持ち歩くものではないだろう。ガラスなんだから欠けやすい。自宅のデスクに置いて使うものだろう。
● 実用的でもないだろう。どうしたって,万年筆の方が便利だろう。
ガラスペンは実用性を離れて,ガラスペンを味わうために使うものだ。ガラスペンを使っている自分,ガラスペンを使っている時間を味わうために使う。
要するに,贅沢感を演出するための小道具と考えればいいだろう。
● 惹かれるけれども,ぼくのようなガサツな人間が使ってはいけないものだとも思う。ガラスペンを使うシチュエーションが自分の24時間の中にあるとも思えない。
使わなくても眺めているだけでいいかもしれない。眺めるために買うのはありかもしれないと思う。が,そこまでの贅沢はぼくの身に付いていない。
● ジークエンス360ノートというのが「ANGERS」にもある。入口に近い目立つところに配されている。
ページを360度に開いたり,筒状に丸めてもビクともしないってやつ。方眼のほかに横罫もあるが,多くの人は方眼を選ぶだろう。方眼はクリエイティブにつながるというイメージがある。
● ぼくも1回使ったことがある。正直,その時期は手書きから離れがちになった。書かない日が続いたりした。かなり分厚いこともあって,机に広げて使うには適さない。
商品じたいはかなり魅力的だ(だから買ってみたのだ)。このノートはどんな用途に向くのだろう。
● 新聞記者が立ってメモを取るときか。が,たぶんだけれども,新聞記者でこれを使っている人はあまりいないと思う。分厚さが邪魔をすることがあるのではないか。
おそらくリング綴じのA6かA5のノートを使う記者が多いのではあるまいか。立ってメモを取る場合,そっちの方がずっと使いやすいと思える。
● かなり分厚いので,1冊を長く使うことができる。ということは,その場で参照できる過去の期間が長くなるということでもある。このあたりに魅力を感じる人がいるかもしれない。
しかし,何に使うか。日記を書くという話でもあるまいと思う。落書き帳にするんだろうか。
● 結局,このノートを使うこと自体を目的にする人が使うものだろうか。それだけの誘因力はあるように思える。が,ぼくは1回使って気がすんでいる。
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