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2026年6月1日月曜日

2026.06.01 トンボ8900派?

● 子供の頃に使っていたのはトンボ8900だったか三菱9800だったか。この談義に自分は参加できない。
 田んぼの村の小学生には学校の隣にある よろずや しか文具を買うところはなく,自分の記憶に間違いがなければ,そこではコーリンしか扱っていなかったからだ。

● 加えて,自分が使っていた鉛筆が何だったのか,具体的な記憶は一切ない。そんなことを憶えている人がいるのかと思うほどだ。
 高校生の頃は完全に鉛筆から離れていたと思うのだが,では何を使っていたのか,どんな筆箱に入れていたのか,完全に何も憶えていない。憶えている必要がないから忘れるわけだけどね。

● そのコーリンもとっくに亡い。子供の頃に使っていた鉛筆に郷愁を覚えるわけでもないのだけれども,何とはなしのスースー感はある。

● でも,鉛筆というと,真っ先に思い浮かぶのは8900なんだな。右の写真は,〄付きの頃の(したがって,MADE IN JAPAN だった頃の)トンボ8900。
 どういうわけか。鮮やかなオリーブグリーンのゆえか。小学生の頃に誰かが使っているのを見ていいなぁと思ったのか,自分もたまに使う機会があったのか。社会人になりたての頃に,配属された部署にあったのが8900だったのか。

● が,たぶん,どこかの時点で,8900を自分の故郷にしようと自分で決めたのだと思う。自作自演なのだろう。
 いや,8900が現在まで残っている暖簾の中で一番古いものだという知識はあったから,だったら8900をメインに使っていくことにするか,9800はちょっと地味だしな,8900の方が都会的だぜ,洗練されてるぜ,といった程度のことから,二者択一で8900を選んだってことかもしれないよ。

● それが,小学生の頃の鉛筆談義の話に転移してしまった。自分はコーリン育ちだから,8900だったか9800だったかの談義に参加できないよ,っていうのは,自分は8900だぜっていうのを言いたいがために,後から脳内でこしらえたシチュエーションかもしれんよ。

● というわけで,ぼくは8900派なんだけれども,実際に8900をメインで使っているか,一番気に入っている鉛筆は8900か,というと,それはまた別義なので念のため。
 8900の価格帯の鉛筆で最も気に入っているのは,北星の9500だし,現在最も頻度高く使っているのは Hi-uni のBだ。

2026年5月24日日曜日

2026.05.24 コーリン鉛筆の記憶

● 大昔の田んぼの村では,小学校の隣に “よろずや” が1軒あって,鉛筆や消しゴムはそこで買うものだった。そこにはコーリン鉛筆しかなくてね。誰もがコーリン鉛筆を使っていた。9900が多かったんだろうな。
 たまに,トンボや三菱を使う子がいて,それはまだ見ぬ都会の風を運んで来るものだった。

● 自分の村には “よろずや” しかなかったけれども,隣の町には文具店があった。今から思えば小さな町の文具屋だったのだが,村の小学生にしたら別世界でしたよ。
 憧れの聖地。聖地すぎて滅多なことでは入れなかった。当時は何も買わないで出ることがなかなかしずらい時代でもあったしね。

● その文具店もとっくに消滅している。聖地のあった町じたい,過疎化に苦しみ,人口も半減。町全体をすきま風が通り過ぎる。
 昭和30年代にはトリスバーもあったんですよ。電電公社もあった。書店も3つあって,映画館まであったんですから。町を流れる川には屋形船が浮かんでいて,あの中で何をしているのだろうと,子供の想像を刺激したものでしたよ。

● でね,そのコーリン鉛筆にあまりいい記憶がないんだよね。学校の授業や勉強に使った(使わされた)ものにいい記憶があるって人はそんなにいないと思うんだけども,芯折れがあったり,芯と軸の接着が弱くて,書いてると芯が軸の中に潜り込んだりした。
 現在の百均中華鉛筆の方がずっといい,と思ってる。

● “よろずや” の取扱いがよろしくなかったのかもな。“よろずや” は素人商売で,サービスなんていう概念はなかったしね。
 何が言いたいのかっていうと,昔なんてロクなもんじゃなかったってことね。今の方がずっといい。民度,マナー,教養。そういったものを含めて,たぶん。

● ちなみに,コーリン9900。芯折れや芯のめり込みは見られない。あの記憶は変容されたか,自分で捏造したものなのか。
 しかし,書き味ははっきり劣る。好みの問題の範疇ではない。コーリンが他社に劣るというより,時代で説明した方がいいのだろうとは思うんだけれども。

2025年12月14日日曜日

2025.12.14 いくつかの鉛筆−ゴールデンドラゴン鉛筆

● ぺんてる の YES PENCIL。鉛筆の情報はググってもなかなか出て来ないものだが,どんな分野にも “研究者” はいるものだ。 
 外形からも明らかだが,比較的最近まで販売されていた鉛筆であるらしい。

● 様々な意匠の uni。

● トンボ3315。それと,最小限度の表記しかないトンボ鉛筆。番外品?






● 中華鉛筆をなめたらあかんぜよ,かどうかは知らないが,上の哈爾濱産の鉛筆には惹かれるものがある。ノスタルジーをかすかに刺激する。
 一番下のものは,これ以外の表記がない。塗装は日本のものかとも思えるが,たぶん中華製でしょ。

● ゴールデンドラゴン鉛筆8800。先達によると,「ドラゴン鉛筆合資会社(昭和13年),のち昭和21年に有限会社シルク鉛筆製作所となり昭和42年廃業」とある。
 書き味は昔の国産鉛筆の標準的なもの。書いていると,そこはかとなくうら悲しさがわいてくる。百均で10本110円で売られている中華製の現行品がずっといい。昔の国産品はロクなものじゃなかった。
 小学生の頃の自分はそういう鉛筆を使っていた。今の児童たちを羨ましいと思うのは,そこのところだ。

● 製品だけではない。昔の日本(人)はほんとにダメだった。民度も知的水準もマナーも,何もかも。いい思い出は一つもない。
 昔を “古き良き” と捉えるのは没落貴族くらいのものではないか。今の方がはるかにいい。これからはさらに良くなっていくだろう。

● コーリン鉛筆9900。Hi-pierce のようなものはダースで手に入るのだが,9900番は持っていたかいなかったか(⇒ ダースで持っていた)。
 鉛筆なんだから,書き味にビックリするようなことはないはず。そういうことがない程度には,製品として完成の域に達して久しい。

● Faber-Castell の Jumbo 4B。General Writing には向きませんな。が,何とか手なづけたい。長期戦覚悟でボチボチやっていこう。
 ちなみに,General Writing には3Bか4Bが吉。国産鉛筆と同じつもりでHBなんか選んだ日には,ドイツに向けて大陸間弾道ミサイルをぶちかましたくなりますな。

2025年12月6日土曜日

2025.12.06 いくつかの鉛筆−コーリン Hi-pierce

● 先日,メルカリでポチッたコーリンの Hi-pierce が届いた。Hi-uni が出た翌年の1967年に発売。名前も軸色も Hi-uni を意識していることは明らかで(悪くいえば二番煎じ),当然,価格も Hi-uni と同じだろうと思ってたんだけども,Hi-pierce は Hi-uni の半額だったんですね。
 知りませんでした。それゆえ「より経済的なハイピアス」と自称したわけですかね。

● 王者三菱鉛筆への配慮というか忖度というか,そういうものがあったんですかねぇ。Hi-uni の真似をしたけど Hi-uni には劣る,と自ら認めているようで,一抹の悲しさも感じますよ。
 HBで書き比べてみると,書き味は Hi-uni に全然引けを取らないと思うんですけどね。

● EXCEED と印字された細身の鉛筆。当然,三菱鉛筆製。
 EXCEED は三菱鉛筆製のボールペンとシャープペンのブランド名という認識しかなかったので,その販促用の鉛筆かと思った。のだが,50円で販売していたらしい。

● EXCEED は,鉛筆も含めて,三菱鉛筆のすべての筆記具を覆うブランドだった時期があるんですかね。
 風合いも他の EXCEED 製品と統一性を保つものになっておりますよ。

● こちらは何の変哲もない三菱鉛筆9800。新横浜ラーメン博物館ではジャンケンオリンピックなるイベントを開催していたんですか。
 ジャンケンが流行ったことがありましたっけ? もちろん,今はやってないんでしょ。

2025年12月1日月曜日

2025.12.01 コーリン鉛筆をポチッとな

● メルカリに出ていたコーリン鉛筆の出物。ハイピアスの2Hと3本入れのケース。
 ケースが欲しくてポチってみた。鉛筆3本でピッタリなんだから,キャップも補助軸も入らない。

● ケースとしては使い道がない。鉛筆3本を選り分けておく必要などないからだ。前に Hi-uni の同じケースを手に入れたんだけども,ぜんぜん使っておりません。
 でも欲しくなるのは何でかねぇ。メルカリ最安値の300円というのも理由ではあるわけだけど。

● ハイピアスといえども,2Hの鉛筆は要らない。ぼくの筆記シーンには不要なもの。
 自分が小学生だった頃,2Hのような硬い鉛筆を粋がって使うのが流行った時期があったと記憶する。男の子の間での流行だった。まったく無意味なことで競うというのは男の子の特性かね。
 いや,長じてもそうだな。出世競争とかね。男って,生まれてから死ぬまでバカなんだよな。

● コーリン鉛筆では他に2つ,ポチりそうになってる。高橋真琴さんの絵をあしらったダース箱のHBの鉛筆(左の写真)。もう1つは,リカちゃんのやはりHBの鉛筆(右の写真)。
 理性を掻き立てて,抑えつけている。どうやら,理性が勝ちそうなんだけどね。

● こういうものを欲しがる爺の気持ちってのは,自分のことながらよくわからんなぁ。
 若い頃はまったく興味がありませんでしたよ。齢をとってからですよ,少女画がいいなぁと思えてきた。少女たちに人気だったリカちゃんが気になってきた。気になってきたというより,いいなぁと思うようになったわけですよ。

● 純粋なリカちゃん人形を手元に置くことはさすがに抵抗がある。
 けど,鉛筆なら鉛筆としての用途があるわけだから,字を書くために買ったんだよと言い訳ができる。自分に対する言い訳ですけどね。

● と言っても,このリカちゃん鉛筆と同じ鉛筆(絵柄が違うだけで,本体は同じと思われる鉛筆)はすでに相当量,手元にありますんでね。これ以上増やしてどうするんだたいうのが,理性を掻き立てなければならない所以でありますよ。
 鉛筆はたしかに安い。しかし,安いんだからいくら買ってもいいだろうという理屈は容認できませんのでね。

2025年11月23日日曜日

2025.11.23 いくつかの鉛筆−三菱鉛筆9800

● トンボ8900は1945年に,三菱9800は1946年に発売され,以来,今日まで変わらぬ姿で(細かい変化はあるけどね)提供され続けている。1952年にHOMOが,1958年にuniが登場するまでは,国産最高級の鉛筆であったはず。
 外観は変わらずとも,中身は不断に改良され続け,現行品が一番いいのだと思いたい。

● のだが,9800に関しては,現行品よりも Patented だった頃の方が良かったんじゃないかと思う。いや,錯覚だな。錯覚だよ。錯覚に決まっている。
 Patented の9800もだいぶ溜まってしまった(写真は一部)。これだけで一生保つんじゃないかと思う。どうすんだよ。

● 上の写真の中の2本。「神戸市立垂水東中学校」「祝 開校二年記念 菅の台小学校」とある。菅の台という地名は長野県駒ヶ根にもあるが,こちらは当然,神戸市垂水区でしょ。
 このとき,この鉛筆を配られた小学生も,今ではトッツァマかジッツァマになっていることだろう。季節が巡るのは速いものですなぁ,ご同輩。

● 三菱鉛筆8800。世の中に数え切れないほど登場したノベルティ鉛筆の大半はこれなんだろうと思ってたんだけども,そうでもないのか。他社も食い込んでいましたか。

● こういう鉛筆を淡々と使って成果を出すのがカッコいい。弘法筆を選ばず,がやはり正統だ。
 ヴァイオリニストにとってのヴァイオリンじゃないんだから,たかが筆記具についてアレコレと能書きを垂れてるのは,しょせん三流。三流の愉しさってのがあるから困るんだが。

● 三菱鉛筆の BLACKIE 3202。BLACKIE? カーボン鉛筆なのか。
 そうではないっぽい。黒さを増したよ,黒々とした筆線が残るよ,と言いたいわけか。BOXY BLACKIE 400 につながるものですか。

● ユニ受験用セット。携帯用の鉛筆削りが付いている。
 当時(いつなのかわからないけどね。〄がある)の価格で500円。メルカリで999円で買いました。

● じゃ~ん。家宝です。コーリンの高橋真琴さんのダース箱の鉛筆。
 と言っても,とっておくつもりなどないので,サッサと使ってしまいたい。なかなか順番が回って来ないだけです。

● 以上,つらつら考えますに,製造された鉛筆のかなりの部分は,人間より長生きしてますな。

2025年11月20日木曜日

2025.11.20 コーリン鉛筆について

● これは文具? そんなわけない。高橋真琴さんの絵をブリキに転写したもの。こういうことは中国でやっとります。
 ゴッホやセザンヌの複製画を飾るよりは,高橋真琴のブリキの方がいいと思っている人間です。

● 強いて分類すれば,細密画になりますか。これを量産したんだから,高橋真琴は絵画界の松本清張だと思いますわ。
 全部,手作業ですからね。デジタルなんか影も形もなかった頃ですから。

● で,ダース箱の意匠に高橋真琴さんを起用したのがコーリン鉛筆。三菱鉛筆は牧美也子さん,トンボ鉛筆は花村えい子さんだったたか。
 高橋真琴コーリン鉛筆をいくつか持っているけれども,コーリン鉛筆が放った最大級のクリーンヒットがこれですよ。舞台裏では色々あったんだろうけど,よくやったぞ,コーリン鉛筆。

● ただし,それ以外にコーリンに何か印象深いものがあるかというと,ぼくの場合はだが,ない。
 ぼくが小学生の頃は日本の大半は田舎だった。つまり,農村だった。今とはまるで違う。そうした農村では,鉛筆は小学校の隣にある萬屋で買うものだった。そこ以外に鉛筆を売っているところはない。
 だから,選択ということはあり得ない。そこにあるものを買うしかない。

● その萬屋で扱っていたのがコーリンだった。だから,小学生の頃はコーリン鉛筆しか使ったことがない。三菱9800やトンボ8900の思い出はない。
 9800や8900は現在でもあるのだから(中身までそっくり同じではないだろうけども),小学生の頃にそれらを使っていれば,懐かしいね,子供の頃使ってたよね,とノスタルジーに浸ることができる。が,コーリンではそれはできない。

● しかも,あまりいい思い出がない。よく芯が中折れしていた。売る側も素人だったから,扱いがメチャクチャだったのかもしれない。
 が,今の鉛筆とは比較にならないほどにスカスカな鉛筆だったのだと思う。たぶん,現在,百均でダース110円で売られている中華鉛筆の方が高品質のはずだ。

● 今となっては,品番も憶えていない。が,年代からしてこのあたりだなと推測はつく。
 鉛筆は古いものもわりと入手しやすいので,老境にさしかかってから入手して使ってみたのだが,印象は記憶にあるものと変わらなかった。鉛筆は現行品を使えばいいのだ。

● ぼくの理解の及ぶところではないのだが,世の中にはコーリンフリークの人もいるようだ(⇒ たとえば,こちら)。皆違って皆いい,のだと思うけれども,ぼくの想像をはるかに越えて,世の中は多様性に満ちているようだ。

2025年6月7日土曜日

2025.06.07 北星鉛筆を3種

● 北星のOEM生産の黄色い消しゴム付き鉛筆。ずいぶん探し回ったものですよ。地元のホームセンターとドラッグストアにはなかったので,県内の店舗をいくつかの巡ったが,発見できず。
 𝕏 で「コーナン」というホームセンターで手に入れたという人がいたので,品川川崎のコーナンにわざわざ行ったりもしたもんです。そのコーナンにもなかった。どうなってんの? 通年販売はしてないのか。

● 豊洲に大きなホームセンターがあったな。そこに行けばあるかな。
 つっても,3本セットで178円だったかな,その鉛筆を入手するために支払った探索コストはすでに相当なものだ。これ以上はちょっとな。

● というわけで,メルカリの出物をポチった。2セットで400円。送料込みだから,文句はない。
 探索じたいがけっこう楽しかったりするから,気持ちが続けば探索をやめない方がいいのかもしれないけどね。気持ちが切れてしまいましたよ。

● 発売元はサンフレイムジャパン。硬度はHB。9606の色を替えたものなのか,9500に消しゴムを付けたものなのか。
 軸は9606や9500よりも太い。“ACADEMIC WRITING” とあるのは9606と同じだが,芯は9606より9500に近い。と言っても,両者に隔絶した違いはないと思うが。

● 北星の滑らかさは充分に保持しているが,9606を Amazon でダース買いすることを個人的には推奨。今なら657円で買える。
 であれば,価格面も含めて,検討の余地はほぼほぼない。黄色にこだわるのでなければ。

● 北星鉛筆の社長さんから,芯は中国製を厳選しているとの教示があった。中華製にもこういうのがあるのか。
 国内勢もあまり安閑としているわけにはいかなそうでもあり,けれども,日本製とはもう埋められない差がついているようでもあり。

● 想像だけで言うのだが,おそらく埋まらないだろう。日本製の黒鉛芯は抜きん出ている。ドイツと比べても。
 消費者がそれを求めているということだと思う。中国にはその厳しい消費者がいないのではないか。であらば,それ以上は望めない。

● 北星鉛筆9810。スライド消しゴムもまだ生きている。いかなる書き味か。楽しみはもう少し先にとっておく。上記の黄色い消しゴム付き鉛筆を試せて,とりあえず満足しちゃったのでね。
 HIT の文字があるので,9900(ダイソーで売られているものではない方の。すでに生産されていない)に続くものかと思うが,その9900もまだ試用したに留まる。いずれ,9900も含めてキチンと。

● こちらは4本セットで売られていたもの。番号は振られていない。
 現在も北星の OEM がはあるが(やはり,サンフレイムジャパンから),その系譜に連なるものだろうか。これも使うのはしばらく先。

● ついでに,コーリンの絵柄鉛筆。メーカーは5050番を与えている。いつ頃のものか知らないが,〄はないから1993〜1997年の間ということになる。
 1本50円。バブル崩壊からコロナ禍終息までは,物価も給料も上がらないデフレの時代。

● ダース箱がプラスチックになったのは uni をもって嚆矢とする? uni や Hi-uni の箱を筆箱代わりにするのは,1980年代まで見られた現象だった。高嶺(値)の花であればこそ。
 現在ではたんに資源の浪費かもしれんね。全部紙にしちゃえと思うけど,色々と事情があってそうもいかない。

2024年10月3日木曜日

2024.10.03 高橋真琴鉛筆

● 左の写真はコーリンのかきかた鉛筆。高橋真琴さんの挿絵はいいですなぁ。当時の女の子が夢中になったのも当然だと思いますわ。
 550円の値札が付いとります。頭も丸めてあるし,それなりの鉛筆だったんでしょ。この鉛筆を買ってもらえたのは,いいところのお嬢ちゃん?

● 狙ってそうしてるんだろうけど,2Bでも少しザラつきがある。
 Bと2Bの違いってけっこう微妙で,濃さはさほど違わないが,軟らかさが違う。軟らかさを求める人が2Bを買うんだろうな,と。
 その意味では,この鉛筆は間違いなく2Bだ。

● というような回りくどい言い方をしているのは,コーリンって同時代の三菱やトンボに比べると,若干,品質が落ちるんじゃないかと思っているからだ。HBの普及品で顕著だと思っている。
 この2Bはそうしたことを意識せずに,快適に使えるけどね。

● 今は芯製造専業メーカー(オリエンタル産業)も育って,ぶっちゃけ,鉛筆メーカー間の違いなんて無視していいレベルだと思う。三菱やトンボにしても,自社製品のすべてに自社製芯を使っているんだろうか。
 といっても,B2B の取引だから,専業メーカーが鉛筆メーカーに販売する芯に既製品はないはずだが。そこは両者で合作するという形になるのだろう。そのレシピは他社には漏らさない。

● そうなったのはいつ頃か。コーリンのこの鉛筆が出た頃には,すでにそうなりつつあったんじゃないかと思うんだけども。

● ま,そういう話はどうでも,筆箱代わりにするダース箱はこれで決まりかなという感じッス。
 挿絵の色褪せを防がなくちゃな。カラーコピーも取っておくかな。

2024年4月30日火曜日

2024.04.30 コーリン鉛筆から

● Hi pierce の他に,ユニ色のコーリン鉛筆が出てきた。CORE というやつ。Hi pierce より赤味が強く,同じ色ではないんだけど。Hi pierce はあまりに Hi-uni にソックリだったけど,こちらはそうでもない。
 番号は5050。先達のリサーチによれば,5550だったのが,Hi pierce 廃番後に5050になったらしい。

● “THE HIGHEST QUALITY” “For Draftmen,Designers,Copy-writers” とあるが,書き味は Hi pierce とは別物で,北星の9500の方が滑らかな気がする。総じて,時代が下るにつれて滑らかさは増しているんでしょうかね。
 現在でもコーリンフリークはいるっぽいが,鉛筆は,基本,現在のものがよろしいかと。

● しかし,フリーク諸兄姉はそんなことは百も承知,二百も合点で,コーリンにこだわっているんでしょうからね。
 個人の好みに口を出すな,ということですよね。

● ぼくもコーリン鉛筆をだいぶ買い込んでいる。子供の頃に使っていた鉛筆へのノスタルジーですかねぇ。そうだよ,この書き味だったんだよ,とね。
 今から思えば,ずいぶんとザラザラした書き味の,黒鉛少なめ,粘土多めの,貧乏ったらしい鉛筆だったなってなるんだけどね。

● そういう昔の鉛筆がけっこう容易に手に入るのも不思議といえば不思議。もちろん,入手困難なレアものもあるんだろうけど,ぼく程度の人間が欲しいなと思う鉛筆は,メルカリなんかでけっこう簡単に見つかる。
 どんだけデッドストックがあるんだよという話でしょ。実需をだいぶ上回る量を生産していたんでしょうね。これって,たぶん今も同じだよね。

2023年2月12日日曜日

2023.02.12 昭和レトロの鉛筆の収集ごっこをしてみた 4

● 鉛筆買いに歯止めかからず。タガが外れてしまったようだ。
 ヒーロー鉛筆。MADE IN CHINA。ピラミッド鉛筆という会社が製造か販売かを担当している。ここが日本の会社なのか中国の会社なのかも,I don't know。メルカリで500円。

● ヒゲタ醤油のノベルティ鉛筆,50本。コーリン鉛筆でトレードマークの三角顔は右向き。メルカリで960円。

● 昭和のファンシー鉛筆。上からトンボの普通より細身の鉛筆。手帳に附属する鉛筆くらいに細い。
 四角い鉛筆。BY LYRIC とある。
 丸鉛筆が2本。メーカーは不明。絵柄の著作権はユーカリという会社が持っている。
 紫色の消しゴム付きを含む3本は VENICE鉛筆。その下は SAN-X の四角と楕円の鉛筆。
 一番下のも細身トンボと同じ細さ。手の小さな小学生の女の子にはちょうどいいのか。硬度はHだから,思春期の女の子に宛てた製品ですかね。メーカー不明。
 LYRIC も VENICE も SAN-X も,そんなメーカーは聞いたことがないぞ。メルカリで990円で購入。

● こちらはキャメル鉛筆製作所の製品。580円。
 東京鉛筆組合昭午会という業界団体があるらしい。会員は37社(個人加入も1人)。その中で鉛筆の製造販売までを手がけているのは6社。アイボール,ウェルビー,北星,柴田,太陽。そして,キャメル。貴重なひとつ。

● これもファンシー。リボン鉛筆。890円。
 リボン鉛筆って何ですかね。三菱あたりがブランド展開してたんですかねぇ。

● これもファンシー。コーリンのHB,3ダース。900円。当時の価格よりも安かった。

● 文具詰合せ。鉛筆以外にも色々とある。ヤフオクでいたずら入札。11円で落札。ただし,送料が770円。
 鉛筆だけ抜きだすと,左端がトンボの8900で,隣の3本は三菱製。その隣のリカちゃんのやつはサンスター。MADE IN THAILAND(ひょっとすると,タイのコーリン鉛筆か)。
 残りの氏素性は不明。右側のワンピースの6本は色鉛筆。緑とピンクが1本,黒と黄色が2本。

● ボールペンだのクレヨンだのもあるが,使うことはないと思うな。一気に消しゴム持ちにもなった。
 ヤフオクではなく,いくつかに分けてメルカリに出せばよかったのではないですか,出品者様。

● コーリンの8564番(CARPENTER)を2本。軸も芯も平べったい形状。
 左向き顔だから,コーリン終期の製品だと思うのだが,どう使えばいいんだ,これ。単に奇を衒ったものなんですか。FOR DESIGNER & CARPENTER とあるんだが。
 ヤフオクで1,035円。送料が140円。安いのか高いのか。高いと思うんだけど,コレクションアイテムとして人気を呼んでいそうな気もするね。

● 太陽鉛筆の8000番のB,1ダース。送料込みで500円。
 学習用 事務用 製図用 というお決まりの文句も懐かしいっちゃ懐かしい。鉛筆の需要が減ったのは,少子化とIT化だけが理由じゃないんだろうけどね。
 鉛筆を使うのは小学生と後期高齢者という図式がある? だとすると,ぼくもそろそろ使い始めるよ。

2023.02.12 BLACKWING の鉛筆など

● JRで東京に出たので,上野で降りて駅構内の ANGERS を覗いてみた。覗くだけで何も買わないんだけどね。
 最近は鉛筆売場しか見ないッス。セレクトもさることながら,ディスプレイが上手いですよねぇ。照明の使い方も。
 鉛筆売場の主役は BLACKWING。鉛筆本体のほかに,1,540円のキャップ(BLACKWING の用語ではポイントガード),2,310円のエクステンダーが並んでいる。あと,鉛筆削り(2槽式のやつ)やノートブックが置いてあるわけね。

● ひょんなことから,キャップは2個買ったけど,鉛筆本体を買うつもりはない。分不相応という言葉を知ってる人間だからね,ぼくは。こういうものは,然るべき人が使えばいいので,その然るべき人にぼくは含まれない。
 1本の価格が352円とか550円とかですからね。こんなもの,誰が使うんだよ,とも思うわけでね。

● 大人のための鉛筆,クリエイティブを刺激する鉛筆というのがキャッチコピー。クリエイター向けということらしいね。
 ANGERS のディスプレイの仕方を見ると,画材として位置づけているようだ。文字を書くよりスケッチや図を描くのがクリエィティブな感じはたしかにするねぇ。

● けど,貧乏画学生がこんなものを使うとは思えない。絵を描くのを趣味にしている素人さんが使うんだろうか。素人って下手なくせにいい道具を揃えたがるじゃないですか。
 クリエイターに憧れる凡才がカモになっているということでよろしいか。

● さて,では一番高い鉛筆が BLACKWING なのかというと,そうじゃない。上には上がある。
 ヤフオクのサイトを見ていたら,コーリンの三角形の消しゴム付きの鉛筆が,2箱(8本)で14,000円で落札されていた。そういう世界なのか。
 1本あたり1,750円。BLANCWING の数倍だ。Amazon ならハイユニ1ダースが1,382円で買えるんだけど,それより高い。

● 合理では説明のつかない世界だな。そういうものなのか。たかが鉛筆でなぁ。
 落札者はこの鉛筆をどうするんだろう。使わないで飾っておくんだろうか。時々,眺めて悦に入るんだろうか。いや,どうしようと勝手だけれども,鉛筆にも実用以外の価値があったのだなぁと,蒙を啓かれた思いがしてさ。

● 鉛筆もコレクションの対象になるというあたりまえの事実。コーリンのこの鉛筆は生産数が少なかったんですかね。消しゴムが三角という珍しさが高値を呼ぶのか。
 にしても。1本1,750円で買う人がいるという事実に驚いた。ディープな世界があるんだねぇ。

2023年2月10日金曜日

2023.02.10 高橋真琴は続くよ,どこまでも

● 昨年11月にコーリン鉛筆を買って,以後,昭和レトロの鉛筆をあれやこれや買いまくる蟻地獄に落ちてしまったのだが,そのときにこんなのも買った。高橋真琴さんの少女絵の缶ケースに入った色鉛筆。
 もちろん,中身の色鉛筆ではなく,側の缶ケースが欲しかったわけです。

● 何なんですか,この絵は。吸引力がありますよね。このあと,こんな本も買って読んだりもした。
 で,高橋さんの絵柄入のケースに入った鉛筆は他にもあるわけですよ。メルカリだのヤフオクを見ていると,ポンポン出てくる。
 でも,さすがに自重していた。全部の絵柄を集めようとかなったらコトだなと,自分でも思ったし。実際問題として鉛筆は使っていないうえに,少女絵の箱が目的だなんて,奥さんにどう説明する?

● しかぁし。自重が切れてしまった。
 まずはこちら。コーリンのかきかた鉛筆,1ダース。2B。1,500円。
 高橋真琴さんの絵が入っているだけで価格が跳ね上がる。他の人のだとそうでもない。高橋真琴に限るのだ。彼の絵が頭抜けていると,ぼくのような素人も思う。だから惹かれるわけだが。
 絵の裏側には時間割が印刷されている。土曜日半ドンの懐かしい時代。

● 自分の中の幼児性というか少女趣味というか,わけのわからんものに手を焼いているわけだが,次はこれ。HBのコーリン鉛筆,1ダース。ヤフオクで送料込み1,370円。
 こういうものに1,370円も投じるとはどういうことか。と言いながら,この箱をどうやって保存しようかと真剣に考えている。

● 高橋真琴は続くよ,どこまでも。2Hのコーリン鉛筆,1ダース。送料込みで1,210円。
 ぼくは鉛筆で文字しか書かない。図面を引いたり,スケッチを描く特殊技能は持ち合わせていな
い。2Hなんか使わんのだよね。腱鞘炎になっちまう。
 けど,この箱をね,欲しいという欲望を抑えきれず。何だかなぁ。

● さらに,高橋真琴シリーズのコーリン鉛筆。硬度はF。メルカリで1,100円。当時の価格は180円。
 彼の絵柄の鉛筆はコーリンからしか出ていない。三菱は牧美也子で,トンボは花村えい子だった。
 が,高橋真琴以外は興味なし。つーか,高橋真琴にも興味持つなよ,俺。どういう趣味だよ。と,自分に突っ込みたい。
 それにしても,こういうのが残っているんだねぇ。よく残ったものだねぇ。デッドストックは偉大なり。

● 高橋真琴さんの絵柄は他にもある。それも一つや二つではない。けど,これで終わりにしたいものです。
 いや,ほんとにね,これは沼ですよ。いつまでも浸かっていてはいけないものでしょ。
 浸かるなら鉛筆の箱ではなく,書籍にすればいいでしょ。そのための書籍でしょ。というわけで,今度はこんなのを買ってみた。