● ただいま,野口悠紀雄『話すだけで書ける究極の文章法』(講談社)を読んでいる。2016年に刊行されたもので,そのあとに出た『「超」AI整理法』を先に読んだ。
『「超」AI整理法』では音声入力の他に,Googleレンズがすごいことを詳細に述べてあるが,こちらはもっぱら音声入力の威力と使い方を説いている。音声で入力するのにテキストで保存されることの画期性が熱っぽく解かれている。
● Twitterでも音声入力ができるのだった。何だ,今頃知ったのか,と言われるだろうけど。
この技術はすべてGoogleが対応しているんだろうか。音声で入力したのがテキストに変換される様を見ていると,Google Keep でやるのとそっくり同じだ。
● 書くように話せる人はいないだろうから(長谷川慶太郎さんはできたらしいのだが。ほとんどすべての本を口述筆記で作ったそうだ),後から訂正はしなくちゃいけない。
それから,句読点が入らない。マルとかテンと言ってみても,“。” や “,” にはならない。まだ試していないが,「」や『』はどうなのだろう。音声で入力できるんだろうか。
● であっても,イチからフリック入力で入れるよりは,音声で入れた方が楽かもしれない。ま,Twitter程度なら,最初からフリックでやっても要する時間はさほど変わらない。
音声入力(口述筆記)の威力はもっと長い文章を書くときに発揮されるだろう(野口さんが言っていることの受け売りです)。しかも,Twitterのようにすぐにネットにあげるものではなく,しばらく端末(というかクラウド)に寝かせて,PCで推敲してまとめるという場合に,かなり重宝するだろう。
● スマホに向かって喋っていると,回りに誰もいなくても,けっこう恥ずかしかったりする。電話をかけてるフリをしても,恥ずかしさの克服はなかなか難しそうだ。
しかし,おそらくは慣れの問題かと思う。
● 手書きかキーボードかではない。文字入力か音声入力かの時代になってきた。人は慣れてる方に引っぱられ,それを正当化しようとするだろうから,音声入力が力を持ってくると,それでは思考が深まらないとか,自分との対話にならないとか,色々と誹謗中傷を受けるに違いない。
しかし,音声入力ならスマホがそのままで(つまり,何も足さなくても)入力マシンに変わる。慣れの問題を克服できれば,流れはこちらにありそうな気がする。
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