2025年10月6日月曜日

2025.10.06 KUNISAWA の FIND NOTEBOOK

● KUNISAWA の FIND NOTEBOOK をメルカリで購入してみた。製造は㈱河内屋。
 判型と中紙の枚数は測量野帳と同じ。8枚折丁を5つ重ねる製本の仕方も測量野帳と同じ。ただし,こちらは5点綴じ(測量野帳は3点)。

● 違うのは2.5㎜方眼であること(測量野帳の SKETCH BOOK は3㎜)と,天金加工が施されていること。紙質も違うんでしょう。
 価格(税抜き)は測量野帳の260円に対して1,000円。測量野帳の豪華版というか,意識高い(頭悪い)系向けという感じ。

● KUNISAWA のサイトを確認すると,この野帳類似のノートの他に,いくつかのノートを FIND シリーズとして出しているようだ。
 この行き方が一定の支持を集めるのは理解できる。が,ぼくの嗜好には合わない。ぼくは意識も高くない代わりに,頭の程度も普通なんで。

● 持ち物はね,文具に限らず,その他大勢の中に埋もれた方がいいんですよ。そんなもので目立っても,いいことは何もない。
 豪邸に住んだり,ベンツを乗り回すのは,バカがやることだと,頑なに思っちゃってるんですよね。

● たとえ唸るほどの現金を持っていたとしても,私はお金持ちですと見せつけるんじゃ,お里が知れるじゃないですか。心映えが成金なんですよ。
 まして,貧乏なくせに,車にはこだわるんだとBMWに乗るなんてのは,わけがわからない。こだわる方向が間違っている。

● 本当に車にこだわっているのか,BMWに乗ることで(そして,それを他人に見せることで)貧乏で何の取り柄もない自分に付加価値を付けようとしているだけなのか,よくよく点検してみることを勧める。
 貧乏人が貴族ごっこをしてるのは,外から丸見えだからさ。バカか,あいつ,と思われるのがオチですよ。付加価値を付けるどころの話ではない。

● モレスキンや BLACKWING のユーザーに抱く違和感は,結局,そこに由来するのかもしれない。
 モレスキンはそもそも粗悪なノートであることは,ほとんどの人が知っている。これ見よがしにモレスキンをバッグから取りだす? やめた方がいいよ。
 ポンチ絵しか描けない人が BLACKWING って,物笑いのネタにしかなりませんよ。お前にゃ9800で充分だと思われるだけ。

● 総じて,プロ仕様のアレやコレは,プロになれる才能がないマチュアがお客さん。エグゼクティブ向けのアレやコレは,エグゼクティブになどなれないことはハッキリしているのに,それに憧れる凡人がお客さん。富裕層向けのアレやコレは,オジサンやオバサンになっても夢見る夢子さんのままの貧乏人がお客さん。
 プロやエグゼクティブや富裕層は圧倒的に少ないのだから,彼ら彼女らにしか買ってもらえなかったら,商売にならない。だから,アマチュアや凡人や貧乏人を釣ろうとする。上手くなりたかったら,まずいい道具を手にすることですよ,とね。

● バカはこれで引っかかる。何だか,現実って切ないよねぇ。
 ま,彼らにしたら大きなお世話のはずだけど。俺のお金を何に使おうと俺の勝手だろ,というのは絶対的に正しいのでね。

2025年10月5日日曜日

2025.10.05 気になりながら使えていない北星製品

● 北星の「大人の鉛筆」。3本持っている。同じ北星の「鉛筆屋のシャープペン」。2本持っている。
 2㎜芯と0.7㎜芯を同列に並べるわけには行かないが,𝕏 で「大人の鉛筆」の高評価を目にする機会が多い。絵を描いたり硬筆書写をする人たちからの評価だな。

● 文字しか書かないぼくは,「鉛筆屋のシャープペン」推し。が,こちらはあまり話題に出てこない。
 「大人の鉛筆」は北星製品では唯一,リアルの文具店で普通に見かけるが,「鉛筆屋のシャープペン」を見ることはないのも理由の1つかもしれない。Amazon で問題なく買えるんだけど。

● 0.7㎜は万年筆にあてはめれば細字。0.9㎜が中字で1.3㎜が太字。0.5㎜は極細ということになるのかもしれないが,黒鉛芯の場合は0.7㎜が下限かな。
 ちなみに,ぼくはけっこう小さな字を書く。C罫でも行ける。ということは,5㎜方眼でもはみ出さずに書けるはずだ。それでも,0.7㎜が細字という認識だなぁ。

● だけども,「大人の鉛筆」も「鉛筆屋のシャープペン」も,どちらもあまり使っていない。理由はハッキリしている。鉛筆があるからだ。
 手数のかかる鉛筆に手が伸びる。携帯するにもどうにかして鉛筆を持ち出す算段をする。シャープペンなら世話なしなんだけど。

2025年10月4日土曜日

2025.10.04 Seria で万年筆を買ってみた

● 那須烏山市のスーパー「ベイシア」に入っている Seria でいくつか購入。
 左端は万年筆。ダイソー万年筆を一度買ったことがあるのだが,ハズレを引いた。当時は Preppy が200円だっので,100円足して Preppy を買うべきだというところで納得した。今度はどうか。
 ニブはF。百均にはMしかないものと思っていた。

● スケルトンなので,インク沼にハマるには格好かもしれない。110円なんだから,使い捨て感覚で使える。
 使っていない時点で言うことではないが,同じ樹脂でも Preppy より長持ちするんじゃないかと思わせる。嵌合も Preppy よりシッカリしてる感じがする。インクの乾燥を防ぐスリップシール機構はないけど。

● 真ん中は同じ機構の筆ペン。問題がひとつあった。嵌合がきつすぎるのか,ギャップが外れない。
 10分くらい奮闘してどうにか外せたが,カチッと締めない方がいいようだ。

● 右端は樹脂製の鉛筆補助軸。㈱パイオニアの製品が Seria にも出るようになったのかと思ったのだが,これは他の2つ同様に MAID IN CHINA。
 上のキャップを外せば貫通式になるはずだが,このキャップがまた外れない。外す方法はただ1つ。チャック部の方から長い鉛筆を射し込んで突いてやることだ。

● 補助軸は使う。他の2つは,当面,使うことはない。
 万年筆を試してみるのも,しばらく先。目下は鉛筆しか使ってないのでね。

● Seria は女性に人気。うちの相方もダイソーより Seria に行きたがる。
 置いてある商品,商品の個装,店内の表示,ゆとりのある陳列の仕方,いずれを見ても女性を意識している。男性はどうでもいいと言わんばかりだ。

● 正解だと思う。売上高ではまだまだダイソーに及ばないが,だんだん拮抗してくるかもしれないと思っている。
 女性向けを徹底すると,質実剛健から洗練に向かうわけで,じつは男性だって質実剛健より洗練を好むはずなのだ。

2025年10月2日木曜日

2025.10.02 青森はいたる処に書斎あり 2

● 10月1日。AUGA の「お休み処」に連日日参。有線から安室奈美恵やピンクレディーやSMAPや庄野真代が流れてくる。濃密な昭和感。最高だぜ,ベィビー。
 “17才” が流れてきた。が,南沙織じゃない。誰だ,これ,と思い出そうとして聞いてたんだけど,森高千里でした。何だよ,サッサと気づけよ。

● 10月2日。今日も今日とて,青森AUGA の「お休み処」。
 ぼくの前にお若いお嬢さんがいて。うしろ姿がとっても美人。盗撮に及んでしまった。“振り向かないで 青森の人”。
 平日の昼間なのだから,若いといっても学生や生徒ではない。社会人なのだ(と思う)が,なぜここにいるのかは,もちろんわからない。外回り中の息抜きなのか。

● 「お休み処」にいるだけで,こういう眼福に与れる。外に出るということは,自宅やホテルの自室にいないということだ。街を歩き回らなくてもいい。
 オープンスペースの1カ所にジッとしていても,回りが勝手に動き回ってくれるから,見える風景は変わる。

● しかし,平日の昼間,「お休み処」の主となるのは,ぼくもそのひとりなのだが,年寄りが多い。上階が市立図書館であるせいか,本を読んでいる人もいるが,鉛筆らペンを持って紙に向かっている人もる。
 自販機に行く道すがら,何をしているのかとチラ見したところ,クロスワードパズルを解いていたり,何かぼくにはわからない記号を書きこんでいる。脳トレだろうか。

● ノートに何かを書きこんでいる人はいなかった。そりゃそうか。そんな人はめったにない。
 自分の稀少性が確認できたようで嬉しくなった。ちょっと嫌らしい反応だけどね。

● 彼らはどのくらいここにいるのか。ぼくもずっと粘れるわけではないので,観察を全うできたわけではないのだが,そんなに長くいる人は少ないようだ。
 2時間を超える人はほぼいないようだ。日がな1日,ここを住処とする人は皆無。

● しかし,やろうと思えばできる。カップ麺の自販機があって,お湯も注げるようになっている。魚市場で働いている人のためのものだろうが,一般人が利用してはいけない理由はない。もちろん,飲料の自販機はあるし,トイレも完備している。
 そのうえで,基本,空いている。高校生にしたら,図書館の学習室よりこちらの方が快適に勉強できるのではないか。昭和歌謡がのべつ流れているのが難点かもしれないが。

● 人口圧というものがない青森の良さが,こういうところに現れる。とは言っても,青森市は田舎ではない。自己完結できるだけの都市だ。
 住める場所を選べるなら,青森に住むのはアリなんじゃないかと思う。

2025.10.02 携帯用鉛筆削り器には個体差がある?

● 三菱鉛筆の携帯用鉛筆削り器 Palette で削ると,芯先が細い柱状になる。これを手で削ってやろうとすると,だいたい芯を折ってしまうことになるだろう。
 この芯先が細い円柱状になるのが,嬉しくてしょうがない。変態ですか。

● だったら最初からシャープペン使ってろよ,と自分に突っ込みたくなる気分がないわけではないけどね。細い円柱状がいいんだったら,シャープペンの芯は最初から細い円柱状なんだからさ。
 でも,鉛筆でこうなるのが嬉しいわけでね。

● ところが。携帯用の鉛筆削りって,同じものでも個体によって,削った後の仕上がりにけっこう差があるんですかねぇ。
 別の Palette を使ってみたんですよ。この Palette は芯先を細い円柱状にしてくれない。クツワの BABY-K とほぼ同じ芯先になる。だったら BABY-K を持ち歩く方がいいぞ。

● これって,仕方がないことなんですかね。取付けのわずかなズレが削り味に小さくない差異をもたらす。構造上,それは考えづらいんだがな。
 比較対象は同じ Palette でも無印版。細い円柱状にしてくれたのは,無印版の Palette だったんですよ。
 無印版はちょっと変えてあるのか。それも考えづらいな。

2025年10月1日水曜日

2025.10.01 津軽塗柄鉛筆

● 青森市の成田本店を覗いたみた。「津軽塗柄鉛筆」というのがあったので,記念購入。製造は三菱鉛筆。6本入りで990円。
 以前,津軽塗りを施した鉛筆があって(それも三菱製),1本で同じくらいの価格だった。ぼくが持ってる鉛筆で最も高価なもの。

● MAID IN AOMORI とあるのだが,三菱鉛筆の工場は群馬と山形にあるのじゃなかったか。鉛筆は山形で製造しているはず。どうやって青森で製造したのだろう。
 ここでの MAID IN はちょっと特殊な意味で使っているんだろうか。最終工程の塗装だけ,どうにかして青森でやったんだろうか。

● この製品は誰に向けたものだろうか。観光土産品として青森県外の人に売りたいのだろうか。
 が,青森市の土産品屋でこの鉛筆を見かけたことはない。ワ・ラッセでもアスパムでも新青森駅の土産品売場でも青森駅の駅ビルでも。

● 県外への販売ルートを探すことはもちろん,土産品の販売ルートに乗せることも難しいんだろうか。
 全国にチェーン展開するところに押し込むのは難しくても,地場の他の書店や文具店で扱ってもらうことはできないのか(さわや書店でも置いてない)。

● たぶん,成田本店でしか売っていないんじゃないかと思う。最初から自店完結を前提にしてるっぽい。
 銀座の伊東屋はインバウンドの外国人で溢れているが,地方の文具店には地元の人しか来ない。成田本店も例外ではない。
 したがって,地元の人しか買わない。最初からその前提で,生産量もわずかなのだろう。ぼくが買ったのが,最後に残っていた一箱だった。

● ぼくなどはどうしても,青森の認知度を上げるために青森県外の人にこそ買ってもらいのだろうと考えがちなのだが,青森の人に使ってもらいたいということなんだろうか。
 おそらく,木軸の木は地元のヒバかヒノキを使っているのだろう。地産地消というわけなんだろうか。

● それにしても,あまり売れていない感じなんだな。鉛筆がそんなに売れるわけがないと言われれば,そのとおりではあるんだけれども,ぼくのように記念に買う人もいると思うんだが。
 鉛筆は価格的にもその使途からしても,記念購入されやすい品物だと思うんだが,記念購入からも見放されちゃってるのかね。


(追記 2025.10.03)

● 津軽塗柄鉛筆を使ってみた。6本で990円なのだから,価格は Hi-uni と同じ。が,書き味は Hi-uni はおろか uni にも劣る。観光地価格かなという印象。
 いや,劣ると言ってはいけないのだろう。書き味には好みがある。ぼくの好み上は,Hi-uni や uni の方が心地よく感じるというにとどまる。AさんやBさんは別の感じ方をするかもしれない。
 さらに言うと,使っているうちにこの辺の感じ方が変わってくることがママある。明日は Hi-uni 並みだと言いだすかもしれない。

● それよりも,三菱のHBってこんなに濃かったっけという驚きがあった。ぼくの今までの記憶は何だったのか。自分の鉛筆体験を根底から覆されたような気分になって,少々落ち込んだ。
 しばしば,北星のHBは三菱のBに相当すると言っているのだけれども,それも見直さなくちゃいけないかもしれない。

● 自分にはHBよりもBか2Bが合うと思っていたのだが,三菱のHBもここまで濃いんだったら,自分のフランチャイズはHBということになりそうだ。
 こんな初歩のところで感覚がこれだけ揺さぶられるようでは,そもそもが鉛筆の書き味について何かを語ってはいけないんじゃないか。