2014年2月4日火曜日

2014.02.04 和田哲哉 『文房具の足し算』

書名 文房具の足し算
著者 和田哲哉
発行所 ロコモーションパブリッシング
発行年月日 2009.08.25
価格(税別) 1,500円

● ひとつの文房具に,もうひとつ,これを足すと使いやすくなるよね,っていう誌上プレゼン。だけど,その使いやすさを提唱するというよりは,組合せを考えることじたいを楽しんでいる感じ。

 好きというのはすごいものだ。1冊の本を作れてしまうんだから。

● 書店の雑誌コーナーに行くと,文房具はもうメジャーなジャンルとして確立していることがわかる。文房具好きの人が多いわけだ。
 が,その大半は浅く好きなんだと思う。好きが嵩じれば,読む側ではなく,書く側に回れるね。

● ぼくもごく浅い文房具好き。その由来を考えますとね,ぼくが子供の頃は貧しくてね。特に田舎ははっきり貧乏だったと思う。今,当時の田舎の平均的な暮らしをすれば,ほぼ確実に生活保護に該当するだろう。
 で,文房具なんてなかなか買ってもらえなかったわけですよ。だから,買ってもらうと嬉しくてねぇ。鉛筆1本が嬉しかったから。小学4年生のときだったか,円を描くためのコンパスを父親が買ってきてくれたときは,ほんとに嬉しかったのを憶えている。飛び跳ねたいくらいだった(実際に飛び跳ねたかもしれない)。
 文房具=贅沢品,というイメージが抜けないんですよ。贅沢品を弄ぶ喜びを感じているのかもしれないんですね。

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