2026年7月8日水曜日

2026.07.08 鉛筆でカッコつける

● 今どき鉛筆を使ってる人がいるのか,という声をネットでも聞くことがある。安っぽい,子供っぽいというイメージがあるんだろうかね。
 実際に安いんだから,安っぽいと思われるのは心外でも何でもないんだけどね。

● ミミックを使わなくなった。鉛筆を万年筆に “擬態” させようとは,心映えがあまりよろしくないと思って,意識的に使わなくなったのではない。何となく,遠ざかってしまった。
 粋じゃないという気はする。昔の大工さんは,鉛筆を耳に挟んで現場で墨付けをしていた。あれは文句なしに粋だったと思う。今でも同じようにやってるんだろうか。

● 鉛筆でカッコつけたいなら,鉛筆であることを隠してしまってはいけないでしょ。右の写真あたりが程がいいんじゃないかと思う。
 鉛筆でカッコつけるというのは,鉛筆にカッコをつけるんじゃなくて,鉛筆を使ってる自分にカッコをつけることだ。鉛筆に気が行っちゃってると,そもそもがその人はあんまりカッコよくないのだよね。

● 鉛筆でカッコつけるとかつけないとか,そんなところは突き抜けて,ごくごく普通の鉛筆,たとえば三菱9800やトンボ8900,2558を使って,やるべき作業に集中するというのが至高の境地なのだろうけど,鉛筆好きにはこれが難しい。
 鉛筆じたいに興味を向けちゃうからねぇ。鉛筆にとどまらない。補助軸や鉛筆キャップにも及ぶ。その興味のベクトルは,たぶん,作業に集中することを妨げることになるだろう。

● 2年前だったか,車検を受けるためにディーラーに車を持って行ったのだが,ディーラーの社員がトンボ2558を使って書類に何か書いていた。
 その様子がかっこよくて,ずっと見ていたいと思ったものだった。あれがぼくの中での “鉛筆でカッコつける” の理想の映像になっている。
 結局,カッコよさというのは自力で作り出すものではなくて,環境との相互作用なんだろうな。
 
● でも,久しぶりにミミックを引っぱり出した。使ってみれば,ミミックは非常によくできた補助軸なのだ。
 全部で8本ほど所持している。使わないともったいないのだ。

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