● 野口悠紀雄さんに触発されて,音声入力を試してみようと思いつつも,コクヨのCampusにプラチナのPlaisirで手書き文字を書き連ねていると,音声入力が実用になるとしても,実用になるどころか生産性を格段に上げるとしても,人はなかなか手書きをやめないだろうなと思う。
文字を書くことの快感があるからだ。日本語でも英語でも,これは同じだろう。人は生産性のみにて生きるにあらず。
● 音声入力のほかに,手書きをテキスト化する機能を持つデバイスもあるらしい。現時点ではGALAXY NOTEに付属のSペンで書くと,書いたそばからテキスト化してくれるらしい。テキストになってくれれば,そこから先の取り回しが格段に楽になる。
書くこと自体はアナログでやるとして,そこから先の転記だとか編集だとかは,デジタルの方が圧倒的にやりやすい。
● 書くこと自体の快を求めて書いているのなら格別,書いたあとに何らかの活用を考えているのならば,テキスト化してくれるとかなり助かる。
いきなりキーボード入力でいいわけだが,書くときにはサラサラと手書きでやって,その結果がデジタルで保存されるのだったら,それはそれでありがたい。
● 同じ機能が次のiOSでもサポートされるらしい。となると,iPadでも同様のことができるようになる。シャープの電子ノートにはその昨日はなかったはず。ソニーや富士通の電子ペーパーも同じだろう。
だったら,iPadをノート代わりに使いたくなる。一覧性が重要だからスマホの画面では小さすぎるだろう。
が,タブレットの大きさならばOKかもしれない。少なくとも,ぼくのようにA6Campusやダイスキンを常用している人間には,タブレットで充分なはず。
といって,タブレットを持ち歩く気になるかどうか。メモしたいときにサッと取りだす気になるかどうか。
● MSのOneNoteでもできるらしい。ということは,Androidのスマホやタブレットでもできるわけだ。ペン先の細いタッチペンを買えばいいのかい?
● が,それでも,紙にペンで書くのが主流であり続けるだろうな。
手書きをテキスト化してもらうとありがたいのは,書いたあとの活用を考えるからだが,自分が書いたことをその後に活用する人はそんなにいないだろう。ブログやSNSに移送してネットにあげるくらいものだろう。
● 手書きで何かを書くのは,備忘のため,書きながら自分と対話するため,感情を吐きだしてスッキリするため,と,色々あろうけれど,つまるところは書きたいから書いているんだよね。ほどんどの場合,そうだと思う。書くという行為をしたいから書く。
ゆえに,スマホやタブレットに書くことが,紙にペンで書くよりも,書くという行為じたいから得られる快が大きくなければ,スマホやタブレットに向かうようにはならない。
現状はたぶんそうではないし,これからもそうなるかどうか。
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