書名 モノが少ないと快適に働ける
著者 土橋 正
発行所 東洋経済新報社
発行年月日 2014.03.06
価格(税別) 1,300円
● 副題は「書類の山から解放されるミニマリズム的整理術」。「快適最小限」を実現しようというわけ。
「本当に必要なツールだけで仕事をしてみる。すると,それはとても心地よいのです」(p5)。多くの人が同じことを書いたり言ったりしてきていると思う。その意味では,別段,目新しい主張ではない。
● 目新しい主張ではないのに,あらためてこうした本が出版されるというのは,わかっちゃいるけどなかなかできないという証明のようなものだ。
しかし,大事なことだとぼくも思う。モノは少なく持って,その少ないモノを使い倒すこと。本書では「本当に必要なツール」として著者が使用している道具が具体的に紹介されている。参考になるだろう。
● が,「本当に必要なツール」は何かについては,ラフに考えてもいいと思っている。少数精鋭というとき,まず精鋭を揃えるのではなく,少数にすれば自ずと精鋭になるのだという考え方。
人だけじゃない。基本的な性能を満たしていれば,モノもまた同じだと思っている。
● 著者が仕事部屋として借りているマンションの室内の写真が載っている。机と椅子,打ち合わせ用のテーブル,一人用のソファ。ソファはリラックス用。
机のうえに,iMacと最小限度の仕事道具(文具),アナログの置き時計。なるほど,スッキリしている。能率よく行けそうだ。
ホテルが快適なのも余計なモノが置かれていないからだ。しかし,ホテルの場合はスタッフが掃除もベッドメイキングもする。それに必要な道具はバックヤードにある。
著者の仕事部屋の場合,掃除はどうしているのだろう。
● 原稿は手書きで下書きをし,それをパソコンで清書するらしい。以前なら,そういうことはムダだと切り捨てたに違いない。
けれども,今は自分もノートとペンを使うようになった。そうなると,それはそれでありだなと思うようになる。
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