆。普通の鉛筆削りには入らない。
 Faber-Castell のジャンボサイズまで削れるハンドル式の鉛筆削り(中華製)なら入るのだが,丸軸で塗装がツルツルなので,鉛筆削りが鉛筆をホールドできない。軸木が硬いせいもあるのかもしれない。

太軸も削れる手回し式の鉛筆削り
● さて,どうするか。塗装を削り取れば削れる。あるいは,芯を長く出して芯だけを削るようにしてもOK。後者を採用しようと思う。
 いや,待て。塗装を削り取ると,不格好になるけれども,握った感じはなかなかいいぞ。うん,かなりいいぞ。こっちで行こうかい。
 手回し式の鉛筆削りなら,そんなことをしなくても削れるのだが,手回し式だと損耗分が大きくなりそうでね。

● 「ペントノート」からは離れるが,この3本も Musgrave。上の1本は太軸で,ぼくの環境ではツルツルして削れない問題が生じるのだが,下の日本はドイツ製と同じくらいの細軸で,ドイツ製のバレットキャップがピッタリ嵌まる。
 カールのエンゼル5で削れる。ツルツルだろうと何だろうと,しっかりホールドしてくれるから,メッチャ安心。

● 何より素晴らしいのは,3本とも消しゴムが付いていないことだ。間違って使ってしまって,地獄に堕とされる恐怖から百パーセント解放してくれる。

● と,Musgrave を茶化すようなことを言ってしまったけれども,Musgrave は気に入っている。アメリカの鉛筆をそんなに使ったわけではないが,ぼくが知っている中ではアメリカンな鉛筆は Musgrave がその代表となる(BLACKWING はアメリカ製に含めない)。
 何というのか,カジュアルだけれどもしっかりしているというか。四面四角に構えていない。

● その点,ドイツ製はアメリカとは真逆な感じ。カジュアルさを装ったものもあるけれども,その装いに無理があるなと感じる。ドイツ製はカクカクしている方がシックリ来る。
 日本製はと言えば,真面目一辺倒。ドイツ製の四面四角とは違った六面六角というかな。キャラクター柄の鉛筆の多さは世界でも群を抜いているのかもしれないが,逸脱の仕方に逸脱がない。ルールに従って逸脱してるというような印象。
 この点だけに関していえば,ぼくはアメリカ支持。

2026年8月26日水曜日

2026.08.25 百均中華鉛筆の雄

● 最近まで Seria で売られていた Be Natural。百均中華の傑作だったな。百均中華の雄というかね。Hi-uni のBの後にこいつを使っても,あまり段差を感じない。
 ただし,Bか2Bに限る。HBはそうでもないんだわ。

● メルカリにも出物がある。10本入りの現行品を2箱666円でメルカリに出してる人もいるんだな。さすがに売れないと思うんだが。

● 現行品は軸がかなり細くなってて(ドイツ製より細い),使えるキャップがない。補助軸も危うい。
 消しゴムのフェルール部でホールドできなくはないが,軸本体をホールドできるのはクツワのノック式のやつとポイント補助軸。あと,伊東屋はどうにかホールドするが,FABER-CASTELL は使えない。
 その消しゴムは最低限の役割は果たす。Musgrave よりは使えるということね。

● 先代の Be Natural,ぼくも使ったことがあるにはあるが,あるにはあるという程度。一度,ガッツリ使ってみたいと思っていて,メルカリで入手した。
 上が10本110円の現行品。下がダース110円で売られていた先代。書き味は変わらない。

● が,先代はドイツ製並みには軸が太い。市販の鉛筆キャップが使える。それだけでも先代が良かったな,と。
 ともあれ。この Be Natural は,ぼくの知る限り,コスパナンバーワン。しかも,ダントツのナンバーワンだ。中華鉛筆をナメてはいけない

● 唯一,鉛筆界においてコスパという概念は成立するのかという問題がある。それほど鉛筆は安くなった。
 この状態でコスパを考えることに何か効用があるのかという話だ。1本10円は破格に安いが,Hi-uni の150円と比べて,その違いは差のうちに入るか。

● 1本の鉛筆を1ヶ月で使い切る人はそんなにいないんじゃないか。仮に1ヶ月で使い切るとして,1ヶ月の筆記具代が10円か150円かが,コスパの対象になるか。
 BLACKWING は500円。しかし,その BLACKWING ですら1ヶ月に500円なのだから,Be Natural 10円との差である490円は差のうちに入るか。

2026年8月25日火曜日

2026.08.25 4Bの鉛筆

● 自分にはBか2Bの鉛筆が合っているというところから出発して,HBも許容範囲に入ってきた。
 ところが,ここに来て逆の動きが兆している。もっと軟らかい4Bがいいんじゃないかという。

● HBであっても,鉛筆で文字を書くのに筆圧は要らない。芯先を紙に接触させてスッスと動かせば,問題なく筆線が残る。長く書き続けても腱鞘炎などになるはずがない。
 ただし,それは理屈であって,人間がやることは理屈どおりには行かない。どうしたって力が入ってしまう。正しい持ち方云々も関係ない。

● 腱鞘炎の心配をしなくちゃいけないほど,おまえはたくさん書いているのかというツッコミが入りそうだが,当然,そんなわきゃない。ただ,腕がダルくなることはある。それもごく稀にだけどさ。
 で,それへの防御として4Bを使うという手はあるかな,と。そんなに違わんような気もするのだが。

● たくさん書く職業の人,たとえばプロの作家先生も,今はパソコンを使う人が多いのだろう。そうした人たちにとって,パソコン(ワープロ)は腱鞘炎の心配から解放してくれる救世主に映ったかもしれない。キーボード入力の最大の利点は,あるいはそこにあったのかもね。
 パソコン以前,原稿は軸もニブも太めの万年筆で書く先生が多かったろう。鉛筆派は少数。鉛筆派の多くは2Bというのが相場で,HBで書いてる先生はほぼいなかったたんじゃなかろうか。腕への負担を軽減するためだったろう。

● というわけで,4B鉛筆をいくつか買ってみた。クツワの2種。ホクサインと can pencil。
 ホクサイン。HB,B,2Bはすでに持ってはいるのだが,まだ使うに至っていない。「なめらかアート鉛筆」をアートではない用途に使うわけだが。

● 4Bでも2㎜芯。ポリマー芯ゆえ,4Bでも型崩れ(?)は一切なし。だから硬いのかというと,そうではない。4Bの軟らかさを実現している。
 価格は Hi-uni を凌ぐ。国産の通常鉛筆では最も高価なものか。

● can pencil は児童用のかきかた鉛筆だが(ダースで買うとプニュグリップがひとつ付いてくる),鉛筆に児童用も大人用もない。児童に使いやすいものは,大人が使っても使いやすいはずだ。
 万年筆に初心者用も上級者用もないのと同じだ。自称上級者がそれを言いたがるが,片腹痛い。

● 4Bなら腕への負担が少なくてすむのではと思ったのだが,そこはあまり違わないかもしれない。少なくとも,HBと2Bほどの違いは2Bと4Bの間にはない。
 もうひとつ,4Bの黒さに耐えられるか問題。B罫にビッシリ書いた場合の黒さだ。耐えられるだろうが,黒さは Hi-uni の2Bあたりでいいんじゃないかと思える。

● 他に uni の硬筆書写用も買った。すでに手元にあるのも数種類ある。それらを使い比べてみての感想は後日。
 今のところの感想は,腕への負担軽減を考えても,一般筆記ならば2Bでいいんじゃないか,というもの。

2026.08.24 とちぎ文具博2026

● 福田屋インターパーク店でとちぎ文具博。今年で8回目になるらしい。知ったのは昨日。開催は今日まで。ので,出かけてみた。
 上野文具が主催している。おそらく各県で同じような催しが行われていて,お互いに協力したりされたりしているのじゃないかと思う。
 各県すべてというところまでは行ってないのかもしれないが,那覇のリウボウで同じような催事をやっているのに出くわしたことがある。

● 文具女子博ほどの規模になれば大手メーカーがブースを出し,来場者からお金を取って開催できる。が,地方ではそこまでの吸引力は持てない。上野文具が費用を負担している(のだろう)。入場無料。
 最終日のしかも月曜日。昨日までよりお客さんは少なかったのかもしれない。

● とは言っても,祝祭空間には違いない。違いないのだが,昭和原人の眼からすると大手の文具店は毎日が祝祭のようなものだ。
 各社各店の出張販売の集合体という以上のイメージは持ちにくい。

● 製品が最も集積するのはインク。弘前の「平山萬年堂」も福島の「ペントノート」も仙台の「文具の杜」も製品を出していた。
 平山萬年堂は「弘前煉瓦レッド」を提供したらしい。完売していた。このインク,ぼくは弘前で買っている。

● 神戸のナガサワも。願わくば,オリジナルの測量野帳を供出してくれんか。
 神戸に行きたしと思えども神戸はあまりに遠し。ぼくはまだ神戸に行ったことがない。一度は行っとかないととは思ってるんだが。オリジナルの測量野帳を買うためにね。

● 上野文具の目玉は,栃木のいちごをイメージしたオリジナル万年筆「Strawberry Kingdom」(49,500円)。プラチナ万年筆の「#3776 CENTURY」をベースにしたもので,300本限定らしいのだが,会場には見あたらなかった。
 完売したのか。まさか,そんなことのあるはずはない。49,500円もするものが1週間やそこらで300本も売れるわけがない。ここは宇都宮なのだぞ。てか,東京でも厳しいだろう。

● 苺の形をした消しゴムの盛り合わせもあるはずなのだが,これも会場には見あたらず。隣の上野文具の店舗にはあった。
 苺に似せたものであっても,消しゴムは消しゴムなんだから,消しゴムとして使わなきゃダメだと考えてしまうのが,昭和原人のダメなところかなぁ。が,消しゴムじゃない使い方をするのであれば,アクリルとかで作られたものの方が扱いやすいよな。

● 買ってもいいかなと思っていたのは,早乙女桜並木(ボールペン/シャープペン)だ。喜連川の「“早乙女の桜並木” で寿命を迎えた古木を,筆記具に生まれ変わらせた1本」とのこと。
 製造は三菱鉛筆。3,300円。当然,上野文具が全量を買い取っているわけだろう。売れた分だけ仕入れたことにするというわけには行かない。

● けど,買わずに帰ってきた。ボールペンもシャープペンも,これ以上買うには相当な理由が必要。調子こんで安物をバカバカ買い過ぎた過去の自分を呪ってやりたいが,今の自分も同じことをやっている。
 安物をたくさん買うより,良いものを少なく持て,とはよく言われることだが,安くても良いものになっているからね,今の文具は。

2026年8月24日月曜日

2026.08.23 ホテルから持ち帰った鉛筆

● もう30年以上前。スイスのルツェルンに泊まったとき,ホテル(シュバイツァーホフ)客室にあった鉛筆を記念にガメてきた。30年ぶりに出てきたので,ちょこっと書いてみた。硬度は日本製のFかH。滑らかに書ける。不快感はない。
 あの頃は欧州でも物価が安いと感じた。今とは隔世の感がある。

● もうひとつ。あの頃は自分が鉛筆を使うなんて考えもしなかった。この鉛筆も記念にガメてきただけだ。
 デジタルでできるものは全部デジタルでやりたいと考えていた。今とは隔世の感がある。

● こちらは国内のホテルでガメてきた鉛筆。こんなことをしてたのか。この時期,まだ自分が鉛筆を使うことになるなどとは思っていない。
 ちなみに,上の鉛筆はいたって凡庸。下のはなかなかいい。

● 今どき,客室に鉛筆を置いてあるホテルはどのくらいあるんだろうか。メモ用紙は必ず置いてあるが。
 東京ベイ潮見プリンスホテルにはあるが,だいたいボールペンになっている。

● 鉛筆は持って帰ってきてもかまわないかと思うのだが,ボールペンとなるとさすがに持ち帰るのは泥棒感が強くなる。持ち帰りたくなるようなボールペンを置いているところは,ほぼないだろうけど。
 ということは,逆に持ち帰ってもいいですよということか。

● ビジネスセンターがあるホテルはとっくになくなったろう。そういう名称を残しているところがあるにはあるが,同じなのは名称だけで内実はまったく異なっている。
 かつてはスタッフが複数常駐していて,お客のリクエストに応えていたのだ。プリントするとかコピーを取るとか。ビジネスセンターにいるのは女性スタッフと決まっていて,お客は彼女たちを秘書かアシスタントのように使っていたのではなかったか。
 と,さも知っているように言っているけれども,もちろん,ぼくがビジネスセンターを利用したことなどあるはずもない。ビジネスセンターがあるようなホテルに泊まったこともなかったと思う。

● ともあれ,デジタルをアナログに変換する必要がなくなり,デジタルのまま完結できるようになると,ビジネスセンターは要らなくなる。
 かつ,パソコンは安くなり,軽量化された。通信のための機材も小さくなり,ついにはパソコンに内蔵されるようになった。そうなると,誰もが自分のパソコンを持ち歩く。人が使ったパソコンなど,使いづらくてしょうがないわけで。

● まして,今は掌に乗るスマホでひと通りのことはこなせてしまう。ビジネスセンターなどという時代がかった施設は消えて当然だ。
 こうなるまで,ほんとに速かったなと思う。過ぎたことは速く感じるものだけれどもね。

● 客室に置かれているメモ用紙と鉛筆(ボールペン)も,使われることはほぼないんじゃないかと思う。つまり,自分が使ったことがないからなのだが。
 いつまでもあると思ってはいけないものかもしれない。

2026年8月22日土曜日

2026.08.22 雨宿り

● 今日は東京は水道橋に出かけたのだけども,夕方のゲリラ豪雨のために東京ドームシティで2時間以上の雨宿りを余儀なくされた。場所が場所だから,退屈することはない。
 3Fには LoFt もある。小さな LoFt だが,大きいがゆえに尊からずであって,文具店はたいてい楽しい場所になる。

● 4Fにはこんなところもある。ノートと鉛筆を持ってくればよかった。てか,LoFt で買えばよかったんだな。
 東京の女子高生と同じ場所で “お勉強” ができたのに。いや,女子高生じゃないかもしれない。こういうところで勉強している人を見ると高校生だと思ってしまうんだけど,そうじゃない場合もありますわね。

● さはさりながら,少々参りましたよ。後で知ったのだが,このときの雨量はかなりのものだったらしい(特に板橋区)。いや,貴重な経験になりましたよ。
 って,そういうことじゃない。こんなのは貴重でも何でもない。もっと上手い対処の仕方はあった。そもそもが,今から思えばドームシティに避難せずに駅まで走るのが正解だったのだが,ま,それは仕方がない。

● でも,色々と学習できましたよ。今では貴重になった遊園地。ここなら1日楽しめる。実際,そのつもりで来ている若者たちが多い。
 阪神タイガースのユニフォームを着てくると,一段と楽しく過ごせると思うぞ。ぜひ,そうして下さいや。