2014年2月28日金曜日

2014.02.28 無印良品「開きやすいノート」vs ダイスキン

● 無印良品((株)良品計画)はプロデューサーであって,メーカーではない。プロデュースで一定の支持を集めるのはたいしたものだ。
 背後にはメーカーの技術なり製造ノウハウなりがあって,品質に対する信頼感が担保されているのも大きいけれども。

● 無印良品には要するに飾りがない。多色ペンだったら,透明のプラスティックにリフィルが入っているだけだ。ロゴもなければ絵柄もない。
 しかし,使い勝手はいい。メーカーが自社ブランドで出しているのと同じだ。あたりまえだけど。

● が,それだけではない。つまり,飾りがないだけではない。環境への配慮とかシンプルライフのシンボルになっている。知的でお洒落っていうムードを醸している。ひょっとしたらたんにムードだけなのかもしれないけれど,そのオーラはけっこう強烈だ。

● 無印良品のコンセプトに共感したとして,じゃあすべて無印で揃えるかとなると,まぁ,そう単純にはいかないけどね。そんなやつがいたら,けっこうバカっぽく見えるでしょ。頭を無印に乗っ取られている,と映るだろう。主体性を放棄したやつって感じになっちゃう。

● 使い勝手だけを追求して過度の高級感や装飾には目もくれない,というのにユーザーとして徹することができたら,それはアッパレなことだと思うんだけど,なかなか難しい。
 高級感=デコラティブ,ではなく,質感も高級のうちだしね。暮らしのどこかに高級感を入れたいとか思っちゃったりしますな。

● ぼくが使っている無印製品は,まずノート。「開きやすいノート A6・横罫・96枚」。
 ノートなんて何十年も使ってなかったから,今のノートがどうなっているのか皆目わからない。文具店をいくつかまわり,ネットで調べ,これに落ち着いた。
 何がいいかっていうと,まず表紙が厚いこと。カバーをかけることは最初から決めていたので(カバーは宇都宮の上野文具でコレクトの商品を購入済み。1,200円だったかな),カバーがどうしても作ってしまう段差を表紙が消してくれないと困る。これだけ厚ければ完璧に消してくれる。ストレスなくスイスイ書ける。

● 96枚というのもいい。ノートは読み返した方がいいに決まっているけれども,これがなかなかできない。ただ,そのノートを使っている間は,前のページが自然に目に入る。96枚もあれば3ヶ月は使える。その3ヶ月間は前に書いたのを読み返す機会を保つことができる。
 それと,その名のとおり開きやすいこと。これもポイントだ。これだけ厚くてこれだけ開きやすいのは,じつにありがたい。

● ちなみに,このノートの対抗馬はダイソーで売ってるいわゆるダイスキン。
 紙質その他,それなりの感はあるんだけど,実用性や使い勝手に問題はない。っていうか,これで100円というのは,ちょっとした驚異。ぼくの思いつきや備忘やアレやコレを盛るには,100円で充分。
 ノートはラフにガシガシ書いていくのが肝。1ページに1行しか書かないで終わっても,次のページに移れなくてはいけない。モレスキンでそれをやれるだけの器量(?)は自分にはないかなと思ってまして。ノートは安価であることが大切だ。ここに高級感はなくてもいい。

● ダイスキンはしばらく店頭から姿を消していたけど,最近,復活した。A6サイズ(正確にはA6よりひとまわり小さい)を1冊使ったことがあるだけ。なんだけど,今度はB6を試してみたい。とりあえず,何冊かまとめて買っておこうかな,と。

● これらにあわせる筆記具は何がいいか。
 無印ノートにはジェットストリームの0.7㎜。ダイスキンにはシグノの0.38㎜。いずれも黒。シグノはもちろんノック式の方。
 ジェットストリームを初めて使ったときは(最近だけど),驚いた。ヌルヌルスベスベ。かなりの快感。もっと太くてもいいかもしれないけど,今のところは0.7㎜で。
 ダイスキンの場合,ゲルや水性の太字だと裏写りがやや気になる。ジェットストリームの細いヤツでもいいと思うんだけど,そこは2種類の書き味を味わいたいっていうか。

● ボールペンで書き味を云々するなんて,昔はあり得なかった。筆圧をかけることを強いられて,すぐに腕が疲れるものだったから。
 水性ボールペンが登場したときには,これで油性は死ぬと思ったんだけど,素人の浅はかさだった。

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