2018年8月8日水曜日

2018.08.08 コクヨという化け物

● 紙の書類を修正するという原始的な仕事をしている。修正テープのほかに,それまで使うことのなかった事務用品を使っている。綴じ紐だ。待て待て,いつの時代の話だ,と言いたくなるんだけども,平成最後になりそうな只今現在の話だ。

● その綴じ紐。そんなものを生産しているのはどんなメーカーなのだろう。と思ったら。王者コクヨがガッツリと出していたんだねぇ。
 こういう地味な,っていうか地味すぎる,製品もきちんと製造しているんですわ。

● もちろん,需要がなければ作らなくなるだろうから,今でも一定の需要はあるんでしょうね。2穴パンチで穴をあけて紐で綴じるという,じつに原始的なやり方が今でもけっこう残っているんだろう。
 原始的なやり方って,かえって小回りが利くんですかねぇ。チューブファイルのような厳ついものを必要としない。紐で綴じたままファイルボックスに入れておけばいい。かえって参照しやすかったりする。

● ところで,コクヨっていうと,ぼくには紙製品を主体にしているメーカーという思いこみがある。っていうか,ぼくだけじゃないと思う。
 小学生のときからコクヨのノートを使ってきたのだ。中学生になっても高校生になっても,コクヨの大学ノートだったのだ。大学になると,ぼくはコクヨのルーズリーフを持って講義を聞いていた。社会人でも,コクヨの代表的な商品といえば,Campusをあげる人がほとんどだろう。
 誰でも一度は使ったことがるであろうスクラップブックも,あれはコクヨ製品の商品名なのではないのかと思うほどだ。

● 対して,三菱鉛筆やパイロット,ゼブラやぺんてる,サクラやトンボは総合筆記具メーカーで,それぞれ得意分野で棲み分けているのだと思っていた。
 けれども,コクヨはこんなものも作っているのだ。ラインマーカー。ホワイトボード用のマジックペンもあった。コクヨ製のシャープペンはぼくも持っていた。
 つまり,コクヨは万年筆以外の筆記具も作っている,総合文具,総合事務用品メーカーなのだった。

● ファイル用品でもコクヨとキングジムが双璧だものな。コクヨに死角なし。航空母艦も戦艦も戦闘機も爆撃機もヘリコプターも潜水艦も魚雷も,何でもありという感じ。
 いや,それがコクヨにとっていいことなのかどうかはわからないんだけれども,これだけの商品群を抱えていると,入ってくる情報も膨大なものだろうなぁ。

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