● 今,本屋に行くと,高橋政史『頭がいい人はなぜ,方眼ノートを使うのか?』が平積みにされている。けっこう売れているのかもしれない。
少し立ち読みした。タイトルのとおり,方眼を使うことを勧めているんだろうけど,ぼくの目に飛びこんできたのは,A4サイズを使えというくだり。
● ノートの物理的な大きさが,思考の大きさを規制するという意見は,前から何度か目にしたり,聞いたりしたことがある。
目下使用中のモレスキンはA6サイズにも満たない小さなやつで,しかも方眼ではなく普通の横罫。これじゃダメなんだろうかねぇ。
● ちなみに,アマゾンのサイトでこの本の概要が紹介されている。この紹介だけで充分で,本は読まなくてもいいんじゃないかと思える。
ともかく。次のようなノートは「能力にフタをするノート」だと著者は言っているらしい。
見返す気になれない汚いノート
A6以下,小さなメモ帳サイズ
4色以上のペンを使っている
あれもこれも、とりあえず書く
黒板丸写しのコピペ状態
余白がなく、ビッシリ詰めて書く
文字だけで書かれている
見返しても内容を再現できない
その反対が「頭がよくなるノート」。
見るからにすっきり美しい
ノートの大きさはA4サイズ以上
使うペンは3色以内
1ページ1テーマで書かれている
板書の内容を自分の言葉で整理
余白が十分とられている
図表を使った視覚的なノート
ノートを見返して再現できる
● さて,お立ち会い。ぼくの場合は「能力にフタをするノート」の8要件のうち,少なくとも4つを満たしている。
特に,「A6以下,小さなメモ帳サイズ」は明白にそうだし,「文字だけで書かれている」にも100パーセント該当する。
逆に明らかに該当しないのは,「4色以上のペンを使っている」だけだ。
● たぶん,この本でいうノートは勉強ノートっていうか,仕事で使うノートなんでしょうね。いわゆるメモではない。であれば,おおむね納得なんだけど。
っていうか,たいていの人は言われなくてもそういう使い方をしてるんじゃないですかね。
● ぼくは仕事でノートを使うという発想のない怠け人間だけど,A4のルーズリーフバインダーはひとつ買って,職場に持ちこんでいる。常用すべき資料はそこに綴じこんでいる。けれど,仕事がらみでA4ルーズリーフに何か書くということはしたことがない。
そういうことをするような職種ではないといえばいえるんだけど,そうした方がいい職種であるともいえばいえてしまう。
● ということは,「能力にフタをするノート」を使っているよりもっと悪いってことですか。そうですか。
0 件のコメント:
コメントを投稿