2026年5月30日土曜日

2026.05.30 黄色のゴム付き鉛筆の書き比べ

● あと1回で終わりにする。黄色のゴム付き鉛筆の書き比べ。

 トンボ 2558
 三菱 9852
 アイボール ジャノメ GOLDEN SWORD
 サンフレイム(製造は北星)
 コーリン 701
 ムーンラビット 3600
 キリン 6000
 RHODIA(賛助出演)

 いずれもHB(RHODIA には硬度表記なし)。黄色といってもレモン色から山吹色まである。

● じつはこれ,前にもやってますんでね。結論は出てるんです。
 トンボ2558の圧勝。対抗馬は三菱9852ではなくて,サンフレイムが来る(Bで比較すると2558と9852は僅差なのだが)。コーリン710が想像以上にいい。2558と五分以上を張るのは北星9606なのだが,9606は黄色じゃないのでね。
 アイボールは使ってないので,これがどこまで喰い込むか。下の3本はほぼ論外。

● ただし,これもね,現在も容易に入手できるのは2558と9852だけですのでね。
 サンフレイムと RHODIA も買えるは買えるんだけど,特に前者は取り扱っている店(ホームセンターがドラッグストアになる)が限られている。アイボールも現行品かもしれないのだが,リアル店舗で見かけたことはない。

● で,実際に使ってみた感想を以下に。トンボ2558の圧勝ということはない。
 書き味の滑らかさはコーリン710がトップ。コーリンは小学生の頃に使っていたはずだが,その頃の記憶と710の印象が噛み合わない。
 Hi pierce はわかるんですよ。そういう鉛筆でしょうよ。けど,当時使っていたであろう9900はとにかくザラザラしていたという印象なんでね。

● トンボ2558も当然いい。8900とは芯が違いますよね。
 三菱9852の芯は9800と同じものだと思える。9800に消しゴムを付けて,塗装を黄色にしたのが9852。ところが,それだけじゃなくて,たまたま今使っている9852はHBと表記されているのだが,2Hなのかと思うほどに薄いのだ。
 その点,2558は立派にHBであるのに加えて,8900より滑らかだ。8900に消しゴムを付けたものではない。

● ある文具店では2558には70円の値札を付けているのに対して,9852は60円と,10円の差を付けている。それが本来ではないかと思える。
 と言いっ放しでは9852の立つ瀬がないかと思って,別の9852を削って書いてみたのだけれども,こちらは普通にHBの濃さだった。こうなると,2558と9852の差はグッと詰まる。初めに使った9852は初期不良で,2本目を9852のモノサシにすべきですな。

● アイボールも書きやすかった。なめらかできちんと滑る。コーリン710,トンボ2558,アイボールを横一線としたい。
 9852も初めのが不良品だっただけで,決して悪くはない。次に来るのがサンフレイム。

● しかし,アイボール製品はタバコ型やダイナマイト型のような奇を衒ったものをたまに店舗で見かけることはあっても(桜木町駅前のコレットマーレ5階にある「STORY STORY YOKOHAMA」で見たことがある),普通の鉛筆は Amazon にもない。
 一般販売はやめてしまっているのだろう。やめざるを得ないところまで追い込まれているというのが実情なのだろうが,しかし,トータルで元気がいい印象がある。経営者のキャラクターの影響もあるのか。

● サンフレイムは北星鉛筆の製造。芯は中華製を使っていると聞いた。価格からして当然だが,中華製芯もだいぶ良くなっているのだろう。一般筆記には何の支障もない。
 ただし,これも入手難。ぼくは北星製の黄色いゴム付き鉛筆を使ってみたい一心で,地元はおろか東京や川崎に行った際に彼の地のドラッグストアやホームセンターを回ってみたが,見つけることができなかった。
 結局,メルカリに出ているものをポチったのだが,そこまでして手に入れるほどのものかどうか。

● ムーンラビットやキリンについて「論外」と言ってしまったけれども,あらためて使ってみるとそこそこ書ける。
 相当昔の鉛筆なのだろう(キリンには PAT.NO が印字されている)。でもって,その時代に共通の特徴なのかもしれないのだが,今のHBより薄い(硬い)。

● RHODIA はルックスだけの虚仮威し。鉛筆としては凡庸だ。
 ただし,トンボやコーリンに比べればということであって,鉛筆として使用に耐えないということではない。しかし,実質よりもルックスに腐心しすぎじゃないかという印象は持つ。

● 消しゴムの消し味については確認していない。理由は2つある。ひとつは,古いものが多くて(〄がないのはサンフレイムとアイボールだけ),消しゴムが硬化してしまっていて,消しゴムの用をなさなくなっていること。
 もうひとつは,ぼく自身がゴム付き鉛筆の消しゴムを使うことがほぼほぼないことだ。だったら,ゴム付き鉛筆なんか使う必要ないじゃん。そのとおり。

● にもかかわらず,ゴム付き鉛筆もけっこうな数量が手元にあるのは,ひとつにはフォルムの面白さ。あと,黄色いゴム付き鉛筆は古き良き時代のアメリカを彷彿させるからだろうか。
 古き良き時代というのはあくまでイメージで,リアルにはそんなのはなかったと思うし,それと黄色いゴム付き鉛筆をリンクさせるのもとんだお門違いというものだろうけれども,戦後しばらく,アメリカは豊かさの象徴であったわけだし,アメリカンスタイルは日本大衆の憧れでもあった。ぼくはその時代の空気を多少は知っている。テレビで放送された「ポパイ」や「ララミー牧場」がかすかに記憶に引っかかっている。

2026年5月29日金曜日

2026.05.29 ユニ色鉛筆の書き比べ

● バカついでにもうひとつやってみようと思う。ユニ色の鉛筆書き比べ。

 三菱 Hi-uni
 三菱 uni
 三菱 uni-Popular
 三菱 uni star(uni-P の後継)
 コーリン Hi pierce
 アイボール Hi-new
 太陽 ELITE Ⅱ
 ユニオン 9500

 いずれもHB。下の3本は両切りピース。uni-P も初期にはそうだったが,ぼくが持っているのは頭が丸まっている。

● 中華製と思われるユニ色鉛筆も2本あるので,ついでに試してみる。上のやつは軸木の色からも塗装からも中華製で間違いない。
 下の “MEGURO” はひょっとしたら日本製か。そんなわけないな。

● いずれがアヤメかカキツバタ? 目隠しされたら,ぼくには皆目,見当がつかない,という結論になる予定(つーか,前にも書き比べたことがあったかな)。
 高品質のグラファイトペンシルが咲き揃う国,日本。その幸運をかみしめよ,諸君。

● Hi-uni,uni,uni star(uni-Popular)の差異は非常に知覚しにくい。微差すら感じない。
 絵を描くとまた違うのかもしれないが,文字を書くだけなら Hi-uni でなければならない理由はないと結論づけたい。一番安い uni star でいいんじゃないか。

● 「有隣堂しか知らない世界」でも取りあげていたが,Hi-uni の黒鉛量が最も多いらしい。が,筆線の濃さに差が出るわけではない。
 滑らかさに差があるか。ない。芯の減りに差があるか。ない。鉛筆の神秘のとば口に立ったような気がする。

● ただし,Hi-uni ではいけない理由もない。1966年の発売当時,Hi-uni は100円だった。60年後の現在でも150円(+税)なのだ。
 当時7円だった官製ハガキは85円,12倍になっている。Hi-uni はあり得ないほど安くなった。当時は高嶺の花ですらなかった Hi-uni も,今なら湯水のごとく使うことができる。いざ,使わんかな,使わんかな。

● もの皆すべて,大衆化するんだぜ。今はオメーラ(富裕層)が使ってろや。そのうちオレラのところまで落ちてくるからよ。
 オメーラがやってるのはしょせんその程度のもんよ。

● ところで。uni star は「なおく やさしく つよく」を校訓にした江西小学校のノベルティ。江西小学校とはどこにでもありそうな名前だが,「なおく やさしく つよく」の江西小学校はどこにあるんだろう。
 人生で大切なことはすべて小学校で教わりますな。自分の出身小学校の校訓は覚えていないんだけどね。

● この鉛筆を運動会の賞品(?)にするとは,なかなか太っ腹な。
 この鉛筆は〄付きだから少なくとも30年以上前のものだろう。当時の小学生は立派な中年になっているか,初老にさしかかっている。「なおく やさしく つよく」生きてきましたか? 今も「なおく やさしく つよく」生きてますか?

● コーリンの Hi pierce は三菱鉛筆が Hi-uni を出した翌年,1967年に世に出た。当然,Hi-uni を意識している。コーリンのフラッグシップ。しかし,価格は Hi-uni の半額の50円。
 非常に滑らか。書いていて紙から受ける抵抗感が最も少ない。芯は uni より軟らかめ,濃いめ。北星のHB的。

● 太陽の ELITEⅡは Hi pierce に近い。芯の濃さも同じくらい。
 アイボールの Hi-new はどちらかといえば uni 寄り。いや,文句なしに書きやすい。いい鉛筆だとストレートにわかる。
 ユニオン9500は一格落ちる感じ。中華製とおぼしき2本は同じ土俵に上げて比べてはいけないもの。悪くはないんだけどね。

● オリーブグリーン軸の鉛筆を書き比べるよりもずっと楽しい。ぼくはBか2Bがいいなと思っていたのだが,HBも許容範囲であることを再び確認できた。
 しかし,この路線を牽引したのは uni なんでしょ。1958年は日本鉛筆史の画期になった年なんでしょうねぇ。何だかんだ言って,三菱鉛筆だからできた。

● いや,トンボが HOMO No.4612 を出した1952年こそ画期だという意見もあるか。uni に先立つこと6年。残念ながら,ぼくは HOMO を使ったことはないのだが。
 現在の MONO に受け継がれているわけだが,もしトンボが HOMO のままにしていたら,日本鉛筆史の風景は今とは違っていたろうか。

● 鉛筆は古いものもかなりの量が残っているようで,メルカリなんぞをこまめにチェックすれば,ここにあげたユニ色鉛筆はさほど苦労せずに入手できる。が,現在まで残っているユニ色の鉛筆は uni だけであるのも事実。
 率直に申せば,あるべき姿になったのだとぼくは感じている。


(追記)

● ユニ色ではないのだけれども,近い色のコーリン CORE(5050)。これもいい鉛筆には違いないのだが,上記の鉛筆群(ユニオン9600を除く)よりはオリーブグリーンの列に加わるべきものかもしれない。三菱鉛筆で言うと9000に当たる感じか。
 高級鉛筆のラインナップでは三菱とトンボが競っていて,三番手のコーリンが同じようにするのは厳しかったのだろう。

● “For Draftmen,Designers,Copy-writers” とある。ダイソーで販売している北星の “かきかたえんぴつ” にも同じ文字が印刷されているが,元祖はこちらか。
 いや,元祖は別にあるのだろうかね。

2026年5月28日木曜日

2026.05.28 オリーブグリーン軸鉛筆の書き比べ

● 悲しくなるほど暇なので,オリーブグリーン軸鉛筆の書き比べを3日間限定でやってみようかと思う。

 トンボ 8900
 三菱 8800
 北星 9800
 アイボール ジャノメ555
 地球 9000
 地球 8800
 地球 200
 名山 3000
 キューピー 9600
 太陽 8000
 チェリーヨット 641
 LOND 8600
 水月 3510

● 探せばまだあるかもしれないが,とりあえずこの13本。三菱8800はひとまず置いて,現行品はトンボ8900のみ。
 ジャノメ555 は事実上入手ルートが断たれているので,現行品に数えない。LONDのみB,他はHB。

● こういうのはやる前から結果が出ているわけね。新しいものほど書き味はいいに決まっている。この世界にも技術革新はあったはずだ。
 にもかかわらず,こげなアホなことをやってみるのは,ひとつにはネタ作り。

● 百均の10本110円の中華鉛筆を含めて,鉛筆でさえあればどれでも大差はないという境地に至っているので,測定器としてぼくはあまり優秀ではない。そんなところで優秀であっても仕方がない。
 そこのところ,よろしく。

● はい,ちょこっと使ってみただけの印象をば。黙ってトンボ8900を使っとけ,という結論になるかと思っていた。
 いや,それでもいいんですけどね。今買えるのは8900しかないわけだしね。

● 結論は違う。どれか1本と言われれば地球200。他より濃くて軟らかい。北星9500に近いというか。ぼくの好みに合う。
 ジャノメ558,北星9800,太陽8000,トンボ8900を一軍としたい。チェリーヨットもかなり健闘するが,補欠くらいか。地球も200以外は一軍に入らない。

● 水月は論外。HBなのに4Hか5Hの薄さ。経年劣化なのか元々なのか。おそらく後者だろう。戦後のドサクサにはこういう鉛筆も生産された。泡のようにいろんなメーカーが生まれては消えたいった。
 コレクターや好事家には貴重なアイテムになるのかもしれないが,消えたものには消えたなりの理由がある。世の中が落ち着きを取り戻した後も生き残れるほどの品質を備えていなかった。

● あなたが好事家でもコレクターでもないのならば,そうした鉛筆をメルカリでチェックするなど時間の無駄だ。
 なお,三菱8800は選考対象外ね。だって9800があるんだから。

● 北星ならHBでいいけれども,三菱やトンボならBがいいと思っていた。いや,今もそう思っているのだが,サラッとHBの鉛筆群を使ってみて,三菱やトンボのHBも許容範囲内であることを確認できた。
 ので,こういうバカげた試みを3日も続ける必要はなくなった。今日の2時間でやめることにする。

2026年5月27日水曜日

2026.05.26 中国製の鉛筆芯について

● 最近,100円ショップで10本110円の中華製鉛筆を試してみて,予想以上にいいので,少し驚いている。
 これだったら鉛筆でありさえすれば何でもいい,細かい詮索は無意味だ,と思うに到っているのだが,中でも Seria のゴム付き鉛筆は秀逸だと思う。

● 前に一度使っていて,そのことは知ってはいたのだけれども,あらためて,これなら日本のメーカーが作った鉛筆に比べてもそうそう引けは取らないなと感じている。
 軸が細いので合うキャップがないのだが,それを除けば,ほぼほぼ文句なし。国産鉛筆より芯の減りが早いということもない。

● これを使っていると,三菱9800やトンボ8900のような普及品の芯は自社製ではなく,中国から輸入したものだろうとも思えてくる。
 黒鉛はもちろんほぼ全量を中国から輸入しているのだろうが,中国で芯に加工されたものを9800も8900も使っているのではないか。

● 苦言を呈しているわけではない。中国が作る芯も格段に良くなってきているのだろう。使えるものなら,そしてそれが安いのだったら,そちらを使うのは当然のことだ。
 そうして,製品価格を抑えるのが消費者に対する最大のサービスというものだ。

● ただし,北星の9500について,北星の杉谷社長と 𝕏 で次のようなより取りを交わしたことがある。去年の1月のことだ。
 北星9500はいい鉛筆です。芯は中華製だろうけれども,なかなかどうして。北星は他社より濃いめなので,軟らか芯が好きな人でもHBが適当かと思います。
 芯も日本製で頑張ってます
 えぇっ,9500は55円でしたよね。それでペイするんですか?
 ギリギリのギリw
 そうなんですか。三菱やトンボも,9800や8900の芯はどこかの時点で中国製に切り替えてるはずだと思ってました。でなければ,この価格で出せるはずがない,と。北星さんもまた同じ,と。いや,申し訳ありませんでした。不明をお詫びします。

2026年5月26日火曜日

2026.05.26 ラミーサファリについて

● サファリ万年筆は何本か持ってるんだけど,サファリの解説動画ではこれが一番面白かったかな。
 「えもチャンネル」のこの解説は万年筆文化論的な趣もあって,この世界にかなり精通していないと語れないよなと思わせるもの。目からウロコが3枚くらい落ちた気がする。

● サファリ=安物 の時代もあったのだろうが,カクノやPreppyもある時代に5,000円は必ずしも安くはないかもしれない。Amazon では2,700円とかで売ってたりするけれども。

● ちなみに。カクノは使ったことがないが,Preppy はけっこう長く使ったし,今でも時々は使う。
 プラチナ純正よりも無印(ポリカーボネート万年筆)かコクヨの PERPANEP 版がぼくのお勧め。純正は嵌合を繰り返すうちにキャップにヒビが入ったり,キャップ内側の突起が摩耗して,嵌合が利かなくなることがある。無印やPERPANEP 版ならその点,安心できる。樹脂の強度が強い。

● サファリは簡単に模倣できる(だろう)から中華製のイミテーションも出回っている。それを本物と偽って販売する業者が,メルカリにのさばっていたこともあった。
 サファリにまで偽物が出るのかと思ったものだが,今はどうなったのか。

● しかし,中華製イミテーションもやくできている。1本198円だったかな。Amazon で何本か購入したが,Preppy より安くて,Preppy より剛性が高い。
 万年筆なんてこれでいいんじゃね,と思った。 

● 皆さんは万年筆に何を求めているのか。ぼくは文具における趣味性というのがよくわからない不粋な人間なので,インク漏れせずにほどほど快適に書ければそれでいいじゃん,と思ってしまうのだけど。

2026.05.26 在庫の憂鬱

● 自分を憂鬱にさせるもの。鉛筆の在庫。右の写真のケースが8つある。他に,鉛筆を立てた箱が部屋のアチコチにある。1割も使わないでぼくはこの世を去るだろう。
 世の中にはこんなものではない在庫を抱えている人も,少なくない数いるんじゃないか。いると思いたい。あなた方はぼくの癒しであります。

● 同じ鉛筆が何ダースもあったりする。どうしてそういうことになるかと言うと,メルカリの “まとめ売り” やヤフオクで買ったるものが多いからだ。同じものが大量にまとめて出品されているのに応じたからだ。
 が,それだけでもない。北星9606なんかは Amazon でまとめ買いをしちゃってたりする。

● しかし,金額的には大したことはない。数万円の話ではあるまいか。ただし,安いからこそ,増えるスピードが速い。あっと言う間に山になってしまった。
 一方で,鉛筆は万年筆のカートリッジインクやゲルボールペンのリフィルのようには減ってくれない。鉛筆1本を使い切るのは長い旅だ。何ともやる瀬ない。

● こちらは測量野帳を詰め込んでるタンス(?)。これが5段ある。他に,部屋のソチコチに積み上がっている。数えたくもないが,1,000冊以下はあり得ない。1,500冊くらいか。
 鉛筆に比べれば損耗度が速いので,生きてる間にそれなりには使えると思うが,他のノートも数百冊ある。半分も使えれば御の字だな。

● しかも。この期に及んでなお増え続けているのだ。鉛筆も同じだ。
 なぜか? 買い続けているからだ。懲りないというかね。際限のないバカというのが,間違いなくこの世に存在する。

● シコシコと使っていくしかないが,いくら使ったとて大して減らない。普通に使っていたのでは,この山は崩さない。
 個別に誰かにもらってもらうのでも追いつかない。寄付を受けてくれるところを探して,まとめて寄付するのが一番だ。

2026年5月25日月曜日

2026.05.25 理想の鉛筆使い

● ぼくがイメージする理想の鉛筆使いとは,三菱9800かトンボ8900といった,ごくありふれた普通の鉛筆を,淡々とかつ粛々と使い続けている人だ。
 Hi-uni や MONO100ではなく,まして BLACKWING やパーフェクトペンシルといった際物でもなく,普通に小学生や中学生が使っていそうな9800や8900をあたりまえのように使っている人。

● SNS で鉛筆の書き味比べなんぞという不粋なマネは間違ってもしない。鉛筆の個人品評会は行わない。ノーガキを垂れるようなバカ丸出しはしない。
 9800や8900を使って,着々と成果物を積み上げている。

● ぼく一個は,鉛筆でありさえすればどれでもいいと思うに至っているのだが,つまり10本110円で売られている百均中華鉛筆でも問題ないと思っているのだが,理想の鉛筆使いは10円の鉛筆は使わない。100円ショップで文具を買うという発想がない。
 高価でもなく,かといって極端に安いのでもなく,9800や8900を使っている。

● 文具店に普通に置いてあるから,それを使っているたいったふうだ。鉛筆じたい興味があるわけではないから,いい鉛筆はないかと探すことはあるけれども,細かな差異に振り回されることはない。
 安さを求めることにもさほどに熱心ではない。そんなことに時間とエネルギーを費やすなんて,思いもしない。

● 要するに,鉛筆じたいには格別の関心がないように見える。鉛筆を使ってする作業に気が向いている。
 海に来たら遠くまで泳ぐことを考えるタイプだ。波打ち際でチャプつくことには興味がない。

● 左の写真は,黒田前日銀総裁が妙な持ち方で8900を弄びながら,記者の質問に答えているのを写したものだと思うのだが(ネットから拝借した),この飄々とした感じがいいと思っている。
 彼が実施した異次元の金融緩和には様々な意見があろうかと思うが,そういったこととは別に,この写真の風情はなかなかいい。

● 彼が手にしているのが鉛筆であること,その鉛筆が8900であることが重要だ。ここでの小道具は8900でなくてはいけない。
 彼が常時8900を使っていたのかどうかは知らないが,この感じがぼくが理想とする鉛筆使いのイメージだ。