書名 書くだけでラクになる 自分を動かす手帳術
編者 主婦の友社
発行所 主婦の友社
発行年月日 2021.10.20
価格(税別) 1,400円
● 自分もノートや手帳が好きで,長く使ってきたから,自分なりのスタイルというのが自ずとできている。作為しないでそうなったものだから,そのまま続ければいいのだと思うのだが,自分以外の人はどうやっているんだろうかと気にはなる。
ので,この種の本もだいぶ読んだ。が,正直,参考になったことはない。参考にしようと思って読んでいるわけではないから,そもそもアンテナに引っかかって来ない。
他人のやり方が気にはなるけれども,漠然と気になるというのは問題意識じゃないからね。
● ここまで活用している人がいるんだから,自分も頑張ろう的な刺激を受けるということはある。その刺激が欲しくて読むのかもしれないのだが,言うまでもないが,その刺激は一過性のものだ。
結局,暇つぶしだよね。Twitterを見ているのと同じで,読書の多くは暇つぶしだよなぁ。
● ノートや手帳や文具を扱った書籍は,そのほとんどが女性が女性に取材して女性に宛てて出したものだ。本書もそうだ。
で,女性はポジティブ思考が男性より強いような気がする。正確に言うと,ポジティブ思考志向が強い。そういう傾向も本書を読むと伝わってくる。
● というわけで,いくつか転載。
こまごました出来事を書き出したり,自分の思いを手帳やノートに残すことはしないです。手帳はただただかわいくしたい。(mizutama p26)
もしも,うっかりイヤなことを書いちゃったときは,かわいい紙で封印するんですよ。(mizutama p27)
子どもの頃にスケッチブックにいろんな言葉を書いて楽しんでいたことを思い出したんです。スケッチブックを好きな言葉で埋められたら,今のこの状況から抜け出せるんじゃないかと思ったんです。(甲斐みのり p36)
イヤなことじゃなく,いいことのほうが目につくようになりました。(中略)自分が好きなものを文字化することで,好きだということが認識できるから,気持ちや行動がどんどん変わっていくんですよね。(甲斐みのり p37)
普段意識しないことを意識するようになることって大事だなと思います。「こんなところには何もない」じゃなくて,「ここにはこんなものがある」といいこととしてとらえる癖を,子どもの頃からつけていけるといいですね。(甲斐みのり p38)
だから一回,頭の中にあることをワーッと書き出すんですよ,デトックス的に。(佐藤ねじ p44)
自分であとから見て,がっかりするようなことは書かない。(中略)悔しさやイヤなことってほぼ自分のせいだと思っているんです。だからその場で反省して終わり。わざわざ文字化して残しておいても同じ失敗をするときはするし(山本ふみこ p67)
なかむらさんはもやもやすると「ちょっと悪口大会しちゃおう!」と自分に声かけしてノートに向かうそう。(中略)もやもやする自分を受け入れて,ネガティブをサクッと紙に書くとすっきりするのでいいですよ。もやもやタイムは時間を決めてやることもポイント。(p95)
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