2018年4月20日金曜日

2018.04.20 プラチナのPLAISIR

● Preppyに比べると,嵌合も含めて丈夫だ。数年はもつような気がする。あるいは,死ぬまでこれ1本ですむかもしれない。
 高い万年筆は,若い頃に使って使いきれなかった。その経験で充分だ。PLAISIR以上のものを求める気はない。

● 半世紀前。物価は今よりずっと安かった。大卒初任給が4~5万円だったのではないか(大学まで行く人はまだ少数派だった頃の話だ)。その当時でも,1,000円でこれだけのものは手に入らなかったろう。
 貧しい社会では奢侈に属するものはとんでもなく高い。かつての日本もそうだった。万年筆も奢侈に属するものだったのだろう。

● 物価の優等生は卵だけではない。レコード(CD)や筆記具の類も驚くほど(実質的に)安くなった。ユーザーの裾野が広がる(大衆化する)と安くなるのは道理だろうけど。
 大衆化って,貴族しか食べられなかったもの,使うことができなかったものを,庶民も食べられるようになる,使えるようになるってことだもんね。大衆化ってありがたいものだ。

● 大衆化するとは稀少価値がなくなるってことでもあるから,有難味を感じなくなるわけだけども,間違えてはいけない。昔は高嶺の花だったものなのだ。
 なので,PLAISIRもひょっとすると使い捨て感覚で使っている人もいるかと思うのだが(一度使ってほったらかしているとか),そうではなくて,これは大切に使うに値する1本なのだと思うんですよ。

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