いや,何も買うつもりがないものですからね。混んでるのに居座っちゃ申しわけないじゃないですか。
● 全国展開の大型店だから,取り扱っている商品も盛岡だからと言って他店と大きく変わるわけでもない。っていうか,ぶっちゃけ,文具店によって商品展開の違いがあるとも思えない。ANGERS のようなセレクトショップは別だけれども。
違いを作るのは,文具店の別ではなく,売場面積の広狭だろう。
● 当然,見て歩く分には広くて品揃えが豊富な店の方が面白い。ただし,伊東屋本店のように縦に移動しなければならないうえに,フロアが狭いところは,この限りではない。
丸善ならばそういう問題もなし。って,買うつもりもないのに,偉そうなことを言ってはいかんな。
● 筆記具は鉛筆しか使わなくなり,ノートは測量野帳一本やり。他の筆記具やノートはどうでもいいものになりつつある。でもって,鉛筆も野帳も使い切れないほどの在庫を抱えている。
買うものがない,したがって買うつもりもない,とはそこから来る必然。
● かてて加えて,鉛筆はボールペンやシャープペンと違って,新製品など滅多に出ない。静態的だ。どの文具店に行っても,いつ行っても,見える光景は同じ。
では文具店巡りなんか止めてしまうか。それがそうはならないのは,他に趣味(?)がないからでもあるが,文具店の空気が好ましいものに思えるからだ。
● 必要があって,ピンポイントでこれが欲しいと求めに来てる人もいるだろうけれども,大方は,グルッと眺めて面白そうなのがあれば買っていこうという人たちだろう。要するに、半ば暇つぶしのために文具店に来ている。悠揚迫らざる気配を漂わせているわけだ。
ぼくなんかは “悠揚迫らざる” を飛び越えて,暇で暇でしょうがないんですよぉ,のオーラを発しているはずだけれども,そうしたガツガツしていない来店者が文具店を癒しの空間にしているのかもな。
右側の黒いのは能率手帳そのものなんですよ。能率手帳に岩手県の統計データなどを加えて少し分厚くなっている。価格は税込み900円。
もちろん,能率手帳は能率手帳として,定価の1,441円で販売されている。でも,県民手帳を買うでしょ,これは。
● 郷土本コーナーは圧倒的に宮澤賢治。筑摩書房版の全集を始め,圧巻の品揃え。石川啄木はその1割くらいかな。
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