みんな違ってみんないい,ってことね。でも,諸君,測量野帳はいいぞぉ。
● メーカーは売るために一生懸命に努力している。そのために最もよく採用されるのが限定品戦略だ。表示柄を替える。
それによって,ノートがコレクションアイテムになる。コンプリートを目指すか人がいるのかどうかは知らないが,必要量を超えて買う人はけっこう出るんじゃないか。いや,コレクションだとすると,すべて必要なのかもしれないが。
● しかし,20年後か30年後には,すべてが白紙のまま,ゴミとして捨てられることになるだろう。
通常の用途に使うだけが「使う」ではないかもしれない。限定柄の表紙を眺めていっときの憩いや癒やしにするのも,「使う」の一種であるのかもしれない。
● が,昭和原人のぼくは,なかなかそれを認めることができない。必要なだけ買えばいいではないか。
そもそも,コレクションというのはそれ自体が悪趣味ではないか。多様な限定柄を溜め込んでどうしようというのだ。
● 冷めててクールだが嫌味なヤツだな,と思われることだろう。さよう,然り。ぼくは嫌味なヤツなのだ。
加えて,自分のことは棚に上げる癖があるのだ。つまりですね,測量野帳の限定柄をけっこう集めちゃってるんですわ。
● ロルバーン,モレスキン,トラベラーズノートを比較すると,限定柄を出すのに最も熱心なのはロルバーン。四六時中出してる感じ。
次がモレスキン。トラベラーズノートも東京駅限定だの,プラだとコラボしたり,BLACKWING とコラボしたりと,色々出してはくるが,ロルバーンやモレスキンと比べるとその頻度は低いような気がする。
● 問題は測量野帳だ。コクヨが限定柄を出すのはゼロに近い。その年の干支になる動物をあしらったのを少量出しているが,それだけではないか。あ,品川キャンパス限定と Think of Things 限定があったか。
が,コクヨの与り知らないところで,ジャンスカ出ている。測量野帳は薄くて軽くて安価なためか,ノベルティに使われることが多い。その際に,その企業のロゴ入りが出ることになる。
● 博物館や美術館が出すことも多い。伊東屋やナガサワ文具センターも表紙の絵柄を変えて,オリジナル野帳を何度も繰り出している。LoFt オリジナルもあったな。スタジオジブリもやっている。
ご当地野帳,イベント野帳など,いったいいくつあるのか,正確な数は誰も知らないだろう。
● 海からバケツで水をすくうように,ぼくも200か300か数えたことはないけれども,集めてしまった。しかし,きりがないのでもうやめた。
やめてしまうと,アホなことにうつつを抜かしたものだと思うのが,これまた定番というもの。
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