● 暗くなってから,宇都宮の福田屋(竹林の方)に行った。その福田屋の3階に上野文具がある。ゆっくりめに売場を見て歩いた。
本店よりもこちらの方が,ゆっくり見られる。本店は売場面積が狭いんですよね。その代わり,ビル一棟まるごと売場って感じなんだけど,階段を昇ったり降りたりするのは,かなり億劫だからね。
めくるめく文具のワンダーランド。いくらでも時間をつぶせるわけだ。
● この世界でも上を見たらキリがない。わかりやすいのは万年筆。が,千円ので事足りている人間が10万円のに手をだす必要はない。
もちろん,10万円どころかもっと高い製品が数え切れないほどあるけれど,今のところ,自分に10万円の万年筆を許す気分にはなれない。根が貧乏性なんだろう。現実問題として,10万円で万年筆を買うなら,ほかに買いたいものがあるわけでね。
● たくさんの文具が並んでいるけれども,売れ筋というのは決まっているんでしょうね。たとえばフリクションの売上は,ボールペン全体の何割を占めるんだろう。だいぶになるんじゃないかと思うんだけどね。
ノートだったら,やっぱりCampusなんだろうね。だから,売れ筋だけ置いておくんだったら,コンビニの売場面積があればいい,ということになってしまう。
が,それ以外のものがいろいろ並んでいて,それらを見て歩くこと自体が,娯楽として成立する。
● トラベラーズノートの広報誌(?)TRAVELER'S TIMES があったのでもらってきた。メインの記事はトラベラーズノートに合うというペンの紹介。もちろん,自社製品。
良くできてるなぁ。コマーシャルペーパーなんだけど,読み物として楽しめるよね。良さを語っているだけで,売ろうとしてないから。
旅するように毎日を過ごしてほしい,というトラベラーズノートのキャッチコピーも,つくづく秀逸だと思いますよ。
トラベラーズノートは,ひとつの世界を作ることに成功している。他のどれでもない独自の世界。やっぱりね,あの革カバーの風合いが大きいよね。
● 最近,ダイソーがダイソー版トラベラーズノートを出した。250円だった。250円でこれを作るとはさすがにダイソーだと思った。
カバーは合皮だけれども,その分,軽い。気軽に使えるだろう。耐久性も本家本元のトラベラーズノートとさほど変わるまい。タフに使われても大丈夫だろう。
というわけで,売行きは好調だったらしいけど,売れたあとの補充がない。縦の長さがトラベラーズノートより短いので,替えのリフィルがないというのが原因か。
● それよりも,トラベラーズノートの牙城には食い込めなかったのかもしれないね。ダイソー版はあくまでダイソー版であって,トラベラーズノートの世界とは別物ということ。そこが,モレスキンに対するダイスキンとは違う。
ダイスキンがこれほど使われているのは,モレスキンが大したものじゃないことが大きい(と思う)。トラベラーズノートは大したものだから,ダイソー版では取って代わることはできなかったのかもね。
もっとも,ダイソーのことだから,さらにブラッシュアップした商品を出してくるんだろうけど。
● Preppyが値上したようだ。200円→300円。さすがに,200円を維持するのは難しくなったか。しかし,300円でも文句は出まいと思う。
ぼくはPlaisirに移ってしまったので,それとPreppyは在庫があるので,しばらくPreppyを買うことはないと思うんだけど。
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