2012年9月19日水曜日

2012.09.19 海保博之 『仕事日記をつけよう』

書名 仕事日記をつけよう
著者 海保博之
発行所 WAVE出版
発行年月日 2012.04.15
価格(税別) 1,400円

● 仕事日記ってなんなの? 業務日誌とは違うの?
 著者(大学で心理学を教えている先生)が提唱する仕事日記とは,最初のページに自分の目標を書き,あとは仕事に関する諸々のことがらや,その時々の自分の気持ちを自由に書いていくというもの。

● なぜそんなことをするのかというと,メタ認知力を高めるためだ。内省ができるようになるため。
 たとえば,自分の駄目パターンに気づく。しかも,書いておくから数量的に把握できるし,駄目な理由も考えるようになる。

● たしかにね,こういうことをビシッとやっている人は,伸びていく人なのかもしれないね。ただ,言うほど簡単じゃないことはすぐにもわかる。

● 自分の1日の行動を分単位で記録するってのを1週間も続けると,自分に関する膨大なデータが蓄積されると思う。自分の意識とのズレもわかるはずだ。直すべきところ,省くべきところ,合理化できるところなど,いろんなことが見えてくるはずだ。
 問題は,たったこれだけのことをやるのが容易じゃないってこと。自分の行動を分単位で記録しておくって,それじたいが人間の自然に反することだからね。
 当然,ぼくもやったことがない。できるとも思わない。まして,仕事日記ねぇ。

● 「感謝の手紙」というのが紹介されている。同僚や部下や上司に助けられたことを思いだして感謝の手紙を書いてみるというわけだ(もちろん,出さなくていい)。
 こういうのって,けっこういろんな人が説いているような気がするんだけど,実際に書いたことがある人っているんだろうか。やってみれば癒し効果があるのかもしれないけれど。
 って,斜にかまえてちゃダメなんだろうけどねぇ。