2022年5月6日金曜日

2022.05.06 コクヨ文具歴史館

● 宇都宮から東武線を乗り継いで,船橋にやって来た。なぜかというと,船橋の東武百貨店6階に入っている旭屋書店で,「コクヨ文具歴史館」なる展示会が開催されていることを,Twitterで知ったから。
 これは見ておきたいかな,と。それを見るためだけに,船橋に来たわけなんでした。

● 紙製品に関しては,コクヨへのリスペクトは揺るぎないですからね。子供の頃からお世話になってるし。ぼくが子供の頃は,田舎のよろず屋にある文具(紙製品)はコクヨだけだったから。
 たまにコクヨじゃないのを持ってくるヤツがいると,羨ましがられたものだ。おい,それ,どこで買ったんだよ,って。たぶん,質はコクヨの方が良かったと思うのだが。

● さて,見ていこう。コクヨの年表が掲げられている。製品のすべてではないが,いくつか年代順に実物が並んでいる。自分が使ったことのある(今も使っている)製品では,書翰箋,測量野帳,フラットファイル,スクラップブックが古くからある製品だ。
 無線綴じのノートは1959年からあったものの,それがCampusになるのは1975年。ぼくが中高生のときにはまだなかった。
 あの頃,大学ノートという言葉があったのだが(今も死語にはなっていないと思うが),具体的にはどんな製品だったか。Campus以前のコクヨのノートも大学ノートと呼ばれていたんだろうか。
 コクヨ製品が守備範囲を拡大し,華やぎをまとうようになるのは,かなり最近のことなのだった。そういうこともわかる。

● その華やかさをまとっている商品群のうち,KOKUYO ME シリーズと PERPANEP はほぼすべての製品が販売されている。
 KOKUYO ME はパステルカラー文具の流行のハシリになった。女性にアピールしているのだが,女性に受けるものは男性も一定数は追随する(その逆はない)。ちなみに,ぼくは追随していない。
 このシリーズ,長く続いている。正直,ぼくはもっと早く収束してしまうだろうと思っていた。

● PERPANEP は,「紙(PAPER)とペン(PEN)のコンビネーションを考えデザインした」ノートとペンの組み合わせを提案する。ただし,主力はノートにある。
 A5サイズの60枚。罫線は5種。3mm方眼,4mm方眼,5mm方眼,4mmドット方眼,6mmステノ罫。ぼくはノートといえば横罫ノートのことだと思って疑わない昭和原人なので,ステノ罫に興味がある。というか,PERPANEP でステノ罫という言葉を知った。
 ページの真ん中に縦線を1本いれただけのものなのだが,A5以上のサイズはこうして使う方が,何かと便利が良くなるようだ。もともとは速記者が速く書くために思いついた工夫らしいのだが,速く書く以外の効用も色々作れるのではないか。

● A5サイズ以上のノートを使うときには,ぼくもセンター罫を入れて使おうと思うのだけど,目下のところA6フリークなので,しかも最近はもっぱら測量野帳を使っているので,センター罫の出番はない。
 PERPANEP のペンの方は,SARASAとPreppyを何本かずつ買っている。真っ白のSARASAとPreppyの佇まいに惹かれて。ところが,SARASAはRは白軸だし,同じゲルインクのユニボールワンから真っ白のが出た。無印良品から出ているポリガーボネート万年筆が真っ白なPreppyそのものだ。何がなし,面白くない。

● 測量野帳はレギュラー製品の値上げによって,ビジネス野帳との価格差がなくなっている。こうなると,ビジネス野帳の売れますかね。ぼくはレギュラー製品の緑にこだわるんだけど。
 ただし,測量野帳はレギュラー製品も各種限定品も,一生分をすでに購入してしまっているので,値上げは痛くも痒くもないっす。

● ところで,このコクヨ文具歴史館。北関東の中でも北の方からわざわざ船橋まで行くほどのものかというと,答えは消極。今どきだからコクヨの歩みはすべてネットでわかるし,ここでしか買えないコクヨ製品があるわけでもない。
 北関東からでも行く価値がありますよ,とはやや申しあげかねるところがある。

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