2026年9月14日月曜日

2026.09.14 般若心経の写経を始めてみた

● ぼくの筆記シーンは至って単純で,4色のボールペンで書く手帳と,鉛筆でひたすらノートに文字列を埋めていく日記的雑記だけだ。ゆえに,使う文具も限られている。
 が,手元に溜まっている文具はいろんなものがある。持ち歩き用のメモ帳もアレやコレやがあるが,持ち歩いても使えた試しがない。

● ふーむ。手元にある文具を消費するために筆記シーンを作るのは本末転倒だけれども,原稿用紙に般若心経の写経でもしてみるか。
 小難しい作法があるようだけれども,そんなのは無視して自己流に書き写せばよかろう。

● ほんとに般若心経の写経をやってみようかと思いましてね。書店にあった解説書の中で一番安いのを買ってきて,サラッと読んでみた。般若心経とはこういうものかとわかれば,それで良し。
 巻末に全文が掲載されているので,それをコンビニでコピーして,ダイソーの硬質カードケース(A4)に入れて,準備完了。

● 活字体だからなぞるように書くのの手本にはならないけれども,要は字がわかりゃいいんでさ。冒頭に “仏説” とあるのは,真言宗の流儀らしい。
 本当は硯で墨をすって小筆で書くものかもしれないけれども,そんなことはするわけない。サファリのMに「弘前煉瓦レッド」を吸わせることも考えたんだけど,鉛筆だな,やっぱり。北星クラフツマンの6Bでやってみる。硬筆書写というやつですか。厳密には書写ではないけれども。
 紙はコクヨの「Campus 原稿用紙 タテ書き 20×20」。B5サイズね。もっと大きい方がいいのかもしれないが。

● というわけで,始めてみましたよ。いかんなと思うところ,3つ。
 1つは,書き急いでしまうところ。作業だと考えちゃってるんでしょうね。作業なら早く終わらせろ,と。

● 2番目は筆圧をかけすぎるところ。筆圧をかけずにゆっくり書くことを覚えないといけない。
 3番目,字が縮こまりがちになること。普段から小さい字を書いているので,その影響が出てしまう。マス目を全部使うようにしないといけない。

● 以上の3つは三位一体であって,どれか直せば,あとの2つも矯正されるような気がする。
 “ゆっくり継続” が合言葉。急ぐな。あるいは,「悠々として急げ」。

● 面白いなと思ったのは,普段は書く機会のない漢字を書くことになるところ。
 もうひとつ,これまた普段はあまりやらない縦書きを体験できることだ。経験上,日本語は縦書きの方が読みやすいことがわかっているのに,自分で書くときは横書きがほとんどだ。

● その理由の1つは,縦書きだとどうしたって右手の(ぼくは右利きなので)掌外沿が黒鉛で汚れることだ。小学生の頃を思い出すことになる。硬くて薄い鉛筆がいいという子がいたものだが,この理由もこれだな。
 縦書きに最も向くのは筆かもしれんな。というより,筆を使ったから肩書きが定着したのかもしれないよな。

2026.09.14 Musgrave の太軸鉛筆

● Musgrave のチューチュートレインは太軸でそれ用の鉛筆削りじゃなと削れない。その鉛筆削りが鉛筆に歯型がつかないようにゴムを介して押さえる方式のものだから,丸軸でスベスベ塗装だと,押さえが効かずに削れなくなってしまう。
 それでは困るので,塗装をカッターで削り取っている。これで問題なく削れる。かつ,持った感じもこの方が手に馴染む。

● こちらの CUB は芯を長く出して,芯研器で尖らせて使っている。ただし,3.15㎜に対応している STAEDTLER の卵型芯研器。
 ちなみに,CUB には学研の三角太軸用のキャップと補助軸が使える。

● 手元にある Musgrave で最も太いのはこいつなんだけれども,これも塗装を削り取る方針。丸っぽい三角軸なんだけれども,やはり鉛筆削りが空転してしまうのでね。芯は3.15㎜よりありそうなので,芯研器は使えない(と思う)。
 こいつにはかつてダイソーで売られていた樹脂製補助軸の本体部がキャップ代わりになる。後にもどうにか挿せるので,補助軸代りにもなりそうだ。

● なんだかんだ言って,Musgrave はいい鉛筆だと思う。ただし,日本で買うと値段が可愛くない。アメリカで買ってもそんなに安くないと思うが。
 Musgrave に感じるのは親しみやすさなんだな。ここにあげた鉛筆はたぶん小学生用だから尚更なんだろうけど,そうじゃなくても飾り気や構えがない感じで,手に取りやすい。Musgrave の製品が全部そうなのかは,もちろん,わからないけど。

● 芯質や書き心地だけで言えば,国産の安価な価格帯に属する,たとえば北星9500の方が優れている。
 遊び気分で使うものと割り切っている。

2026年9月11日金曜日

2026.09.11 仙台の2大文具店−LoFt と「文具の杜」

● 仙台 LoFt。現時点で LoFt の華はほぼ日手帳。白人の夫婦が店員に案内されてやってきた。weeks を買いに来たらしい。
 とっくの昔にほぼ日手帳はワールドワイド。それは知っていたけど,この光景を見てなるほどなぁと思いましたよ。

● あと,手帳の付属品を越えたチャーム的なのがたくさんあるんですな。女性に宛てたもの。ほぼ日側の開発陣も主力は女性でしょ。
 男はカバーなしで裸で使ってる人がけっこういそうだ。ほぼ日手帳の売上の8割は女性が支えていそうな気がする。

● 「文具の杜」。ワンフロアで学用品から事務用品まで何でも揃う。
 伊東屋が現在の形態になって,あそこに行けばたぶん探している文具があるに違いないと思える店は,東京なら新宿の世界堂と浅草橋のシモジマ総本店かと思うのだが,仙台ならここ「文具の杜」になるかと思う。

● が,品揃えとなると Amazon があるからねぇ。品揃えで勝負しようとしてはいけない時代になっているのかもしれない。
 とは言うものの,品揃えの豊富な文具店は,文具好きにはテーマパークのようなもの。何時間でも過ごすことができる。

● Campus-Rollbahn コラボの測量野帳がけっこう残っている。「屋上」はないんだけど。毎度毎度,何も買わないんじゃ申しわけないというわけで,「黒板」と「飛行機」を買った。
 あと,チキンラーメンの鉛筆。チキンラーメンはわが家の常備食品なのでね。88円。なかなかのお値段。頭は丸まってる。メーカーはもちろん不明。

● 2Bしかなかったのだが,こういうのを使うのはお子様という前提なんでしょうかね。他にもナントカチョコとかいくつもあるんだけども,広告塔のような鉛筆にお金を払わせるのは悪くないアイディアだと思った。子供に好かれる製品でなければならないけど。
 パイオニア製造の樹脂製補助軸にも同じのがあったな。つーか,大人向けの製品にも普通にあるのか。

● この鉛筆,発売元はサカモトなのだが,そのサカモトが1953年に ribbon 鉛筆ブランドを譲り受け,10年後に自社生産も始めていたことを,𝕏 である人から教えてもらった。
 坂本文具が ribbon 鉛筆の製造メーカーだというのは,何かの資料で見たことがあると記憶するのだが,坂本文具とサカモトがつながらなかった。日本鉛筆史の黄金時代に製造していたわけだ。作れば売れるという時代。
 現在は鉛筆製造からは撤退しているのだど思う。町屋に工場があったらしいのだが,その工場はどうなっているんだろうか。

2026年9月10日木曜日

2026.09.10 手書き族はレトロがお好き?

● トラベラーズノートと BLACKWING のコラボは一昨年のこと。現物を見たこともあるのだけれども,ダースで6,000円超とあっては手が出なかった。
 筆記具は鉛筆しか使わない,しかも相当ヘビーに書く,という人でも,1ヶ月で1本の鉛筆を使い切る人はそんなに多くはないんじゃないかと思う。1年分の筆記代が6,000円ならタダ同然と頭では考えるのだが,そうは言ってもねぇ。
 それよりも,手元に大量の鉛筆が集積していることがためらった理由ですかね。生きている間に手持ちの鉛筆の5%も使えれば御の字。

● ところで,東京駅のトラベラーズファクトリーでは,トンボ8900も販売している。何より,ブラスペンシルを自社で作って販売している(ボールペンも万年筆も作っているけど)。
 トラベラーズノートは文章を敷き詰めるためのノートではないと思うが(いや,そうしても全然OKだろうけど),鉛筆とトラベラーズノートは相性がいいよと訴えたんだろうか。絵を描くのに鉛筆で下描きするから云々でもなくて。

● と言うんじゃないんだろう。他の筆記具も扱っているからねぇ。万年筆もカヴェコの他に,パイロットの Elite があるんですよね。
 何でかなぁ。トラベラーズノートのイメージに沿う何かがあるんですかね。ミニサイズで携帯しやすいといったことじゃないと思うんだが。

● フィルムカメラも置いてある。その中の1台はハーフって言いましたっけ,36枚撮りのフィルムで72回シャッターを切れるってやつ。ちょっとチープ感も漂う。
 このカメラをわざわざ探してきて,置いてあるって感じなんだな。一応,売物なのかもしれないんだけれども,ずっとそこにあるから,店舗のイメージ作りのために置いてるんでしょうね。

● そのカメラやパイロットの Elite 万年筆の醸すレトロ感がトラベラーズファクトリーの特徴のひとつになっている。ネットで見知ったところでは,中目黒の本店(?)にも同じものがあるようだ。
 さすがに,トラベラーズノートのユーザーではない者が中目黒の敷居を跨ぐのは畏れ多いので,行ったことはない。これからも行くことはないと思うけど。

● パソコンやスマホではなくノートに手書きする人は,こうしたレトロに惹かれる心性の持ち主が多いのか。
 ぼくのようにトラベラーズノートのユーザーではないのに,トラベラーズファクトリーの空気に惹かれる人も少なくないだろう。手書き族という共通項があるからだ。手書き族はレトロが好きという仮説。

2029.09.10 BLACKWING を6本買った

● BLACKWING は独自の立ち位置を確保した,良くも悪くも目立つ鉛筆だが,芯質に関して言えば BLACKWING を凌ぐものが,国産鉛筆の中には複数あると思う。
 にもかかわらず,消しゴムの形がとか,“世界で最もクリエイターに愛された鉛筆” だとか,そういった理由で BLACKWING にうつつを抜かしている輩は,頭の毛が3本足りないのだろうと悪態をついてきた。

● そもそも,オリジナルの BLACKWING は Eberhard Faber(この会社の資本関係の推移や分裂,統合は複雑すぎて,ぼくの頭では追いきれない)が生産した MADE IN USA の鉛筆だ。今の BLACKWING は MADE IN JAPAN。
 名前とルックスは同じだが,中身はまったくの別物。CCPC が復刻したと言われるが,そうしてそれはそのとおりなのだが(法的な問題もクリアしている),こういうのを復刻と呼ぶこと自体に鼻白む思いがする。

● 数年前,ANGERS 丸の内店で「55」を1本だけ買ってみたのだが,特に刺さってくるところもなく,自分には無縁の世界であって,こういうのは頭の毛が3本足りない輩に任せておけばいいと思っていた。
 のだが,SNS にはしばしば登場するので,気になっていたのも確か。スパッと切り捨てられないところが,ぼくのダメなところだよ。

● 6本ほど買っちゃいました。MATTE を3本。硬度はSoft(4B)。
 223 を2本。硬度は Balanced(国産鉛筆の2Bより少し濃い)。
 602 を1本。硬度は Firm(B)。HALF THE PRESSURE,TWICE THE SPEED と書いてあるやつね。何を言っとるんだ。この程度のことなら,国産鉛筆の大半はその水準にあるわい。

● 頭の毛が3本足りない世界に仲間入り。うわっ,恥ずかしい。
 𝕏 を BLACKWING で検索して見てたら,「ツタヤに寄ったらBLACKWING(鉛筆)が安く売っていた。602とMATTEがどちらも50円(税込み)。ちょっと気になるものの,とりあえず買わないで帰宅」とポストしてる人がいた。あなたは偉い。ぼくなら一も二もなく買ってしまったに違いない。

● ちなみに,バーコードシールが剥がしにくいが,これはこんなものかとも思った。

2026年9月5日土曜日

2026.09.05 地上の楽園

● 青森に来てるんだけど,観光の真似事はしない。最も長い時間を過ごすのはここ。魚市場の「お休み処」ね。
 地上の楽園。ノートと鉛筆を使えるところはすべて地上の楽園と呼びたいのだが,楽園度はここが一番。

● 朝早めの時間はけっこう埋まってましたね。写真の奥,勉強中の女子高生の隣のテーブルが空いてたんで,そこに座ったんだけども,美人が視野に入ると気が散っていけない。
 だいぶ空いてきたんで,ここに引っ越しました。競輪の出目表に書込みをしたり,朝から飲んでたりするジジイやオッサンのオアシスエリア。ぼくはこっちの方が落ち着くかな。

● 勉強中の彼女も,参考書か教科書に向かったかと思うと,スマホを弄りだす。お見かけしたところ,スマホ時間の方がずっと長そうだ。
 勉強はそうそう愉しいものではないだろうから,そうなるのはよくわかる。スマホを使う時間を抑制するのは,今や年齢層を問わず日本人(いや,地球人)に等しく要請される生活技術だと思うのだが,スマホって触っていないと妙に欠落感があるんですよねぇ。のべつテレビを見ていた昭和時代のテレビに相当するのがスマホなんですかねぇ。

● ここにはカップ麺の自販機もありましてね。昼食はこれでOK。
 ウォッシュレット付きのトイレもある。上下水道完備。なので,好きなだけいられるんですわ。

● 4人がけのテーブルを1人で占領することになるのだが,それで申しわけないと思うことはない。つまり,けっこう埋まることはあっても満席御礼になることはないので。
 青森のいいところは人口圧がないことかもしれない。これ,かなり快適。特に,普段から田舎暮らしの芋爺にとっては。

● ホテルの部屋にもあまりいたくないので,1日の最も長い時間をここで過ごしている。地元民をさしおいて,「お休み処」の主のようになっとりますわ。
 惜しむらくは,18時30分で閉まってしまう。場所がら仕方のないことなんだけれども,18時30分以降の身の置きどころがない感じなんですな。

2026年9月3日木曜日

2026.09.02 BLACKWING の消しゴムを買った

● 再び,ANGERS 丸の内店に BLACKWING を見に行った。正直,あまり売れているふうではない。
 ANGERS を好む人と BLACKWING はあまり重ならないかも,BLACKWING にピーチクパーチクしている輩も ANGERS には行かないかも,と,ぼくなんぞも思うんだが。

● ま,ANGERS と BLACKWING の相性はわかりませんがね。以上は下衆の勘ぐりというやつです。
 ちなみに,ANGERS はモレスキンを扱っていない。

● 602と Natural くらいは買ってもいいかなと思うんだけども,やっぱ手が出ない。
 税込み550円でも,ぼくだと1ヶ月では使い切れないだろう。となれば,値段は問題にならない。市販補助軸が使えないのがネックかな。消しゴムは簡単に引きはがすことはできるらしいんだけど。
 それよりも,鉛筆が溜まりすぎていて(手持ちの鉛筆の5パーセントも使えれば上々という感じ),これ以上増やすことに抵抗感があるのが大きいか。

● で,消しゴムを買ってくことにしましたよ。BLACKWING は消しゴムが人気じゃないですか。にもかかわらず,単体の消しゴムも出したんですね(前からあったんですか)。
 写真ではゴールドに見えますが,シルバーです。価格はボッタクリの2,200円。

● 構造は鉛筆に付いてる消しゴムに似てるっちゃ似てる。ケースの素材はアルミ。割とチャチい。
 消しゴム本体は MADE IN VIETNAM。日本メーカーがベトナムで作ってるものですかね。ちなみに,消し味はまったく問題ない。今どき,問題あるのはあまりないだろうけど。