2021年12月13日月曜日

2021.12.13 ダイスキンの折丁について

● 今は亡き96枚のA6ダイスキンをけっこうな数,買い溜めてあったので,現在も使用中。100円という価格とあいまって,気楽に何も考えずに使っていけるのはありがたい。
 逆に,これで100円というのが信じがたくもある。どうしてこれを100円で売れるのか,という。この種のノートに関していえば,ダイソーはお金の価値を数倍にしたと言ってもいいだろう。人間が生きていくのに必要なお金の上限があるとすれば,その上限を引き下げる役割を果たす。

● が,ダイスキンを使っていくと,時々,ン?と思うこともある。中の紙が本体からスッと離れてしまうんじゃないかっていう感じというか,ページを繰っているときに紙がよじれてしまうんじゃないかと不安になる感じというか。
 実際にはそんなことは起きないんだけども,そう思わせることがあった。それは何が原因なんだろうと,少し気になってはないた。

● その原因はダイスキンの折丁にあるようだ。普通,折丁は4枚の紙を真ん中で折る(したがって8枚になる)。その折丁をいくつか重ねて1冊のノートにする。
 コクヨの測量野帳は折丁を5つ重ねているから,中紙は40枚だ。モレスキン(ポケット)は12の折丁を重ねているから,中紙は96枚になる。
 が,ダイスキンは6枚の紙を折っている。それを8つ重ねている。同じ96枚でも,ユニットはモレスキンの12に対して,ダイスキンは8だ。

● 以上は “今は亡き96枚のA6ダイスキン” についてであって,現在,ダイソーの店頭に並んでいる新型ダイスキンは8枚の紙を折った16枚の折丁でできている。新型ダイスキンの中紙は64枚なのだが,16枚の折丁を4つ重ねていることになる。
 なぜそうするのかといえば製造コストを削減するためだろう。製造コストの削減はどのメーカーでもやりたいだろうが,折丁の規格を動かさないのは,その規格でなければならない理由があるからだろうか。Seriaのセリスキンも折丁は8枚だ。

● 折丁を厚くすると,ノートを開いたときに,閉じようとする力が大きくなるようでもある。といって,できあがった製品が実用を満たさないかといえば,そんなことはない。だから,ダイスキンは売れている。
 無印良品の「半ざらし(未ざらし)雑記帳」はA6・横罫・32枚(16枚をホチキス留めして2つに折ったもの)で税込み39円。ダイスキンは96枚の中紙にハードの表紙とゴムバンドが付いて100円なんだからね。そりゃ,売れますわね。

0 件のコメント:

コメントを投稿