書名 小さいノート活用術
著者 髙橋拓也
発行所 玄光社
発行年月日 2020.01.31
価格(税別) 1,700円
おそらく,大人になってもノートを普段使いしている人ならば,①は既知に属するものだろう。新たな情報を得られることはたぶんないと思う。②は役に立たない。
③についてオヤっと思ったのは,モレスキンを挙げていないことだ。モレスキンってこういうときに最初に挙げられるものだけどね。見識というほどではないかもしれないけれども,さ。
● 「スマホだったら、ポケットやカバンから取り出してパスコードを入力し、アプリを立ち上げフリック入力するというように、数ステップかかることでしょう」「小さいノートなら、思い立ったらすぐに開いて、勢いに任せてペンで、その瞬間、頭に浮かんだことを綴ることができます」
これウソだよね。セットアップはスマホの方が速いかもしれない。少なくとも,ノートとペンを鞄に入れてたら,スマホに負ける。しかも,スマホは音声入力ができる。とっさのメモに限れば,スマホに軍配が上がるかも。
● 既知ながらも,以下にいくつか転載。
なぜ,持ち歩けるノートがよいのか。アイデアというのは不思議なもので,机やパソコンに生真面目に向かっている時よりも,何もしていないスキマのような時間に生まれてくるものです。(中略)そうしたものと出会えた瞬感に,私は小さいノートをその場で開き,家や職場に戻ったら忘れてしまうであろう,些細なことを書き留めます。(p18)
いついかなる時も,それこそスマホのように,さっと取り出せる場所にあってはじめて意味を持ちます。(中略)何を書くかよりも,気軽に,たくさん開くことが一番大切なのです。(p21)
小さいノートは,あくまで自分のためだけのもの。ですので「映え」は,完全に無視してください。(p30)
書きたくなるタイミングは,いつ降ってくるかわかりません。書きたい時に,小さいノートがそばにあることが大切なのです。(p34)
私は,どんな些細なことでも,どんどんノートに書いていきます。(中略)やりたいことに向き合えるように,小さなことをいったんノートに預かってもらうのです。(p35)
書くことには,一種のヒーリング効果があるのです。そして不安は原因が見えないからこそ,押しつぶされてしまうものです。(中略)書くことで可視化され,原因を突き止められます。(p38)
(三行日記の)ポイントは,よくなかったことと,よかったことの両方を書くこと。悪かったことだけを書くとモヤモヤは解消されません。(p92)
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