2017年7月5日水曜日

2017.07.05 モノ・マガジン 2016.5.16号-オーディオ・万年筆・日本のジーンズ

編者 前田賢紀
発行所 ワールドフォトプレス
発行年月日 2016.05.02
価格(税別) 590円

● プラチナのPreppy。これまでに(今からだと1年前)630万本を出荷しているらしい。もちろん,出荷本数は世界一。
 200円なんだから,財布は痛まない。どんどん買える。おそらく,使い捨て感覚で使われているのかもしれない。
 しかし,ぼくの経験からすると,Preppyは充分に本格的な万年筆だ。高価な万年筆と書き味は遜色ないとまで言い張るつもりはないけれど,これまで使った万年筆の中では最も長く使えた1本だった。

● この本でも紹介されているんだけど,万年筆は毎日使っていれば,そうそう故障は起こらない。毎日使うことが最良の保守になる。
 ただし,Preppyはオールプラスチックだから,キャップや軸にヒビが入りやすい。そこは予めテープを巻いて補強しておく。キャップは嵌合式。その嵌合を司る突起も樹脂だから摩耗しやすい。摩耗したら瞬間接着剤で突起を補充する。

● そうしてまで200円の万年筆を使うことにこだわるのかと言われれば,こだわった方が面白いと答えておきたい。
 今はPlaisirのノバオレンジに惹かれて,Plaisirに乗り換えているんだけど,ペン先,ペン軸はPreppyと同じものだ。Plaisirがダメになったら,再びPreppyに戻るつもりだ。
 っていうか,何本かまとめ買いをしているので,全部使い切った暁には,ぼくの寿命も尽きているだろう。

● つまり,それ以外の万年筆は使うことなく人生を終えると思う。が,もし使うとすれば,やはりプラチナの#3776センチュリー(シャルトル・ブルーの細軟)にするかな。パイロットのキャップレスも使ってみたい万年筆だ。
 モンブランを含めて外国製には興味がない。二,三本使って,こりゃダメだと刷りこまれてしまった。

● 万年筆に合わせるノートは何がいいか。この特集でもライフやコクヨを筆頭に色々あげられている。
 ペンがPlaisirやPreppyなんだから高級ノートは似つかわしくないなんてこともあるまいと思う。アンバランスを楽しむのも悪くはない。
 しかも,この場合のアンバランスとは価格に着目したものであって,機能に目を向ければ,高級ノートとPreppyがアンバランスになるかどうかはかなり微妙だと思う。

● ノートの方も価格差ほど機能差があるかといえば,たぶん答えは否だろう。モレスキンとダイスキンの間に機能差があるとは思えない。
 というわけなので,ぼくはPlaisirをダイスキンに合わせている。結果において,安いペンに安いノートを合わせていることになる。
 それで特に不満はない。いろいろ試してみようという向上心もない。

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