書名 情報は1冊のノートにまとめなさい〔完全版〕
著者 奥野宣之
発行所 ダイヤモンド社
発行年月日 2013.11.28
価格(税別) 1,400円
● “1冊のノートにまとめなさい”は“情報”のほかに,“読書”と“人生”がある。タイトルは違うけれども,“旅”についても出されている。
が,本書を読んでおけば,他は読まなくてもいいのじゃないかと思う。
● 以下にいくつか転載。
記録した情報の活用は,スマートフォンやパソコンなどのデジタルツールでもなかなかうまくいきません。まず入れた情報を無目的に見る機会がないからです。(中略)それらを検索して参照することはあっても「漠然と読み返す」ということはまずありません。(p58)
何かを取材するとき,大切なのは自分が感じたことや考えたことといった「主観」です。人の発言や会場の様子は,あとで他の人から聞くことができますが,「自分の声」だけは,誰にも教えてもらうことができません。(p97)
「何かを強く思ったから書く」ということは,あまりありません。実際は,「何か書いているうちに何かを強く思う」という順なのだということがわかってきます。(p144)
「何を書いてもいい」という思考の受け皿になるノートが常に手元にあることで,外部情報や自分の思考の「取りこぼし」は大幅に少なくできます。つまり,日常生活をすべてネタにできる。 僕はこのことを「日常の取材化」と呼んでいます。(p168)
実際に自分の思ったこと,想像したことを紙に書いてみると,大半はつまらないと感じる(中略) しかし,そんな評価はぐっとこらえて,僕は淡々と機械的に書き留めることにしています。(中略) そこに書いてあることの価値を判断するのは,「現在の自分」ではなく,まったく想像できない「未来の自分」だからです。(p169)
太宰治の本に「自分はへとへとになってからなお粘ることができます」という言葉があります。僕は,最終的には,こういう心境で臨まないと,アイデアというものは出てきてくれないものだと思います。(中略) 知的生産は,「こうすればこうなる」だけでは割り切れない非合理な面がどうしても残ります。(p208)
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