その中の測量野帳の表紙には The Campus という文字が印刷されている。中身は SKETCH BOOK なのだが,なかなか以上の高級感がある。
上の測量野帳はここでしか売ってしないのだろうし,鉛筆シャープも同様らしい。
1階にはご飯を食べてる人,幼児を連れた母親たちが何組かいた。
壁にズラッと(ゆったりとだが)本が並んでいる。蔦屋書店的なというか,無印良品の MUJI BOOKS の売場のようなというか,ライフスタイル提案型のショップのようなというか,そういう本が並んでいる。
● この空間は中高生に来られたら台なしという気もする。が,アンタたちは来ちゃダメよというノーティスは出ていない。コクヨ製品のコアユーザーは彼ら彼女らだろうから,そういう顧客に向かってそんな偉そうなことを言いだすわけにはいかない。
彼らが来るとすれば土日ということになるのかもしれないが,まさかここも土日は休みになるわけではないだろう。コクヨの社員は土日は休みだとしてもね。
それ以前に,意外に入りづらい雰囲気がある。入口に警備員の姿が見えたりすると,部外者は入ってはいけないのかと思ってしまう。
ここでしか買えないもののいくつかは,上記のとおりメルカリでポチっている。ここでしか買えないといっても,それは側だけの話で,中身が同じものは文具店に行けば売るほど置いてある。
ぼくも大量に持っていたりする。目下のところ,コクヨ製品で常時使っているのは測量野帳だけなのだが。
● さて。だいたいわかりましたよ,ええ,という感じで,これだけで撤退したのだが,ネットに詳しい紹介記事がいくらでもあるので,それらを読んだうえでもう一度来てみようか。それとも,もういいかな。
原宿には「THINK OF THINGS」という,やはりコクヨのアンテナショップ(?)があるらしい。次はそちらに行ってみようか。
● ぼくが子供の頃には,文具といえばコクヨだった。鉛筆は違ったけれども,あとはことごとくコクヨだったような記憶がある。田舎のよろず屋にはコクヨしかなかったのだ。
だから,たまにコクヨじゃないのを持ってるヤツがいると,カッコいいなぁ,それ,どこで買ったんだ,ということになった。コクヨはありふれたもので,非コクヨはハイカラなものだったのだ。
● その幼い頃のイメージは払拭できたつもりでいたけれども,こうして「The Campus」に来てみると,コクヨの凄みのようなものを感じることになる。それもこれも,ノートや便箋をコツコツと売ってきた賜だろう。
Campusノートは1975年(昭和50年)発売だから,ぼくが小中学生の頃には存在していなかった。それ以前のコクヨのノートを使っていたはずだ。
ネットやメールができたのはごく最近のことだ。離れた場所にいる特定の誰かとコミュニケーションするには “書翰箋” を使うしかなかった。その “書翰箋” が現在に至るまで生産され続けていることも,コクヨの良心だと思う。
0 件のコメント:
コメントを投稿