発行所 学研パブリッシング
発行年月日 2013.11.05
価格(税別) 552円
● 読むところはそんなに多くないような感じ。主にはこちら側の事情による。つまり,手帳とノートについては,自分なりのスタイルができていて,それを変更する必要を感じていないから。
だったら,こういうものを読んでも仕様がないんじゃないのってことなんだけど,この種のムックや雑誌にはついつい手がでてしまうんですね。いうなら覗き見趣味を満たさんがためですね。
● いろんな人がいろんな使い方をしている。それぞれ,工夫を重ねて現在に至っているんだと思うんだけど,置かれた環境(仕事,家庭,通勤方法,住んでるのは田舎か都会かetc)がみな違う。だから,サルマネをしたって仕方がない。
それと,手帳やノートをどう使おうと,生活が画期的に変わったり,生産性が飛躍的に伸びたり,残業が大幅に減ったり,ってことはないんだと思うんですよ。ましてや,夢が叶ったり,願いごとが成就したりなんてのはねぇ。
もしそういうことがあったんだとすれば,それは手帳やノートの使い方を変えたからじゃなくて,もっと別の要因があったんでしょうねぇ。
● 要は,楽しめる使い方を各自考えればいいんでしょう。最も優れた規範があって,いかにしてそれに近づくか,という発想じゃダメでしょう。
徹底的に自己流でいいと思い決めることから始めるのが正解のような気がする。
● 野口悠紀雄さんが次のように言っている。これは片隅に記憶しておいた方がいいかも。
本当に重要な仕事に向かうには,ほかの用件を排除する必要があります。だから,スケジューリングの最終目的は,重要な仕事ができるように一定期間の『予定表を真っ白にすること』です。つねに手帳に予定がびっしりつまっているのは,本当に重要な仕事をしていない証拠なのです。(p23)サラリーマンじゃそうはいかないよってことなんだけど,それでも心構えとしてはこれを捨てない方がいいと思う。
● 佐藤勝さんはノート1冊主義。「外務省のできる先輩たちもノートは1冊にまとめていた」そうだ。
現在,使っているノートは125冊目ですが,急激に数が増えたのは拘置所に入っていたときです。512日間の拘留期間で62冊のノートを消費しました。(p92)呆れるほどに勉強したらしい。拘置所は勉強するのに最適な環境なんでしょう。っていか,すごいね,この人。
● 佐藤さんは次のようにも言う。言われてみれば,あたりまえのことなんだけど。
速読の場合,該当する分野に関する基礎知識が身についていることが前提となります。基礎知識が欠如していれば,速読以前に専門書を読むことはできません。(p95)
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