2025年8月31日日曜日

2025.08.31 伊東屋の「AMAZING GINZA」野帳

● 「つばめグリル」の測量野帳。2022年に伊東屋が販売した「AMAZING GINZA」野帳の1つ。
 コロナ禍中に伊東屋が儲けを度外視して(伊東屋の申し出に応じた店も相応の負担はしたのだろうが),銀座各店のモティーフを表紙に刷り込んで作製・販売したもの。たしかユニクロも入っていたのではなかったか。

● 当時,銀座は(銀座だけではなかったわけだが)未曾有の苦境に喘いでいた。
 夜の銀座は完全消滅。看板は消さなかった。看板のネオンはずっと灯っていた。文字どおり銀座の “灯” は消えなかったのだけれども,営業している店はなかったと思う。
 並木通りに客待ちのタクシーは1台もなかったし,花売娘(実際には,花売婆)も1人もいなくなった。
 昼間も閑散。何とか盛り上げようとして企画したものだろう。

● ぼくはあまり気にせず出かけていた。「災難にあう時節には災難にあうがよく候 死ぬる時節には死ぬがよく候 是はこれ災難をのがるる妙法にて候」という良寛の言葉をしばしば思いだしていた。
 が,そうは言っても,2度目のワクチン接種を終えたときにはホッとしたことも憶えている。

● 今考えても,それで正解だったと思う。世間と一緒に萎縮して消費を控えることをしなかったことを,だ。
 今では想像できないほどに現金の使いでがあるときに,思いきって使っておいて良かった。何より自分のために。

● 銀座のビジネスホテルに4千円で泊まったことがある。今泊まれば2万円する。
 あの頃は,地方に泊まるより銀座の方が安いという逆転現象が起きた。

● コロナ収束後の変化が大きすぎて,当時の記憶も容赦なく過去の彼方に消えつつあるが,ほんの数年前のことなのだ。
 この野帳,他にも何冊か買った。妙な言い方になるが,良い記念になった。

2025年8月29日金曜日

2025.08.29 ホテルの鉛筆

● 潮見のプリンスホテル。客室に置いてあるのがボールペンじゃなくて鉛筆。鉛筆のホテルは,ぼくが知る範囲ではここを含めて2つだけ。
 客室のメモブロックは逆に画用紙的な厚いものになっている。高級そうだ。このホテルもそうだ。子供のお絵描き用か。

● このホテルはリゾートホテルを標榜しているので(たぶん),部屋にデスクはない。場所がらTDRに行く家族連れが多いだろう。デスクは不要。
 が,リゾートだとかTDRとかに関係なく,デスクを置かないのが昨今の一般的な仕様になってるような気がする。その代わり,オープンスペースに大テーブルを置くなどの代替措置を施す。
 デスク(カウンターでも)のある客室を望むのであれば,ビジネスホテルか比較的古いホテルにするのが安全だ。

● ビジネスセンターはさすがに消えた。個人的にはメモ帳とボールペンも止めてしまっていいんじゃないかと思う。
 使う人は自分用を持ち込んでいるだろう。ホテル備え付けのものを使うとは考えにくい。PR効果も疑問。これに代わるものが何かありそうだが。

● ところで。鉛筆なら持ち帰ってもいいんですかね。いいことにして,持ち帰っちゃったんですけどね。
 誰が使ったかわからん,短くなった鉛筆をね(最初からこの長さなのかもしれない)。

● 帰宅後,使ってみたんですけどね。丸軸の消しゴム付き。国産丸軸よりひと回り細い。
 消しゴムは普通に消える。問題なし。書き味はというと,9800や8900に劣る。欧米向けに製造された中華鉛筆を流用したものかと思われる。

● 芯をある程度丸めて使えば,さほどに不都合は感じないかと思うし,鉛筆の書き味など気にする人は少数だろう。
 持ち帰られることが多いであろうことも計算に入れると,この鉛筆でいいと思うんだが,わざわざ持ち帰ることもなかった。

2025年8月27日水曜日

2025.08.27 町田野帳を買う

● 今日は曇っている分,涼しい。野外でノートを使える(→ 1時間後には灼熱地獄。ブハッ,ブハッ,ブハッハッハッハァ・・・・・・)。
 今日は,この後,「町田ツーリストギャラリー」まで限定野帳を買いに行こうと思う。何てムダで,何て素敵な,時間の使い方。

● はい,町田に来ましたよ。「ぽっぽ町田」の町田ツーリストギャラリー。
 町田野帳,買えました。店内には2冊しかなかった。ので,1冊だけ買わせていただきましたよ。650円でした。

● 「ぽっぽ町田」には沖縄と北海道の物産店もあってね。んじゃ,沖縄と北海道のご当地野帳もあるか。
 んなもの,あるわけなかったです。

● 町田に来るのはこれが二度目。といっても,一度目はほとんど通過しただけに近い。
 今回も駅周辺を歩いたにすぎないのだが,駅の至近にけっこう濃厚そうな飲み屋街がある。18歳入店禁止の店もあったりする。しかも,昼間から営業していたりする。

● 町田は面白そうな街だ。適度に田舎なのがいい。JRで行くとなると,町田は横浜のはるか先。地理だけで言えば,神奈川県相模原市町田区であるべきなんだな。それが東京になった経緯については,「ブラタモリ」でも取りあげていたけどねぇ。
 適度に田舎なのに人口は多い。町田市内ですべてこと足りるはずだ。ヨソに出張る必要はない。
 小田急が走っているのだから,新宿がホームタウンのはずだが,新宿に出ることが必須の人は,働きに出ているサラリーマンを除けば,そんなにはいないはずだ。

● さて,この後はどうしよう。「青春18」を持っているからな。どこへなりとも行き放題だぞ。
 原宿に行ってみることにした。山手線の西半分は好んで行きたいところではないのだが(田舎者しかいないから),「Think of Things」で測量野帳の新柄が出ていないか確認してみよう。

● ところが。今日は定休日。以前にも同じことかあったな。水曜日に休んでどうする?
 町田野帳を入手して運を使い切ってしまったか。他に原宿でやれることなんか思いつかない。スゴスゴと退散。
 ドッと疲れた。こんなに暑いのに,やってきたんだぞ。勝手に来ただけだがな。

2025年8月25日月曜日

2025.08.25 ANGERS で STAEDTLER の芯研器を購入

● ANGERS 丸の内店に来た。バレットキャップが入荷しておりました。
 けど,買いません。すでに必要量を持ってますんでね。このキャップはとっても素敵なんだけれども,ドイツ製の鉛筆にしかハマらない
 ドイツ製より太軸の国産鉛筆でも,無理すればハマらなくはないのだけれども,鉛筆にもキャップにも無理をさせている感がつきまとう。精神衛生に良くない。

● ポイント補助軸も。ANGERS 以外にリアル店舗でポイント補助軸を販売しているところを,ぼくは知らない。
 あ,三鷹の山田文具店にはあった。それ以外にもないはずはないのだが,地方に住んでいると現物を店舗で目にする機会はほぼほぼないんじゃないか。

● ネット通販で買えるから,買うだけなら問題はない。高いものじゃないから,ネットの写真で見た印象とは違っていた,失敗した,となっても損害も軽微ですむ。
 のではあるけれども,現物を見る機会があるに越したことはないもんね。

● 補助軸の素材は真鍮かアルミか樹脂になるのだろうが,この3者の中では真鍮が最も味わいに富む。かのトラベラーズカンパニーが,トラベラーズノートの周辺機器をブレスで統一しているのは,故なしとしない。
 が,剛性はアルミが勝る。結局,最も手に取る補助軸はアルミ製のクツワと STAEDTLER になっている。ポイント補助軸も捨てがたいのではあるけれども。

● 北星の “うるし塗りの大人の鉛筆” もあった。ANGERS のおメガネに叶うのはうるし塗りなのか。
 “大人の鉛筆” は3本持っているが,その中に高級版の “うるし塗り” は入っていない。常用する筆記具の場合,高級はときに撹乱要因になる。基本,避けるべきものだと思っているのだが。

● 2㎜芯の芯研器もいくつかあって,STAEDTLER のを買ってくかと思ったんですけどね。この状態(左の写真)にした鉛筆の芯を尖らせるのにいいかと思って。
 かえって折れやすいか。その前に,こんな状態にしなけりゃいい話ではあるんだな。

● けど,結局,STAEDTLER の芯研器を買いました。こんなので605円もしやがる(Amazon なら494円)。
 STAEDTLER 製品は鉛筆(Mars Lumograph,tradition,Noris を約40本),字消板,補助軸(2本)に次いで4ジャンルめ。これ以上は増えない予定。
 芯研器だけでは何なので,普通の書店にはなさそうな文庫本も付け合わせで購入した。リアル店舗で買うと,こうして余計なものまで買ってしまうことが多い。芯研器もたぶん余計なものなんだけど。

● 芯研器を買った以上,上の写真のように,鉛筆の芯を不必要に長く出して使いますわ。折れるんじゃないかとヒヤヒヤしながら使う快感(?)を味わい続けることにしますよ。
 実際には,削るときに折ってしまうことが多いんですけどね。猿より不器用だから。

2025.08.24 Seria で来年の手帳を買う

● 地元の Seria で来年の手帳を購入。社会人になって物心ついた頃から手帳は能率手帳(途中から Bindex)だったけど,去年から百均手帳にした。
 もちろん,複数使いはしない。

● 2冊買った。左は週間バーチカル。なぜこれが110円でできるのかは謎。
 唯一の難点は,年間計画表がないこと。マンスリーは付いているのだが,年間計画表がない。

● マンスリーは要らないから,年間計画表を付けてたもんせ,と思うけれども,そういう願いが届くことはない。
 ので,マンスリー手帳を別に買って,年間計画表だけ取りだす。

● 週間バーチカルと年間計画表にパンチで穴をあけてシステム手帳バインダーに綴じる。なんちゃってシステム手帳にして使う。
 220円のシステム手帳でありマウス。他に,ダイソーで売ってるA5コピー用紙を綴じ込む。これでぼくには完璧。保存も百均バインダー。

● 紙質はさすがに良くない。ボールペンのインクをはじくこといくたびか。穴もビニールパッチで補強しないと。
 が,毎日が日曜日のロートルにはこれでいいんですじゃ。

● 要するに,今年と同じやり方を来年も踏襲する。Seria が週間バーチカルを出し続けてくれる間は,これで行こうと思っている。
 安上がりなのが,ケチな性分のぼくには合っているし,適度に手間がかかるので手作り感が出るところが,気に入っている。ということにしておこう。


(追記 2025.08.31)

● ダイソーで購入。手帳用。百均手帳をバラしてバインダーに綴じ込むので,あけた穴をビニールパッチで補強する必要がある。Bindexとかのリーフだと補強は要らないんだけど。
 1枚ごとにインデックスも付ける。コピー用紙も挟むので,インデックスを付けないと本体のリーフが紛れてしまう。

2025年8月24日日曜日

202508.24 ANGERS ravissant の野帳

● ANGERS ravissant の野帳がメルカリに出ていたので購入。3周年記念ですかね。
 東京だと神田に店舗があるらしい。ぼくが時々行く上野店や丸の内店は bureau だけども,ravissant でも文具は扱っているようだから,そんなには違わないんでしょ。

● ちなみに,京都河原町の本店に行くことはないと思う。上野店や丸の内店は目の保養を兼ねて,これからも寄らせて頂くことになるが,京都の本店に行くことはない。
 なぜかと言うと,京都に行くことがなさそうな気がするからだ。

● 高校の修学旅行をはじめ,京都には何度か行っている。比叡山から京都側に降りたこともあるし,東寺にももちろん行った。綜芸種智院跡にも行きましたよ。
 けど,何て言うかな。京都に呼ばれる人と呼ばれない人がいるんじゃないかと思うんですよね。ぼくは呼ばれない側の人。

● 自分は京都を好きなのに,京都は自分を呼んでくれないという,可哀想な人もいるんじゃないかな。京都への片想いの人がね。
 幸いなことに,ぼくは片想いではないっぽい。どこかで京都を嫌っている気配がある。

● 問題は自分に京都を嫌っている気配があることの方だ。坂東のカッペには困ったものだ。
 なぜ? 京都が自分を呼んでくれないことへの意趣返し?
 でも,京都に行くことがあったとしても,泊まるのは大阪にするね。 

2025年8月22日金曜日

2025.08.22 またまた,クツワ補助軸礼賛

● 最も使用頻度の高い補助軸はクツワ。鉛筆の決定版はなかなか決まらないが,補助軸の決定版はすぐに決まった。徹頭徹尾,実用性を追求したクツワ一択。

● 鉛筆はギリギリまで使いたい派なのだが,そのためには補助軸に装着した状態で手削りすることになる。
 そのときにしっかりホールドしてくれて,安心して手削りできるのはクツワの補助軸だ。

● ネジ式とノック式の2種をピンクと黒で持っているんだけども(ネジ式の黒は,先日,三鷹の山田文具店で買った),黒を使ったことは一度もない。
 やっぱピンクよねぇ,ってこと。ぼくは赤とかピンクの女色が好きなのだ。青とか緑が嫌いということではないのだが。

● ノック式の使用頻度が特に高い。グリップの太さが好みに合う。
 相当に堅牢なので,これだけで一生保つんじゃないかと思う。

● 鉛筆が比較的長い間は,STAEDTLER の補助軸も使っているが,真鍮製の補助軸からは離れつつある。
 ミミックですら,わざわざ使ってみようと決める前段階が必要だ(ミミックは真鍮製ではないが)。自然に手が伸びることはなくなった。

2025.08.22 1本でも多く鉛筆を消費したいものだが

● 鉛筆はメルカリで買うことが多いから,金額的には大したことはないというのが心の支え(?)だったのだが,全部足し合わせてみると大したことはないとも言えない額になっているような気がしている。
 その9割以上を使えないまま人生を終えることになるだろうから,コスパもどうなんだかな。鉛筆が安い筆記具なのは,必要な分しか買わないという前提があって初めて成立するもの。

● 鉛筆のような消耗品は必要な分しか買わないのが,大多数の良識派だろうが,その良識のタガが外れてしまった人間が一定数,存在する。
 鉛筆は見た目の値段が安いので,いくらでも大人買いができてしまうのも一因だ。

● そんなことばかり考えていたのでは,晩節を楽しめないぜよ。楽しく鉛筆を使って行こうぜよ。
 それはそうなんだけれども,買ったのだから1本でも多く使いたいものではある。

● せめて,1週間で1本の鉛筆を使い切れる方法はないものかね。鉛筆を溶かすという言い回しがあるが,ぼくも鉛筆を溶かしてみたいものだよ。
 万年筆のインクやボールペンのゲルインクと同じ速度で消費できたらなぁ,と思ってるんですよねぇ。

2025年8月21日木曜日

2025.08.21 マルマンの図案スケッチブックへの憧れ

● 右の写真の右上は「グリッドノート A6 スリム」。世間的には測量野帳。右下はブックカバー。
 左下はルーズリーフミニバインダー。残り3つは極小のスケッチブック。他に,ロディアタイプのメモ帳もあったと思う。
 要するに,マルマンの図案柄が好きで,いくつか持ってますよ,と。

● けど,絵心というものがない。欠片もない。見事にない。
 ので,スケッチブック以外の図案柄のアレコレを買ってるんだけども,絵心がないことのコンプレックスが時々顔を出すね。

● アッシに使えるのは,野帳と消しゴムくらいでごさるよ。
 横開きのルーズリーフミニバインダーをどうにか活用できないかと思うんだけれども,A6 Campus や測量野帳の代わりにルーズリーフミニを使うしかないかな。他に思いつかない。
 けれども,Campus や測量野帳はルーズリーフミニ以上に使いたいのでねぇ。

● 絵心がないだけでなく,書く方の筆記シーンも1つしかない。手帳を含めれば2つになるが,メモを録ったり,落書きしたり,手紙を書いたり,というのが一切ない。
 だから,ノート1種,筆記具1種ですんでしまう。今使っているのに不満がないので,ルーズリーフミニバインダーの出番もない。

2025.08.21 どれか1本を選べと言われれば

● 意識して現行品のいろんな鉛筆を使ってみているのだが,最も気に入っている鉛筆を1つ挙げろと言われると,これになるかもしれない。サクラクレパスのかきかた鉛筆のB。
 サクラが製造しているはずもない。どこのメーカーが作っているんだろうかな。

● ただし,今日のところは,ということね。明日は変わっているかもしれない。
 それくらい,評価はコロコロ変わる。“この1本” を選びだすなんて無理かもしれないよねぇ。

● ぼくの評価軸は,第一に滑らかさ。ので,Bや2Bに傾きがち。
 Bや2Bは黒さが汚くなるきらいはあると思うんだけども,それでも滑らかさ重視。

● なぜ滑らかさを重視するのかと言えば,滑らかな方が筆記速度が出るような気がするからだ。
 実際はね,ほとんど変わらんと思うんですよ。ザラつきがあるから速度が落ちるなんてことはないと思うんだけれども,気は心というかね,速度が出ている気分に浸りやすいわけですね。

● 速度重視だから,ていねいに書くのは二の次三の次になっている。トメ,ハネ,ハライなどは眼中にない。日本語という記号を書き連ねている感じ。自分が読めればそれでいい。
 が,自分が書いたものを読み返すことがほとんどないのは,筆跡が汚いからというのが一因でしょうなぁ。

● ほどよいザラつきが欲しいと言う人もいるだろうし,筆線の黒さ加減を重視する人もいるだろう。鉛筆の塗装やデザインを重く見る人もいるかもしれない。
 そこは各人各様。どれが良くてどれが悪い,どれが正しくてどれが間違っているという話ではない。好きにすればいい。ぼくも自分の好きにしている。

● ただ,どの評価軸に重きを置くかもけっこうグラつくんだよね。そのときの気分次第というか。
 “この1本” を決めるのは,おそらく不可能かなぁ。フラフラし続けたままで終わると思うなぁ。

2025年8月20日水曜日

2025.08.20 ドイツ製の鉛筆とバレットキャップ

● 外国産の鉛筆も使っている。Faber-Castell 9000番の3Bと4B。
 両者の間に差異はほとんどないとの印象を受ける。同じ硬さ,同じ濃さ。2Bと3Bははっきり違うのだが。

● 国産鉛筆と比べると,硬度で2段階は違うというのが常識だが,Faber-Castell 9000番の4Bでも,国産鉛筆のBよりも硬いんじゃないかと言う気がする。
 3段階の差があるかもしれない。

● 価格は Hi-uni より高いのだが,品質は Hi-uni が勝る。しかも,明らかに。決して悪い鉛筆ではないのだが,日本製と比べてしまうとかなり分が悪い。
 日本に住んでいる人が,輸送コストや諸々の手数料,税金を上乗せされているドイツ製の鉛筆を使うことはない。Hi-uni を使われよ。
 いや,ノーマル uni でも Faber-Castell 9000番より良質だと思う。

● 北星のクラフツマンも然り。クラフツマンと比べると,Faber-Castell 9000番のザラつきがはっきりと感知できる。
 それがいいのだと言う人もいると思う。しかし、ザラつき好みの人にとっては,Faber-Castell 9000番程度のザラつきでは不満かもしれない。Hi-uni と9800の中間的な感じだからね。

● こう書くと,Faber-Castell をことさらに貶めているように思われるかもしれないけれども,そうではない。9800よりは Hi-uni に近い位置にいるかもしれないが。
 かつては Faber-Castell が世界の範だった。が,その時代ははるか昔となった。悪いことは言わない。国産鉛筆をお使いなさい。
 しかし,再度言うけれども,悪い鉛筆ではない。価格に見合っていないだけだ。国産鉛筆が良すぎるのかもしれない。

● 同じ4Bでも,Jumbo の方は普通サイズの9000番より濃くて、滑らかさも上のように感じる。Jumbo だと Hi-uni クラスという感じがする。芯が太いと書き味も変わってくるんだろうか。
 しかし,一般筆記に Jumbo を使うのは,それこそ一般的ではない。芯径が5.3㎜もある太い芯の,あらかたを削り取ってしまうことになる。
 Jumbo は描画用であって,一般筆記に使うのはもったいない。

● STABILO の Opera HB。STABILO もドイツのメーカーだったと思うのだが,このHBは国産鉛筆と2段階も硬度が違うということはない。
 が,三菱鉛筆の9800より粗悪だ。これなら,百均にある中華製鉛筆を買った方が気が利いているかもしれない。

● 欧州人はこの書き味でOKなんだろうか。アルファベットしか書かないのなら,こんなもんでいいんだろうか。
 ま,このあたりの事情はわからない。ぼくらが気にしすぎなのかもしれないし。

● ドイツ製の鉛筆を使うメリットが,しかし、ひとつだけある。バレットキャップを使えることだ。
 ドイツ製と日本製の鉛筆には,硬度の他に,もうひとつ違いがある。軸の太さだ。ドイツ製の方が細い。あいつらの方が手も大きいし,指も太いと思うのだが,鉛筆は日本製より細いのだ。
 バレットキャップはドイツのメーカーが製造しているものだから,ドイツ製の鉛筆にピタリと収まる。日本製でも使えなくはないが,軸の角の塗装は削り取られることを覚悟しないといけない。

● 問題は,このバレットキャップがすこぶるカッコいいことだ。日本製の鉛筆キャップに比べると、はるかに小ぶり。それでいて,ガールのエンゼル5で削った鉛筆でも,芯の先端に当たることもなく,芯を完全に保護してくれる。
 ルックスが良くて,機能に優れる。耐性はわからないが,とにかくカッコいい。こういうキャップは,残念ながら,日本にはない。

● このキャップを使うために,鉛筆の品質には目を瞑って,ドイツ製の鉛筆を使うのはありかもしれない。
 バレットキャップは,それくらい魅力のある鉛筆キャップだ。

● ちなみに,同じドイツ製でも,Faber-Castell より STAEDTLER の方が軸が細めだ。バレットキャップの抜き差しも STAEDTLER の方が楽だ。
 どうせ鉛筆の品質には目を瞑るんだから,Faber-Castell より STAEDTLER の鉛筆を使った方がよい。

● ぼくらにはいまだに舶来信仰の尾ひれが残っているような気がする。万年筆は特にそうだ。モンブラン帝国やペリカン帝国の忠実なる臣民が最も濃く分布するのは日本ではあるまいか。
 文具に限らない。音楽や文学,演劇でも,外国のものは高尚で日本のものは大衆的,と区分けする。明治の開国以来の対外劣等感が日本人の通奏低音のひとつになっているのかもしれない。

● もはや,Faber-Castell や STAEDTLER の鉛筆に過去の幻影を見ているのは昭和原人の成れの果てだけだと思いきや,どうも幻想が再生産されている気配も感じる。
 一方で,大衆筆記具ともいえる鉛筆,ボールペン,シャープペンでは,日本製は他を制して圧倒的な存在感を放つ。国内の大型文具店は,著名な観光資源のひとつでもある。

2025.08.20 しょうもない鉛筆比較

● ダイソーで4本110円で販売されているアイボールの鉛筆。しかも,消しゴム付き。
 芯はさすがに中華製だろうが,レッキとした MADE IN JAPAN。

● 鉛筆として間然するところはない。鉛筆ってこれでいいんじゃないかと思わせる説得力がある。
 塗装を省いているのも今の世相に受ける。

● 消しゴム付き鉛筆の消しゴム,使うことはまずないのだが,否定はしない。
 チョコンとした小さな塊は緊急避難用として意味があるのだろうし,鉛筆ってね,消しゴムなしで使った方がいいものだよ,あんまり消しゴム使っちゃ効率下がるしね,と語っているようじゃないですか。

● Hi-uni とノーマル uni。ノーマル uni の微かなザラつきをこよなく愛すると言う人もいるかもしれない。が,Hi-uni が165円で uni が110円。だったら Hi-uni をお使いなさい,というのが,ぼくの意見。というか,大多数の意見だろう。
 だからこそ,ノーマル uni にこだわるのがユニーク色を帯びる。だけど,そのこだわり,無理してないか。

● あらためて無印のHBを使ってみた。同じHBでも三菱やトンボより濃いめ,軟らかめ。
 この点では北星に似ているのだが,北星9500と同じではない。

● 普通に文字を書いてる分には,uni のBと比べてもそんなに遜色はない気がするんだが。相当にコスパいいぞ。
 力を抜いてクルクルと線を引いてみると,uni がいいと思うんだけどね。普段,そんな書き方はしないからな。製造しているメーカーはどこなんだろ。

2025.08.20 測量野帳のトートバッグ

● 測量野帳のトートで出歩いてるんだが,そろそろ洗濯しないとなぁ,と思うほどに汚れてきた。
 で,洗濯したらキレイになりましたよ。ついでに,禰󠄀豆子の缶バッジを付けました。いかがですか,おばば様。

● 昨年の3月に出たんでしたっけ? って,ググってみると,日販のオリジナル雑貨ブランド「Old Resta」が出したものらしい。測量野帳のが出たのが去年の3月で,それ以前からあったものもあるのかもしれないけど。
 書店でも販売されたのは,日販だからOKということですか。ポーチ付きで税込みで1,738円。モノからするとそんなに安いわけではないと思うけど,欲しくなりますわね。

● でも,測量野帳のは店舗では見かけなかったんですよね。通販で買った記憶がある。
 なおかつ,測量野帳に限らず,この文具トートを持ってる人を街で見かけたことはない。どのくらい売れたのだろうか。文具マニアでなければ買いませんかねぇ。

● 少なくとも,書店(の文具売場)と文具店に行かない人には,関係ないものだよな。
 むしろ,これを持ち歩くのかよ,ってな感じになる気がしますよ。文具には興味があるけれども,それ以外はどうでもいいと思っている人というイメージを演出するかもしれない。

● ぼくはマニアというほど,文具に興味があるわけではない。多少知ってるのはノートと鉛筆に関することに限定される。そんなものは知っていても腹の足しにもならない。
 にもかかわらず,残余のことはとうでもいいと考えているようで,野帳トートを提げて出歩くことを全然気にしない。多少は汚れていても気にしない。

2025年8月19日火曜日

2025.08.19 口出し無用のこと

● ぼくはこうして日記的雑誌を文章で書き込んでいる。書き方としては最もプリミティブなものだろう。こういう書き方であれば,ノートは普通の横罫がいい。ノートも単純なものでいい。
 人の思考は罫線に縛られると言われるが,これだけ単純だと縛られるも何もないもので,むしろキチンと縛ってくれよと思うほどだ。

● しかし,ノートを何のために使うか,何をどう書くかは,人によって千差万別だろう。
 にもかかわらず,自分の使い方を基準にして他を批判しがちだから,注意が必要だ。批判など無用のものだ。みんな違ってみんないい,が基本だからだ。

● それぞれが好きなように使って,それを SNS に上げる。それも楽しいことだ。
 “みんな違ってみんないい” のだから,自分のやり方が人を変えることはない。あることもあるだろうが,それはいわば偶然だ。
 自分の流儀をSNSに発散することで満足しないといけない。賛同を得よう,賛同者を増やそう,とするのは邪道だ。

● 当然,人の流儀に口出ししないこと。よくあるのが,文具は使ってナンボというものだが(ぼくもその考えに与するものだが),それを人に説くのは大きなお世話というものだ。そう思うならアンタは使ってろよ,と言われて終わる話だ。
 文具には使う以外の楽しみ方はないのか。それ以前に文具は楽しまなきゃいけないものか。文具は使わなければいけないなどという法律でもあるのか。

● SNS は言いたいことを言いっ放しにするところ。何を言ってもかまわない。それを読みたい人は読むし,そうじゃなければスルーする。
 SNS は読み手より書き手が多いだろうから(というか,“読み手≒書き手” だ),一定の輪の中でグルグル回るだけだ。輪の外に広がっていくことは期待しない方がよらしかろう。
 広がっていくほどの発言はしていないはずだし,していたとしても,発言者があなたやぼくでは広がらない。

● おっと,そういう話ではなかった。広がろうと広がるまいと,言いたいことを言いっ放しにするのはかまわないが,それ以上のことをするなということだ。他者に自分の流儀をぶつけてはいけないのだ。
 それはぶつけられた他者の気分を害するだけで、それ以外の効果は何もないからだ。効果のない言動は慎んでおくのが正解としたものだ。

● 第一,その他者があなたの流儀に興味や関心のある可能性は極めて低いのだ。いや,そんな可能性は絶無なのだ。
 人は正しいことでなく,自分が従いたいものにしか従わないからなぁ,などと聞いたふうなことを言っている場合ではない。
 興味のないことをわざわざぶつけられる方の身になってみるがいい。そんなのはこの世の地獄だぞ。人を地獄に落とす資格は誰にもない。

2025年8月18日月曜日

2025.08.18 昨日,三鷹の山田文具店の初訪問記念に買ったもの

● まずは黒い方の補助軸。275円。ピンクのは比較対象のクツワの補助軸。同じものですわね。
 山田文具店ではパッケージから出して,裸にして販売している。受ける印象が斬新なんですわ。クツワによく似てるなぁ,似てるけど買っておこうかなぁ,となった。

● こちらも補助軸。440円。ハーフサイズの鉛筆付き(ただし,その鉛筆は粗悪なもの)。下は比較対象。下のにクリップを付けただけのものね。
 アルミでグリップがこの紋様だと,滑って使い物にならない。わかった上で購入した。何で? 訪問記念だからね。

● グリップ付きの補助軸はいくつかあるけれども,鉛筆を単体で持ち歩くことがない。ミミックでも “エクステリバー+マホウノシース” でもそんなことはしたことがない。
 パーフェクトペンシルなんざ尚更。あれは人前で使うものじゃない。品性を疑われても仕方がない。トラベラーズカンパニーのブラスペンシルを胸ポケットに挿したのでは,服が汚れる。
 
● もし,鉛筆を単体で持ち歩くことがあるとすれば,今回買ったのを使うと思う。けど,持ち歩くことはないでしょうな。
 ちなみに,このグリップをポイント補助軸に付け替えると,ちょっと緩すぎる感じかな。あまり実用的ではない。

● 北星のペンシルガード(550円)と鉛筆サック(385円)。ペンシルガードはヨドバシで買ってあるけど,リアル店舗で見るのは初めてだったのでね。買わないわけには行かない。
 鉛筆サックは大小あって,大を買った。補助軸に挿したままで被せられると思ってね。被せられるけど,鉛筆単体の方がシックリ来る。

● 品揃えが面白いから,三鷹に行けばまた覗いてみると思いますわ。

2025.08.17 三鷹の山田文具店

● 三鷹の中央通りを市役所方面にだいぶ歩いて,人通りが少なくなった頃に,ひょっこり現れた文具店。入ってみると,ありていに申さば昭和の趣を湛えた,狭い売場の小さな店だ。
 写真の看板はそぐわない。ひょっとすると,このビルのオーナーなのかもしれないね。

● 入ったら何も買わずに出るのは難しいのじゃないかと思って,警戒しつつ,でも入ってみた。
 女性2人で店番をしている。そのせいか,空気がとろけるように柔らかい。何も買わないで出ても平気な感じも醸している。

● 品揃えは学用品が中心。万年筆を求めに来るところではない。
 のだが,その学用品がかなりユニークで,他では見かけないものが多い。学用品に特化した ANGERS 的な印象も受けた。

● 北星の「鉛筆屋のシャープペン」と「ペンシルガード」があった。ペンシルガードのデモには uni を使用。
 「大人の鉛筆」以外の北星製品をリアル店舗で見るのは,川崎LoFt でゼロウェイトを見て以来,たぶん2度目(ダイソーを除く)。

● ペンシルガードを含めて,いくつか購入。補助軸とサック。全部,鉛筆関連になった。サックは大きめなもので,補助軸に挿したままの鉛筆に使えそうだ。
 買わなかったけれども,定規にも面白そうなのがあった。

● こういう店があると,三鷹がグッと自分に近づいたような気がする。
 唯一,申し上げることがあるとすれば,STAEDTLER の tradition がHBとBしかなかったことだ。4Bか3Bがあれば買ったと思う。

● ドイツ製と国産では同じHBであってもかなり異なるものであることを,来店する若者たちに教えてやって欲しい。
 国産と同じと考えられて,日本の文具店に並べられるのは,STAEDTLER の鉛筆にとっても不幸なことのはずだ。

● この狭さでこれだけのユニークさを出せるのは驚きだ。他店が扱っているもの(≒売れ筋)を捨ててこそ,成り立つものだからだ。店主の好みと哲学(?)を貫徹させているように思える。
 他方で,こうしたユニークさを支える場が,三鷹のこの界隈にはあるということだろうか。文具店は文具店のみで完結できるものではないだろう。ユニークさを支えてくれるお客がいてくれないと。

● しかし,こうも思う。この面積で商売をしても,さほどに儲かるわけではあるまい。賃貸料とか他の収入があるに違いない。であればこそ,ここまで趣味的な店作りができる。
 もし,これを生業としてやらなければならないとしたら,ここまでの冒険ができたかどうか。この冒険は成功しているように見えるのだが,生業だったら冒険を躊躇して,結果,他の市中店と同様に,今頃は存在していなかったのではないか。

● いや,生き残りを賭けざるを得なくなって,この状況に辿り着いたのだろうか。試行錯誤と失敗を繰り返して。
 そうかもしれないな。あまり人には言いたくない苦労を重ねて,現在の穏やかさに到達したのかもね。

● 小さな酒場と同じで,酒や料理の味以外に,ママや大将の魅力に惹かれて通うというのが,文具店でも成立するのかもしれない。
 あの空気感は店主の人間性が作っているもののように思える。

● 文具店なのだから価格競争はない。どこで買っても値段は同じ。守られている業界だ。他業種からすればヌルいと映るかもしれない。
 が,それを活かして,品揃えの妙で勝負する他に,この店のように独特の空気感を作ることで,自分の魅力を発揮することもできるのだ。
 大きくなることを目指すのでなければ,この路線はありだ。ありだけれども,この空気感を作るのは言うほど簡単ではない。

2025年8月17日日曜日

2025.08.17 Ecute 上野の ANGERS

● 上野駅に来れば,ここを覗いてみるのはお約束。Ecute 上野の ANGERS。
 ANGERS にあるものがセンスのいいものだという,倒錯した(してない?)感覚がある。ANGERS に来ることはセンスの勉強にもなる(と思う)。

● が,そのセンスに従うことはあまりない。センスとはモノと使い手の関係性の中に立ち現れてくるものだからだ。
 持っているモノ,使っているモノが単独で作り上げるものではない。モノだけ見てても仕方がない。

● てか,ぼくとセンスは水と油だ。ぼくがセンスを云々すること自体,チャンチャラおかしいのだ。
 でも,まぁ,「センスとはモノと使い手の関係性の中に立ち現れてくるものだ」なんて言ってみたいじゃないですか。わかってるようでカッコいいじゃないですか。全然わかってないんですけどね。

● しかし,ANGERS に測量野帳があるのは何だか嬉しい。ボールぺんてるをはじめ,ぺんてるのブラマンとサインペンもあったのではないか。サファリも扱っている。
 何て言うんですかね,こういう堅実なところ,地に足が着いたところも,ANGERS をリスペクトする所以の1つでありますよ。

● こういう店に来るお客さんはどんな人たちなのか。こういう店には,お客を見る愉しみもあるんじゃないか。
 が,他店のお客さんと何が違うか。何も違わないような気がする。

● 若者がいない。お勉強のための文具を売っているところではないからだ。しかし,あえて ANGERS のようなところで,揃えてみようとする高校生の猛者はいないものか。
 いないだろうな。そんなことをすることに何の意味もないもんな。LoFt やハンズに行けばすむ話なんだから,そんなことをするのは猛者というよりバカというべきだよな。

● 40歳前後の女性が多いのは,昔から変わらない。ANGERS が客層として狙っているのも,おそらくこの層だと思う。
 最近は男性微増の傾向が見られるとも感じている。それも,ジジィと言われて然るべき年齢の男性だ。ほくもそうなんだけど。
 女性が牽引してきた文具文化に男性も向かうようになったんだろうか。

● ANGERS は書籍も扱っている。ANGERS のセンスの源を探れないかと背表紙を見てみるんだけども,そんなもの,わかるわけがない。

2025年8月16日土曜日

2025.08.16 Campus 雑感

● 1冊しか持っていないドット入り罫線の A6 Campus を使い切れた。これで文具店で買った Campus は使い切れた。
 当然,使うつもりで買っているので(他に欲しいものがあって,その抱き合わせに買ったことがほとんどだとしても),使い終えてやれやれというところ。

● 次はファミマ版の2冊を。当然,地元のファミマで購入した。中紙は枚数・罫線ともドット入りと同じだから,引き続きドット入り罫線を使っていきますよ,ということ。
 と言って,ドットはまったく活かしていないが。

● ドットを活かせるのは,勉強に使う場合に限られますかね。しかも,ノートをきれいに仕上げたいというとき。
 東大生のノートがきれいなのかどうかは知らないけれども,あまり細部にこだわってはいないんじゃないかね。こだわらなくても,結果的にきれいになるんだろう。もし,東大生のノートがきれいなんだとすれば。

● だから,ドットを活かしてきれいに書いたとしても,それはそれだけのことで,あなたが東大に合格できるわけではない。
 まして,ぼくのように単に文字列を羅列するだけだと,ドットは関係なくなる。文具店には,ドットなしとあり,両方が置いてあるが,ドットなしの方が圧倒的に売れているように見える。

● ここまで Campus を使ってきて思うのは,ノートは Campus で充分だなということ。充分と言うより,最も的確にパレート最適を達成しているノートではあるまいか。品質と価格のバランスも含めて。
 勉強であれ仕事であれ,それ以外であれ,どのような使い方をするにしても,Campus で必要十分なはずだ。

● そうして,Campus は圧倒的に強い。他社が入り込む余地はない。
 それゆえ,他社は “高級” をウリにしたニッチ路線を採用するしかない。無意味な “高級” であることはわかっているだろうが,わかっていても他に選択肢は存在しない。

● 基本,コクヨも他社に対して容赦はないはずだが,無意味な “高級” をコクヨが選択することはない。それはコクヨのブラントを毀損するかもしれないからだ。
 その点において,他社は息をつけている。

● ぼく一個も,ノートメーカーがコクヨだけになってしまうのは甚だ良くないと考えている。それゆえ,他社の高級ノートを買ってくれる人にいてもらわなくては困る。
 使う使わないはどうでもいい。購入してくれる人は必要だ。

2025.08.16 Hi-uni,ELITEⅡ,MONO100

● これがメルカリに300円で出ていたのでポチってもうた。そりゃ,ポチるでしょ。国産の高級鉛筆を拾えるようなものですよ。持ってけ,ドロボー,ですよ。
 使えるかどうか。この鉛筆まで辿り着けるかどうか。そういうことは考えずに,脊髄反射でポチりましたよ。

● 太陽の ELITEⅡは両切りだったはず。後に頭を丸めたんですな。
 この鉛筆の描き味は相当いいですよ。アイボールの Hi-new と同等品になるんだろうけど,ぼくは Hi-new よりこちらが好み。

● これらが現行品なのかどうか,ぼくは知らない。現行品であろうとなかろうと,入手の方法はメルカリくらいしかないと思うんだけども(メルカリにはけっこう出てくる感じ),すべてノベルティ。ノベルティじゃないのは1本も持っていない。
 逆に,Hi-new は樹脂製のダース箱に入ったものばかりで,ノベルティになったのは持ってない。

● 芯はオリエンタル産業だと思う。オリエンタル産業の芯がどれほど使われているのか。
 文具店には三菱とトンボしかないんだから,国内ではそんなには使われていないはずだが,BLACKWING は間違いなくオリエンタル産業だからね。世界で使われていることは間違いない。
 BLACKWING がどれほど売れているのかは知らないけどさ。

● MONO100 の書き味についてはここでは云々しない。ひとつだけ文句(?)を言うと,金属リングをもう少し端に寄せてくれんか,こっちはギリギリまで使いたいんだから,と思っていた。
 だけども,要はカツラが Hi-uni より長いだけだったんですか。どうも,そうっぽい。

● uni,Hi-uni の衝撃は同業他社に対しても大きかったようで,各社が追随する。色も似せている。
 が,さすがに全く同じではなく,赤味を強めているもの,茶に寄せたものなど色々だが,トンボだけは黒。
 この黒もよろしいな。MONO にもユニ色のがあって,マニア垂涎。とまでは行ってないけど,MONO は黒でよろしかろう。

● 唯一,黒にすると,印字がゴチャゴチャと煩いと感じてしまうところがなくもないんだが。
 しかし,MONO100 の黒は深みがあって素敵じゃないですか。ジッと見ていたくなる黒ですよ。

2025.08.16 歴史は繰り返さない

● ここ数日,意識していろんな鉛筆を使っている。書いてるときはBか2Bの軟らかさ,滑らかさが心地いいけれども,紙に残る筆線の黒さはHBの方が品がある。

● 濃い方が記憶に残りやすいと謳っているメーカーがあるけれども,こちとら,勉強なんぞしてるわけじゃない。
 忘れてもいいように書いている。もっと言うと,忘れるために書いている。書いたノートが残ってるんだから,必要があれば参照すればいい。

● ちなみに,ぼくは読み返さない派。つまり,参照する必要に迫られたことがあまりない。
 手帳はしょっちゅう参照しているけれども,それも今年の手帳に限られる。昨年より以前の手帳を参照することは,ほぼほぼない。

● 鉛筆の話に戻るんだけれども,結局,鉛筆は何でもいいという結論に行きそうなんだよね。
 昭和原人の場合は9800か8900が記憶の故郷でしょ。記憶が変容されてる可能性も高いけど。結局,そこに帰ってくることになりますかねぇ。

● 55円(百均まで視野に入れれば37円)で買える安い鉛筆。しかし,充分にハイスペック。
 2Bくらいになると,9800と Hi-uni の違いも曖昧になる。HBと比べると差異を感じにくくなる。
 ひょっとすると,鉛筆は9800と8900があれば他は要らん,なのかもしれないよ。

● 1958年に uni が登場。メーカーの予想を超えて売れた。「Bの黒さでHの硬さ」が受け入れられたのかどうか知らないけれども,とにかく売れた。
 しかし,現在だったらどうだろうか。9800と8900しかないところに uni が出てきたとして,そんなに売れるだろうか。

● 当時は鉛筆の需要自体が昇竜の勢いだった。いまは完全に過飽和状態。さらに,右肩下がりが予想される。右肩下がりしか予想できない。
 uni は天の時を得たんだねぇ。歴史は繰り返さない。

2025年8月15日金曜日

2025.08.15 プロの設計士が使っていた道具を受け継ぐ

● と言っても,メルカリでポチったということなわですけどね。

● まず,初代のユニ。ダース箱に貼ってあるラベルには3Hとあるが,中身は3H〜Hの uni が11本。
 「ユニは三菱鉛筆の総力を挙げて完成した最高級の製図用鉛筆であります」「描き減りの少ないことは,すべて一本の線の先端から末端まで同じ太さを必要とする製図の場合,特に重要なことであります」となどと書いてある紙片が入っている。
 初代ユニを入手するのは初めてではなく,この紙片に接するのも初めてではないはずだが,今回はしみじみとその文章を読んでみた。時代がかっている文体から,三菱鉛筆開発陣の自負が伝わって来るようではないか。

● 次に,9000番の缶ペンケース。ラベルにはHとあるが,中には3Hの uni が1ダース。9000番の鉛筆は1本もない。全部使い切ってユニを買い足したんだろうか。
 こちらにも「No.9000三菱精密製圖用鉛筆を用いた場合は,烏口で墨入れする必要なく,鉛筆製圖そのままから,クッキリとした感光圖面(陽画,青寫眞ともに)が得られます。その理由は,・・・・・・」と書かれた敷紙が入っている。
● 4H〜Bの鉛筆が17本。一番多いのは uni-P のH。初期の両切りタイプ。
 9800は4H,2H,HB。8900の2H。地球桜717のHB。

● 芯ホルダーと替芯。5本のうち,1本はKENT。残りは三菱。ひとつは,ノックのキャップがない。

● 0.3㎜と0.5㎜のシャープペンの替芯。コーリンのもあった。硬度は2H〜B。

● コンパスとサンスケ。学用品じゃなくてプロユースのやつね。

● 昭和の御代に設計の仕事をしていた人なんですな。出品者は女性のようだ。父上のものを娘さんが整理したのだろう。
 カンパス(と言っていいんだろうか)が迫力ある。製図わするにはこんなに必要なのか。
 鉛筆や芯ホルダーも3Hとか2Hの硬いものが多い。図面を引くときのお約束ですよね。

● しめて2,500円でした。このうち,ぼくが使えるのはHB以上の鉛筆くらいのものだ。

2025.08.15 書くのは綴じノートに限る

● 右の写真はメルカリで購入したモレスキンダイアリー。「ANAのロゴが入った手帳サイズのモレスキンノートです。ダイアリーなし。ノートは横の罫線です」とあったので,ポケットサイズの横罫モレスキンかと思ってしまった。
 届いたのは,カレンダーとマンスリーのスケジュール欄のあるラージサイズ。
 ほとんどが罫線ページなので(ただし,罫線ページも横罫と5㎜方眼が混在)普通のノートとしても使えるだろうが,このサイズはぼくの使用予定にはないものだ。

● 2021年の手帳なのだが,2027年には曜日が一致するので,2027年に手帳として使おうと思えば使うことはできる。
 が,この様式だと,マンスリーは予定管理にしか使わないのが前提。ログを細かく残すには向いていない。
 その代わり,罫線ページかたっぷりあるので,日記も書けるよ,仕事のメモも録れるよ,というわけだろう。これ1冊でOKだよ,と。

● が,ぼくには使えない。理由は2つ。
 1つは,けっこう書くので1年分としては罫線ページが足りない。
 2つめは,手帳をトラベラーズ手帳(?)にしているので,やたらに貼る。そのスペースがない。
 罫線ページに貼ってしまったのではいよいよ書くスペースがなくなるし,厚みが増えすぎて,製本の甘いモレスキンでは壊れてしまう(だろう)。

● 手帳はシステム手帳にして(ルーズリーフでもよいが)心置きなく厚くできるようにすることと,書くためのスペースは手帳とは別にする,というやり方がベストだと思っている。手帳とノートは分けた方がいいのだ。
 ノートは無限に増やせるのでなければいけない。

● システム手帳ならノートもいくらでも増やせるじゃないか,って? そうはいかない。
 紙をシステム手帳に綴じたまま書くなんてあり得ない。バインダーから外して書くことになる。その手間たるや。
 基本,システム手帳は閲覧用の貯蔵庫なのであって,薄型タイプも妥協の産物に過ぎない。書くのは綴じノートに限るんですわ。

2025.08.15 クツワのありがたさが身に染みる

● 旅行先には北星9500のHBを3本,筆箱に入れて持ち出しているのだが,次は同じ北星の9606にしようと思っている。
 が,消しゴム付きの9606にキャップをはめると,長すぎて筆箱に入らない。予め使っておいて,短くしないといけない。ので,Hi-uni の合間を縫って,筆箱に入る短さにするという目的のために,9606を自宅で使っている。

● 未使用の9606にキャップを付けた状態で収納できる筆箱もあるにはある。というか,2つほど持っている。のだが,当面使いたい筆箱には入らないということ。
 𝕏 を見ていると,まぁ,人はコダワリの塊であるらしくて,どうでもいいようなことにそれぞれこだわっている。ぼくもその典型。
 そのまま収納できる筆箱があるんだったら,それを使えば話は早い。ところがどっこい,そうは行くかい。

● 長い9606に装着しているのは,クツワの “ぷにゅグリップ”。
 以前は,指のあたるところに凹みをつけて,正しい(とされる)持ち方に誘導するタイプしかなかったと思うのだが,それだと芯が偏減りしてしまう。
 鉛筆を回転させたくなるのだが,そのときに凹みが邪魔をすることになる。現在は凹みのないタイプができて,助かっている。

● 鉛筆は補助軸を使える長さになって一人前だと思っているが,そうなるまでは太さだけを補う補装具が必要になる。貫通式の補助軸もいいのだが,それだとせっかくの鉛筆の意匠が隠れてしまう。
 一番出番が多いのは “ぷにゅグリップ” で,クツワにはだいぶ助けてもらっている。

● 万年筆派だったときは,クツワというメーカーはこの世に存在しないものだったけれども,鉛筆党に転んでからは,補助軸といい,“ぷにゅグリップ” といい,クツワのありがたさが身に染みる。

2025年8月14日木曜日

2025.08.14 鉛筆党赤軍派

● 自分,赤が好きなんでした。万年筆派だったので頃も,サファリの赤をずっと使っておりました。
 鉛筆派に転んでからも,赤にはわりと執着しておりました。

● 写真の一番上は北星「大人の鉛筆」の赤。しかし,これはあまり使ってない。
 2㎜芯のノック式シャープペンになるのだが,文字を書くだけなら,同じ北星の「鉛筆屋のシャープペン」の方がいいかな。「鉛筆屋のシャープペン」に赤はない。

● 次は補助軸。長さや太さだけでなく,赤を補充することも,補助軸の役目だと思って,赤の補助軸を買ってたもんでした(知る限り,伊東屋補助軸しかないと思うんですが)。
 しかし,これも使用頻度は高くない。補助軸はクツワや STAEDTLER を使うことが多い。補助軸としての実用性において,このふたつは安心できる。

● 鉛筆自体が赤なら無問題。これも,しかし,そんなに多くはないな。
 写真の真ん中のは uni の日能研ノベルティー。といっても,日能研の名前は鉛筆の先端に印字されているだけなので,一回削ると名前も削り取られて,赤とグレーの格調高い uni になる。

● 下の2本は北星の第一勧業銀行ノベルティー。つまり,少なくともバブル崩壊以前に製造されたもの。元になったのは,今は亡き9800ではないかと思う。
 この鉛筆は5本しかない。というか,5本もあれば充分だけど。

● 赤軸の鉛筆ならイートンペンシルの赤が最も直截だけども,伊東屋はこんなのも出しとります。
 あとは,Palette や ippo! など “かきかた鉛筆” が選択の対象になりますかな。

● けど,そんなことをやってると,uni もMONO もクラフツマンも使えないことになってしまう。
 赤が好きなのはいいとして,赤しか使いたくないとまでなってしまうのは(そんな人はいないと思うけど),ありていに申してバカですな。

2025年8月13日水曜日

2025.08.13 5㎜方眼に文句がある

● この世で最も役立たずの罫線が5㎜方眼だ。しかも,やたら多い。何を考えて5㎜方眼なんてものを出してくるのだ?
 需要が多いからだと答えるだろう。さよう然り。5㎜方眼の需要は多そうなのだ。

● ユーザーの皆さんは5㎜方眼をどう使っておられるのか。図やグラフを書く,行頭を揃える,そうしたときに便利だということか。
 その場合,5㎜では粗すぎないか。

● ぼくはC罫でも収まる程度の小さな文字を書くので,5㎜方眼を単なる横罫として使えと言われれば,はい,わかりました,と使うことはできる。
 できるけれども,したくはない。方眼の縦線が邪魔だ。

● おそらく,方眼線を無視して,書いている人が多いんじゃないかと推測する。
 だったら,無地でいいではないか。方眼は保険だとでも言うんだろうか。

● 人は罫線に縛られる。そのとおりだ。縛ってもらうために罫線ノートを使っている。
 だから,きちんと縛ってくれなくては困る。5㎜方眼はこちらをどう縛りたいのか判然としない。

● 流行りに乗ってみましたというという以上の意味が伝わってこない。とりあえず感というか,問題の先送り感に満ちている。
 何を取って何を捨てるのか,その覚悟が見えてこない。もっとハシハシせんか,とドヤしたくなる。

● 測量野帳(SKETCH BOOK)の3㎜はわかる。ほぼ日の3.7㎜も工夫だと思う。
 が,5㎜方眼は投げやりの塊ではないか。何も考えてないだろう,おまえら,と脊髄反射で思ってしまうのだ。

2025年8月12日火曜日

2025.08.12 メルカリに潰される

● メルカリで今日も4件ほどポチってしまった。しかも,1件は鉛筆。
 Hi-uni と MONO100 か合わせて9本。さらに太陽の ELITEⅡ が9本。全部で18本が300円だったので,ほとんど考えずにポチってしまった。たぶん,使うところまで行けなそうだ。

● 2つめは JAL の測量野帳。表紙のデザインは同じだが,赤・白・黒の3色あって,それぞれ880円。
 黒が800円で出たので,これも反射的にポチった。

● あとの2つは,あろうことかモレスキン。どちらもポケットサイズで,950円と1,000円。モレスキンはポケットサイズでも3,000円を超えるから,割安だと思ってポチってしまった。
 このあたりが困ったものだ。買った以上は使わなければならないが,さてさていつになれば使えるのか。

● 結局,買いまくっている。メルカリは魔物だな。
 単価は安いものばかりだが,塵も積もればなんとやら。というか,もう積もりすぎているような気がするが。

● 買ったのだから,エネルギッシュにバリバリ使っていきたいものだ。高級ノートだろうと何だろうと,普段の使い方でどんどん使っていく。価格がいくらだろうと稀少性がどうだろうと,委細関係なく使っていく。
 高級と目されるノートを買ったについては,書き込む心地がどうなのか実地に確かめたかったからでもあるのだから,とにかく使っていく。

● しかし,だ。けっこうな量を書き,かつ筆記シーンも筆記の仕方も1種類という場合は,高価なノートはそぐわない。Campus とかレギュラー野帳のような安いノートが相応しい。高いノートに色目を使うのは間違いだ。
 高額ノートはライトユーザーのものだ。彼らがSNSに上げるゴタクは無視せよ。その輪の中に入ろうとするな。

● 実際に,高額ノートを使うのは後回しにして,ダイスキンから入って,安いノートを優先して使ってきた。それを自分のケチ根性で説明してきたが,安価なノートの方が気楽に使えて,結果,快が勝るということだったのだろう。
 そう理解する方が理に叶っている。ケチ根性だけなら,高いノートを買ってること自体がおかしい。

● 安いノートの方が気楽だ,したがって快だ,ということだと思う。1冊のノートを10日で使うとなると,その10日間の使用のために2千円も3千円もするノートを用意するのか,ということだ(やっぱり,ケチ根性か)。
 かつ,安い Campus で質に問題があるのかといえば,ないどころか,これ以上の品質を望んでも仕方がないという結論になる。

● コクヨは安いノートの代名詞。コクヨのノートというと,子供が勉強に使うものというイメージだろう。
 子供にとって問題がないなであれば,大人が使っても問題はない。大人は子供ほど激しくノートを使うことはないのだから。
 ノートは,コクヨか無印でいいと思う。これからもメインで使っていくのがコクヨになることは決定済みだ。測量野帳の在庫が大量にあるからだ。

2025.08.12 京大野帳

● メルカリで450円でゲット。京大野帳です。
 表紙裏など6ページにわたって,当時の総長先生のメッセージや大学紹介があって,面白いです。京大の新入生に宛てたものでしょうかね。

● 書いてあることは京大限定というよりは,たいていの大学で同じになるかもしれない。キャンパス案内図や年間行事予定は違ってくるだろうけど。
 それから,教員紹介の「世界に誇るその道の権威であることが多い」というのも,他大学の多くには当てはまらないかもしれないけど。

● でも,「京大生図鑑」はわりと広く当てはまりそうだ。ただし,大学生は選ばれた少数ではなく,メジャーな存在になったから,「◯大生図鑑」そのものの意味があるのかどうかはわからない。
 となると,東大や京大など,おいそれとは入れない大学の「図鑑」は逆に誘引力を強めているか。

● 限定野帳は色々あれど,ここまでユニークなのは初めて見た。だいたいは,レギュラー野帳に箔押しを加えているだけだから。
 ジブリ野帳はページにも絵を入れてるけど,これはあんまりユニークさを感じさせない。

● 「測量」野帳とはいえ,今どきの測量で測量結果を手書きで記録することはあまりないだろう。測量現場で使われるのは LEVEL BOOK だけだ。それも,以前に比べれば需要は減っているはず。
 TRANSIT BOOK の出番はないだろうし,SKETCH BOOK はそもそも測量とは関係ない。

● では,野帳はどのように使われているのか。プロユースだとフイールドノートとしてだろうか。遺跡の発掘調査に野帳が重宝されているのは知られた話だが,理系の現場で用いられていそうだ。
 ぼくは文字列を書き込むだけに使っているが,最も多彩な使われ方をしているノートが測量野帳かもしれないと思っている。


(追記 2025.08.25)

● 慶応野帳も買った。地の色は京大野帳と同じ。
 いつだったか,「慶應義塾三田インフォメーションプラザ」に行ったことがある。が,そこにはなくてね。生協売店に行けばあるんだろうけど,さすがにそこまで行く勇気はありませんでしたよ。
 メルカリに出ていたのでポチリました。京大野帳と違って,独自の遊びはなし。なくていいんですけどね。


(追記 2025.09.09)

● 東北大学の測量野帳。ノベルティのボールペン(パイロットの PATINT)付き。
 鹿児島大学のもメルカリに出てるけども,1,000円なんだよね。たぶん,値付けを間違えてるね。
 100円や200円の差なんてどうでもいいようなものだろうけど,わずかな価格差で得した損したと自己内騒動を展開するのが,メルカリのアミューズメントの第一のものだからさ。