● Googleニュースは,こちらの好みを分析して,ニュースを選んで提示しているらしい。Google検索の状況や,Twitterでの書きこみや,ブログの投稿など,ぼくのネットでの行動をすべて把握したうえで,気味が興味があるのはこれだろう,とピックアップして示しているような。
しかし,百発百中というわけではない。時々,外す。現状では仕方がない。検索した動機が親和性を感じてなのかアンチとしてなのかというところまでは,Google先生にもわかりようがないからだ。
● ここ数日,モレスキンの「エクスパンデッド・ノートブック」に関する記事がトップで表示されていた。ぼくが買うはずがないものだ。このノート,現物を見たこともあるんだけど,こんなもの誰が使うのだとしか思わなかった。
モレスキンでこの厚さでは,必ず背割れを起こすだろう。これほど厚いと持ち歩き気にはならないだろうから,家に置いて日記を書くくらいの用途しか思いつかない。
日記を書くならもっといいものがあるだろう。たとえば100枚のCampus。持ち歩かないなら,こちらの方がずっといいのではないか。
● が,そのように思ってしまう自分は,商品開発には典型的に向いていないタイプだなとも思うわけだ。ニッチ需要を見逃す。モレスキンにこだわる人がいることも見逃す。400ページの厚さ自体に惹かれる人がいることを見逃す。
それ以前に,世の中の誰もがコストパフォーマンスだけで動いているわけではないことに,思いが及ばない。
● 世の中の人々がすべてぼくのようなタイプだったら,文具店は全部つぶれてしまう。残るのは百均の文具売場だけになる。そういう世の中にはなるわけがないし,もしなったらかなり味気ないことだろう。
味気ないテイストしか持たない人間に商品開発はできない。消費者にとどまるしかない。
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