書名 メモ取り・手帳術が面白いほど身につく本
著者 松山真之助
発行所 中経出版
発行年月日 2006.12.26
価格(税別) 1,100円
既存のノート本,手帳本を読み漁って,そこに書かれていることをまとめただけの本。優等生が作ったサブノートを読んでいるようだ。
ここで説かれているいろんな “術” について,思い入れもなければツッコミもない。ただ,既刊本が書いているものをそのまんま転載しているだけ。
● だから,バカバカしいものも大真面目に紹介しちゃてる。たとえば・・・・・・
たとえば,メモ用紙に楽しいデザインのものを使う,自分の「オリジナルメモ用紙」を作っておく,ひとこと感謝のメッセージを付け加える,など様々な工夫ができそうです。(p30)
この種の工夫はしちゃいけないってのは,常識として定着していると思う。やってもいいけど,奇異の目で見られるか,仕事のできないヤツと思われるかだけのことだ。まぁ,やめておけ。こういうところで目立っていいことなど何もないぞ。
生まれてから死ぬまで(仮に一〇〇歳)の人生計画を作るのです。(中略)毎年,なんども書き直すとよいでしょう。さらに配偶者や子供,親の年代や歴史も加えれば人生を俯瞰しながら,いつもと違う思考回路が動き出します。(p64)
出ちゃったよ。昼間から幽霊が。まさか真面目にこれを受け取る人はいないでしょうね。サラリーマンでも10年後がどうなってるかなんてわからないでしょ。そんな妄想の世界に生きていないで,今に向き合いなさいよってことだよねぇ。
自己PRのパンフレットを手帳の中に入れておくと便利です。(中略)名刺と一緒にそれを渡すと,『その他大勢,あの方どんな人だっけ? 状態』から抜け出せる格好の個人ブランド向上ツールになります。(p76)
アッチャー。イタ過ぎる。せせら笑われているでしょうね。アンタが何者かなんぞに誰も興味なんかねぇよ,と言われているでしょ。ダメだよ,いい大人がこんなことやってちゃね。
● まともなことも言っている。「情報をためてから何かを考えようというスタイルではなく,何かをしたいから情報収集しようというほうが,量的にも質的にもよいものが集まります」(p112)というのは,そのとおりだよね。
ただ,誰でも知っていることだろうけど。ま,こういう感じの本。
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