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2026年8月20日木曜日

2026.08.20 トンボ MONO100 の2B

● トンボ MONO100 の2B。光沢のある黒と金色の印字が得も言われぬ気品を漂わす。バーコードの印刷が何とも興ざめたが,致し方がない。
 これは MADE IN VIETNAM の現行品。上げトンボ。8900より軸が太い。

● MONO100のHBはあまり好きじゃないんだけれども,2Bは絶佳と申しあげてよろしかろう。VIETNAM に移して質が落ちたなどと言うことは1㎜もない。
 これほどの鉛筆が税込み165円で手に入るのに,BLACKWING などにうつつを抜かしているのは,贔屓目に見ても頭の毛が3本足りない輩であろうよ。

● MONO100の2Bのどこがいいかと言うと,まずは滑りのよさだと思う。たいていの鉛筆がそうなのだが,筆圧が要らない。芯先が紙に当たっていれば,スッスと動かすだけでクッキリとした黒の筆線が残る。
 2Bよりももっと軟らかい4Bあたりを使うとさらに快適かもしれない。MONO100に関しては4B? 後日,試してみることになるだろう。

● 8900を使ってみると,鉛筆はこれでいいじゃんと思う。実際,8900でいいのだ。快適に使えるし,8900は何というのかアーバンチックなデザインで,知的さを演出してもくれる。できる人だと思われたければ8900使っとけ,みたいな。
 が,Hi-uni もそうなのだが,MONO100 には得も言われぬ何かがあるのだな。ちょっとリッチな気分にさせるものがあるのだ。8900の3倍の価格だということを予め知っているからそう思うのではなく,確かな実体としてそれが存在するのだ。

● わずかな違いなのだと思う。が,その “わずか” を現出させるためには,わずかではないコストがかかるのだろう。
 微差が大差という常套句をここで使うのは,いささか失当かもしれない。しかし,この微差をどこまでリアルに知覚できているか,正直,心もとないところがある。

● その心もとなさを取り払うためには,とにかくたくさん使ってみることだ。それしかないような気がする。
 MONO100 の気品とともにしばらく過ごしてみるか。って,いろんな鉛筆があるために,なかなかそれができないのだけど。

2026年6月23日火曜日

2026.06.23 ユニ色ではない高級鉛筆の書き比べ

● 三菱鉛筆が1958年に出した uni は,軸色にも圧倒的な影響を残した。ユニ色は高級鉛筆の色,を定着させた。
 コーリンもアイボールも自社のフラッグシップにはユニ色を採用。自ら,uni や Hi-uni のエピゴーネンになることを指向した。

● もちろん,それを潔しとしなかったメーカーもある。その代表は業界2位のトンボ。
 トンボにもユニ色の MONO がなかったわけではないのだが,そんなのは瞬間的な現象で,それがトンボの主流になることはなかった。MONO シリーズは光沢のある黒で一貫している。
 ので,今回は,ユニ色以外の高級鉛筆を書き比べてみることにする。

● 次の7本。いずれもHBで,頭は丸められている。
 トンボ MONO100
 トンボ MONO
 トンボ MONO-R
 北星 クラフツマン
 北星 9900(HIT)
 北星 9900(Art Set)
 地球 9300(GOLD&BLACK)

● まずはトンボの MONO シリーズ。MONO-J は外している。いずれも〄がある。前世紀のものだ。
 MONO100 と MONO には〈HOMO-GRAPH〉の文字が小さく印字されている。MONO100 のゴールドラインは金属の輪を嵌め込んだものだが,Rの方は塗装。uni とは違った高級感というか,貴族感というか,どんなもんだい感というか,そういったものが溢れている。
 いや,高貴感は uni 以上かもしれない。黒の効果だ。

● uni の場合,Hi-uni,uni,uni-star の違いはほとんど体感できなかったのだが,MONO はどうだろうか。
 3種とも uni より硬い気がする。不快なものではない。硬いから薄いというのでもない。単純に硬い気がするというだけのことだ。

● この3種の違いは,uni と同様に,ぼくには明瞭には知覚できなかった。特に,MONO100 と MONO の違いはわからない。わかる人にはわかるのだろう。少なくとも,メーカーの開発陣はわかっているはずだ。しかし,ぼくにはわからない。
 MONO-R になると,ちょっと違うかなという感じはする。しかし,予めこれは MONO-R だと知っているために,脳が勝手に動いて違いらしきものを作り出しているだけだろう。目隠しテストをしたら,まずもって区別はつくまい。

● 要するに,ぼくのような感度の鈍い人間は1本77円の MONO-R を使っとけという話になる。そういう人間が MONO100 や MONO を使うのは,分不相応というものだ。それが論理的帰結だ。
 MONOシリーズの3種を使い比べて評価めいたことをしようとしているのだが,評価能力があるのかどうか,われながら疑問だ。むしろ,これらの鉛筆を使うことによって,いい鉛筆とはこういうものだと教えられている側面があって,そちらの方が大きいだろう。

● Hi-uni と MONO100 の違いについては,Google の検索エンジンAIが的確にまとめている。
 Hi-uni は「超微粒子の黒鉛を大小混合することで,ムラなく均一で濃い発色を実現して」おり,「芯にややしっとりとした柔らかさがあり,非常に滑らかに書ける」のに対して,MONO100 は「1立方ミリメートルあたり1億個の超微粒子黒鉛を高密度で圧縮して作られてい」るので「芯がしっかりとしており,カリッとしたシャープなタッチで,濃く美しい線を書くことができ」る。

● AI先生の仰るとおりだ。ということは,芯の製造方法のや違いや,使ってみての感想はネットにたくさん上がっているんだろうか。
 上記のとおり,MONO100 は Hi-uni に比べるとタッチが硬いのだ。Hi-uni は女性的,MONO100 は男性的。どちらが好きかは好みによるが,ぼくは Hi-uni を採る。
 ただし,以上はHBの場合であって,Bや2Bで MONO100 がどんなタッチになるのか,どう化けるのか,ひょっとすると Hi-uni を超える仕上がりになっているかもしれないと期待させる。

● 今すぐにでもそれを確かめることはできるのだが,それはしないでおく。ものには順序というものがあるのであって,その順序を自分で決めてしまっている。
 当面,自分が決めたその順序にしたがって鉛筆を消費していこうと思っている。MONO のBや2Bを使うのはもう少し先になる。

● MONO シリーズの3種の違いを明確に知覚するのは無理なのであるけれども,にもかかわらず好みというのは生まれてくる。この3つの中から1つ選ぶとすれば,100やRのつかないノーマル MONO だ。
 不思議なものだ。どれも同じだと感じるのに,なぜ好みが? たぶん,指は脳が感じていないことを知覚しているのだろう。
 理由はわからない。理由は脳が考えることだからだ。脳はわかっていないのだ。けれども,MONO シリーズの中でのぼくの好みはノーマル MONO だ。

● 次に北星のクラフツマンと9900。9900はすでに生産をやめている HIT と Art Set の2種がある。他に,ダイソーで販売されているのもあるのだが,こちらは4Bと6Bしかないので除外。
 ただし,ダイソーで売られているのに高級鉛筆のわけかないじゃないか,と短絡しない方がいいとは思う。こちらの9900も侮れない品質を持っている。

● 北星の特徴は,他社より濃いめで軟らかいということだ。が,書き終えてから MONO で書いた筆線と見比べてみると,濃さはそんなに違わない。錯視とでも呼べばいいのか。
 が,軟らかさは筆線のように跡に残らない。ライヴ感100パーセントというか。だから安心して言うのだが,北星の芯は軟らかい。ここに挙げた3本はいずれもオリエンタル産業(東海カーボン)製だろうけれど,相当に良質な芯なのだろうとは素人でもわかる。

● では,3つのうちでどれがどうという話になるのだが,トンボの3つよりは明確に違いがあるように思われる。思われるのだが,目隠しして当てられるかというと心許ない。
 滑らかさは クラフツマン−HIT−Art Set の順だが,それはこの3本を交互に使っているからわかる(というか,感じる)ことで,目隠しでおもむろに1本を取り出して書き始めてみても,それが3つのうちのどれなのか,おそらくわかるまい。

● 北星の3本はいずれも他社より軸が細め。9500や9606もそうだから,それも北星の特色と言える。
 が,昔の北星はこうではなかった。こうなったのは比較的最近のことだと思われる。

● HIT はすでに生産されていないのだし,クラフツマンも Art Set も12硬度セットで購入するしか入手の方法はない(Art Set については,サードパーティーが Amazon で硬度別の販売をしているが)。入手に難があるのが残念だ。
 要するに画材として扱われてる。その扱いじたいに反論はないが,一般筆記に使いたいという人にはなかなか厳しい状況だ。事実上,選択肢から外すしかないのが現実かもしれない。

● メーカーはクラフツマンを硬度別でも売りたいはずだ。しかし,クラフツマンを独占的に扱っている Standard Products の方針は違うらしい。
 Standard Products は硬度別の販売を開店時の初回入荷分のみに限定し,それが売れた後の補充はしない。12硬度セットで売りたいようだ。
 Standard Products には Standard Products の考えと都合があるのだろうから,傍からとやかく言うことではないのだが,一般筆記に使う鉛筆としては選びにくいというのが現状だ。

● 地球の GOLD&BLACK。地球鉛筆のフラッグシップはこれだったのだろう。書き心地も良好だ。
 すでに消滅しているメーカーだし,北星の3本(いずれも〄は入っていない)より古いものになるのだと思う。
 ということもあってか,クラフツマンほどの滑らかさはないのだが,ではあっても充分に滑らかだし,芯先から伝わってくるフィードバックもなかなかに快適だ。こういう鉛筆を使って,文句を言ってはいけない。

● 北星の3本も地球の GOLD&BLACK も,先ほどの uni 型か MONO 型かでいえば,明らかに uni 型。国産鉛筆のほとんどは,uni を範にしているように思われる。しっとり感を大事にしているとの印象を受ける。
 カチッとした MONO 型はトンボの独自路線。そのトンボにしても8900は uni 型に属する。

2026年6月14日日曜日

2026.06.14 “壽屋” な鉛筆

● 君はトリスバーを知っているかね。
 ハイボールがカクテルグラスで出てきた時代があったことを知っているか。
 「トリスを飲んで Hawaii へ行こう!」 はどうだ?
 「醒めよ人! すでに舶來盲信の時代は去れり 醉はずや人 我に國産至髙の美酒サントリーウヰスキーはあり!」は?

● まぁ,でもね。舶来盲信はだいぶ後まで残ったね。オールドパーなんかを珍重してね。本場ものは違うよねぇ,とかさ。
 今思えば,彼らは高価格を旨いと勘違いしてたんだろう。昭和原人なんてその程度のものさ。

● サントリーをこきおろす本も出たりしたよ。あっち側の人は昔も今も同じ。今だと,さしずめナフサツムツム君か。
 知らないくせにろくに取材もしない。取材の手づるも持っていない。マウントだけは取りたがる。失敗しても反省しない。人を諭したがるバカほど害をなす者はいないやね。

● ところで,この壽屋の鉛筆の元になったのはトンボのどの鉛筆なのか。もとより,ぼくにはわからないのだが。
 昭和30年代前半の頃のものかと思うのだが,HBと表示はあっても,現在のHBと同じではない。今でいうとHくらいになるのか。薄いし硬い。たぶん,黒鉛を惜しんでいる。

● 記憶によれば,自分が小学生の頃に使っていた鉛筆はこの系統に連なるものだった。そういう意味じゃ懐かしさを感じるところもあるんだけれども,こういう鉛筆をまた使いたいかといえば,当然,答えはノー。
 今の小学生が使っているような鉛筆を自分も使っていれば,もう少し勉強もしたろうかな。したわけないけどさ,ちょっと考えるところはありますよ。

2026年6月3日水曜日

2026.06.03 三菱9800の古今を比べる

● 昭和30年代の鉛筆と今の鉛筆を比べると,今の方がずっといい。同じHBでも昔のは総じて薄い。黒鉛をケチっている感じがする。時代を反映しているんでしょう。
 昔は鉛筆の芯を舐める人がいた。ぼくもそうすることがあった。薄かったからだ。今はそんなことをする人はいなくなったろう。
 つまり,だんだん良くなってきた。が,例外はあるものだ。その例外の最大級のものが三菱9800だと思う。

● 9800って,現在の Matured より 昔の Patented の方が良くないですか。
 uni や Hi-uni を出してから,9800の質を落としたなと感じるのは,ぼくだけじゃないと思うんですよ。

● トンボが HOMO No.4612 を世に出したのは,uni に先立つこと6年の1952年。その間,三菱には対抗軸がなかったわけでしょ。9800を押し立てるより仕方がなかったから,その頃の9800は凄かった。
 というのは,まったく根拠のない素人考えですが,もしトンボが HOMO ブランドを維持したら,日本鉛筆史の風景は今とは違ったものになってましたかねぇHOMOってちょっと早すぎたんですかねぇ。

● そこで,あらためて書き比べてみることにした。上から
 ① 現行品の Matured
 ② 〄付きの Matured
 ③ Patented

● 芯の匂いを嗅いでみると,最も匂い立つのは②。書いてみたところ,自分の好みに叶うのは ③→①→② の順。ただし,③と①の違いは微差以下。
 ②が一番薄い。少ぉしザラつきも感じた。薄いことじたいは別に悪くはないが,ぼくの好みではないということ。わずかのザラつきもむしろ好ましいと感じる人もいるだろうが,これまたぼくの好みではないと言うに過ぎない。

● ①と③は滑らかだ。滑らかさにおいて,わずかに③が勝るかもしれない。いや,ほとんど同じかもしれない。その程度の微差とも言えない違いだ。
 結局,自分の思い込みが裏切られた結果になった。

● となると,自分はなぜ Patented がいいと思い込んだのかが気になる。正直,Patented はもっと良かったはずだと思ってるんですよ。
 個体差もあるかもしれない。なお検証(自分を使った官能検査だからアテにならんのだが)が必要かな。
 いや,先ほどは三菱鉛筆さんに失礼なことを申しあげてしまった。

● 国産鉛筆を代表するトンボ8900と三菱9800を並べてみる。木軸の意匠の変遷は8900の方が頻繁だったようだが,現行品で比較すると,8900の方がシンプルでデコレーションがない分,軽快で都会的な感じがする。
 9800は重厚の気配をまとう。鉛筆が貴重品だった時代もあったのだぞ,と語っているような。


(追記 2026.06.04)

● ある程度使い続けると,Patented の良さがジワジワと染みてくるようになった。滑らかさにおいても,したがって芯先の滑りの良さにおいても,Patented が現行品を上回る。微差とも言えないやずかな違いではない。微差ではあるかもしれないが,違いとしてハッキリ認識できる。
 良かった。以前の自分の印象は間違ってはいなかった。

2026年6月1日月曜日

2026.06.01 トンボ8900派?

● 子供の頃に使っていたのはトンボ8900だったか三菱9800だったか。この談義に自分は参加できない。
 田んぼの村の小学生には学校の隣にある よろずや しか文具を買うところはなく,自分の記憶に間違いがなければ,そこではコーリンしか扱っていなかったからだ。

● 加えて,自分が使っていた鉛筆が何だったのか,具体的な記憶は一切ない。そんなことを憶えている人がいるのかと思うほどだ。
 高校生の頃は完全に鉛筆から離れていたと思うのだが,では何を使っていたのか,どんな筆箱に入れていたのか,完全に何も憶えていない。憶えている必要がないから忘れるわけだけどね。

● そのコーリンもとっくに亡い。子供の頃に使っていた鉛筆に郷愁を覚えるわけでもないのだけれども,何とはなしのスースー感はある。

● でも,鉛筆というと,真っ先に思い浮かぶのは8900なんだな。右の写真は,〄付きの頃の(したがって,MADE IN JAPAN だった頃の)トンボ8900。
 どういうわけか。鮮やかなオリーブグリーンのゆえか。小学生の頃に誰かが使っているのを見ていいなぁと思ったのか,自分もたまに使う機会があったのか。社会人になりたての頃に,配属された部署にあったのが8900だったのか。

● が,たぶん,どこかの時点で,8900を自分の故郷にしようと自分で決めたのだと思う。自作自演なのだろう。
 いや,8900が現在まで残っている暖簾の中で一番古いものだという知識はあったから,だったら8900をメインに使っていくことにするか,9800はちょっと地味だしな,8900の方が都会的だぜ,洗練されてるぜ,といった程度のことから,二者択一で8900を選んだってことかもしれないよ。

● それが,小学生の頃の鉛筆談義の話に転移してしまった。自分はコーリン育ちだから,8900だったか9800だったかの談義に参加できないよ,っていうのは,自分は8900だぜっていうのを言いたいがために,後から脳内でこしらえたシチュエーションかもしれんよ。

● というわけで,ぼくは8900派なんだけれども,実際に8900をメインで使っているか,一番気に入っている鉛筆は8900か,というと,それはまた別義なので念のため。
 8900の価格帯の鉛筆で最も気に入っているのは,北星の9500だし,現在最も頻度高く使っているのは Hi-uni のBだ。

2025年12月14日日曜日

2025.12.14 いくつかの鉛筆−ゴールデンドラゴン鉛筆

● ぺんてる の YES PENCIL。鉛筆の情報はググってもなかなか出て来ないものだが,どんな分野にも “研究者” はいるものだ。 
 外形からも明らかだが,比較的最近まで販売されていた鉛筆であるらしい。

● 様々な意匠の uni。

● トンボ3315。それと,最小限度の表記しかないトンボ鉛筆。番外品?






● 中華鉛筆をなめたらあかんぜよ,かどうかは知らないが,上の哈爾濱産の鉛筆には惹かれるものがある。ノスタルジーをかすかに刺激する。
 一番下のものは,これ以外の表記がない。塗装は日本のものかとも思えるが,たぶん中華製でしょ。

● ゴールデンドラゴン鉛筆8800。先達によると,「ドラゴン鉛筆合資会社(昭和13年),のち昭和21年に有限会社シルク鉛筆製作所となり昭和42年廃業」とある。
 書き味は昔の国産鉛筆の標準的なもの。書いていると,そこはかとなくうら悲しさがわいてくる。百均で10本110円で売られている中華製の現行品がずっといい。昔の国産品はロクなものじゃなかった。
 小学生の頃の自分はそういう鉛筆を使っていた。今の児童たちを羨ましいと思うのは,そこのところだ。

● 製品だけではない。昔の日本(人)はほんとにダメだった。民度も知的水準もマナーも,何もかも。いい思い出は一つもない。
 昔を “古き良き” と捉えるのは没落貴族くらいのものではないか。今の方がはるかにいい。これからはさらに良くなっていくだろう。

● コーリン鉛筆9900。Hi-pierce のようなものはダースで手に入るのだが,9900番は持っていたかいなかったか(⇒ ダースで持っていた)。
 鉛筆なんだから,書き味にビックリするようなことはないはず。そういうことがない程度には,製品として完成の域に達して久しい。

● Faber-Castell の Jumbo 4B。General Writing には向きませんな。が,何とか手なづけたい。長期戦覚悟でボチボチやっていこう。
 ちなみに,General Writing には3Bか4Bが吉。国産鉛筆と同じつもりでHBなんか選んだ日には,ドイツに向けて大陸間弾道ミサイルをぶちかましたくなりますな。

2025年9月15日月曜日

2025.09.15 いくつかの鉛筆−トンボ鉛筆2558

● メルカリで購入したもの。トンボに水色のゴム付き鉛筆があったのか,と思ってね。
 はい,ご賢察のとおり。これはノベルティなんでした。総務庁統計局の。たぶん,昭和の末か平成の初期。
 下の2本は三菱。同じところのノベルティ。

● 元になった鉛筆は,当然にして2558。HBでもしっとりと黒く,書きやすい。しかし,すでに6,7ダースは持っている。
 それだけ持っていても,まだ本格的には使っていないんだけれども,2558は知る人ぞ知る存在ではある。特に2558のBは,一度使ってみてくださいよとお勧めしたくなる逸品であると個人的には思っている。
 知る人ぞ知ると言うのは不適当と思えるほどに,2558はポピュラーではあるからね。筆の流れというやつね。一応,念のために断っておくね。

● 売上げや利益においては,三菱とトンボでは大差があるが,トンボ以外の製品は使わないという鋭角的なファンがいるのがトンボの特徴だ。鉛筆に関してもトンボしか使わないという人が,それなりの数いるんじゃないかと思う。
 そういう人たちが第一に指を屈するのが,2558ではないかと密かに思っている。

● 三菱の eco にもゴム付きがあったんですか。Made From Recycled paper ですよ。だから何なんだ,と思わないでもないけど。
 かえって環境負荷を高めていないか。リサイクルだのリユースだの,リが付くものは眉にツバを付けて見ろ。“エコっぽいもの” は胡散臭い。

● この鉛筆がそうだとまで言うつもりはないけれども。
 少なくとも,再生紙を使って,木と同程度の硬さを確保し,鉛筆削りで削れるようにしてあるのは,大したものではありますよ。

● 不揃いの芯たち。この風情は好きだ。鉛筆の魅力の1つはこれだ,と思うほどだ。
 ぼくも小学生の頃は芯をこんなふうにしてたと思う。今は頻繁に削り揃えてしまう。

● ただし,こういうことは言えるのじゃないかと思う。頻繁に削り揃えることができるのはハンドル式の鉛筆削りがあるからだ。カールのエンゼル5を使っているが,他に2つある。
 小学生の頃に芯の多様性を現出させていたのは,鉛筆削りがないのが理由だった。親は忙しくて子供の鉛筆にまでは目が届かなかった。

● なぜ鉛筆削りがなかったのかといえば,田舎のこととて売ってる店がなかったためでもあるが(何せ,文具を商ってる店は小学生の隣にある萬屋だけだったのだ),貧乏で鉛筆削りなど買えなかったからだ。今でいう携帯用のは買ったのだけど。
 あの頃,芯の多様性を現出させていた主たる理由は貧困にあった。歯で木軸の先端を噛み切って芯を出した記憶もある。

● ちょっと古めのトンボ8900。鉛筆は古きがゆえに貴からず。現行品を使えばいいと個人的には思う。
 時間的空間的に古きを辿って,第2のキャロライン・ウィーヴァーになってもつまらん。現行品には鉛筆数百年の歴史がすべて詰まっている。あとはこちらの想像力の問題だ。

2025年9月13日土曜日

2025.09.13 トンボの “福岡県硬筆書写用鉛筆”

● 今もあるのかどうかは知らないのだが,“福岡県硬筆書写用鉛筆” というのをを使ってみている。1ダースほど並行使用。
 本格的に使うのはしばらく後になる予定だが。

● 製造はトンボ。BBとあるので2Bなのだろうが,うち1本だけHBかFなんじゃないかと感じるのが混じっている。
 児童が硬筆書写に使うのに,こういうことがあっては拙いだろう。少々,義憤にかられている。

● ひょっとすると芯質に若干のムラがあるのかと思って,しばらく使い続けてみたのだが,依然としてHBのままだ。
 どういうわけでこういうことが生じるのかは,推測できない。

● この鉛筆,芯も通常のより太いんだよね(たぶん,3.15㎜)。専用芯じゃないかと思うんですよ。 
 どういうわけで発生するのか。この芯で他の硬度の鉛筆も製造していたんだろうか。

● いや,1本だけじゃなかった。他にもあった。HBとして受け取れば悪い鉛筆ではないと思うんだけども,表示がBBだからね。BBでこれはないでしょ。
 しかも,なるほどBBだなというのの中に混在しているわけでね。

2025年8月16日土曜日

2025.08.16 Hi-uni,ELITEⅡ,MONO100

● これがメルカリに300円で出ていたのでポチってもうた。そりゃ,ポチるでしょ。国産の高級鉛筆を拾えるようなものですよ。持ってけ,ドロボー,ですよ。
 使えるかどうか。この鉛筆まで辿り着けるかどうか。そういうことは考えずに,脊髄反射でポチりましたよ。

● 太陽の ELITEⅡは両切りだったはず。後に頭を丸めたんですな。
 この鉛筆の描き味は相当いいですよ。アイボールの Hi-new と同等品になるんだろうけど,ぼくは Hi-new よりこちらが好み。

● これらが現行品なのかどうか,ぼくは知らない。現行品であろうとなかろうと,入手の方法はメルカリくらいしかないと思うんだけども(メルカリにはけっこう出てくる感じ),すべてノベルティ。ノベルティじゃないのは1本も持っていない。
 逆に,Hi-new は樹脂製のダース箱に入ったものばかりで,ノベルティになったのは持ってない。

● 芯はオリエンタル産業だと思う。オリエンタル産業の芯がどれほど使われているのか。
 文具店には三菱とトンボしかないんだから,国内ではそんなには使われていないはずだが,BLACKWING は間違いなくオリエンタル産業だからね。世界で使われていることは間違いない。
 BLACKWING がどれほど売れているのかは知らないけどさ。

● MONO100 の書き味についてはここでは云々しない。ひとつだけ文句(?)を言うと,金属リングをもう少し端に寄せてくれんか,こっちはギリギリまで使いたいんだから,と思っていた。
 だけども,要はカツラが Hi-uni より長いだけだったんですか。どうも,そうっぽい。

● uni,Hi-uni の衝撃は同業他社に対しても大きかったようで,各社が追随する。色も似せている。
 が,さすがに全く同じではなく,赤味を強めているもの,茶に寄せたものなど色々だが,トンボだけは黒。
 この黒もよろしいな。MONO にもユニ色のがあって,マニア垂涎。とまでは行ってないけど,MONO は黒でよろしかろう。

● 唯一,黒にすると,印字がゴチャゴチャと煩いと感じてしまうところがなくもないんだが。
 しかし,MONO100 の黒は深みがあって素敵じゃないですか。ジッと見ていたくなる黒ですよ。

2025年7月19日土曜日

2025.07.19 過去に誘うのはトンボの8900

● 鉛筆でどうでもいいことを書く。リアルの女児が使いかけた鉛筆を使っているのだが,旅先には北星の9500を筆箱に入れて持ち出している。

● 鉛筆にノスタルジアを覚えることはさほどにないと思っているのだが,少しはある。子供時代(言われるほど愉しかった思い出はないのだが)を懐かしむ気配がゼロではない。
 で,過去に誘うのはトンボの8900だ。

● 昔の田舎では小学校の隣にヨロヅヤがあって,皆がそこで買っていた。そのヨロヅヤが扱っていたのはコーリンだったと思う。
 が,ノスタルジーを感じるのは8900。どういう訳の訳がらか。

● 確実に使っていたはずのコーリンの記憶は薄い。何番を使っていたのかなんて1㎜も憶えていない。小学生にそこまでの関心はなかったから当然だ。
 対して,8900はぼくが生まれる前から今に至るまで,変わらぬ外見で存在し続けた。実際には微修正を重ねて現在に到っているはずだが,オリーブグリーンの軸色と金色の印字は変わらない(印字の書体と中身は何度も変わっているが)。

● 20代に使ったことがあるのは確実なのだが(使いかけたのが何本か残っている),小学生の頃に8900を使ったことがあったかどうかは定かでない。  
 のだが,幼少期の記憶のトリガーになるのは8900。奇妙なことだ。

2025年5月27日火曜日

2025.05.27 三菱9800 vs トンボ8900

● トンボ8900の70周年記念の鉛筆を使い始めたのがキッカケで,8900の市中品との違いなんかを弄ぶことななった。
 もう一方の雄である三菱9800はどうなんだろうと思って,HBでちょっと比べてみるかと思ったんでした。

● 両者とも長く続いているブランドなので,かたやかなり昔に製造されたもの,かたや最近のものという製造年代の違いがあってはまずいから,両方とも現在,文具店で売られている現行品で比較。
 良くも悪くも,古いのが比較的簡単に手に入るのが鉛筆の特徴。品質劣化が少ないから古くなっても実用性を保持しているのが第一の理由。

● 第二に,必要以上に買ってしまう人が多いこと。少しばかり買いすぎるのではなく,必要量の3倍4倍と買うのが普通なのかと思える。あと,文具店に眠っていたデッドストックが相当量あること。
 要するに,過剰生産。これは鉛筆に限るまい。現在でも文具のほとんどは実需を超えた量が生産されているだろう。それらが,ヤフオクやメルカリの登場とともに市場に出やすくなった。

● で,両者を比べたところ,ほとんど差はなかった。濃さ,硬さはほぼ同じ。
 書き味は9800の方が気持ち滑らかに感じたんだけれども,気のせいかもしれない。違いがあるとしてもその程度のもの。目隠しして比べたら,たぶん当たらないと思う。

● 三菱,トンボ,北星を比べると,同じHBでも北星が最も濃く,トンボ,三菱の順番と思ってた。北星が最も濃く軟らかいのは訂正の必要がないんだけれども,三菱とトンボの間には順位は付かない。
 なぜトンボの方が濃いと思ってしまったんだろう。9852と2558を比べたらそうだったのか。

● 三菱とトンボのどちらを支持するかは,成行きと偶然で決まるかも。
 ぼくは,9800と8900ならどちらも支持。9852と2558ならトンボ支持。三菱の9800と9852は芯は同じであるように思う。トンボは8900と2852の芯を変えている。

● 9800も8900も,現在でも最も広く使われている鉛筆だろう。深緑色とオリーブグリーンの代表者でもある。
 三菱からもトンボからも,それ以外のメーカーからも,9800や8900を凌ぐ鉛筆はいくつも出ている。それでも鉛筆の代名詞になっている製品はこの二つ。

● 鉛筆なんて安いんだから,9800や8900にこだわらないで,いい鉛筆を使えばいいのだ。それでもこの二つが選ばれる。
 メーカー品の中では最も安価だからというのも理由だろうけれども,三菱やトンボの社員でも9800や8900を選ぶ人が多いんじゃないかと推測している。実用性において欠けるところはなく,戦後ずっと存在してきたという限りない安心感。

● 鉛筆のメインユーザーである小学生は,9800や8900を使っているんだろうか。三菱もトンボも,別なものを使わせようと誘導したがっているように見えるのだが。
 彼らが大人になる頃には9800や8900はどうなっているだろうか。相変わらず生産が続けられて,最も選ばれる鉛筆であり続けているだろうか。


(追記 2025.05.28)

● 今日は9800より8900の方に滑らかさを感じた。滑らかさも互角。
 この両者を使っているうちに,この程度の硬さの方がB罫ノートの両面使用には合うんじゃないかと思えてきた。

● 北星ならHB,三菱とトンボならBか2Bが自分の好みにフィットするんじゃないかと思っていたんだけれども,北星ならF,三菱とトンボならHB,といったあたりに好みの軸が動きそうな予感。
 ちなみに,北星だと9606はHBしかなく,9500もHB〜2Bしかないっぽい。北星のFを使おうとするならクラフツマンを確保しておかないといけない。

● クラフツマンは高級ダイソーの Standard Products でしか取扱いがなく(Amazon にもない),その Standard Products でもHB〜2Bは入手困難な状態にある。補充もしない方針らしい。店頭からなくなったらそれまで。
 が,幸いなことにFは残っている店舗が多い。少なくとも,宇都宮東武百貨店に入っている Standard Products にはけっこう残っている。押さえておくべきやいなや。

2025年5月23日金曜日

2025.05.23 70周年記念のトンボ8900を使ってみた

● 70周年記念のトンボ8900(HB)。“THE JAPANESE CLASSIC 70th ANNIV.” と印刷されているが,この時点でとっくに MADE IN VIETNAM になっている。
 それはともかく。相当いいじゃないですか。トンボのHBにしては,濃い。濃いめ好きのぼくとしては,北星9500と甲乙つけがたいと受けとめた。

● 70周年記念ゆえ,ちょっといいものにしてるんですかねぇ。そんなことはないのか。いや,缶ペンケース付きとはいえ,6本で890円で販売したのだから,市中品の8900と同じものを入れてるわけではなさそうだ。
 もしこれが市中品と同じなら,生産拠点をベトナムに移して,さらに品質が上がっていることになる。

● トンボが8900を世に出したのは,日本が史上空前の窮地に置かれた1945年。以来,トンボは8900の品質改善を不断に行ってきたはずだ。
 少なくとも,今の8900はぼくが子供の頃だった8900とは別物になっているだろう。

● トンボに限らず,各社ともそうだろう。三菱とトンボの凄いところは,はっきり変えたところでも同じ品番で吸収してきたこと。それくらい品番自体が屹立したものになっていた。
 もちろん,コロコロ変えたものも一方ではあるのだが,“不滅の法灯” を一つでも二つでも持てたメーカーはやっぱ大したものだ。そもそもの発端はたとえ偶然であったとしても,だ。

● ぼくの年代は当時の鉛筆で鉛筆のイメージを作ってしまっている。大人になって鉛筆から離れると,そのイメージをアップグレードしないままだから(どうせもう使わないのだから),鉛筆を過小評価することになる。
 鉛筆にとっての不幸だ。年輩者の記憶にあるのより,たぶんずっと良くなっている。

● 40年前に使いかけにした8900を使ってみた。70周年記念と比べると,はっきり硬いし薄い。黒鉛を節約している感じ?
 こちらの方を好む人もいるだろうが,これがトンボ標準だとすると,ぼくならトンボはBを使いたい。




(追記 2025.05.25)

● 70周年記念と市中の8900が同じなのか違うのか。40年前のものではなくて,現在のと比べてみないとね。
 やっぱり違うようだ。8900という品番はそのままに,不断に改良を加えてきたに違いないのだが,現在の8900は70周年記念よりは40年前の8900に近い。

● 70周年記念の方は,2558を彷彿させる書き味。市中品の8900より濃いめ,軟らかめ,したがって書か味が滑らか。
 2558はさらに滑らかなような気もするのだが,かなり近い。ひょっとすると,2558の芯を使っているのかもしれない。 

2024年10月29日火曜日

2024.10.29 国内産の消しゴム付き鉛筆

● 北星鉛筆9606が Amazon で579円。2つ以上買うと550円になる。1本あたり46円。
 メルカリなんか漁ってないで Amazon で買え。2ダース,ポチッとな。

● 鉛筆は迷ったら北星にしておくと間違いがない。三菱にしてもトンボにしても,同様に間違いはないんだけど,9606はHBしかなくて,そこが潔い。
 三菱9852もHBとBしかないのだが,さらにHBだけにして,黙ってこれを使っとけ,とね。
 ただし,北星のHBは他社のB寄りだから,硬めがいいという人は(あまりいないと思うけど)ご注意。

● 国産消しゴム付き鉛筆の中では,北星9606の芯質が最もいい。トンボ2558もぼくの好みに合う。
 三菱9852は9800と同じ芯を使っているっぽい。だからダメと言うつもりはないんだけども,20円の価格差は消しゴムだけかよ,と言いたく・・・・・・

● ちなみに,消しゴムは2558がいいと思う。微差で9852,9606。
 消し具合いは3者横並びだが,消しクズが散らからないのは2558かな,と。ただ,気にするほどではなくて,文字どおりの微差。2558と9852の間には微差すらないかも。

● 待て,9852は66円だったのか。9800と10円しか違わないのか。なら,9800の芯を使っていて当然だわ。三菱鉛筆のサイトでは924円とあるから,本当は77円なんでしょうけどね。
 9800EW の消しゴム付きがあるけれども,やはり20円高いからね。9800の55円というのが安すぎるのかもしれんね。

2024年9月26日木曜日

2024.09.26 青森の成田本店で uni の60周年記念鉛筆を買った

● 青森にやってきた。青森市しんまち通りの成田本店。
 トンボの MONO-J が置いてありましてね。2Bだけが MADE IN VIETNAM で,それ以外は MADE IN JAPAN なんですよ。
 MONO-J は2B以外は日本国内で製造を続けている? そんなことはないだろうよ。

● ぼくの地元ではあまり見かけないクツワ販売のホクサインも揃っていた。1本198円は国産鉛筆の最高値になりますか。
 とりあえずパスしたけど,1本は使ってみるだろうな,たぶんね。

● uni の60周年記念鉛筆が販売されてましたよ。2Bだけなんだけど。ま,それがあたりまえで,2Bしか販売されておりません。
 2018年10月に6,000ダース限定で発売したもの。6,000ダースもあっては限定ではないかもしれないけれども,丸6年経過しているわけだからね,よく残ってましたよね。時々,ヤフオクやメルカリに出ることがありますな。

● 青森来訪記念に買って帰ることにした。ダース箱の色は藍色,水色,ピンクの3色。3つともあった。ぼくが買ったのは水色。
 こういうときは全色買ってしまうものですか。鉛筆は大量の在庫を溜めているんでね,買ったはいいけど使えるかどうかわからんという事情もあるので。

● 通常の uni ダース箱と違うのは,消しゴムが付いていないこと。その分,箱がコンパクト。
 箱は紙製ですが,洒落てますな。筆箱としても使いたくなりますな。が,蓋がカチッとは閉まらないのでご用心


(追記 2024.09.29)

● 3日前に60周年uniを買った青森市の成田本店。ぼくが買ったのは水色なんだけど,藍色とピンクもあるわけなんですよ。
 3色揃えるか。もちろん,そんなバカなことはいたしません。

2024年9月19日木曜日

2024.09.19 マイ・フェイバリット・ペンシル

● だんだんとマイ・フェイバリット・ペンシル候補ができてくる。今のところ,北星の9606(HB)とトンボの2558(B)だ。
 北星のHBは他社より濃いめなので,両者の濃度硬度はほぼ同じ。

● そこを強いてどちらかと言うと,2558がわずかに上回る。消しゴムの差だ。
 2558は消しクズをまとめてくれる。9606は消しクズが散らかる。

● ただし,消しゴム付き鉛筆だからといって,鉛筆に付いている消しゴムを使わなければならない理由はない。消しゴムは消しゴム単体のを使ってもいいわけだ。
 ぼくはそうすると思う。であれば,両者のどちらにするかは軸色なんぞの好みで決まるかな。

● 入手の容易性なら2558になりそうだが,9806も Amazon やヨドバシでダース買いすればいいだけだからね。夕方にポチッても翌日には届くんだしね。
 実際のところ,買うものはピンポイントで決まっているんだから,ネット通販の便利さが際だつところだ。

● ちなみに,2558のHBもすこぶる滑らかで,いい鉛筆だと思う。率直に申しあげると,HBなら MONO100 より2558の方がいいんじゃないか。
 MONO100 のHBはどちらかというとFよりで,やや硬くて薄い。30分以上使い続けるにはちと辛い。

● というわけで,鉛筆は(値段が)高きがゆえに貴からず。北星9606もトンボ2558も1本77円じゃなかったか。

● 以上は,BとHBでの話。2Bはまだ本格的に使っていないので,マイ・フェイバリット・ペンシルも変わってくるだろうと思う。
 というのも,たぶん,2Bが自分のフランチャイズになるだろうと思っているからだ。

● どうでもいいことを,もう一点。北星のHBはBに近いのだが,同じのがもうひとつある。先代の伊東屋 イートンペンシルだ(現在のがどうなのかは知らない)。
 ITOYA とあるだけで,硬度の表記はないんだけれども,ないからには中心硬度のHBだろう。これがほぼBなのだよね。滑らかさも9606に近い。

● 違いは丸軸であること。持った感じ,9606より細いと感じる。
 その一点で9606を選びたくなるが,消しゴムの装着の仕方がオシャレだし,モノとしての珍しさもあるだろうし,スッキリしたフォルムだし,これもいいなと思っている。

● 消しゴムはやはり2558のそれには及ばない。この点で2558と勝負できるのは三菱9852のみで,このあたりは三菱も抜かりはないなぁと感じる。
 まぁ,しかし。鉛筆に付いてる消しゴムは使わないという前提なら,何も問題はない。

● それじゃ何のために消しゴム付き鉛筆を使うのかと言われても,消しゴム付きだから9606や2558やイートンペンシルを選んだわけじゃないからね。
 書き味がいい鉛筆を選び出したら,たまたま,消しゴム付きだったというだけだから。

● 価格はイートンペンシルの方が高いんじゃなかったかと思う。が,その差は問題とするにあたらない。自分はデザインにお金を払える高感度人間だと思っている人には,選択肢に入るのではあるまいか。
 あ,ぼくは,メルカリで買った “鉛筆まとめ買い” の中に入ってたんで,たまたま持ってるだけです。

2024年9月13日金曜日

2024.09.13 トンボ2558 vs 三菱9852

● メルカリでトンボ鉛筆2558をポチった。トンボの代表的な消しゴム付き鉛筆ね。8箱(ダース)で1,600円。HBが5箱,Bが3箱。
 さすがに8ダースとなると多すぎだろと逡巡していたのだが,ダースで200円という安さに負けた感じ。
 2558はBが自分にピッタリという感じなのだが,HBもなかなかいい。書き味,滑らか。

● 2558とルッスもそっくりな消しゴム付き鉛筆が三菱鉛筆からも出ている。9852だ。
 だいぶ前に2558を推奨しているSNSの投稿を読んだ。三菱からもそっくりなのが出てるけど,そっちじゃないよ,注意してね,と書かれていた。

● どれほど違うのかと9852も試してみたのだが(Bでね),そんなに差はないと感じた。消しゴムの消え具合もどちらも良好。ただし,消しクズのまとまり具合(まとまらなさ具合)ははっきり2558に軍配が上がる。
 軸は9852の方が太い。これは2558と9852に限らず,トンボよりも三菱の方が軸は太い。これまた,どちらを採るかは好みの問題。

● 9852は軸の文字が銀の箔押しになっているので,高級感は9852が勝ると言えば言えるかもしれないが,まぁ,これも誤差の範囲。
 三菱が好きかトンボが好きかで決まるのではないかと思う。両者の違いは目隠しされるとわからない程度のものじゃないか。

● で,ぼくの好みはと言うと,(目隠しされるとわからなくなる程度の違いではあるのだけれども)2558になるかな。わずかとはいえ,軟らかさと滑らかさが勝っている分ね。30分,1時間と使い続けても疲れが少ないような。
 いや,これは後付けの理屈であって,実際の差は言い募るほどではないことかもしれないんだが。

● 単に文字を書くだけなら,どちらでもいいようなものだが,ぼくは2558推し。


(追記 2024.10.29)

● 価格はどちらも77円なのだが,店によっては9852だけ66円にしているところもある。
 どういうことだろうね。三菱が梃入れしてるのか。9852は2558と同じ価格では売れないのか。つまり,10円の品質差があるのか。

2024年8月28日水曜日

2024.08.28 トンボの2558,いいじゃないですかぁ 2

● トンボ2558のBを使ったら,ビビビッと来た。自分にとっての決定版はこれか。
 書き味だけを取り出せば,これ以上のものは複数ある。Hi-uni や MONO100 は当然として,北星のクラフツマンなど。

● いずれも2558より高価格帯の鉛筆だが,鉛筆というのはよほど大量に使う人でもない限り,価格は問題にする必要がない。高い鉛筆も安いからだ。
 相当に使っても鉛筆は1ヶ月はもつ。1ダースあれば1年分だ。2558は77円だから1日あたり2.6円。Hi-uni は165円だから1日あたり5.5円。この違いは違いのうちに入りますか。

● 2558には自身より高額な,けれども同じ土俵で勝負しなけれはならないライバルたちがいて,その何人かには書き味では負けている。
 ただし,これも鉛筆の特徴だと思うのだが,勝ち負けはあってもその差は僅かだ。微差だ。
 百円ショップで4本110円で売られている鉛筆と Hi-uni には,もちろん差がある。同じはずがない。しかし,大きくは違わない。

● ぼくが子供だった頃には,もっと価格相応の差があったと思う。全体的に底上げされてきたのだろう。
 中華製の安い鉛筆でも,半世紀前の国産普及品よりはずっと良くなっている。まぁ,当たり前と言えば当たり前のことか。

● ということなので,2558にビビビッと来たについては,書き味以外の要素がある。ではそれは何なのかというと,よくわからない。なぜ彼女に惹かれたのかわからないのと一緒ですかね。
 ひとつは,明るい黄色。昔のアメリカ文具の色ですか。今でも褪せない訴求力がある。目立つ黄色の魅力。
 フォルムの美しさ。消しゴム付き鉛筆ならではの機能美とでも言えばいいんですかねぇ。持ってみたくなる形ではあると思いますね。

● このくらいしか思いつかないんですよね。でも,この程度でビビビッと来るかね。来るのかな。
 他に何かあるのかもしれないし,ないのかもしれない。よくわからない。けど,ビビビッと来たよ,たいうことね。

● 2558はH,HB,Bの3硬度しかない。2Bがあればと思うんだが。
 昔はあったに違いないと思って,メルカリをチェックしてみたんだけども,出てませんね。最初からなかったんですかね。

● その代わり,こんなのが出てましたよ。HBとB,合わせて8ダースで1,600円。安っ。
 でも,これを使い切るのに10年かかる。ずっと2558が自分にとっての決定版であり続けるかどうかもわからない。

● さらに,HBは3ダースほど持っている。さて,どうしますか。ポチりますか,やめときますか。
 1,600円なら買っちゃえってなりそうなんだけどね。数えたことはないけれども,千本くらいすでに手元にあるんでね。1本1ヶ月で計算すると,1,000月=83年≒ぼくの残寿命の4倍。これ以上増やしても仕方がないでしょ。ポチらない方向で。


(追記 2024.09.08)

● ずぅぅと堪えてたんだけども,売れないで残ってるんですよ。結局,ポチることになりました。
 Bの3ダースだけ残して,HBの5ダースは誰かにもらってもらいますわ。

2024年8月26日月曜日

2024.08.26 トンボの2558,いいじゃないですかぁ

● トンボ2558のB,いいじゃないですかぁ。書き味滑らかなのに加えて,消しゴムが秀逸。
 BLACKWING の消しゴムよりいいような気がした。消しクズをまとめてくれる。この消しゴムだったら,単体の消しゴムは持たなくていいかも。

● って,今さらの話ですか,そうですか。
 メーカー希望小売価格は77円。MONO-R と同じなのか。8900 と同等かと思ってたんですよ。それでこれは凄いぞ,と。
 価格的には北星9606と同じ。9606はHBしかないので2558のBと比べるのはアレなんだけども,北星のHBは他社に比べるとB寄りなので,ザックリ比べてみようか。
 といっても,結論はありきたりなもので,いい勝負だと思う。書き味の滑らかさは9606が勝るかもしれないが,消しゴムは2558の方がいい。

● この黄色はアメリカ色なんですかね。三菱には9852があるし,コーリンにも710番という黄色の消しゴム付き鉛筆があった。
 この色は日本の風土の中からは出て来にくい気がする。憧れのアメリカの色だった。黄色の消しゴム付き鉛筆は文具界におけるアメリカの象徴だったのだろうと思う。

● 消しゴム付き鉛筆を使ってみたついでに,国内最安値の国産消しゴム付き鉛筆も使ってみることにした。
 ダイソーで4本110円で売られているアイボール鉛筆製の鉛筆。HB,B,2Bの3種があるが,今回は当然,Bを使ってみた。

● 鉛筆として問題があるかといえば,まったくない。少し芯の減りが早いような気がするが,そんなのは大した問題ではない。
 充分に滑らかに書けるし,消しゴムの消字機能にも問題はない。子供が勉強に使うのにも,大人が仕事に使うのにも,これで何か困ることがあるかといえば,何もないだろう。

● 2558の77円に対して,こちらは28円。どちらを選んでも良いと思う。
 唯一問題があるとすれば,自分は百均製品を使っているのかというユーザーの気分の沈みだろうか。それは個々のユーザーの問題であって,傍からは何とも申しあげようがない。


(追記 2024.08.29)

● 三菱9852のBも使ってみた。こちらもかなりいい。消しゴムの性能も甲乙つけがたい。
 昔の消しゴム付き鉛筆には忌まわしい記憶しかない。とにかく,鉛筆に付いている消しゴムは使えないものだという。
 今の消しゴム付き鉛筆は格段の進歩を遂げていたんですねぇ。鉛筆としても相当にいいからね。

● ネットを見ていると,トンボ2558を礼賛する人が多い印象。三菱からもそっくりのものが出ているが,そちらではなくトンボの2558だぞ,と念を押している人もいる。
 判官びいきなのか。少数派の自負なのか。何でもトンボというトンボファンなのか。

● かつての Windows に対する Macintosh のようなものになぞらえる気味合いもあるんだろうか。三菱が Windows でトンボが Macintosh。
 Windows は体制派で多数派で事務屋。Macintosh は反体制,反中央,クリエイティブで少数派。それを三菱とトンボに類推するような愚か者は,まさかいないよな。

2024年8月10日土曜日

2024.08.10 MADE IN JAPAN

● THE JAPANESE CLASSIC 70th ANNIV. トンボ8900 の70周年を記念して,トンボが出した鉛筆に印字されている。
 たしかに8900は戦後日本の鉛筆文化(?)を牽引した。自分が使った鉛筆で最も多いのも8900ではないかと思う。

● が,この限定品の紙スリーブには MADE IN VIETNAM とあってね。時代なんだな。
 当初は8900のような廉価品に限ってベトナム工場に移し,高額品は日本国内の工場に残していたが,現在では MONO100 を含めてすべての鉛筆の生産拠点をベトナムに移している。

● それによって品質が落ちたかというと,特段そういうことはない(と思える)。
 が,製品開発は日本でやるのだろう。生産拠点と遠く離れたところで開発ができるものなのか(できると踏んだから移したんだろうけど)。

● この点について敷衍しておくと,MONO100,MONO,MONO-R はいずれもベトナムに移しているのだが,MONO-J だけは国内に残しているっぽい。
 断言できないのは,現物を確認できていないから。MONO-J は MONO-R と8900の間の価格帯の製品で(三菱で言うと9000番に当たるものかと思う),トンボ鉛筆の中でもマイナーな製品のようで,扱っていない文具店が多い。
 ともあれ,国内の新城工場の生産ラインをすべて廃したわけではない(らしい)。稼働している生産ラインを残している。それはそうだろうと思う。

● というか,鉛筆はすでに完成の域にあって,これ以上どないせい言うんや,というところまで来てしまっているんですかね。
 1958年に uni が,1966年に Hi-uni が出て以降は,業界を画するような新製品は出ていない。もちろん,細かな改良は加えられているのだろうけれども,1966年に頂点を極めてしまった感が現在まで継続している。

● 原材料費などは上昇しているはずだ。円安も効いているだろう(ドル円は140円台まで戻してきたけれども,140円台は充分に円安だ)。
 そのコスト上昇分を製品価格に転嫁できない,メーカーの苦しさを感じとるべきなのかもしれない。鉛筆という製品の置かれた状況は,なかなかに辛いものがあるように見える。

● コストを製品価格に転嫁できない以上,コストの削減に努めるしかない。トンボが選んだのは,生産拠点を全面的にベトナムに移すことだった。
 MADE IN JAPAN を捨てることのデメリットは言われなくてもわかっているが,背に腹は代えられないということか。

● そういう中にあって,BLACKWING は特異だと思う。芯の品質だけを云々するなら,Hi-uni,MONO100,北星クラフツマンは,BLACKWING に並ぶか,あるいはそれを凌ぐと思えるのだが,BLACKWING がまとっているオーラがない。
 デザイン,塗装,あるいは “伝説” が BLACKWING の BLACKWING たる所以だと考える他はない。BLACKWING は日本製だと言われる。鉛筆本体を製造しているのは日本のメーカーであっても,BLACKWING が BLACKWING になるのは,日本の下請けメーカーが無垢の鉛筆をアメリカに送ってからだ


(追記 2024.08.16)

● MONO-J が国産なのかどうか妙に気になったもので,確かめてみようと宇都宮市内の文具店を4つ回ってみた。けど,田舎の文具店は MONO-J を置いていないところが多い。上野文具本店にもなかった。
 仕方がないので,Amazon で注文。昨夜,ポチったら今日届いた。どうしたらそんなことかできるのか知らないが,いつもながら凄いな,Amazon。

● で,結論。ダース箱の裏側には MADE IN VIETNAM とあった。MONO-J もベトナムに移していた。
 トンボ鉛筆はすべてベトナムで生産されていることになる。

● ということは,新城の生産ラインは止めたということか。製品開発を国内でやるつもりなら,そんなことをするはずがない。
 う〜む,何だかよくわからなくなってきた。


(追記 2024.08.20)

● MONO-J を扱ってるところは,ほんと少ない。アトレ川崎の東急ハンズにもなし。ラゾーナ川崎の丸善にもなし。
 伊東屋本店や世界堂に行けばあるんだろうけれども,都市部でもないのが普通のようだ。

● ところが。福田屋に入っている上野文具にありましたよ。本店にはなかったのに,福田屋店にはあった。
 今さらあってもしょうがないんだけどね。国産かベトナム産かを確かめたかっただけだから。

2024年6月18日火曜日

2024.06.18 トートバッグにユニのガシャポンを

● トートバッグにガシャポンのこれを付けて持ち歩いていた。
 早い時期に8900が折れた。さらにもう一回折れて,この状態。さすがに,これ以上はアカンやろ。

● というわけで,今度はこれを付けることにした。トンボから三菱へ。8900から uni へ。
 発売元はバンダイ。製造は中国。
 測量野帳トートに付けたいと思いまっす。けど,uni もすぐに折れると思うな。

● こんな感じッス。正直に言う。パッとしませんね。トンボ8900の方がずっと華がある。
 本物の鉛筆のことではなくて,ガシャポンのミニチュアのことですからね。細かいディテールは見えなくなった状態の話ですよ。

● でも,それでも,8900のパッケージデザインは秀逸なんですなぁ。これあるがゆえに8900を使うという人もいるかもしれません。
 つーか,いるに決まってるだろ,と思いますわ。品質にさほどの差はないわけだから,こういうところが購入の動機になることに不思議はない。

● ところで。このガシャポンを付けるのに,かなり苦労した。
 いや,難しいことはないわけなんですよ。猿より不器用なぼくでも取扱いは容易なはず。
 何だけど,見えないんですわ,小さくて。老眼ですな。近視,乱視も進んじゃってると思いましたわ。