書名 文房具改造マニュアル
著者 小野 忠
発行所 枻出版社
発行年月日 2018.11.20
価格(税別) 1,600円
● モンブランのボールペンに国産リフィルを装着してみたり,トラディオ・プラマンに万年筆インクを入れてみたり。その他,様々な改造の紹介。
器用というか好奇心旺盛というか。こういう人は,人生をしっかり生きているなぁという印象になる。ぼくがそれをしないのは不器用だからだけではないと思う。
● 以下にいくつか転載。
「作る」過程を分解すると,4つのステップになる。 ① 「何を」作るかを明確にする。 ② 「どうやって」作るかを考える。 ③ 材料を手配する。 ④ 作る。 これを見た大抵の人は,主眼は④「作る」ことに置かれていると考えるだろう。でも,違う。一番楽しいのは,実は①と②。「考える」過程が楽しいのだ。ここに着目して欲しい。(中略)それは「レゴ」にも例えられる。プラモデルは作り方が決まっていて「作る」ステップしか楽しめない。でも,レゴは「何を作ろう」「どうやって作ろう」と考えるところから始まる。(p64)
「もったいない」は,あくまでも人間の感情の話。いつまでもピカピカのまま所有していたい,集めて手元においておきたい--。これらは,持ち主のエゴであって,使われてナンボの道具たちの本位ではないと私は思う。(p106)
「使うこと」そのものを「目的」で終わらせない。道具を使うことは,何かを生み出す,あくまで「手段」であるはず。使うことで作品を生む,物語を生む,ビジネスを生む,感動を生む,歴史を生むからこそ,文房具は人を惹きつけるに違いない。(p107)
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