2023年5月14日日曜日

2023.05.14 日経WOMAN 2022年11月号-もっと使える! 新手帳術

編者 藤川明日香
発行所 日経BP社
発行年月日 2022.10.07
価格(税別) 845円

● 毎年,日経WOMANの11月号は手帳特集。付録に万年筆が付くのも,最近の約束事になったようだ。
 メインは具体的なユーザーの手帳(の中身)を紹介し,こだわりやユニークさをインタビューを交えて紹介するところ。広告連動の具体的な製品のカタログページもあるのだが,メインは具体例の紹介。

● 当然,登場するのは女性のビジネスウーマンだ。昔はそういうのを読むのが好きだった。合格体験記を読むのが好きな受験生のごとくだった。
 が,長じてからは良くも悪くも自分は自分,人は人,と割り切るようになり,参考にしようという姿勢は消えた。とはいえ,ほほう,こういう人もいるのかと刺激を受けることはある。

● 今では隠居の身になった。対世間・対社会で自分も当事者であるという意識じたいが消えてしまった。
 が,隠居はしても世間とはつながっていた方がいい。いや,隠居だからこそ,世間とのつながりを断ってはいけないと思う。

● では,世間とつながるとはどういうことか。隣近所との付き合いを大事にするとか,自治会活動に積極的に参加するとか,そういうことではない。そんなものはどうでもいいと思っている。じつはコロナ禍に入った2年目に自治会を退会した。自治会の行事がすべて中止になったが,それで困ったことは何もなかったからだ。
 また,インターネットのSNSで何かを発信することでもない。そういうことをやってもいいと思うが(自分もやっている),必須ではない。

● 世間とつながるとは暦につながっていることだと,ぼくは思う。今日は何月何日なのか,何曜日なのか。そこがハッキリと意識できているなら,それは世間とつながっているということで,それ以上のつながりは不要だと思っている。
 で,そのつながりを維持するには手帳を使うのが一番だ。それだけでいいので,隠居の身としてはこの雑誌で紹介されているような緻密だったり独創的だったりする使い方をする必要はない。必要はなくても,こうして読んでいるわけだけどね。

● パイロットの社員も登場。パイロット社内でも「業務のデジタル化が進み,手書きの機会が激減している」らしい。(p25)。
 いや,当然そうでしょうよ。パイロットだろうと三菱鉛筆だろうとコクヨだろうと,仕事はパソコンでやるようになってるでしょう。

● 以下にいくつか転載。
 言葉が好き,日本語が好き。常にいい言葉を探して,見つけたら鮮度のいいうちに書き留めています(高尾美穂 p17)
 したいことをただ書くのではなく,どう変えたら世の中がよくなるかという提案に膨らませるのが,アイデア実現のコツです(高尾美穂 p19)
 “かわいい手帳術” も提案しているが,視聴者からの人気が高いのはシンプルな手帳術のほうだとか。(p27)
 キーボード入力やフリック入力より時間がかかりますが,それこそが手書きの利点。手を動かしながら,時間をかけて書くことで脳に “考える余裕” が生まれ,思考の整理や創作,記憶の定着に役立ちます(酒井邦嘉 p28)
 自己と深く対話できるのが手書きのよさ(古川武士 p28)

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