編著者 日本能率協会マネジメントセンター
発行所 日本能率協会マネジメントセンター
発行年月日 2018.11.10
価格(税別) 1,200円
● 女性のための手帳本。日本能率協会の出版だけれども,登場する手帳はNOLTY以外のものが多い。ほぼ日手帳やジブン手帳など。
自社製品の拡販よりも,業界全体を盛りあげたいということか。
● 手帳をどんなふうに使っているか,現物を紹介している。全員が女性。
複数使いが多い。既婚女子の多くはビジネスウーマンであり家庭の責任者兼管理人でもあるから,扱うフィールドが男性より多いゆえか。にしても,器用なものだ。ぼくには考えられない。
ので,32ページで紹介されている“おふゆさん”にシンパシーを持った。彼女は能率手帳ゴールド小型にすべてを詰め込んでいる。スケジュールは月間のガントチャートに。ウィークリーページはログに使用。欄外も効果的に使っている。
工夫してるって感じがする。ついでにいうと,頭がいい人だなという印象を受ける。複数の手帳を使うってちょっとイージーな感じがする。
● デコってるのも登場する人たちに共通する特徴。手帳を楽しんでいるということだろうし,手帳に遊びを取り入れているということでもあるのだと思う。
総じて,男性には苦手な領域だろう。特に中高年にはね。ぼくなんかも,“飾ってはいけない”を信条にしちゃってる。
ちなみに申しあげると,この本にはぼくの知らない言葉も出てくる。収納具の名前らしいんだが。女性はみんな知っているのだろう(だから,この本でもそのまま使っている)。女性の世界に付いていくのはなかなか骨が折れる。
● 使っている筆記具も紹介されている。0.28mmのシグノが人気のようだ。しかし,一番人気はやはりフリクション。スタンプまでできたんですね。そのスタンプも含めて,フリクションが強い。
傾向ペンではゼブラのマイルドライナーを使っている人が圧倒的に多い印象。
● 全体のテイストは「ほぼ日手帳公式ガイドブック」に近い。デコるとか貼るという使い方を認知させたのも,ほぼ日手帳の功績だろうかなぁ。
もちろん,ほぼ日以前からあったものだけれども,認知させた功績は大きいでしょうねぇ。
● 菅未里さんのインタビューもあり。彼女によると,ここに来てシステム手帳が復権しつつあり,第二次ブームの様相を呈しているらしい。たしかに,デザインフィルも「PLOTTER」を投入し,それが文具店でも目立つ位置に置かれていることが多い。
菅さんによれば,バレットジャーナルと重なるのではないかということ。ライフログを書くためのシステム手帳。となると,メインユーザーはやはり女性ということになるだろう。
● 「日経WOMAN」の手帳特集に登場する女性たちはバリバリと仕事をする“やり手”が多いのだが,この本ではそれよりは普通っぽい人たちが紹介されている。
そのせいか,心穏やかに楽しんで見ていくことができる。
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