当時の喫茶店ですからね,庶民には縁遠いものだった。都会にしかなかったはず。当時の日本は大部分が田舎。当時の大人の8割はコーヒーなんか飲んだことがなかったでしょう。
● uni も高嶺の花で,小学生の自分が uni を使うなんて考えたこともない。第一,田舎のよろず屋には入荷もしない。そりゃそうだ,売れるわけないもん。
メーカーの予想をはるかに上回って売れたと言っても,買ったのは都市部の人。
● なのに,今の uni は自販機のペットボトルの水より安い。uni は大衆品になった。小学生があたりまえのように使っている。
日本はG7の最貧国になったと言われるが,それは近年の相対比較の話。小学生が uni を使えるようになったのだ。豊かになったんですよ。
今から見ればチャチくて,これ,ホントに使ったの,と訊きたくなるが,当時は樹脂が珍しかった。ということはつまり,樹脂は高級品の素材であったかもしれない。
もちろん,その時代はあっという間に過ぎ去り,uni の芯削りも消しゴムに置き換わる。
書き味はというと,Bでの比較になるのたが,今の uni より硬め。今だと,この硬さ,濃さはHBの範疇だろう。uni に限らず,総じて昔の方が硬めで薄めと感じることが多い。
芯は見事に減らない。
● 今の鉛筆は,たとえば9800もずいぶん良くなっている。彼は昔の彼ならず。
そういう鉛筆を使っている現代人に当時の uni を使わせると,ふ〜ん,別に普通じゃないの,と答えるだろう。
さよう,然り。だからこそ,ペットボトルの水より安い値段になっているんだよね。
以上,メルカリで購入。uni と9000番がそれぞれ2ダースで1,782円だった。
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