2024年10月12日土曜日

2024.10.12 クツワのオレンピツという鉛筆

● アトレ川崎4Fのハンズでクツワのオレンピツを見かけた。ホクサインは知っているし,8日に青森の成田本店で現物を買った(まだ使っていない)。
 が,オレンピツは初めて見るもので,存在自体を知らなかった。

● 受験生に向けたもののやうだ。芯が折れにくいので,試験の解答を書くのに向いているというふれこみ。

 けれども,鉛筆で芯折れなんて経験したことがない。三菱9800もトンボ8900も,書いてる途中で芯が折れたことは一度もない。

 よほど細く尖らせない限りは,今どきの鉛筆は(中華製であっても)芯が折れることなどない。試験も普通の鉛筆でいいじゃないか。


● というのは,この鉛筆の価格が,ホクサインと同じ198円だからだ。3本セットで594円で売られていた。

 びっくりするような価格じゃないと言えばたしかにそうだが,Hi-uni だって165円なんだから。試験の答案など55円の9800で充分じゃないか。何の問題もないはずだ。


● しかし,本人や親御さんにとっては大事なイベントだから,198円もする鉛筆を受験本番ために誂えるのだろう。

 そこを突いてきてるわけなのだが,ぼくが初めて見たということは,そんなには浸透していないんだろうな。三菱とトンボを押しのけて,店に置いてもらうだけでも大変だろう。


● ところで,このオレンピツはホクサインと同じものだろうか。軸の塗装を変えてるだけで,芯は同じ?

 ホクサインの特徴は,2B,4Bといった軟らかめの芯でも,芯の太さがHBと同じというところにある。軟らかくても折れないから芯を細くできるのだろう。オレンピツも同じはず。


● つまり,黒鉛+粘土 の普通の芯ではなく,ポリマー芯なのだろう。ポリマー芯はぺんてるが考案し,シャープペンの芯として製品化したもの。

 ぺんてるも最近まで鉛筆を自社から出していた。ぼぬもマークシート用のぺんてる鉛筆を持っているが,それもポリマー芯だったんだろう。


● すると,クツワのホクサインとオレンピツはぺんてる鉛筆の後継ということか。

 ぺんてるの鉛筆を製造していたのは,埼玉県吉川市にあるウェルビー鉛筆だったらしいから,ホクサインやオレンピツもウェルビー鉛筆が請け負っているんだろうか。

 芯はぺんてるが製造しているのか。ぺんてるのシャープペン替芯を製造している工場も埼玉県吉川市にある。そういうことですか,という話になる。


● しかし,ホクサインは先日買ったので,こちらはキッパリと見送り。買う気のない客は店側でもわかるだろう。まことに相すまない。

 文具も文具店も好きだが,自分が必要とする文具は一生分以上を在庫しているのだ。申しわけないが,買えるものはないのだ。

 試し書きだの余計なことなしない。見るだけだから,勘弁してほしいのだ。

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