● 記憶に残っている限りで,持って嬉しかった最初の文房具は,円を描くときに使うコンパス。
父が仕事帰りに烏山のマルマス(今はない)で買ってきてくれた。マルマスの包装紙ごと嬉しくて仕方なかった。なんであんなに嬉しかったんだろ。
もちろん,小学校で使ったはずだが,その記憶は抜けている。
● 次は,中学入学時に買ってもらったパイロットエリートS。その前に「中1コース」(学研)を年間予約するともらえる万年筆があった。これも嬉しかったね。とんでもない安物だったはず。モノがまだ貴重だった時代。
やはり使っているときの記憶はない。ノートを録るのに使いたかったけど,鉛筆以外の筆記具を使うと怒る教師がいたんだよ。
● ほんとに嬉しかったのは以上の2つ。その後はパタッとない。
小学校でクレヨンから水彩絵の具に替わったときも,ぼくは絵が下手だったので,何だか他人事のような気がしてた。
● しいていうと,初めて自分のパソコンを持ったときは舞いあがったかもしれない。富士通のFM-TOWNSⅡfresh。親指シフトキーボードが使えた。
これで自分の生活が変わるかもしれないという幻想を持つことができた。
● 今や,パソコンもスマホも何の幻想も与えてくれない。けれども,FacebookにしてもLINEにしてもさ,とんでもなくサイバーなんだよねぇ。ぼくらはすぐ馴れてしまうんだけどさ。
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