2020年10月20日火曜日

2020.10.20 日経WOMAN 2020年11月号-私たちの手帳術2021

編者 藤川明日香
発行所 日経BP社
発行年月日 2020.10.07
価格(税別) 745円

● 11月号は手帳特集。しかし,今年はコロナゆえだろうか,例年とは色合いが違っている。バリバリと仕事をしている女性たちの実際の活用例がメインだったのが,今年は,それもあるにはあるのだが,バリバリ度は下がっている。バリバリというよりはマイルドに仕事をしている人たちが登場している印象。
 コロナでホームワークが増えれば,手帳の使い方も変わってくるのは当然だと思うのだけども,ホームワークの実態というのが,ぼくにはイマイチ掴みきれないので,どうにも隔靴掻痒の感じ。

● 「手帳は『未来を書く』から,『今を書き残す』ニーズに変化しつつある」(高橋書店 多田さん p17)という。言っちゃなんだけど,それって昔からそうなっていたんじゃないか。
 これまで手帳は大型化&分厚くなる方向に変化してきた。スケジュール管理がいくら緻密化しようとも,それだけなら能率手帳の大きさで充分のはずだと思う。

● ほぼ日以後の1日1頁タイプの手帳の普及も,「今を書き残す」ニーズに支えられてのことではないか。逆に,1日1頁タイプの手帳が登場したことが,「今を書き残す」ニーズを喚起した面もあるのかもしれないが,どちらかといえばニーズが先で,それを感知して1日1頁タイプの手帳が出てきたのだろう。

● 「コロナ禍以降は,「特別な今」を書き残したいというニーズから,連用日記の売り上げが急増しています」(デザイン・フィル 佐久間翔子さん p49)とも。
 これは書店や文具店の手帳売場を覗けば,感知できることだ。「近年は,若者を意識したデザインのものが増えており,ユーザー層が広がっている」(p49)ことも,そうなのだろうなと思える。
 ここでも,「ほぼ日5年手帳」のインパクトは大きいだろう。手帳文化(?)に関しては,ほぼ日がパイオニアであり続けている感がある。

0 件のコメント:

コメントを投稿