2025年6月19日木曜日

2025.06.18 Seria にて

● 品川にいるので,駅前の Seria ウィング高輪WEST店を覗いてみた。以下,Seria のイメージ広告。

● 思い出ってのは結果的にできるものであって,意図して作ろうとするものじゃないよな。意図すると結果が伴わないことが多いというのが経験則。
 思い出は,こちらの能動よりも時間の経過が作り出すもの。その時間の経過が何を選びだしてどういう記憶にするかは,人知の及ばない領域に属する。

● もう一点。思い出を作るのに仲間(友人)は必須ではない。非常に大事なところだ。
 一人行動が良き思い出になることはしばしばある。只今現在が楽しいからといって,それがそのまま良き思い出になるとは限らない。逆も然り。

● 以上を要するに,思い出というのは脳が捏造したものだと考えた方がいい。脳がどのように捏造するかなど,わかるわけがない。
 わかるわけがないものに対しては,作為は無用。効果がないのみならず,むしろ有害と考えるのが正解のように思う。

● だから無理をせず,今やりたいことを無心にやるのが正解だ。こんなことをして何になるのだろうなどと考えずに,やりたいと思ったことをやる。
 友だちと海に行くのは気ぶっせいだなぁと思ったら,断々乎として行かないこと。断ったら嫌われるかもしれないという怖れに負けてはいけない。嫌われても構わないと達観して,自分の本心に従うこと。

● 思い出って動画にならない。ワンシーン(静止画)の積み重なりで構成される。
 夢と似ているところがある。夢にはストーリーがあるが,動画としてはつながっていないことが多いでしょ。思い出もそれに似ている。

● これも Seria のイメージ広告。悪くはないと思う。悪くはないが,悪くはないというに留まる。

● その Seria で購入。「A6 ポケットノート 64P A罫 イラスト柄」。販売元は㈱シナップス・ジャパンで,MADE IN CHINA。4つのイラストがあったので,1つずつ買った。
 中紙32枚で中華製で110円。A6 Campus(48枚)も一緒に並んでいる。普通なら Campus を買いますよね。

2025年6月16日月曜日

2025.06.16 鉛筆を最後まで削れる鉛筆削り,出でよ

● 視覚の不思議と言うほどのことでもないけれども,これくらい(写真の左側)になるとだいぶ短くなったなぁと思う。が,金属リングの先を芯だけにしてみると,かなり長く感じる。
 その “感じ” を感じてみたくて,実際に芯だけにしてしまうと,いかな Hi-uni でも必ず芯が折れる。

● 単純に芯だけにするのじゃないからね。その芯をさらに細くしたくなるから。
 そのなれの果てが右側のやつ。二度ほど折っている。芯を1cmは捨てている。

● が,鉛筆削りを使えている間よりも,手削りに移ってからの方が,芯の減りが遅くなる。尖らせ方が甘くなるからだ。
 だって,手削りで尖らせるとポキっと行っちゃうからさ。

● 鉛筆が短くなると手削りするのだが,芯を長く出しすぎて,さらに尖らせすぎて,芯を折ることがしばしば発生する,ということね。最後まで使える鉛筆削りがあるといい。不器用な人間には福音になる。
 加えて,携帯用の手回し削りだと,芯を無用に削ってしまうことがある。そもそも削っているときの感触がよろしくない。

● 最後まで削れるハンドル式の鉛筆削りがあるといいんだが。
 現在の構造では不可能だが,誰か画期的な機構を考えだしてくれないか。出でよ,天才。

2025年6月15日日曜日

2025.06.15 パーフェクトペンシルは装飾品,実用品ではなく。

● FABER-CASTELL のパーフェクトペンシルは実用品ではなくて装飾品。見栄を張るためにある。メーカーもそう割り切っているだろう。
 書く,消す,削る,が1本でできるというのは,売るためにはインパクトがあった方がいいと考えて,捻り出したものでしょ。肝がそこにあるわけではない。

● パーフェクトペンシルのシャープナーはだいぶ評判が悪い。昔からだ。
 が,そこを修正する気はメーカーにはないようだ。そんなのはどうでもいいじゃないか,と言っているようだ。実用性は追求しないと決めているというか,割り切っているというか。
 実用品として使うつもりじゃないんでしょ,見栄を張れればいいんでしょ,シャープナーの切れ味がどうであろうと,見栄を張るのに支障はないよね,と。

● パーフェクトペンシルの鉛筆は,欧州スタンダードよりさらにひと回り細い。つまむには少々細すぎるという難点もある。
 その中で,実用にもなるのはマグナムだろう。ただし,元々軸が短いから,キャップを付けないですむ使い始めの時期だけ。かなり短くなればキャップの重量を親指と人さし指の間の縁で受けとめることができるから,それもOK。中間が困る。
 ま,これを実用品として扱うのが間違っているのだが。

● 装飾品として成り立つのは伯爵コレクションだけのはずで,UFO(廃番になったようだが)や9000やKizsは何なのだ?
 実用品としても標榜しているんだろうか。唯一考えられるのは,鉛筆を単品で持ち歩くのに便利でしょってところだが,それならもっといいものがあるよね。

2025年6月14日土曜日

2025.06.14 スケルトンの補助軸はないか

● リアルの女児が使いかけにした鉛筆を,セカンドランナーとして使わせてもらっている。メルカリがなければ,こういうぶっ飛んだ鉛筆を,この齢になって自分が使うことはなかった。
 この鉛筆で彼女は何を書いていたんだろう。なかなかにいい鉛筆なんですよ。
 って,先生が板書したのを写し取ったり,宿題をするのに使っていたに違いないのだが,彼女も今は高校生か大学生になっているのだろう。どこで何をしているのやら。

● 鉛筆をデフォルトで持つことにだいぶ慣れてきた。とはいえ,まだ補助軸に挿して太さを補った方が書きやすいと感じる状態にある。
 が,そうすると,せっかくの女児好みの意匠が施された鉛筆の木軸が見えなくなってしまう。書いているときは書く作業に集中すべきだから,見えなくてもかまわないとは思う。そういうものは,書くのを休んでいるときにゆっくり眺めて楽しめばいいものだからだ。

● が,補助軸が完全なスケルトンであれば,その意匠が隠されないですむ。そういう補助軸はないものか。
 “補助軸 透明” でネットを検索したところ,クツワの「シンロケット鉛筆クリア」がヒットした。

● 短くなった鉛筆を数本入れて,次々に繰り出して使っていく,というためのものらしい。が,その使い方をするつもりはない。短くなったのなら普通の補助軸を使えばいい。というより,普通の補助軸を使った方がいいのではないか。
 けれども,この商品は完全にスケルトンだし,頭に蓋がないので,貫通式の補助軸として使えそうだ。短い鉛筆を数本ではなく,長い鉛筆を1本でもいいはずだ。

● もちろん,短くなった鉛筆を1本でもいいのだろう。頭が出ていないとノック(?)して繰り出すことができないわけだが,普通の補助軸のように先から出し入れすることもできるのだと思う。
 補助軸としては少し長いが,完全な透明軸であるところに惹かれた。これなら,リアル女児が選んだ鉛筆の意匠を隠すことなく筆記できそうじゃないか。鉛筆のぶっ飛んだ絵柄を覆い隠さずに使えそうだ。買ってみるかね。つーか,ヨドバシでポチりました。

● 昨日の夜にポチったのに,今日届いた。圧巻の速さ。MADE IN CHINA。早速試してみた。結果は?
 鉛筆をホールドするわけではないので,ガタツキが生じてしまう。そのガタツキが我慢できる範囲ではない。範囲の問題ではないな。鉛筆を使っていてガタツキを感じたのでは,我慢できるはずがない。

● ただし,ガタツキが生じるのは丸軸の場合。六角軸なら大丈夫だ。が,鉛筆を押さえるのにどうしても余計な力が入ってしまうようで,けっこうな不快感が伴う。
 この製品が提唱する本来の使い方をした場合でも同じだろう。子供には使わせない方がいいと思う。
 文具店ではまず見かけないから,あまり売れているわけではないのだろう。それでいいような気がする。普通の補助軸をお使いなさい。
 透明軸だ,わ~い,となった誰かさんがおバカだったってことね。

● 多少の慣れを要する商品なのかもしれない。一度の試用で評価してしまってはいけないのかもしれないとも思うけれども,慣れる価値があるかどうか。
 普通の補助軸があるんだから,そちらをどうぞ。

● ガタツキについて訂正。六角軸は丸軸よりガタつかないのは確かなのだが,それよりも長さでしたね。頭がホルダーの外に出るような長い鉛筆ならば,丸軸でもガタつかない。
 では,本来の使い方(数本の鉛筆を入れて,トータルで頭が出るようにする)をすればいいかというと,当然,それではガタつく。

2025.06.14 BLACKWING 界隈の騒動(?)について

● BLACKWING の代理店契約が今月で終了することになり,界隈ではざわついてるようだ。公式オンラインストアが閉店するわけだから,今後はどこで買えばいいのか,と。
 リアル店舗での販売をやめ,エス・アイザックス商会によるオンライン販売に集約した時点で,こうなることを予想していた人は多いだろう。

● ぼく一個の感想を申し述べれば,どこが代理店になっても長続きはしないんじゃないか。
 CCPC は鉛筆を必要としている人たちに高品質の製品を提供して,彼らに貢献するという発想(企業の社会的責任)はあまりないように感じる。儲け第一主義。儲けの一部を目立つ形で寄付すればいいくらいに考えてるんじゃないかね。代理店に対しても金銭に絡む交渉には厳しい態度で臨んでいそうだ。
 もちろん,日本企業だって儲けることが第一義のはずだ。あざとくそれに走っている会社もあるが,そういうところはたいていブラックと呼ばれる。

● 製品に関しては,基本,日本の下請けメーカーに丸投げ。あまり興味はなさそうだ。日本メーカーのいくつかの鉛筆を試して,芯質をチェックするくらいのことはしているだろうが。
 というより,監視だな。自社製販と同じ芯を使っているところはないか,自社以上の芯を使ってあるところはないか。
 が,しょせん,鉛筆については半素人の集まりだ。金銭的な要求は煩いだろうが,下請けメーカーも比較的,御しやすいんじゃないかと想像する。呆れながらも適当にあしらっているだろう。

● 金儲け第一主義の権化はモレスキンだと思っているが,自社生産をしないで,生産は海外に委託するというやり方は BLACKWING と共通している。欧米ではそれがあたりまえなのかもしれない。
 モレスキンはそれで成功しているのだから,金儲け第一主義がダメというわけではないのだろう。ともあれ,その結果,経営陣(ユダヤ系が多いだろう)は高収入を得る。生産に携わらないからこその高収入だ。

● トランプ大統領は生産工場をアメリカ国内に回帰させたいのだろうが,無理な注文だ。アメリカ人の平均所得を従業員に支払いながら,利益を上げていける企業など滅多にない。
 アメリカの高賃金が生産を海外に移らせた第一の理由なのだから,それを国内に戻すのであれば,給与引下げとバーターだ。でなければ,長期にわたるドル安。

● 鉛筆に関していうと,販売元はアメリカ企業でも,ほとんどの鉛筆は中華製ではないか。
 ことは鉛筆に限らない。アメリカ製の軽工業製品など,ほとんどないんじゃないなかね。国内回帰といっても,ネバー・リターン・ポイントを越えてしまっていると見る。

● ぼく一個は CCPC やモレスキン社のような企業の製品には関わらないようにしているが(まったく製品を持っていないというわけではない。BLACKWING は試しに1本だけ買ってみた),関わるか関わらないかは,もちろんそれぞれの自由だ。
 しかし,BLACKWING NATURAL の代用品を探してるんだけど,適当なものがない,といった投稿を SNS で見ると,何だかなぁと思ってしまう。

● 理由は2つある。自分はそれほど BLACKWING にこだわりを持っていること,他社製鉛筆とのわずかな違い(そのほとんどは錯覚だと思うのだが)に敏感だということ,をアピールしたいのだろうが,それがどうにもバカっぽく映るのだ。
 こだわりを持つこと,微細な差異に敏感であることが,そうでないよりも高尚だと思っているやに見える。たいていの場合は逆なんだが。簡単にこだわりを持ってしまうのは,下層の証だと心得るくらいでちょうどいいのだ。

● もしひとつ。他社製鉛筆をいくつも試してみたけれども代用品はないと言うのだが,たぶんそうではない。最初から代用品はないと思い決めているのだ。だから,あっても気づけない。
 本当に代用品はないのか。BLACKWING ってそんなに唯一無二なのか。NATURAL の代用なら北星のクラフツマンHBでよくないか。
 あのない方がましな消しゴムがないうえに,価格は BLACKWING の1/5だぞ。ただし,クラフツマンもなかなか入手が難しくなっているが。

● ウォルトも愛用した鉛筆を絶やさないでほしい,なんて投稿を見ると,なるほど SNS はこういう手合いにも発信手段を与えたのか,SNS はバカ発見器といわれるのはこういうことか,と納得してしまう。
 ウォルト・ディズニーが使った BLACKWING はとっくにこの世にない。彼が MADE IN JAPAN の BLACKWING を使っていたのか。なぜこうもたやすくメーカーに捻られてしまうのか。
 それ以前に,ウォルトが使っていたからといって,それがどうしたというのか。

● こういう投稿をするのは若者たちなのだろう。そうだと思いたい。それなら,自分に照らし合わせても納得できるからだ。
 いい齢をしたオジサンやオバサンがこのレベルだとすると,日本の行く末が心配にならないか。いや,さすがに,ここまでのバカはほんの一部なのだろうけどね。多くの良識派はこんなところには出てこないで,黙々とそれぞれの職責を果たしているんだろうけど。

2025.06.14 筆箱代わりに使えそうな鉛筆ケース

● 鉛筆に代えてシャープペンを持ち出すことにした結果,70周年記念のトンボ8900の缶ケースを筆箱にすることができた。
 それ自体には満足。この意匠,やっぱいいですもんね。

● このコーリン鉛筆のケースもね。いつか筆箱にしたい。可愛いことね。
 木なんで,収納力に比してガタイがデカくなるのが難。でも,この木箱,わりと丁寧な造りになっておりますよ。まずは中身を使ってしまわないと。

● どうしようもないのが,これ。シャネルが景品に配ったものですかね。浅すぎて筆箱にならない。
 鉛筆じたい,(たぶん)中華製の粗悪なもの。無理して使っていると,こちらの気分もザラついてくる。捨てるよりしょうがない。
 って言いながら,ケチな性分が頭をもたげて,やっぱ使おうかな,となりそうだけど。今まで捨てないでいたわけだから。

● 他にも,トンボ100年記念の復刻鉛筆の缶ケース,uni 60周年の限定品のケース,コーリンの高橋真琴さんの挿絵が入ったプラケースなど,筆箱にしたいケースがいくつかある。
 全部を使うのは無理。ひょっとすると,上の8900の缶ケースで足りちゃうかもしれないな。

2025年6月13日金曜日

2025.06.13 やっぱり鉛筆がいいんだが・・・・・・

● 短い近場の旅行から帰宅して,鉛筆で書いている。旅行中はシャープペン(北星の「鉛筆屋のシャープペン」0.7㎜)を使っていた。
 正直,シャープペンに対する鉛筆の優位性がどこにあるのかは,よくわからない。黒鉛の書き味を味わうなら,シャープペンで欠けるところがあるとは思えない。

● が,シャープペンと鉛筆を並べておくと,鉛筆に手が伸びる。その理由を説明できないのがもどかしいところ。
 ひょっとすると,子供の頃につながる何か情緒的な理由しかないのかもしれない。よくわからないのだが,鉛筆に手が伸びるし,鉛筆を使っているとどこかホッとするところがある。

● 一方で,鉛筆を使うようになって,デスク回りが汚れるようになったかもしれない。芯を削る際に芯の粉が散るから。
 鉛筆はいいことばかりではない。いいことばかりではないが,鉛筆を使うことの “快” が勝る。

● 消しゴムの消しカス問題もある。消しゴムは使わないですますこともできるのだが(書くだけの場合はね。描くとなると消しゴムは必須だろう),消しゴムで消せる(同時に,消しゴムで消さない限り,インク文字より経年劣化しない)のが鉛筆の特徴でもあるので,まぁまぁ鉛筆と消しゴムはセット。
 というか,消しゴムは字を消すためというより,消しゴムを使いたいから使うものだ。

● したがって,消しカスが出るのは仕方がないという前提で,汚れを防ぐにはどうすればよいか。
 ま,防ぐことはできない。こまめに掃除するという事後対応しかない。ヒノデワシの “まとまるくん” とか,この点に関するメーカーの努力は多とされるべきだが。