2020年2月15日土曜日

2020.02.15 エキュート品川の Smith

● エキュート品川の2階にあるSmith。小さな文具店なんだけども,けっこうな情報量がある。情報量と言っては的を外すか。心地いいのだ。

● まずはロルバーンの専門店かと思った。ロルバーンのノート製品がいい場所にあるから。けど,ラミーのペンやモレスキンも置かれている。モレスキンの品揃えは少しだ。
 が,この場所にこれだけのモレスキンが必要だと判断してそうしているのだろう。そうしないと空間構成が完結しないと思ったのだろう。

● 右の写真は写真はオリベッティのノートカバー。隣にコクヨのSYSTEMICがある。ぼくなら,躊躇なくシステミックを選ぶ。なぜなら,オリベッティはノートを挟む内側のカバーが段差を作るからだ。
 これじゃ下敷きを使わないと書きづらくてしょうがないと思われる。オリベッティはそんなことは全く気にしていないというか,考えてもいないようだ。

● その点,コクヨに抜かりはない。現在,A6サイズのSYSTEMICを使っているんだけど,じつに良くできていると感心する。けれども,その上で言うんだけど,オリベッティを良しとする人をちょっと尊敬する。
 例えるなら,SYSTEMICはトヨタ車だ。燃費はいいし,故障しない。安心して乗っていられる。取り回しも楽だ。オリベッティはイタリア車。ぼくは怖くて運転できない。乗る人を選ぶ。癖があるし,しょっちゅう故障はするしで,メンテナンス費用がかかって仕方がない。それでもその癖が一定の人たちを虜にする。

● 使い勝手,実用性だけで選ぶならSYSTEMICだけど,そうした実利ではない,たとえばデザインや色,素材の質感や存在感。そうしたものを重視する人がいるだろう。
 実利から離れられないぼくのような人間は,実利を無視できる人にどこかで負けているという感を持つ。まぁ,それほど大げさに考えているわけではないんだけどね。

● オリベッティで思いだすことがある。かつて,ノートパソコンを製造販売していた。Windows95の以前。Echosなんてのがあった。
 けっこういい値段だったし,当時は富士通のFM-TOWNSで親指シフトキーボードを信奉していたから,あまり気にもとめなかったんだけど,デザイン的に見るべきものがあったろう,たぶん。

● ちなみに,隣が「ペーパーウォール」という本屋さんなんですけどね。ぼくは行ったことがないけれど,京都の恵分社一乗寺店。そこを小さくしたような感じなんだろうかな。
 ぼくはここで,普通の本屋では気づかなくて見過ごしていた,下川裕治さんの文庫本の新刊がパッと目に入ってきて,雀躍したことがある。

0 件のコメント:

コメントを投稿